日記:2001年01月

最終更新:2001年11月14日 15:40



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安形氏にめいる
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01月31日
(水曜日)

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コミュニケイションは難しい / 懐かしい人からの便り

 [電子・コンピュータ] 表題の通り,です.昨日から昨晩にかけてはいろいろな媒体を通じて入ってきたメッセージに対して,これまたいろいろなことを想いました. さて,以前からこの日記を精読している人(いるのか?(笑))はお気づきかと思いますが,今年になってあまりネガティブな出来事を書かないようにしています.まぁそういう意味ではちょっと赤裸々な手記((c)飯島愛)とは言いがたいですが,そんなわけで,昨日今日起こったことのうちとくにグッドニュースとか面白かったものとか自分で自分を笑いたくなるような(笑)ものを書くことにいたしましょう.

  第一は,ついに携帯が壊れるです.買ってからちょうど3年,昨年6月には池に落ちたとき一緒に水没してそれ以来液晶の一部がつかなくなったし,まあ寿命なのでしょう.何が壊れたかというと全く音が出なくなったのです.今までは一回電源を入れなおせば直ったのですが,もう何をやってもダメになりました. …そうなる前に変えなさいってば(爆).

  で,コミュニケーションの難しさ:そういう時(昨日)に限って妙にたくさん着信が入る!(着信はバイブレータ.これは故障せず) いつもは一週間に一回くらいしか着信がないんだけどねぇ. で,昨日は結局一つも出ませんでした.出たところで何も聞こえないんじゃしょうがない…たぶんこちらの「もしもし」だけは相手に伝わるのだろうけど. でもご安心,固定電話からも留守電伝言を聞くことができるので,それでメッセージを確認できました.どれも大事な伝言ばっかりでした.いやはや冷や汗.

  結局今日新しいのに変えてしまいました(今度も先代と同様3年は使いたいものです(笑)).年末に書いたとおり,メール機能,Web機能付でかつカラー液晶の物にしました…というか,今はほとんどそういう物しかないんですね. ところで,「着メロなんて要らない」といおうとしたのですが,そもそもそんな機種はもう残っていないようなのでやめました.もちろん使いませんけどね(音源チップには悪いけど)

 [電子・コンピュータ] そうそう,壊れた,といえば,研究で常用しているPCのFDD.一見動いているようなのですが,実は一切読み取りも書き込みも出来なくなりました.それも月曜日の研究室セミナー発表に関して緊急で使う用事があったときに発覚!マーフィの法則どおりですね.別のホストに飛ばしてそこで書き込み読み込み…ということをやってしのぎました.

  ついでに,システムが入っているHDDボリュームの空き容量がほぼ皆無!どうも最近挙動がおかしいと思ったら…マウントを変更してなんとかしのぐしかないなぁ(新しいHDDを買ってくるという計画は,上記の携帯更新による財政悪化のため実現が危ぶまれています(笑)).

 [生活] さらにカバンには底に穴があきそう,傘のメインの骨は折れそう,ズボンの裾もついにおかしくなりました(片足だけなので,もう片方をお手本にして自分で縫うつもり:昔裁縫が大好きだったことがあるのです).

 [電子・コンピュータ][ひと] 10年会っていない人から突然のメール.といっても別に昔の彼女なんかじゃありません.高校のときの恩師です.もう引退して暖かい伊豆に住んでいるとのこと.

  ため息が出るほど懐かしく,そして嬉しく思ったものです.すぐに返事をしました. ええ,嬉しかったときはすぐに返事をだします. 逆に,メールを読んでカチンと来たりムカッと思ったときはすぐに返事を出してはいけない(かえって話をこじらせる)ということを人生から学びました.しばらく間を置くと最初感じた「ヤな感じ」はだいぶ薄まるものです(そうこうしているうちに返事を出すこと自体忘れてしまうこともある(苦笑)).

  1ヶ月遅れの年賀状であるそのメールには,「その大きな手で真理を究めよ」という意味のメッセージがありました. 安形は高校の頃から手がデカかったのです(1年の時にはハンドボール部にいた).それを覚えていてくれたのでした.

01月30日
(火曜日)

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世界は血が足りない / 芸術こんぐろまりっと

 [身体と健康] 留守電に入っていたのは若い女性の声.結構声美人. ただし内容は色っぽいものではありません.むしろ切羽詰ったような口調です(ちょっと演技が入っていたのかもしれないけれど(笑)).安形と同じ白血球型の血液の病人の治療の為に,そういう血液型の血(血小板)を欲しがっているという用件が日赤から入っていたのでした.

  朝直接電話をかけて確認しました.やはり相当緊急に必要としているようです.血小板は3日しかもたないそうで,期日が今日も含めて3日間.そりゃ忙しい.で,行ってきました.場所はもちろん渋谷の献血ルーム,その名も我が愛しきシブツーです(昨年クリスマスイブの日記参照). そこで気づいたのですが,シブツーの入っているビルには,ティーエムディーという会社も入っています.つまりTMDです.当研究室とは縁の深いタイ王国気象局と同じ略称なのです. 偶然だけど,不思議な縁です(もしかしたら本当にタイのTMDの出店じゃないだろうか?(笑))

 [文学と言語] 駒場公園はまだ雪がたくさん残っていました.東京都近代文学資料館にも足を伸ばしました.文学なんてよく分からないんですけどね.

  さて,今日やっていたのは「舟橋聖一と昭和の時代」展(3/11まで開催). さて,白状します.舟橋聖一なんて今日まで名前も知りませんでした(爆).

  まあそれでも面白かったものがいくつか. たとえばその作家の机上にあったこまごまとしたものの展示.これは興味深いものでした.なるほど,こういう物で仕事していたわけね.それから,ご息女のエッセイ.子供の頃から,真夜中まで机に向かっている父親の背中を見て育ったって…そりゃ作家の特権というものかもしれません(プログラマもゆくゆくはそれが普通になるのかな?)

