日記:2001年08月 |
最終更新:2001年11月14日 15:40 |
08月31日
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言葉について/文体について |
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この二週間で「日記読んでます」と何回言われたっけ?なんと海外からのお便り(全部が「ファンレター」というわけではないが…)も数通.また,「君の研究室の人が書いている日記は全部読んでるよ」という発言も. [研究][文学と言語] 再解析なんていう言葉を日常的に使うようになって1.5年,知らず知らずに門前の小僧よろしく覚えた言葉もたくさんあります.そういった言葉の中には,専門外の人には字面だけでは相当分かりにくいものがあります. 例えば,[1]字面からしていかにも難しそうな言葉…「四次元同化」「インバランス問題」「熱塩循環」「マルチフラクタル性」「等価粗度」…や, [2]字面は簡単そうだけど意味を正確に理解している人は少ない(だろう)言葉…「陸面モデル」「土壌水分」「大気水収支」「バケツモデル」…などです. 辞書のようなWWW資料を作りたいものですね(研究室で). ちなみに,この業界にあふれる数々の略語については沖さんが略語検索CGIを作っています. そういえば,@ITの「Indider .NET」では,WebService版の(←ここが重要)実データコンピュータ用語辞書とそれを外部からつないで利用するサンプルアプリケーション(←ここも大事)が公開されました. [文献][数学パズル] 先日から読んでいた「二十世紀数学思想」(佐々木力著,みすず書房)を読了.一つ笑ってしまったのは,フォン・ノイマン・コーナーなる街角. 数学の面では百年に一人の天才であったフォン・ノイマンは,運動神経が壊滅的にダメで,自動車をしょっちゅうこの角にぶつけていたそうです.そこにこういう名前を付けてしまう西洋人のセンスはなかなか大好きです(もちろんそこには,この稀有な才能に対する尊敬も混じっているはずです). 内容もさることながら,文章の構造が面白い.各章とも最初はゆっくり静かに始まって,最後は始めには想像も出来ないほどのパワーで押し切って終わります.そして,その終わるときのパワーは,章が進むにつれて大きく激しくなってゆき,最終章(フォン・ノイマンの生涯にわたる学術活動を概観.大戦に荷担したり反対したり反省したりしなかったりしたいろいろな科学者が登場する)の最後に至ってはほとんど絶唱に近い調子です. しかしながらこの文章には一定の「旋律」を終始感じることも事実.要するにラヴェルの「ボレロ」という感じなのです. |
08月30日
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データの海 / モデルの未来 |
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[研究][電子・コンピュータ] 仕事に集中していると,どんどんと開けるWindowの数が多くなってきて,気づいたら30を超えていました.先日予算をつけてもらって買ったノートPCにはOSとしてWinMeが載っていたのですが,Win2000を常用している者の目から見るといささか不安定です.WinMeだとWindowを30も開けるでしょうか… 仕事は主にGAME-Tデータの件,特にTMDやRIDの雨量・流量等データの公開準備です. さらに,GSWP1.5ローヌ川プロジェクトの件もあれこれ山積みです.今後しばらく,数十というWindowが開きつづけ,某サーバではDBに関するプロセスがブンブン回りつづけることでしょう. 後者では特に,データのやり取りはすべてALMAという規約にのっとって行い,省力化をはかっています.こういう仕事をしているときに考えてしまうのが,各種水文モデルのWebService化です. HTTPプロトコルに乗っけてXMLを飛ばすことにより(SOAP:Simple Object Access Protocol),世界中のいろいろなホスト(コンピュータ)を自由に連合させてGCM・LSM・河川モデル・農業モデル・工業モデル・人口モデルなどなど…の結合モデルを走らせて行く,そしてこの連合はある程度コンピュータ側が自動的に行えるという未来像は,考えただけでなんだか心浮き立つものがあります. Web Serviceには各種規約が作られつつあります.そのうち,Microsoftの「.NET」構想については小川誉久氏による簡にして要を得た解説記事がありました(@ITより). この著者の名前を知っている人はちょっと古くからのマニアでしょうね…(笑) 硬派ハイエンドPC雑誌の巨星だった「SUPER ASCII」の編集長を務めた人です.486DX→Pentiumの移行期のころから定期購読していた私は,同雑誌のその後のバックナンバーを(休刊にいたるまで)全部大事に持っています. [文学と言語] 今日覚えた単語類:まかせる=entrust sb with st (st to sb) |
08月29日
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博士論文最終審査 |
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[研究] 博士論文最終審査です.当研究室関係の人は二人登場.発表30分+質疑30分+合否判定10分,うち発表と質疑応答はギャラリーもオブザーバーとして参加できます.逆に合否判定は論文提出者本人すら参加できません. 二人の発表には,当研究室からたくさんの学生院生が見に来ました.多くはPh.D.取得前,つまり明日はわが身という身分なのでそれだけ必死になって聴いていたことでしょう.何か得ることがあればよいのですが. 発表は,安形が一度も練習を見たことがなかったこともあって必ずしも安形好み(なんじゃそりゃ.ちなみに知っている人は知っていますね,「華宵好み」という言葉)ではなかったのですが,それでもなかなか「練られて」いたものでした.特に時間の大幅な超過がなかったこと,発表のstructureを明確に示していたことはOKです.ただし,複数の主題をパラレルで独立に論じた後それらを最後にintegrateする場合,その最後の段階での説明(これは発表のかなり初期の段階で伏線を注意深く張っておくべきものですが)を上手くまとめるには相当の力量ないし練習が必要.ちょっとそこが弱かったかもしれません. なんにせよ無事に終わりました.二人とも,自信あふれる態度が印象的でした. ちなみにうち一人はパキスタンからの留学生.発表後にすこし話したところ,昔からいろいろなことに興味があったのだそうです.化学工学・機械工学などなど…まるでオレと一緒だ,と思ったものでした. [食べる・飲む] 久々に一息入れました.本郷近くの某喫茶店.ケーキセットの予定でしたが,あまりに腹が減ったので,アジア風ピラフにしました.緑に囲まれた,静かな喫茶店です.つかの間の休息.その後すぐに駒場の研究室に戻りました. [文学と言語] 今日覚えた単語類:我慢する=have patience with / put up with / endure / bear / stand, 箇条書き=items, discard=捨てる |
08月28日
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いつの間に…(2題) |
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昨日のことで方々にお礼参りならぬ謝罪参り.その後研究室へ.さて,月末納期の仕事は終わるか?今度は時間を守らないと. [研究] 明日は博士論文最終審査会なのです.本研究室(とICUS/INCEDE)からも二人登場です.今年は結局一回もこの人たちの発表練習を聞く機会がありませんでした,というかアナウンスもなかったのですが,多分やったはずです(例えばその場で本人が周囲の人に声をかけて,いきなり練習会が始まるなど:8月は土日返上で働いていたような気がするのですが,実は大半の日はマトモな時間に研究室に来られなかったので,何が起こっていたのかよく分かっていなかったりします(泣)). この安形が,こういう大事なときの発表練習を一度も聞かないというのは前代未聞の珍事です(私を昔からよく知っている人なら,多分相当驚くはず). (後日記:実はどこかでアナウンスがあったらしい.ほとんど研究室に来られなかった私が知らなかっただけ) ちなみに昨年も二人博士論文最終審査がありまして,この時は朝一番だというのに研究室の他のメンバーまでオブザーバーとして列席し,「応援団」と自称していました.どれほど心の支えになったのか,それとも単に邪魔だったのか(笑)はわかりませんが,少なくとも後で感謝されたのは事実. 明日の発表は,博士号を与えるかどうか決める教授助教授面々(+任意出席のオブザーバー)の前で,発表30分+質疑応答30分+合否判定会議10分(これは非公開なので「応援団」は追い出される.その時は廊下で労をねぎらう会が始まる.もっとも発表者はこの時点ではまだ不安な状態であるが,しかしこういう時の彼らの表情はなんともいえない雰囲気があります).どれほど晴れがましくそして同時に不安な70分でしょうか.また,どれほど大きな成長と飛躍を与えてくれる貴重な時間でしょうか.彼らにとって,人生の思い出に残るような時間でありますように. 13:00,東大本郷キャンパス工学系研究科土木工学専攻ビル(工1号館)セミナールームAに集結です. [研究] タイ灌漑局(RID)のデータを見ていたら,今年バンコクでもらってきたステーション表では,緯度経度がはっきり分かっているステーションに限っても1455点が載っていることが判明.今年始めの段階では630点程度だったので,大幅な増加です.これまで観測点番号しか分からなかった謎の雨量データも何とかものになるかもしれません.仕事は大幅に増えましたが,なに,面白ければいいのです. |
08月27日
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歴史に残る?失態 |
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巡検案内者,いきなりの遅刻です.理由は印刷時間を読み誤ったから.30分で出来るはずが1時間半かかりました… 結局バスは先に出てもらい,途中までタクシーで追いかけて(というか待ち構えて)ピックアップしてもらったのです.この時点で30分の遅れ. かつて第三回地形学会議(カナダ,マクマスター大学)にて巡検出発がいつのまにか1時間早まっていたためバスに乗り遅れたことを恨みに思っているわけではありません.決して. 巡検は,天気をのぞけばExcellent一歩手前のGoodのレベルは維持できたと手前味噌ながら言います.とは言うものの上記の遅刻の件,他一件が汚点として残りました.最近どうも,つまらないミスをしでかすようになりました.なにかと考え直さねばならないことがあります. 参加者は全員非日本人,多くは欧米人です.彼らの「日本的なるもの」への関心の高さは予想以上でした.忍野八海の復元農家,船津胎内の神社などなど.これだったら富士浅間神社に連れて行ったら皆狂喜乱舞したかもしれませんが,それだと巡検というよりは物見遊山です. 同様に,(当然ながら)地形的に面白いところにつれてゆくと,一瞬にして皆表情が変わり,カメラ連発メモメモ君,そして質問の嵐となりました.特になるさわ自然観察路にある熔岩樹形への関心は相当なものでした.大型バスでなければ天然記念物のほうを見せに行けたのですが… [天気と季節] スバルラインの終点一歩手前で,雪代雪崩災害跡地を見ているときに突如それまで厚く山体を覆っていた雲が薄れ,山頂部が切れ切れの雲の向こうに見えました.今日はそれまで散々苦労していただけにより印象的でした. [身体と健康] 帰ってきてから研究室に直行.地形学フィールド屋から水文学データ屋に一気に変身して仕事三昧です.疲れは感じません.多分感じるだけの神経はとっくにどこかに置いてきてしまったのでしょう. 反省することも,もちろん多数.再発防止への手はずも充分練って考えました.もう一度一日富士山巡検を任せてもらえれば,もう少しよいプランを立てられ,また小さなミスを致命傷にしないだけの手立てをオンサイトで考えられるでしょう(それ以前にミスをしないことも大事). 私にとっては,ひどい経験(←これは関係した方々全員にとってそうですが)といい勉強をした一日でもありました. |
08月26日
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富士山は曇り,そして明日は? |
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[研究][地形・地質] Cさんと一緒に富士山まわり.前日だというのにまたまた路線変更です.バスでは行けないという場所がはっきりしてきたからです.地質学者と地形学者の微妙な興味の差というものも,結構読みにくくて苦労します. [文化芸術] 富士吉田は,吉田の火祭り.幹線道路は通行止めです.町のあちこちにかがり火がたかれる不思議な雰囲気の祭りですが,残念,車で市街外周を通り抜けるだけでした. 結局完徹で案内書を直し,地図をreviseしていました. |
08月25日
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切羽詰った状況 |
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明日26日にまた富士山に共同案内者のCさんと行き,最後の下見を行うことが決定.それにしても準備不足.明日の結果によっては案内書を書き換えなければなりません(後日記:それは現実のものとなりました.また,それが当日とんでもない失態を演じる遠因ともなりました). 今日は一日家にこもり,かすかに痛む喉をなだめつつあれこれ仕事. 某放送局から,「人と水のかかわりについて造詣が深い人,特にミネラルウォーターに詳しい人」を求めるコールあり. 自然の水でなくミネラルウォーターが主眼ならば,私よりもWATER主催者の早川さんのほうがいいのだけど. 何はともあれ,今は何かと時間がありません. |
08月24日
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久しぶりの本郷 |