  あと展示とは関係ないけど,廊下に貼ってあった大量のポスター.これが実にいろいろな美術館・博物館のものがごちゃまぜになっていてなんとも複雑怪奇でした.蕪村展はまあ一応文学といえないことはないでしょうけど,すぐ脇にはルノワール展(文学に興味ある人は美術にも興味を持つのかな?) と思ったら隣にはオーケストラの演奏会.それから吉野ヶ里遺跡.もっとローカルに板橋区の遺跡展.それから東京都現代美術館の現代芸術展覧会…と,脈絡があるようなないような不思議ワールドなポスター貼りでした. 単に都立の施設のポスターを貼りまくっていただけなのかもしれないですが. それにしてもこのポスター全部が自分の趣味だという人がいたら,たぶん生き方そのものがパフォーマンスに近いような人かも.

  なお,舟橋聖一関連の本(中古?)が置いてあり,「ご自由にお持ちください」と書いてありました.興味ある人はすぐGO!ですね.

 [電子・コンピュータ][経済・社会] さて,先日書いたフレッツISDNの申し込みの件ですが,みかか(←こう書くと年齢がばれるかもね(笑))から連絡がありまして,結局2/8開通となりました.申込から一週間での連絡,17日での開通というのは,以前から話に聞いていた「申し込んでから数ヶ月」という話とはだいぶ違うようです.相当申込の「消化」が進んだのでしょう.裏では担当の方がだいぶ苦労していたことが想像されます.

  ここでちょっと気になること.フレッツADSLもかなり安くなったけど,どちらが得なのでしょう?

  今回開通予定のフレッツISDNでは,宅内工事が不要だったので初期工事費用が¥2,000,月々は3月からは¥3,600です.

  フレッツADSLでは,初期工事費用が¥16,500,月々が¥4,600円です(いずれも電話共用タイプの場合.→NTT東日本による価格表).

  月々で言うと¥1,000の価格差ですが,基本料金を考えると,ISDN¥3,470(INSネット64・ライトの場合),ADSLは一般回線と同じとして¥1,450〜¥1,750(局によって違う)ですから,なんと逆転してしまうのです.

  かといってすぐにADSLに飛びつくかと言うとそうでもありません.まず上記の工事費用の壁.ついでに言うと,私の場合は加入権もとらねばなりません.定価なら¥72,000.それから,ISDNからアナログ回線に戻すわけですがそのとき電話番号がどうなるかも確認しないと.そして何といっても,まだ出たばかりのサービスだというところが二の足を踏ませるのです(こういう点はけっこう保守的なのです.二本の回線を引けるような身分なら一本は遊び用に好き勝手できるのですが).

  もちろん,一旦1.5Mbpsの世界に入ってしまうと64kbsなんてチンケな世界には戻ってこられないでしょう… 私のフレッツISDN,いったいいつまで続けることになるのでしょうか?

01月29日
(月曜日)

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研究室セミナー発表 / 涙が出る(笑)話

 [電子・コンピュータ] またまた日記をマイナーチェンジ.月の最後の日と最初の日に,それぞれ「翌月」「前月」へのリンクをつけました.実はe-mailで要望を受けてそうしたのだけど(多謝多謝!)でもどうして自分では気づかなかったんだろう

 [天気と季節] 昨日は暖かかったのに,夜はずいぶん冷えましたね.帰りには路面が不思議な凍り方をして,ダイアモンドダストのようにきらりきらりと光っていました.しばし自転車をとめて見とれていたものです(警官が見たら思いっきり不審人物に見えたかもしれない(笑)).今日は日差しが強くて,日向はとても暖かいですね.でも日陰はまだ寒いかな. いい一日でありますように.

 [研究] さて,研究室のセミナー発表です.四週に一度は私(の属するグループ)の担当です. 今回は修士論文でやったことの延長を話しました(→使用したプレゼン資料を公開しました).修士論文なんてもう8年前です.修士論文提出前になって突然思いついて始めた無謀極まりない作業が,数年間はそれをどう考えたらよいか分からないような状態で事実上ほったらかしだったのですが,実は今考えると結構意味を持っているかもしれないと思うようになってきたのです.これはこの研究室で得た知識と,そしてなんと言っても最近学生がやっている作業が一気に私をinspireしてくれたのです. これをシナジー効果と言わずして何というのでしょうか.

  特に私に重要なヒントを(間接的に)くれた某氏と某氏には心より御礼申し上げます.あなた方は,確かに研究面で他人に寄与できる人物に育ったのです. ますます素敵な研究室になりつつありますね,ここは.

 [研究] その研究室に,私にとって衝撃的なニュースが流れました.最近私の周りに空席が多く,荷物を散らかしたい放題できるというなんとも幸せな状況だったのですが,なんと来年度のM1生(先日書いたように,全部で5人)のうち,4人が私の周りに来る! そしてそのために,これだけ店を広げた様々なブツをみ〜んな片付けなければならないのです! 私は泣けてきましたですよ,はい.

  まあ今までこれだけ散らかせたというのもよく考えれば相当異常だったのでしょうけどねぇ(苦笑).

 [ひと] ただ少し気になるけど,私の隣に座る人,どれだけ神経が太い?(笑)

  (後日記:上記はすこし事実誤認があったので訂正:M1生が私の周りに4人くるのではなくて,私が属するパーティションの定員が4人になる,「かもしれない」という話でした.ちなみに現在このパーティションにいるのは私も含めて2人で,私はどうみても二人分以上のスペースを自由に使っています.さらに言うと,私が来年度もこのパーティションにいるかどうかも未定.さて,大規模な席替えとなると電力負荷のロードバランシングを考えなければならないけど,まあ今でも綱渡り的状況である可能性もあるので,どちらにしても一度電源容量周りを調べておきたいものです.)

 [生活] これから帰って大仕事です.明日工事の人が室内に入るので,ある程度片づけが必要なのです.これは大変です.何しろ現在床も壁も見えません←本当です. さぁどうなる?

01月28日
(日曜日)

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銀世界の鎌倉で

  ここ数年,毎年冬の鎌倉に行っています.でももしかしたら今日のように1月に行くのは初めてかもしれません(よく誕生日祝いの一環として12月に行ったものです.それから2月もありました).そしてまた,今日のように雪景色なのも初めてかもしれません.

 [水][ひと] 鎌倉市北部には数百の上総掘り井戸があり,現在も生活に使われています.その事実を掘り起こし,全国に広め,そして地元の水環境保全意識を高めてゆこうとしている市民団体があります.

  その市民団体からの知らせが先日ありました.現在ある井戸のほとんどは個人宅内にあってアクセスが難しいのですが,今度は公共の場に新しく井戸を伝統工法で掘ってしまうのだとのこと. 工事自体は18日から始まっています.

  で,今日はその工事風景の見学会がありました.いや,あるはずでした.雪の中長靴ルックで大船駅に降り立った私は,時間ギリギリだったので現地(岩瀬下関青少年広場,神奈川県鎌倉市岩瀬.→Mapfanによる地図)まで急ぎ足ですたすた雪道を歩きました.

  グラウンドの片隅に,それはありました.直径4mくらいの,ちょうどハツカネズミがくるくる回して遊ぶような大きな木の車です.これが上総掘りのシンボル「ヒゴ車」.が,しかし,集まっている人の数は思ったほど多くありません.おかしいな,この程度の市民運動ではないはずですが.

  主催者の人とは顔見知りだったので話を聞くと,なんと今日は中止になったとのこと.まず足場が最悪(グランド全体が水溜り)であること,そして職人の方の親族に不幸があったとのこと.そうです.職人(今や日本でも数少ないらしい)が来なければ実演なんて無理です.

  が,余禄はたっぷりありました.少ない人数だったので竹ヒゴの接続(これは機械工学の人に見てもらいたい),刃先の巧妙な仕掛け(これは地盤工学やトンネル工学のひとに),ヒゴ車の木組み(もちろん建築学科のひとに…),いろいろなものをじっくり観察することができました. 澄み渡った空にヒゴ車が映えています.美しい「道具」でした.見学会は2/4に延期です.前日のフィールド調査からちゃんと帰ってこられたら,ぜひ来ることにしましょう.

  久しぶりの出会いでしたが,鎌倉市民同窓会の方はやはり元気です.こういう草の根運動の方に何人もお会いできるというのは,これもまた水の取り持つ縁というものなのでしょう. まだまだ全国他地域に,同じように元気で同じように素敵な人々がいるのだと思うと人生やめられません.  

 [水][地形・地質] 長靴で舗装路を走るなんてあまりやるものではありませんでした.ちょっと足を傷めてしまいました.しかし,久々の鎌倉です.近くのピーク(六国見山)の回りに自噴井戸や湧き水が多いと聞いていたので,まずその山の地形地質を検討するために山すそをぐるっと回ってみることにしました. 市民同窓会の方に途中まで乗せて行ってもらい,ついでに周辺の地質概要も説明を受けました.

  六国見山自体はかなり開発が進んで住宅地になっていますが,頂部は森が残っています.ただしひどい藪のようです.ぐるっと回ると,いわゆる鎌倉石の露頭が数箇所に見えました.戦時中は防空壕にでも使われたのでしょうか,明らかに人工のものと分かる大きな穴も開いています(なんと,うち一つはガレージに使われていました).

  半周くらいすると明月院の前に来ました.紫陽花の季節でもないのにね…というわけでここはパス.このあたりで急に人が増えてきました(いままで住宅地の中の細い道を歩いてきたのですから当然ですが). 地形図を読むと円覚寺がちょうど谷戸地形になっていてアヤシイので,行ってみることにしました.門を入るのが4時までということでしたが15:59に滑り込み.

  結局,佛日庵(しまっていた)の中に鋤鍬井(すきくわのいど)という水があることまでは確認.今度は開いているときに来ましょう.また,白鹿伝説が残る洞窟からは明らかに水が流れた跡がありました.それから参拝者出口近くに般若水というものがあったらしいが,現在は単なる水溜りでした. 他には,入れない場所ばかりですが洞窟がちらほらと見えました.

  今日はあまり湧き水探しにはよくありませんでした.雪解けの水があちこちに大量に流れ,岩壁を伝って落ち,どれが湧き水が判別が極めて難しかったからです.雨後がダメだということはどこかで言った気がしますが,雪解けの時もこれはダメですね… しかし,どこに行っても水音があふれていたという点では素敵なショート・トリップの日でした.

 [研究] (それで終われば「暖かい冬の一日」でめでたしめでたしだったのですが,実は今はこうして研究室に来ています.明日セミナーで発表だもんで(泣).それにしても発表したいことが多くて困るね.明日の発表内容はちょっと前から心を決めていたけど,他にも行列をなしてネタが並んでいます).

01月27日
(土曜日)

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ゆきです

 [天気と季節] とりあえず,雪です.なかなかの積もりです.6階の窓から見ると,雪は上にも下にも右にも左にも,実に様々な方向に飛んでいることがよく分かります.地表付近では基本的に下向き成分が極端に卓越しているようにしか見えないんですけどね. 境界層というのもなかなか奥が深い.

 [アウトドア] 積雪10cmの朝のキャンパス内を,山スキー(テレマークかも)で歩いている人がいました.思わず心の中で拍手しました(笑).

 [研究] 「第1回地球環境水情報ワークショップ」というものがありました.いつも会議をやっている6階の大部屋ではなくて,駒場第二キャンパスの仮設食堂建物の二階にある一般用会議室で,です.6階の部屋だと,建物自体の入り口が土曜日は閉まってしまうからです…と思ったら,あれ,食堂建物もしまっている.雪の中皆さんを待たせて,OさんKさんが鍵の管理をしている方を呼びに行くはめになりました.皆様申し訳ありません(ぺこり).

  今日はどちらかと言うと顔合わせ的な会合.20人くらいの自己紹介は予定の倍も時間をとり(というか自己紹介中にかなり議論が盛り上がったのです),虫明・沖研関係者は軽い挨拶程度しか自己紹介の時間がありませんでした.それにしてもいろいろな分野から人が集まっています.「文理融合」というキーワードがあるため,もちろん文系の人もいます.

  「何でも屋」安形氏の生きる道は,もしかしたらここにあるのかもしれません.

 [地理][天気と季節] めったに雪の降らない静岡の実家から,電話がかかってきて東京の様子を聞いてきました.「極楽鳥が舞い,ブーゲンビリアが咲き誇り,サンゴのラグーンはあくまで清く青く澄み…」と答えておきました(笑).