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第五回国際地形学会議がいよいよ,文京区の中央大学で始まりました. 27日の巡検の件で打ち合わせがあり,後楽園に行きました.その後本郷へ.弓町のクスノキは,ビル建設の影響を少し受けていたようなものの健在でした. 本郷では,昔働いていたソフトハウス(世界でも数社しかできないような製品を作っている)にて情報交換の会.お互いにとって益ある集まりにしなければなりません. |
08月23日
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もわっ |
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研究室で,ゴミ箱の周りになんとなくほのかな それだけでも身体が凍るような出来事です.さて,調べてみると意外なことに不燃物ゴミ箱のほうからにおっています.袋を持ち上げてみるとポリバケツの下に芳香(笑)を放つ不思議な色の液体が… 呼吸をこらえながら大きなバケツを,小さな洗面所で洗うのはちと大変でした. 実は先週は私ともう一人の人がゴミ当番.しかしもう一人の人は長期出張中,私の方は宗谷や富士山の準備・GEWEX話・Rhone川のこと・ISLSCPのこと(今ごろ気づいたのだけど,あれこれ請け負ってしまって身動きが取れなくなっている(苦笑))などがあってそこまで気が回らなかったのでした.知らん振りして今週の当番に押し付けるのも申し訳ないので,遅まきながら自分で全部処理しました. 私たちが北海道で涼んでいた間,東京ではかなり暑かったのでしょうか.トテツモナイ腐敗臭でした. あと,最近妙にたまるペースが速いペットボトルも,キャップをはずし,外装をはずし,中を洗い,踏み潰して(これは必要なのかどうかは知らない)集積場に持ってゆきました.特に踏み潰しのところは,一旦始めるとなんだか病み付きになる不思議な魅力のある作業です…ってオレだけ?(笑) そうそう,機械で空き缶をつぶす作業も相当面白いです. |
08月22日
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奇跡の?帰京 |
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[天気と季節] 5時半には起きてTVで情報収集.台風はさらにスピードを落としました.このままだと羽田につく予定の14時に東京が暴風雨になるか,あるいは暴風はそれより後になるかまだ微妙です.引率者全員の動きがあわただしくなります. ギリギリまで情報を集めつづけた結果,稚内→羽田はともかく稚内→関西は大丈夫だと知らされました.そこで,件の次期会長も含めて全員がまず稚内空港に動くことに決定.もし羽田便がダメなら副会長(と安形)は即刻予約を変更して稚内→関西便に振り替え,他のメンバーは列車で札幌に向かい生ラムジンギスカンで舌鼓を打つという算段です. 札幌某所にある生ラムジンギスカンの店には強烈に未練がありましたが(笑),ま,こういったトラブルにリアルタイムで対処するというのは本当に楽しいものなので,VIPを連れての大阪周りもちょっと楽しみでした.なにしろ,新幹線も大幅にダイヤが乱れていて,新大阪駅での臨機応変な対応が求められるのです.なんと面白いのでしょうか. が,しかし 結局飛行機は予定通り飛んでしまいました.ギリギリまでチェックインを遅らせて不測の事態に備えていた(その間,他のメンバーは宗谷岬+宗谷丘陵ツアー)のですが,空振り. 稚内空港ではマニアック土産としてサハリンの地ビールをゲット.他に,北海道にきたらこれでしょう!という夕張メロンハイチュウやマルセイバターサンドを手に入れてから搭乗.機内ではひたすら寝ていました. もっとも,最後まで気が抜けません.副会長さんを羽田からタクシーに乗せ,運転手さんにはこと細かにあれこれお願いし(よく考えたら最後まで私がついて行っても良かったかもしれない),無事送り出したところで任務終了. 自分へのご褒美?に,初めてエアポートリムジンなるものに乗って渋谷に向かいました. で,研究室に直行.ほとんど人がいないのが不思議でしたが,どうやら何人かは風邪で伏せっていたそうです. 肉体的な疲労はともかくとして,ここで私がくたばるわけには行きませんね. もっとも,留守中に締め切り切れ仕事の催促メールが山のように入っていたのにはさすがにゲンナリしました(笑)が,それでもだいぶ片付けました. [アウトドア][ひと][身体と健康] 夜はその汚い格好のままで山岳会ミーティングに参加.TVの取材で,リポビタンDのフタを片手で開けた人の話が最高に面白かったです.早めに家に帰り,また仕事.スキャナ取り込み数十枚. |
08月21日
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秘密の場所へご招待 |
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[地形・地質] 幌延町と豊富町の,中央よりやや東より.この周辺は4種類の岩石(新第三系〜前期第四系)が分布しています.これらは一つ一つ全く異なった地形をなしています. 午前中は,この説明と,そうなる理由について我々がかつて集中観測によって得た結論などを説明しながらのバス旅をしました. 天気は驚くほどの快晴. 某牧草地のど真ん中.富良野以上に北海道的な,緩やかな丘陵が延々とつながる目を見張るような光景が広がります.観光ガイドには全く載っていない,ライダーもハイカーもこない真の穴場です(豊富の大規模草地放牧場も相当素晴らしい眺めですが,こことは違います).今まで私も,手伝いに来てくれた学生以外には教えたことがありません. どんなに重労働を強いたとしても,この風景を見せれば皆満足して「北海道に来て良かった」と思う,そんな風景です(こき使う方から見れば実に便利な存在(笑)). ん,そこの君,なんとか気持ちを伝えたい異性がいる?そうなら,ぜひここに連れてゆきなさい.効果抜群…かもしれないよ(試したことないけど(笑)). 今日は特別に,全員を「The next stop is not a scientific one」と前置きしてその秘密のポイントに連れてゆきました.今日も当然のように,他に牛しかいない静かなところでした.丘の上にたった一本残ったトドマツも健在でした.昔よくあの木の下で昼食を食べたっけ. 午後は一転して,北大演習林内の私道を通って標高400mまで上がり,そこから問寒別川の見事な光景を楽しみました.蛇紋岩からなるこの山は,山頂部に平坦地や凹地が広がり,いくつかの湿原すら見られます.この理由はかなり深い地下での水文地質現象とかかわっているはずなのですが,まだその解明は充分ではありません…といった話をしました. この道は北大の許可がないと入れない道ですが,今回は案内者がかつて当の北大演習林長だった人なのでノープロブレム.参加の皆さんには参加者限定の美しい風景を見ていただいたわけです. [文学と言語] ところで巡検引率者は私を含めて四人.うち二人は語学に堪能です.一人は中・韓・モンゴルなど東アジア系言語は全部しゃべれる,もう一人は南米での生活が長く,英・伊・西がペラペラです.巡検中は実にいろいろな言語が飛び交う不思議な雰囲気でした. そうそう,日本の「地形学者文化」として,ネジリ鎌を紹介したら皆さん喜んでいました.お土産に渡しても良かったかな? [天気と季節] 夜はちょっと大変でした.台風接近により,明日帰りに使う飛行機が飛ぶかどうか全く未定なのです.実は一人,23日朝から東京で開かれる会合に絶対に出なければならないという参加者がいたのです.その人は実は国際地形学連合の現副会長/次期会長という超重要人物で,要するに粗相があっては日本の評判を落とすという人なのです.そこまでの重要人物でなければ,ダイヤが変わっても,「これが日本の気候です.Let's enjoy」といって皆納得するのですが(地形屋ですからね…). で,飛行機が飛ばなかった場合の対策を考えました.一つは,明朝から列車を乗り継ぎ乗り継ぎして最終的に青森発の上り夜行特急に乗せる方法.もう一つは稚内→関西空港の便に乗せて大阪から新幹線に乗り継ぐ方法.どちらの場合も,アシスタントして安形が同行することになりました.これは面白いことになってきました. 台風は迷走を続け,スピードも定まらず,何人かが亡くなったり怪我をしたりしている状態です. ここ中川は昨日よりほんの少し空気がにごって星が少ないものの,まだ天の川がきちんと見える状態.快晴です.嵐の前の静けさ,というものでしょうか. |