01月26日
(金曜日)

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泊まり泊まり泊まり

 [研究] 結局,今度4月から入るM1の数は5人ということになるのだそうです.多いのか少ないのかよく分からなかったのですが,実は「研究室始まって以来」と聞きました(始まって以来の多さ,ということです).

  5人ならば教育係りは一手に引き受けることは可能です.でも安形色に染めてしまい過ぎないようにしないと行けませんね(笑).

 [天気と季節][食べる・飲む] と思ったらいきなりそのネタを祝うための飲み会が始まりました.始まってすぐに某所から某氏に連絡が入り,結局下北沢で更に飲むハメに.実は下北沢に向かったのがすでに22時台.この段階で泊まる気になりました.

  ええ,もちろん泊まりましたとも.でも結果的にはそれで正解だったのでしょう.翌日は朝早く来る用事があったのですが,その朝早くからかなりの雪が降ったからです.

 [研究][電子・コンピュータ] GSWPのデータについて,任意のモデルの任意の出力変数の任意の期間の任意の点における値を求めるスクリプトを作りました.全部シェルスクリプトでかけるか…と思ったら甘かった.headawkが,長すぎる行で誤作動するかあるいは受け付けてくれないのです.結局一部はCで書きました.

  これは私の修士論文の作業とリンクした仕事なのです.今ごろになってあの「8年前の思いつき」仕事が復活とはね(しかも先日書いたように,これは現在の修論生の仕事に激しくインスパイアされたもの). なんとも面白いものです.

01月25日
(木曜日)

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Virus君大集合 / 雨音に…

 [電子・コンピュータ] なんだかんだでVirus大集合です.ML経由でも,私信メールでも来ました. 巧妙なトロイの木馬が猛威をふるっているようですね.

  LinuxにもRamenというお茶目な名前のウィルス(正確にはワーム)がはびこり始めました(→ZDNNによる関係記事その続編).もちろんWindows系では「歴史」あるウィルスも新興勢力もともに衰える気配を見せません.常に最新版のウィルスパターンファイルを入手し毎日全ファイルのチェックをかけ,そしてOSパッチも適用しているとはいえ,まだまだ安心できる状態ではないですね.

 [天気と季節] 東京の一月にしては珍しく,静かに雨が降っています.こんな夜は,去っていった人々を偲びながら一人静かにお茶でも飲んでいましょう.ここ数日は私にしては珍しく家でも酒を飲んでいたのですが,すこしは落ち着いてきました.

  そうです,出会ったからには,どんな形であれ,いつかは必ずお別れしなければならないのです. とにかく時の流れは残酷なものです.

  が,しかし,時の流れはたまに昨日書いたYちゃんの成長のように素敵な体験ももたらしてくれる.良し悪しですね. 今はとりあえず,前を向きましょう.

 [研究][電子・コンピュータ] GSWP1.5に向けて,GDT対応のISLSCP-Iデータセットの公開を部分的に始めました(→GLASSWWWサイト下のISLSCP データセンタ). こういうときは,こんな重量級の仕事(といってもあまりアタマは使わない)でもしてなければやってられません.というわけでここ数日はこれにかかりきり…のはずでしたが現実には他の用事も次々と舞い込んできたものです.

01月24日
(水曜日)

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どめいん・うぉーず / 天才少女現る

 [電子・コンピュータ] 日経コンピュータ最新号の特集が「ドメイン・ウォーズ」.有名なjaccs.co.jpaxis.co.jpをめぐる問題,それからgoo.co.jp(安形注:あえてリンクしません)問題,混乱する日本語ドットコムドメイン,.jpドメインをめぐって将来像を模索するJPNICなどなど,ドメイン名をめぐる様々な混乱を伝えています.

  さて,そこでちょっと気になったのですが,「名水」絡みのドメインはどれくらいもう取得されてしまっているのでしょうか.お名前.comで調べてみました.

  結果:「名水.com」「名水.net」「名水.org」はすでに取得済み!

  いやはや,なんとも抜け目ない人がいたものです.いったいどこの誰なんでしょうかね.(後日記:meisui.com,meisui.netがすでに取得済みだということは知っていたけど,今回meisui.orgまでも取得されていることが判明. なお,axis.co.jpについては先日和解が成立したそうだ)

 [アウトドア][ひと] 茨城県東海村在住の13歳のYちゃんは,クラスで一番背の低い,一見どうということのない普通の小柄な中一の女の子です.ところが彼女はとてつもない特技を持っている.スポーツクライミングの18歳以下部門では,10歳当時すでに国内に敵なし.12歳の昨年は日本フリークライミング協会のツアーの一般の部に出て堂々年間通算二位の成績,それからアジアジュニア大会でも優勝 …と恐るべきクライマーなのです.

  そのYちゃんが,朝日新聞の連載「女性アスリート新時代」に登場し,東京版あたりでは一面にカラー写真入りで紹介されました.これまでも何回かメディアにとり上げられたYちゃんですが,ここまで目立つ位置は初めてかもしれません.

  Yちゃんのお姉さんも将来が楽しみなクライマーです.お父さんも含めて,皆旅行や自然探訪が大好き.私とはいい友達です.それにしても,Yちゃんはだいぶたくましくなりました.小学校の頃は結構甘えん坊で,よく泣き顔を見たものです.

  何か打ち込めるものがあれば,心の弱さは克服できるのでしょう.きっと. いつまでもエールは惜しみません.

01月23日
(火曜日)

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8年の時空を越えて / 本郷のアジト

 [研究] 修士論文の締め切り一ヶ月前に急に思いついて始めた作業というものがあります.もう8年前の話です.それは修士論文の重要な一章になり,そしてその後もチョボチョボと続けていたのですが,まだあまり発表はしていませんでした.ところがその作業が最近の私のマイブームになっています.これは現在の修論生(こちらも締め切り間近)がやっている作業にインスパイアされたものです. 不思議な縁ですね.

 [研究] 久しぶりの本郷,工学部11号館にて土木工学研究会というものがありました.題目は「21世紀の水資源」.土木で水資源というとなんだか「ダムの造りかた」とか「灌漑設備の新技術」なんて出てきそうに思うかもしれませんが,実際には水危機を防ぐための社会システム自体の構築といったものがメインテーマです.つまりハードよりはソフトを重視した研究会です. (というより本郷にある工学部河川工学研究室,生産研のわが虫明・沖研究室ではそういうものを最近の主要テーマとしている)

  その場で実は始めて知ったのですが,第3回世界水フォーラム2003年に日本(淀川流域)で開かれるのだそうです.近年日本中というか世界中の注目を集めた温暖化会議(at京都)の水版といった感じの世界的な大会議です(第1回はモロッコのマラケシュ,第2回はオランダのハーグ).

  もっと面白いのは,上記WWWサイト上にこの5月からバーチャルフォーラムというものが開かれ,そして誰でもそれには参加でき,あるいは自分でパネルを開くことも可能だとのこと. もう,始まっているのです.

 [食べる・飲む] 昔よく行っていた店に顔をだしました.それは本郷にある小さな暗い飲み屋です.上記土木工学研究会に来ていた同僚をも連れて行きました.安形はこういう店で「育った」んですよ.皆分かった? 

  ヤなこと悔しいこと憤りを感じるようなことがあったときの厄落としとして,はたまた嬉しいことがあったときそれを噛み締めるために,それから単に酒を飲みたいとき(笑)に,よく行ったものです.  今日がそのどれに当たるかはひみつ.

01月22日
(月曜日)

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いまさらフレッツISDN

 [電子・コンピュータ] 私を相当の新しい物好きと思っている人がいるらしく,「安形はイー・アクセスのユーザになったはずだ」「もうフレッツADSLを申し込んでいる」「FTTH試験サービスに志願しただろう」などと思い込まれているようです.それは残念ながら間違い.

  同時に,安形が意外と保守的であることを知っている人は「安形はまだメタル配線で28Kモデムでダイアルアップしているだろう」なんて思っているかもしれませんが,それもまた違う.

  安形の接続環境は某ダイアルアップルータでのINS64接続なのです(BODも,というかMPもやっていないのでいつも64kbps). しかし,それもだんだん負担になってきました.というのは電話料です.ン万かかります.いや,かかるようになってきたというべきでしょう.最近かなりの仕事を家でしていますが,そのためにはどうしてもInternet接続環境が必要になるのです.で,手軽なダイアルアップルータであることをいいことにチョコマカとネットを覗きながら仕事をしていると…そんなお値段になってしまうのです.

  でも常用仕事環境に新しい技術をすぐ取り入れるほどの度胸はない.というわけでいままでフレッツに対しては静観をしていました.が,サービス開始1年,もうフレッツISDNならお手ごろでしょう(安くなったしね).

  問題は一気にフレッツADSLに行くかどうかですが,それはちょっと待つことにして,とりあえずフレッツISDNに申し込みました.高速接続環境を一度体験するともうISDNには戻れない身体になってしまう魅力があるというのは承知の上です.

  ちょっと面白かったのは,上記申し込み手続きの最後のほうで「フレッツ・アイ」(フレッツISDNの旧称)という文字が残っていたことです.

  さてさて,「二週間くらいしたら連絡が来る」云々と書いてあったけどどうかな.通信技術では軽く世界レベルをしのぎ,米国を最も恐れさせた(今もそのはず)あの誇り高き電電公社の末裔よ,くれぐれもそのプライドを自ら傷つけることがないように… 後日記:結局29日に連絡があって30日に手続き完了.開通は2月8日とのこと.思ったよりは早かった.しかしADSLに注力を始めたNTT,はたしていつまでISDNを続けるのか?)

01月21日
(日曜日)

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一転して晴れ

 [研究] 遊びに行く予定だったのが結局研究室に来ています.家でも仕事をするハメになったし.修士論文を書いているときもD論を書いているときも「書き上げれば少しはヒマになるかな」と思いながら書いていたのですが,いざ学位をとってみるとますます忙しいですな. でもこういう時は「なに,能力あるヤツほど忙しくなるのだ」と超ウヌボレをして盛り上がることにしましょう.

 [研究][天気と季節] 先日考えたことをちょっと思い出してしまいました:「地球の大きさが二倍だったら台風の大きさは二倍になるだろうか?」

  もちろんこの問いは容易に次のように拡張?することができます:「台風の大きさを二倍にするためには現在の状況に比べて何を変えればよいか」 …もちろん「今の50cmを1mと定義しなおす」というのはダメ(笑).

 [研究][地形・地質] センター試験の「地理B」に氷期・間氷期の問題が出ました.

  • 海底地形図を見せて何m海面が下がったら宗谷海峡がつながるか答えさせる問題(落ち着きをなくしていると,意外と間違えやすいと思う)
  • 最終氷期に氷河に覆われた地域周辺での現在の地形地質条件を問う問題(知らずに解くのはなかなか難しいと思う)
  • 沈水氷蝕谷の名前を答えさせる問題
  • 氷期間氷期サイクルの一般的な環境変動に関する問題(間違った文を選ぶのだけど,正答の文はあまりに豪快な間違いなので意外と気づかないかもしれない.嘘をつくなら大胆に,ということがよく分かります)
でした.

  そのほかにも,世界の気候と農業に関する問題がありました.また,人文系の問題にも自然地理系の問いがさりげなく入っていました.

 [研究][文学と言語] ちなみに,きちんとした第四紀学の教育を受けてきたかどうかは,「氷河時代」と「氷期」を正しく使い分けられるかどうかで判断することができるんじゃないかと思います.この二つはまったくの別物です.ブラピと高倉健の違いよりもっと大きいです(何のこっちゃ).

01月20日
(土曜日)

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ゆくゆくはジャニーズ系? / 同窓会復活 / もういちど雪

 [ひと] 昨日会った赤ちゃんにまた会いました.またしてもなつかれました(笑).結局高い高いだの「ホレ,スーパーマン」だのいろいろやらされる羽目になりました.父親以外の男性になつくのは多分これが初めてなのだそうです(父親談). 可愛い男の子に好かれちゃったぞ,俺. あいかわらず女の人には好かれませんが(笑).

  それにしてもその知人夫婦(赤ちゃんの両親)が盛んに結婚を勧めるのには参ったね.こらこら,元独身主義者,いきなり宗旨変えかい(苦笑)?.まぁ連中幸せそうだから,自然にそうなるのだろうけど.なにはともあれ親子三人お幸せに.