08月20日
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財布の穴をふさいだ話 |
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[地形・地質] 巡検は公式には今日から.稚内空港で皆集合です.すでに中川に入っている人たちといっしょに稚内空港に行きます. ただし一人希望により列車で来たいということだったので,私が単身迎えに出ました.あくまで列車にこだわるとはさすが地理学者?(笑) 中川から稚内は,近そうに見えて実は100km以上.途中,豊寒別のアイスウェッジキャストらしきものを見に行きました.このあたりの化石周氷河地形については有名な論文があり,かつて先輩のTさんと一緒にこの論文を手にしてあちこち探し回ったのですがついに実物は見つからず,あきらめかけていたときに偶然自力で「発見」してしまったものです.5年間は行っていなかったし下見もしていないので不安でしたが,現地についたら道を思い出しました.露頭も,多少崩れていましたがなんとかちゃんと見える状態でした. 韓国から来ていた人は「実物を見るのは初めて」と喜んでいました.それにしても,彼らの露頭削りパワーはものすごい. 何年ぶりかの宗谷岬.おっと,日本最北の岩登りが出来る石碑はまだありました. あきれる客人を尻目に(笑),再び登りました. 登る場所によっては実は相当難しいのですが,その難しさは昔よりちょっと上がっているように感じました…ようするに下手になったのでしょうか(涙). [経済・社会] 稚内駅前の服飾デパートは二階建て.なんと二階は某大手百円ショップになっていました. 列車到着まで時間があったので,そこで財布を買いました.実はそれまで財布に大穴があいていたのです(比喩ではなく本当の穴です.まぁ比喩でもそうなのですが(笑)).何しろチャックを開けずに500円玉が取り出せるという便利(笑)な状態だったのですが,これにてさようなら. [天気と季節] イスラエルの人を稚内駅で無事迎えました.彼は記念に切符を欲しいと駅員に交渉していました.うーむ実は鉄道ファン?空港から全員を乗せてきたバスは,まず日本海側に出ました.メンバーは引率者四人のほかに10人.韓国・モンゴル・アメリカ・イタリア・オランダ・イスラエルから参加者がありました. そこで我々を待っていたのは全身が見える利尻岳!この島は普段雲が多く,これまで20回以上ここを通っていますが全体が見えたのはこれがまだ二回目です.私たちはとんでもなく運がいい.誰のおかげでしょう? それはともかく,27日も同様に晴れていて欲しいものです.富士山巡検引率の日なのです. 快晴のサロベツは気持ちのいいところ.集中観測で明らかになった不思議な地下水位上下運動の話(Journal of Hydrologyに投稿中とのこと),乾燥化してササが侵入しつつある湿原の話…Scientificな議論も盛り上がりました. [文化芸術] 宿泊は今日も中川演習林学生宿舎.夜は日本文化経験ツアーということで,いきなり温泉,畳の部屋で宴会… 星空が本当に綺麗でした. 彼女や彼氏が元気を無くしていて心配という人は,ここに一緒に来て見ましょう.一撃で元気回復です.それほど凄い星空でした. |
08月19日
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さいはての風はあくまでも涼しく |
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第五回国際地形学会議野外見学旅行の引率に,道北へ. 羽田に行く途中,モノレールでパスネットが使えなかったのはいいにしてもそれを聞きに行ったところ駅員さんの態度が信じられないほど悪かったのでもう今後は京急にしようと決意.もっとも京急のほうでも同じような態度をとられたらどうしよう? それにしてもあの駅員,名前をちゃんと見ておくんでした.駅長さんに抗議するにしても相手が誰だかわからないようではちょっと迫力不足かも. さて,羽田.他の人に飛行機チケット購入を頼んだら見事に日付を間違えていて(これは100%安形の間違い),空港のチケットカウンターでそれに気づいて大慌て.その場で変更できました.珍しく正規料金なんて払っていたのが功を奏した? [天気と季節] 稚内はからりと晴れた天気.4年ぶりです.いつ来ても,夏は本当に乾いた空気です.いや,実はすでに夏も終わりに近づき,もう秋の気配があちこちにあるのですが…(秋桜も咲いていたし) 暑い都会を抜け出して避暑にくるなら,軽井沢よりもここらでしょう! [地形・地質] 稚内市の背後には丘陵が広がり,上は比較的平坦なところなのですが市街の後ろには急崖が迫っています.横浜市的な状況です.よくみたら砂防工事をやっていました.初めてロープウェー(往復¥240)で上の面にある稚内公園に行き,久しぶりに氷雪の門を訪れました.今日はよく晴れていて,サハリンがうっすらと見えました. 鈍行に乗って天塩中川へ.特急が止まるのに真昼間以外は無人駅です.東京以外では,こういう例はいくらでもあります.巡検参加メンバーの一部はもう来ていて,宿で合流. |
08月18日
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なんでこの組み合わせ |
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[電子・コンピュータ] この日記のアクセスログが壊れているのを発見.といってもログなんてめったに見ないんですが.理由はファイルアクセスの排他制御をきちんとやっていなかった,要するにサボりのせいなのですが,第一タイミングが競合するほどアクセスが集中すると思います?(笑) ログファイルを見ていると,サーチエンジンからたまたま飛んできたと思しきアクセスが多数.それもよく見ると,次のキーワードによるものが目立ちました:「OfficeXP クラック」 俺そんなの書いた覚えねーぞと思って探したら,あ,確かにサーチエンジンでそう引っかかってもおかしくないところがありました.OfficeXPと,全く別の文脈でクラッキングのことを書いてある月があったのです.また,クラッククライミングや岩盤クラックやクラック湧水についても今後書くと思うので,結構「OfficeXP クラック」「OfficeXP ライセンス クラック」でこの日記の特定ページが引っかかるというのもありえる話です. それにしても,こんなに多くの人が,一体何をたくらんでいるんでしょう? |