 [電子・コンピュータ][ひと] 携帯電話に,市外局番054(静岡)からナゾの着信あり.もしかしたら実家で何かの不幸?と思ってその電話番号にかけて見たら,なんと高校の同級生が同窓会名簿作りをやっていたのでした.なんとびっくり,そして嬉しかったです.喜んで協力を申し出たのでした.

 [地理][天気と季節] いきなり雪です.降り始めには目黒にいたのですが,目黒在住の知人に言わせると「東京は初めての雪だよね?」とのこと.私が「とんでもない,成人式の前の日なんてすごかったじゃないですか」と答えたら,知人夫婦は目が点.よく聞いたらその日は目黒方面ではほとんど霙か雨だったのだそうです.「八王子や日野あたりじゃ雪かきで大変だったらしいですよ」と言ってもどうもピンときていない様子.ま,目黒区中心部では今日が初雪なのでしょう.そういうことにしておきましょう.あーあー都心の家持ちってイヤミだね(←ヒガミ(笑)).

  ちなみに積雪は目黒あたりで3〜5cm,渋谷でちょっと多く5〜10cm,家の近く(荻窪下車)では3〜5cmとなっていました.積雪の分布はどうも複雑なようでした.先日新潟県の温泉で行われた酒宴にてお気に入りのスノーシューズを間違えて持っていかれたので,サンダルでの雪道歩きでした.

  個人的には,ちょっと故あってジャカジャカ降って欲しい気分.(でも交通関係の人とセンター試験受験者に悪いのでほどほどに…)

01月19日
(金曜日)

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赤ちゃんの笑顔に乾杯 / ひさびさの曇り

 [研究] うみゅ,CCSR(東京大学気候システム研究センター)の修士論文発表会に行く予定だったのですが,いきなり抜けられない用事が入ったのでいけず.皆どういう発表したのかな… 我々虫明・沖研とは縁が深い研究センターなのです.

 [ひと] 知人の赤ちゃん(男児,8ヶ月)に会う機会がありました.知人自体にはしょっちゅうあっていましたが,赤ちゃんに会うのは初めてです.目がクリクリしている赤ちゃんでした.何かにつかまって立つことはもうできていて,また歯も数本生えているそうです.言葉はまだ無理.ご両親にとってはかわいい盛りなんでしょうね.

  さて,かつて(20代前半)の私は,赤ちゃんに会うとかならずその赤ちゃんが泣き出すというジンクス(というのか?)がありました.それは百発百中でした.よほど怖い顔をしていたのでしょうか(今も充分そうだって?(笑)). しかし今回は赤ちゃんは別に泣くこともなく,いやそれどころか,普段はとても人見知りするらしい(知人談)のにいきなり私になつき始めたのです.いやはやビックリ.

 [天気と季節] 冬型が崩れたのかもしれません.なんとなく雲が多いです.午後になって完全に曇りとなり,さらに寒くなってきました.息が白くないので別に大した気温の低さではないはずですが,しかし,体感気温としてはこの冬で最も寒く感じたのでした.ああ,心が冷えるぜ. なんだかんだあって,結局徹夜.

01月18日
(木曜日)

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鶴見川見学旅行 / 横浜スタジアム,7万人の観衆

 [研究][地形・地質] 研究室総出で鶴見川の河川事業(by国土交通省京浜工事事務所)見学.京浜工事事務所の方が案内してくれるものです.

  詳しいレポートは別稿に譲るとして,まず嬉しかったことは,久々に露頭見学ができたこと.鶴見川源流の泉(町田市上小山田町)近くの谷戸を見に行ったとき,ちょっと気になる0次谷をつめると,礫層・粘土層・砂層(いずれも水平層…いかにも多磨丘陵!)の露頭があり,地形屋のシンボル「ねじり鎌」(未固結露頭を平らに削ることができる.この種の地層にはハンマーより役に立つ)が大活躍したのでした.ちなみに粘土層が不透水層になって,上部のルーズな粗砂層の基部から水が染み出ていましたが,なにしろ北向き斜面なので最近の寒さにより見事に凍っていました.

 [サッカー] もうひとつ嬉しかったこと:2002年ワールドカップ韓日大会決勝戦が行われる横浜国際総合競技場ロッカールームに入りピッチに立った!.あと貴賓席に座り,アナウンサーブースに入り…と感激のひとときを過ごしたのでした.私たちの(というか私の(笑))あまりのはしゃぎぶりに困惑した案内の方の表情が印象的でした(爆).ごめんなさいね,いつもはこんなんじゃないんですよ.本当ですってば.なにしろ清水エスパルスが初めてJリーグステージ優勝を決めたのがこのスタジアム(対横浜戦)だったのです.それにしてもまさかロッカールームまで見せてくれるとは思いませんでした.おかげで肝心の雨水利用の話はまったく聞けませんでした(笑).

  ピッチに立った私を,満員(7万人)の大観衆がスタンディングオベーションで迎えてくれるのが,少なくとも私には見えました.え,皆見えなかった?(笑) 多分心が綺麗な人だけ見えたのですよ(言ってろ).

 [天気と季節] とりあえず快晴で,それほど風がなくて何より何より.なぜかというと:修論生・卒論性も参加したのですが,論文提出生は(自覚してるかどうかは分からないが)締め切り前の今ごろはかなり体力的に負担が大きい時期なので,天候不順下の見学旅行はそれ自体が風邪などにつながることがあるのです.

01月17日
(水曜日)

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ほんの少し暖かい

 [電子・コンピュータ] 最近,毎日のように日記の形式を変えています.でもどうしても色使いのセンスのなさが露呈してしまうんだよな…(苦笑)

 [天気と季節] 日なたで風が当たらないという条件のもとでは,すこしすごしやすい一日でした.やっぱり太陽は偉大ですね.夜になったらまた昨日のような寒さに逆戻りしまして,やっぱり部屋の中でも息が白い.