08月17日
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あしたげんきになーれ |
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[食べる・飲む] 仕事しているうちに元気になりました…ってこれじゃワーカホリックですな(今ごろ気づいたのかって?).今日は豪華にてんぷら盛り合わせ.イカや海老の下ごしらえも完璧←実はいままでやってなかった(爆).でもなんだか衣の付きが悪いです.はて?と思ったら,食べた後で気づきました.最初に具にコナをつけていなかった. あとはアサリの味噌汁(超がつく大好物)をチャチャチャと作って,珍しく一人でビールなんぞを飲みました.てんぷらもそれほど悪くない出来. さらには,吉祥寺Lemon Dropで買ってきた桃のミルフィーユをデザートにして,もう至福(笑).このケーキ屋さんの商品は,私の口に極端に合うのと極端に合わないのがあって,今日は大当たりの方だったわけです.新商品とのことですが,ぜひ定番にして欲しいものです(笑). [電子・コンピュータ] 家のPCも研究室PCと同様に,HDDを7200rpmの40GBにしました.今度はIBMのバルク品.さすが静粛性では定評のあるIBMのストレージ.本当に静かです.7200rpmをブンブン回すと,さすがにいろいろな動作が速くなります.もったいないのは,M/Bが対応していないのでせっかくのUltraATA/100が活きないことくらいでしょうか. |
08月16日
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ぼろきれのような体を引きずって帰京.急行能登号は,昔特急列車によく使われていた車体でした(489系とかいうらしい).珍しく,6階の研究室までエレベータで上がりました. 今日中にやる仕事が二つ,もう締め切りを過ぎている(笑)のが二つ,明日中にやるのも二つ,明後日も二つ.そして三日後は稚内へ(共同で,国際学会フィールド巡検の案内).8/27はこれまた国際学会フィールド巡検の引率で,こちらは安形がLeader.さらに月末までにやる超大仕事が二つ.9月9日にはパリへ.9月末には秋田へ… (…愚痴を言っているのではなくて,こう書いておかないと忘れてしまうかもしれないのです(笑)). |
08月15日
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競技は続く |
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[天気と季節] 冗談のように暑い一日でした.日焼けというよりはやけどに近い焼け方です.紫外線ローストというわけです(笑). [アウトドア] 前日の反省をもとに,競技進行のスピードアップ方策をあれこれ立案.結局予定を少しだけオーバーしたのみで終われました.ただし,またジャッジミスがでました.これも確認作業というシステムが機能していなかったためです.ジャッジしていたのは私ではないのですが,一人二人がミスしても他人がそれをチェックできるようなシステムを構築しきれていないのは私の責任. 競技終了後も実はひたすら仕事は続きます.成績確認・公式発表・反省点のリストアップ…この体験を引き継いで,組織として競技会運営をこなせるようにならねばなりません. それにしてもボランティアもいいところです. 仕事が一段落したところで,不覚にも寝てしまいました. 夜,城端駅まで送ってもらったところ,時間が少しあったので駅前(といっても何もない)周辺をぶらついていました.用水の碑がありました.昔から水不足に苦しんでいた様子がよく分かりました.相当雪が降るはずなのですが,夏の雨が多いとは限らないのです.ちなみに周囲はひたすら稲作地帯.山口誓子の「一点の偽りもなく青田あり」なる俳句を思い出すような実に日本的な風景です. 結局これまで土産を買う機会が一切なかったのでした.高岡で途中下車しても,KIOSKは閉まっていたし,土産物屋もオールクローズ.たまたま開いていた酒屋で地酒だけは買いました. 夜汽車の急行(もちろん寝台なんかではない)に乗ったら,なにはともあれビール.一人の夜汽車はとても寂しげで,そしてその寂しさがとても快適です. |
08月14日
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競技会一日目 |
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運営方法を完璧に間違えて,夜11時にENDというとんでもないスケジュールになりました.実は参加選手は皆小中高の生徒さんです.生徒さんは喜んでいましたが先生方はカンカン.矢面には当然私が立ちました. 日本では数少ない競技会運営が可能な集団である我々も,まだまだ一人が間違えても誰かがそれを見つける体制には,つまり組織としての力を出せる状態には,まだなりきれていないのです.その「膿」は早いうちに出さねばなりません.貴重な体験になりました. それにしても,あと10秒しかないのにクリップしに行く選手たちはなんと純粋なのでしょうか(笑) この1月に一緒に雪中水汲み会に行った新潟と金沢の女の子(という年でもないかな.ま,サービス(笑))も来ていました.夜は芝生で彼女達に囲まれて宴会.金沢はここからとても近いのです.金沢の子は関西言葉でそこがとてもヨイ%date>.もっとも明日があるのでほどほどのお酒… |
08月13日
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準備準備 |
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[地理][文化芸術] 朝食時,宿のチラシで城端町のことをいろいろ知りました.曳山まつりのこと,むぎや祭りのこと,水車ストリートのこと,などなど. [アウトドア] 講習二日目は実技編.実際に競技運営の立場になって,この会場を見て回ります.大切なのは当事者意識をもつことで,とにかく他人事ではないことをはっきり認識してもらうことです. 現実の競技会では実にいろいろなことが起こります.いまだかつて,完璧な運営なるものは出来たためしがありません.今はひたすら経験を積み,その経験を財産として残してゆくフェーズなのです. 明日から本物の競技会が始まります.講習は午前で終わり,午後は明日の準備に費やされました.ルート作りの面々は夜遅くまで仕事をしていましたし,こちらも,やってもやっても終わらない仕事の山との格闘を続けていました(要するに東京での生活とたいして変わらない(泣)). 競技会場前は広大な芝生で,夜風に当たって寝転がっていると実に快適でした.これはちょっと東京の暮らしとは違うかな… |
08月12日
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全国から集合/行手にはいつも湧き水 |
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[アウトドア] 日本山岳協会講習会.なんとなんと,講師として招聘されているのです.うむ,向こうから頭を下げて呼んでくれるようになったとはたいした出世(笑). 受講生の皆さんは,各地で競技クライミングの指導的立場にある人.未来の日本山岳競技界の発展を,裏方から担う人たちです. ルールブックの簡単な解説をし,そして,ルールブックに載っていない勘所を長々と説明しました. [水] 日没前に講座は終了.その後自由時間があったので,付近を散歩しました.会場は,城端町の桜ヶ池という大きな溜池のほとりにありまして,この溜池は一周することができます.そこを40分くらいかけて歩きました. おや,そうしたら朽ちかけた看板がある.よく目を凝らすと「又八清水」なんて書いてあります.湧水です.それまで全く知らなかった湧水です.泥岩の割れ目からほんの少量出て,岩とコンクリで作られた大きな水受けに清澄な水をたたえています.ああ,安形の行くところ常に名水あり.ちなみにEcは43μS/cm. それにしても誰も来なさそうなところにある湧き水です.車で通ったら見過ごしてしまうかもしれません. 夜は講習生と講師合わせての懇親会.各地の山岳連盟(岳連)の報告がありました.正式には都岳連に入っているはずの安形ですが,実は岳連の行事なんてでたことがないので面食らいました. 兄の出た高校の先生なんかがいたりして,結構世間は狭いものだと実感. |
08月11日
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じょうはな |
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富山県城端町へ.日本山岳協会の講習会に講師としての招聘です.仕事で行くのでなければ大変いいところであるらしいです.五箇山合掌造り集落の近くで,曳山祭り・むぎや祭りなどが有名です. また,町を挙げてクライミングを歓迎してくれるのもうれしい限りです. 奇跡的に切符をとれた東京発10:36の新幹線に乗り遅れそうになりました.東京着約10:33の中央線に載ってしまったからです.しかし道はあるもの.神田(10:31)で山手線に乗り換えて上野に行くと,着いたのが10:36.新幹線発車は10:42.勝利! ただ,上野駅の構造を知らなかったのでだいぶ走らされました 乗り継ぎの長岡で途中下車.地図を見ると信濃川が近い.オレがここで川を見に行かんでどーするというわけで行ってみました.ちなみに,途中あの有名?な米百俵に関する碑が,商店街のなかにひっそりとありました(長岡国漢学校があった場所). 800m以上ある橋から眺めた川は,多少増水していました.いままであまりなじみのなかった魚沼丘陵や頸城丘陵がよく眺められました.遠く遠くにそびえるのは弥彦山. |
08月07日
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どどーん |
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雷鳴が鳴っています.一雨あるのでしょうか. 夕飯を食べに外に出るとまた雷鳴. ん,雷鳴にしては変だぞ.なんであんなに,雷にしては気合の入っていない軽い音がするんだ…と思ったところでひらめきました. そう,今日は神宮の花火大会なのです.その音がバシバシ駒場まで聞こえてきていたのです. 生産研ビルの屋上に行ってみました.これはいい眺め.ずっとというわけでもないですが,光と音の宴を満喫しました.よく見たら広い屋上には何組か見物人が上がってきていて,派手なシカケ花火のときには拍手までしている面々もいました. このビルを作るときには周辺の住民の方とずいぶん軋轢があったようです.こういう時に屋上に招待する,というのはどうだろう?と思ってしまいました. 遠くで見る花火は,どことなく物寂しい眺めです. もっとも,そういう物寂しい光景がかえって好きだったりします. ちなみにこれでもっと遠く&窓越しで音がないともの悲しさ100万倍になります.ますます好きになります(笑). もっとも,いくら好きだといってもそれが寂しげな風景である事実には変わりないのですが. 去年は水文水資源学会(京都大)の帰りに琵琶湖花火大会を間近に(これまた一人で)見て,世田谷の花火大会は窓から見て,隅田川花火大会は屋上から見たのでした. 今年はどこか間近で見られるのかな…実は水文水資源学会のときには連日富士五湖で花火大会が行われていて,車で来ていた私には四日間もそれを見に行くチャンスがあった(1日→山中湖報湖祭,2日→西湖竜宮祭,3日→本栖湖神湖祭,4日→精進湖涼湖祭.さらに5日には最大の河口湖湖上祭りがあった)けど結局火より水ということで湧き水探訪に走ってしまったのでした. 山口誓子の俳句を思い出してしまいます:「手花火の火は水にして迸る」 (…絶句.プロの俳人って,なぜこんな見事な文句をひねり出せるんですかね). [研究] おっと,学術研究のことも書かねば(笑):よく言えばこれまでために貯めてきた力を一気に解放して仕事にぶつけている状態.悪く言えば,今までサボっていたので慌てている(爆).見方によってはどちらも真実. ただ,こういう爆発的なパワーが自分に残っているというのは嬉しい限りです. |
08月06日
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涼しい月曜日 |
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Rhone川を対象にした陸面モデル「競争」プロジェクト資料の日本語版,大事なところはおおよそ出揃いました.興味深かったのは,土地利用分類.資料を見ていただければ分かりますが,なんと耕作地を5種類に分類している.それに対して森林は「針葉樹」「落葉樹」の二種類のみ. それにしても「地中海性農業」の植生パラメタなんてどうやって探せというのか…gsibのベースとなっているSiB2は植物生理の取り扱いに命を賭けてるようなモデルですから,植生用のパラメタの数が尋常ではないのです. 一方,土壌についてはB もψs もKs もθ もグリッドデータとして与えられているというのが楽といえば楽. しかしながら,標高の高いところを含む流域なので,凍土の話がこれらの「公開」パラメタで展開できるのかどうかは不明です. ま,2週間あればなんとかなるでしょう.計算対象はたったの1471点です. もっとも,2週間分ヒマがあるか? [電子・コンピュータ][経済・社会] 11日から富山の城端というところに行きます(招聘).いつもだったら前の日からノンビリ車で…ということになるのですが,すでにそんなことを言ってられない状態なので,当日特急で駆けつけることにしました.が,ふと気づいた.ちょうど11日ってお盆の帰省ラッシュでは? どうせ特急券という贅沢をするのだ.毒を食らわば皿までということで指定券まで探し始めます.JR東日本のサイトからえきねっとに飛び,そこでめぼしい新幹線+乗り継ぎ特急の指定券を予約してみると… ない,一つも,空席がない. いやぁビックリ.お盆,おそるべし. しかしいろいろとテはあるもの.まず乗り継ぎ特急の方は思い切って時間をずらしたら取れました.問題は新幹線だ.「これは鈍行も併用だな」と思ってえきから時刻表を見ていたら,なんだ新幹線にもずいぶん季節列車や臨時列車がある.ここを狙って指定券を探してみたら,ほらあった. とは言うものの実はギリギリだったのでした.CYBER STATION空席案内で見たら,満席の「×」印の中にたった一つ「わずかに残席あり」という記号があり,それがまさにさっき取れた列車だったのでした. まぁこうしてやや遅く出ても大丈夫ということになったのだから,その分余計に仕事をせねばなりません.時間をカネで買うという感じですね.それもまた一興. なお,getした予約番号をもって緑の窓口に行ったら,なぜか指定券購入申込書に記入するように言われて,「それじゃ何のためのInternet予約だ.本人確認はクレジットカードでできるじゃないか」(注:上記のオンライン指定券予約はクレジットカードが前提)と思ってゴネてしまったのでした. といっても目の前の駅員さんにはあまり責任はない.こんなシステム,というか規則を作ってしまったシステム部門やら現場を知らない上層部やらが悪いのでしょう.おっと,ちょっと偶然が作用すれば私もそのシステム部門(大手インテグレータかベンチャーかといわれると多分後者だが)に入っていたのかもしれないのです. |