 [研究] 夢のような一日でした.もちろん悪いほうの夢です.書類・書評・文章いろいろ・デバグ数点・新しいソフトウェアアーキテクチャに関する資料読み・他人の書いた文への朱入れ・データ整理・地形図買出し・CompactFlash(デジカメ画像入り)からのデータ吸い出し…なんだか仕事ばかりしていました(と書くといつもは仕事をしていないみたいだけど(笑)).常に複数の仕事daemonを立てておき,それらをラウンドロビンで回していました. 横で誰か見ていたら,なんと飽きっぽい人だと思ったに違いありません(笑).

 [生活][食べる・飲む] 久しぶりに学食に行きました(駒場第一キャンパスの方).主菜のほかに昔の癖で冷奴を注文し,そしてなぜか急に欲しくなったのでほうれん草のおひたしも. さて,夜寝る前に考えたら,今日は朝昼版すべてほうれん草を食べたのでした.オレはポパイか. 何はともあれ最近のマイブームは緑の野菜です.

01月16日
(火曜日)

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まだまだ冬将軍 / 冷え切った部屋にて

 [研究] 先月書いた沖縄出張の話,結局ポシャる.なぜか東京に変更です.しかも27日だけ.というわけで28日の「上総掘り見学会」(鎌倉市)というめったに見られないものを見に行くチャンスが出てきました.ちなみにこの企画,あちこちのMLやBBS等に流したのですがなかなかの反響です.

 [天気と季節] さて,とりあえず強烈な寒波がきています.北陸のみならず,九州に至るまで日本海側は大変なことになっています.一方東京は3日連続で最低気温がマイナス.ヒートアイランドはどこに行ってしまったのでしょうか.

 [生活] 家というのは人がいるだけでなんとなく暖かくなるものだというのがたまに実家に帰った時や一人暮らしでない家を訪れた時の実感です. 逆に言うと,一人暮らしの私の部屋に帰ったときに迎えてくれるのは,こりゃもうすべての気体分子の動きが止まってるんじゃないかという極寒の世界なのです.そして,部屋の暖房はしていませんから,たまに両親が上京してくると寒い寒いと文句を言います(笑).

  冷え切った部屋に冷え切った布団に,帰ってから沸かさないといけない風呂に,冷たい水でとがなくてはならない米に…とよく考えたらものすごい環境ですが,まあ一人暮らしというのはこういうものでしょう.気楽さと不便さのトレード・オフです.

  もともと山屋だったのでもっと劣悪な環境に耐えてきたこともありましたが,毎日こういった状態が続くというのもまた違った忍耐です.が,よく考えたらこの状態の暮らしで博士論文を書いたのですから,たぶんこういった辛抱も十分出来る,というかむしろそれを楽しめる体質になっているのでしょう.とりあえず今は,この太平洋側らしい凛とした寒さを存分に楽しみましょう.現在,部屋の中でも息が白いです(本当).

 [研究][アウトドア][地形・地質] 研究室から,フィールド調査に必要なものをリストアップするように頼まれました.といっても安形がよくやっていた一日ヤブ漕ぎといったdeepなフィールド(笑)とはちょっと違うところがターゲットのようです.

  ちなみにフィールドでの履物は,実は何でもかまいません.もっとも歩き方が上手ければの話ですが.そして,歩き方はフリークライミングをやることによって劇的に上手くなります(クライミングが下手なままでも歩き方は上手になる).これは本当です.無理に誘っているわけではありません…って十分誘っているか(笑).高所恐怖症の方でも充分できますよ…ってもっと誘っているな(爆).

  私も結構高いところは怖いです.でもそう言っても誰も信じてくれません(笑).

01月15日
(月曜日)

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寿司はオゴリに限るね

 [天気と季節] 東京都心,最低気温はマイナスだそうです.寒波ですね.地球温暖化論者,ちょっと声を小さくしている? まあ数日の天候とグローバルな気候変動を結びつけるのは相当無理があるのですが.

 [研究][電子・コンピュータ] New SiB2の話.先週全球で回してみたときにどうも並列化がうまくいっていないことが判明.精査してみたら,Sunのコンパイラの-parallelオプションによる自動並列化の限界のようです.手動の並列化は相当大変ですが,しかしやってみなければなりますまい.

 [生活][食べる・飲む] めったに自分で食べることのない寿司を,人におごってもらいました. その人が「今度寿司でも食べようか?」と言ったときに普通遠慮するところを「はい」と当然のように答えた結果です.(笑)

  私は作者紹介・好き嫌い編に書いたように,ウニとイクラが大嫌いでマグロも大トロより中トロ,中トロより赤身が好きという人間なので,オゴる方は実に楽なはずです(笑).ただしビールは大量に飲みますよ…(爆) なにはともあれご馳走様でした.

01月14日
(日曜日)

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大寒波襲来

  朝9時にやっと目覚めて,でも皆ウダウダしているうちにお昼です.やっと重い腰を上げて帰り仕度.

 [天気と季節] 昨日寒九の水汲みイベント用駐車場に残置した知人の車を皆でとりに行きました.というか,掘り出しに行きました.実は昨日雪が見えなかった新潟市内で,今日は積雪30cm!地元の人によると数年に一度のことだそうです.まったくもって大当たりの時に来てしまったわけです.山のほうはどうなっているのか考えるだけで恐ろしいものがあります.

  なんとか悪夢のような雪の塊から車をサルベージし,帰り始めます(安形便乗).屋根に積もった雪を落としきれずそのまま走り始めたのですが,後ろを見たらその粉雪が雪煙となって車の後ろで舞い,全く後ろが見えない状態でした.

  新津から新潟市内に向かう途中で突然空の一部が青空に.青空というものはこれほど美しいものだったのでしょうか.そしてさらに,ほんの1分くらいだったでしょうか,太陽がさしてきました! なんと美しい.知人と二人,声をなくして見とれていたものです(といっても運転中だからあまりよく眺めている余裕がなかったのが残念). 

  関越で帰る途中,小出から急に雪が多くなりました.越後川口PAでは積雪70cmくらい.それからしばらくは80cmくらい.むしろ湯沢では減り,50cm程度でした.土樽PAあたりで全ての車のタイヤチェックをしているにーちゃんの寒そうな格好が印象的でした.

 [水] 五泉の市街では,消パイ(消雪パイプ)による雪消しが行われていました.地下水を汲み上げてちょろちょろと路面に流しているのです.この付近は地下水の水質が悪くなく,自家水道を持つ家が多いそうです(消パイの水もそのまま飲めるらしい.試してないけど). 