08月05日
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老雄と呼ぶには失礼な若さ |
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[研究][ひと] 学部2年のころ入っていた某ゼミ,というか実質はどうみてもサークル,を率いていたのが濱田隆士先生(地球科学).東大を定年退官した後数年したら,いきなり箱根の生命の星地球博物館館長さんになっていました(今は違いますが). この博物館,本当に気合が入っています.実は先生が館長をしているとは知らずに訪れ,「なんだこりゃ妙によく出来た博物館だな」と予想外に思ったものでした.よほど気合の入った人(学芸員などのスタッフ)がいるに違いない,館長は誰だろう?と思って調べたら,知っている名前が書いてあってビックリ&ナットクというわけです. 先日実家から奪ってきたTVをやっと据え付けたのは,水水学会に行く直前.(たったそれだけの時間が取れない今日このごろ←というのはウソでたったそれだけのことをやる気合を残して家に帰ったことがない今日この頃…).チャンネルを合わせているときに放送大学の画面にいきなり濱田先生の例の温厚な顔が大アップで登場!これまたビックリ. 沙漠化と気候変動の話をしていました.穏やかな語り口と,その背後に垣間見える恐ろしく広汎な知識は相変わらずでした.安形が何でも屋を目指しているのは,実は飽きっぽい性格(笑)だけによるのではなくてこの先生の「サークル」にいたことも少しは関係しているのかな,とちょっと思ったことを,なぜか今日思い出しました. [文献][数学パズル] 「二十世紀数学思想」(佐々木力著,みすず書房)なんぞというオカタイ本を読んでいたのですが長期中断.なぜかその間に「ゲーデル・不完全性定理−”理性の限界”の発見−」(吉永良正,講談社ブルーバックス)という,よく考えたら思いっきり内容が重なっている本を読んでいました. 前者はあまりにオカタイので,後者を入門として使って前者に挑戦,というのがいいかもしれない,と思いました.特に前者は,「ちょっと数学ができる」高校生,さらに「非常に数学ができる」中学生」なら充分読みこなせる内容なのです. 一見浮世離れしているように見える数学思想も,やはり時代の思想の影響を強く受けていること,さらに,それに絡んだ人間どうしの関係も深く関わっていること,等などがよく分かってくる本です.後者は美しい定理(個人的には,数学の諸定理で一番好み)と生々しいドラマの両方が楽しめる本でした.前者の方はさらに社会状況に巻き込まれる数学者の姿を描いていてこれもまた面白いのですが,まだ読了していないので感想はまた後日. |
08月04日
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水の里 |
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[水] ひたすら湧水巡りの一日.ただし巨木巡りも同時に楽しめました. 名前だけ書くと,葛窪の東出口・同西出口・高森の小泉・同大泉・井詰の湧水です. 高森大泉周辺は巨木の立ち並ぶ不思議な森.井詰湧水は巨大なモミの木の根本から湧きます. どれも既存の名水本にはまず載っていないマイナーな存在ですが,どれも行く価値がある見事なものばかりでした.安形が昨晩とまったペンション「ラクーン」では道を教えてくれます.忙しい時期でなければ案内もしてもらえるかもしれません. ペンション「ラクーン」にはだいぶお世話になりました(というわけでお礼を兼ねてだいぶリンクアンカーを張りまくっています(笑)) 集団で行くときもぜひ泊まりたいと思ったものでした.最近は富士山ツアーに研究室の面々を誘っていますが,富士山JOBが終わったら今度は八ヶ岳ツアーを企画しようかな…(でも歩くのが苦手な人には安形趣味だけに走るのはツラいか(笑)). [車] 井詰湧水は小淵沢ICのすぐそば.そこから即帰京しました.土曜日の上り線なら大丈夫…と思ったら大甘で,しっかり渋滞にハマり(ただし高速を下りてからラジオを聞いたら,渋滞がどんどん伸びていたようでした.早めに帰ったのは正解でしたね). そこで行きに気づいた渋滞に関する仮説を検証してみました.「左から合流があるとき,合流点手前では当然左側車線が遅くなるが,そこを過ぎると左側車線のほうが速い」というものです.結果は,大月JCTにおいては見事に当てはまっていました. それにしても渋滞は不思議です.中央道上りだと,中野トンネルという地名がよく渋滞情報に出てきますが,確かにこのトンネル(猿橋を過ぎたあたり)を超えると急に渋滞が消えます.物質収支は成り立っているのか?と思うほどの急激な変わりようです.東名だと綾瀬バス停が有名ですが,こちらも同様なのでしょうか. [文学と言語][地理] 余談ですが,「小淵沢」は町名では「こぶちさわ」と濁らない.駅名は濁るんでしたっけ.では高速のICは? |
08月03日
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甲府は暑い 3日目 |
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[天気と季節] 朝は快晴.しかし寒い! 雲海が眼下に広がっているので下界は天気が悪いでしょう.ここ入笠山は展望で有名なのです.しかし山頂に行っている時間はなさそうで,林道からの眺めでお茶を濁しました.それでも逆光に浮かび上がる八ヶ岳が見事でした. 鳥の声で目を覚まし,高原の湧き水で顔を洗うと一気によみがえった感じになります.贅沢な朝とも言えます. 車道近くの大阿原湿原を逍遥し−ここも素晴らしい景色−,一路駆け下ります.TBSのドラマ「青い鳥」のロケ地になった信濃境駅の前に駐車し,またまた列車通勤.(このドラマのことは今まで存在も知りませんでしたが…) [研究] 学会は続くよどこまでも.今日は8時30分からのスタートです(知らずに8時に前についてしまった).あぁまたしても手を挙げまくり,質問攻勢.こんな精神状態のときに,どこからこんなパワーが湧いてくるのでしょうか,って自分で不思議がってどーする. 院生時代にやろうとしてデータ不備からやめてしまった仕事を,データ自体の制約にあえて目をつぶり思い切ってやってしまった人がいたのでビックリ.多目的ダムはあまり雨量の多いところにはないのですよ… でも,データ集めの重要性は改めて思いました.
今日は15時閉幕で学会終了.全体を通して思ったことは,
あともう一つ印象的だったのは, [水] とかなんとか言いながらすぐに帰京しないで富士見高原に引き返す安形であります(笑).古くからメールのやり取りがある湧き水ヲタクが経営するペンション「ラクーン」に泊まるのです. 境駅から国道20号に下りる道の途中で水音が聞こえました.上を見ると鳥居があります.これは…と期待して突っ込むと実はその水は鳥居の前を横に流れる用水から来ているのでした.一瞬コケそうになりましたが,よく見ると鳥居の向こうに湧き水発見.石碑には「安産水」と書いてありました.ここも虫が多く,そういった環境に強い人以外はちょっと連れてゆけませんね. [ひと] さて,ラクーンであります.自腹切って宿に泊まるなんて,何年ぶりでしょうか.那須連山を縦走するために二岐温泉に泊まって以来かもしれません. 今日の客は自転車の団体一組と家族一組,そして私です.一人客なんて珍しい,というかこのかき入れ時に迷惑な客だったかもしれません(二人で二人部屋を使うと一人¥8500ですが,一人で泊まると¥10,000). オーナー家族がもてなしてくれる夕食,そしてその後の語らい.当然ながらオーナー(と,その息子さん)との間で湧水ネタで盛り上がります.いろいろ貴重な情報を教えてもらいました. 「たまにはお金出して泊まるのもいいでしょう?」ですって.商売上手だね全く(笑).でも確かにそのとおりだとは思いました,ハイ. |
08月02日
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甲府は暑い 2日目 |
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涼しさで目が覚め,沢の水で顔を洗う生活. 昨晩懐中電灯の光で見つけた湧水は,確かに湧水なのですがかすかに硫黄臭がしました.沢水のほうがずっとおいしい.周囲をざっと探しましたが顕著な湧水は見当たらず,別の林道まで突っ込んだらやっと一箇所水場がありました. さて,時間がない.今日は一番手が同僚の発表なのです.急いで街への道を降りてゆくと,地図では山間の地と思えるところに「平」のつく地名が書いてあります.地すべり地かな…と思ってたどり着くと,これがまぁなんと広々とした風景で確かに「平」の名に値するもので,かなり大きな集落がありました.通って気づいたのですが妙に水が豊富です(商売柄こういうのはすぐ気づくのです).これは後でまた来たくなりました. [経済・社会] この広々としたところを下ると道はまた谷あいの曲がりくねったところに入ります.よく見ると路肩決壊の跡があります.この道が切れたら,上記集落は完全に陸の孤島になるわけです.道路の財源が一般財源化したあとも,こういう生活に不可欠な道路の維持改良にはきちんとお金が使われるのでしょうか. [研究] 8時から始まる学会にはギリギリ間に合いました(韮崎駅近くに止めて「電車通勤」.これは昨日から暖めていた作戦で,昨年9月の土木学会(仙台)でも使った手です).相変わらずの精神状態なのに質問はいつものようにどんどん出しました(ということは実は元気になっているのかも).昨日は質疑はあまり活発ではないという場合もあったのですが,今日はやっぱり水水はこうでなくっちゃという活発なやり取りが行われました. そういえば,質問者が3人続けて同じ研究室というスゴすぎる場合もありました.もちろんそのうち一人は私です. ついでに言うと,ああまたやってしまいました総会での質問.また「総会屋」と呼ばれ続けることになりそうです.ちなみに「会費二年滞納で除名」というルールができるかもしれないと聞きました.これ,安形は危ないかも(汗).しかし来年度から銀行引き落としが可能になるかも,ということでした. 午後の地球史に関する特別講演は刺激的でもあり懐かしくもありました.ちょっと運命が違えば私もこちら(プリュームテクトニクス・地球史・生物圏と地圏の共進化)方面に進んでいたかもしれないのです.その一旦分かれた道が,しかし,今「水が支配するシステム」という視点を通して融合しようとしている,そういったダイナミクスを感じました. [水][森と樹] 今はとにかく,強烈に一人になりたいのであります.夕方からは今朝通った山間の平地へ.豊富な水の源を探しました.多くは川からの用水でしたが,やはり湧水もある.氷室神社というところがその源でした.これまでの文献で知らなかった湧水群です. この神社,境内の森が素晴らしい.巨大な杉がボコボコ立っています.下から丁寧に石段を上がると500段以上なのですが,車で拝殿すぐ下までいけます.その拝殿の裏山に巨大な杉が立っています.さらにその上から水が湧き,杉の根元近くを流れ下ってきます. 名水屋で巨木ヲタクの安形としてはなんとも嬉しい光景であります. なお,ここ以外にも境内にはたくさんの水の流れがあり,多少涼しい気もします(名前のとおり?).ただ,森があまりにウッソウとしていることと,虫が多いことから,あまり多くの人は来ないのかもしれません.アウトドアが苦手な人が来ても多分お気に召さないでしょう. 夜は県境を超えて長野県富士見町に入り,標高1800mの首切清水(すごい名前…)で寝ました.今ごろ甲府では皆懇親会の二次会でしょう. 私はたった一人でここに来て,たった一人で缶ビールを飲んでいます. それもまた,今の自分には必要なことなのでしょう. |
08月01日
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甲府は暑い 1日目 |
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ギリギリまで仕事をしていたら,渋滞にハマって出遅れました.甲府についたのが昼頃.会場近くの某所(違法駐車ではないが場所はヒミツ)に車を止めて,急ぎ足で歩きます.吹き出る汗!さすがに盆地という暑さです. ちょうどポスターセッションたけなわというころ.同僚の発表風景をカメラに収めました. 午後のオーラルセッション.質問なんかしていられる精神状態ではないのですが,でもやっぱりしてしまうのが安形の面目躍如?でしょうか.何しろタイの流量データ長期解析ですからね.それにしてもMun川の方では長期的に流量が増えているらしいと知らなかったのは大不覚です. [天気と季節] いきなり雷鳴です.会場内にまで聞こえてきました.実は安形はちょうど会場を出る頃.歩き出したらポツリポツリきました.すぐに車軸を流すような大雨.車にたどり着く前に,足はずぶ濡れ. [水] 周辺の気になる地名の箇所を全部回りましたが水はなし.本命の竜王水(竜王町)は飲用禁止だったけどもちろん飲みました(丘陵の裾野で湧いているのですが,いまやその丘陵は住宅地…).韮崎駅前ではアメリカヤという恐ろしく装飾が濃い食堂(外見からではあまり分からない)の脇に水を発見.Ecが200以上とちょっと高め,水温も20度くらいはありそう. 高いところで寝れば涼しいので,甘利山にまず行きましたが上のほうのロッジには児童が大挙して夜間活動−早い話が肝試し−をしていたので,本物のオバケ扱いされてはかなわんと転進.一路櫛形山を目指します.長峰林道から入ったら超ダート.しかしジムニーの本領はここから発揮.談合坂の登りでは大抵の4WD車に追い抜かされますが(localな地名で失礼),こういう道なら無敵です. と思ったら通ってきた道は実は「裏口」だったらしく,結局舗装道路に出ました.そして,その途中から見る甲府盆地の夜景が素晴らしいものでした.誰にも教えずとっておきたいような所です. 文献に載っていた湧水らしきものを発見したので,そこで就寝. |