  ただ,これは福井県大野市で消パイや工場誘致による地下水低下問題が起こった有名な事例を思い起こさせます.現在「水の豊かさ」を売り物にしている五泉市で同様の問題が起こらなければよいのですが.

01月13日
(土曜日)

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寒九の水汲み

  始発の上越新幹線は席が見事に埋まり,デッキに立っている人までいました.上越線下り始発とならんで,日本で一番混んでいる始発列車ではないでしょうか.でもほとんど越後湯沢で降りてしまいました.

 [地理][天気と季節] 昨晩は寝ていない(その前の晩は研究室泊(涙))ので車中で寝ようと思ったのですが,そうは問屋が卸さない.私は地理屋なのです.そうです.車窓観察が飯の種,アイデアの源泉なのです.結局トンネルにいるときだけ目をつぶっていました.

  湯沢の雪は大体予想通りでした(新幹線の防音壁の上に約30cmの積雪)が,浦佐になるとさらに雪が深くなり(同:60cmの積雪),ほぼホワイトアウト状態.ところが長岡になると積雪は急に減り,新潟では地面が見えていました.「何だたいしたことないじゃん」と思ったら,翌日とんでもないことになっていました.

 [水][食べる・飲む]寒九の水汲み」,それは寒の入りから九日目に水が最も状態がよくなるという言い伝えにちなんで,この日に汲んだ水で酒を仕込む酒造があり,その水を山中の湧き水まで市民総出で人力で汲みに行く行事です.新潟県五泉市,菅名岳(すがなだけ,909m)の山腹にあるその湧き水は,「どっぱら清水」という名前で,中古生層山地の斜面のど真ん中から大量に湧いているものです(湧き出し口の左には石灰岩と思われる露岩が見えています).安形は昨年に続いて二回目の参加でした.

  今年参集した市民は,私のような遠方からの人も合わせて410人.往復1時間弱の道のりを,20リットルポリタンを担いで2往復が「ノルマ」です.朝から静かに降り積った雪はギュウギュウに踏み固められてアイスバーン状態.昨年の少雪泥グチャ状態→(写真)とはえらい違いです.

  結局目標の3往復を達成し(去年はザックが合わず2往復しか出来なかった),近くの咲花温泉での慰労会.これは蔵元から酒がいくらでも提供されるというものすごい会で,大盛況でした.これが楽しみで毎年来る人も多分いるのでしょう…(笑)

 [水][文学と言語][地理][地形・地質] 去年解決できなかった問題,「五泉市」の名の由来については今年も知っている人はいませんでした.が,かつては市内に自噴井戸があったという重要情報を得ました.たしかに早出川扇状地の伏流水が自噴するということは考えられないでもないことです.また,その早出川を境にして気候(雪の降り方と風)が違うということも伺えました. (後日記:実は名前の由来は五泉市史でもよく分からないと書いてあるらしい.五泉市WWWサイトの参考記事参照.まあ謎のままにしておいたほうが面白いというものだ)

 [ひと] 夜は新潟のクライマー(その人も水汲みに参加)の家に集団で転がり込みです.実はほとんど始めてあった人ばかりですが,当然のように二次会開始.二時頃までひたすら水のこと,山のこと,雪のこと,岩のこと…を語り合っていました.安形はもともと本拠としている場所(現在でいうと東大生産研)の「外」にあるコミュニティに首をつっこみたがる癖があるのですが,今回なんかはまさにその典型です(決して本拠地のコミュニティをないがしろにするのではないのですが)

 [天気と季節] 一晩中雪は降り続いていました.朝とは違って,市内でもだいぶ積もりそうです.

01月12日
(金曜日)

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ちょっと寒さが緩んだよ

  なぜか助教授室で飲み会が始まっていて,引きずり込まれて結局泊まった昨晩.でも朝から絶好調です.

  9時からM2集会があって,修士論文の作業報告を聞きました.彼らのエネルギーを感じて,こちらもちょっとパワーをもらった思いがします.提出まであと一月を切りました.こんな感じで追い詰められるのは,たぶん人生で一度だけの経験でしょう.自分に対する絶対の自信なしでそれなりのものを書くのは,大変な苦労です.あとから考えるといい思い出になるのですが…

 [研究][電子・コンピュータ] ひさびさにNew SiB2 (gSiB)の話題.これまでSiB2とのコンパチを考えてlegacy出力を5つのファイルに分けていたのですが(もともと5つに分けていたのは,各ファイルとも一行80文字を超えないようにしていたためらしい.1986年のプロダクトですからね…),コンパチを考えねばならないほどこれまでの蓄積(そのファイル形式に特化したプログラム類)がないようなので,出力を1ファイルにしてしまいました.全セルの計算結果を書き出すと,タイのたった11セルに対する結果ログが40MBにもなってしまいました(1年分の1-hourlyデータ).

 [研究][電子・コンピュータ] 一昨日書いたHDD上のデータ消失は,HDD自体の電源が入らなくなっていたことが原因であると判明.現在,オリジナルのCD-ROMから別のHDDに万単位の数のファイルを転送しているところです.

01月11日
(木曜日)

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ねんしゅうさんぜんまんえん / 4年生の一個中隊が来た

 [文献][電子・コンピュータ][ひと][経済・社会] 日経コンピュータ最新版(2001.1.15号)が届きました.コンピュータは人が使う道具であることを認識させてくれる,人間(ユーザ側もシステム設計側も,そして経営者も)の匂いがプンプンする雑誌です.さて前号(2001年1月1日号)で印象に残った記事を一つ紹介しましょう.

  NECがSEに対する人事制度を一新するのだそうです(p.26).最高評価のSEには,「執行役員並みの年俸」が払われるそうです.細部は未定ですが年収で3000万〜4000万円.まあ確かにこれだけの評価にふさわしいプロは,探せばちゃんといます(「こんなヤツに給料払うな」という人もいるが…(涙),あ,オレか(笑))

  しかし本当に面白かったのはその記事の末尾の一文.これには仰天しました:

これまでNECは,SEの能力をほとんど給与に反映させていなかった.

ですって!NEC「でさえも」なのかそれともNEC「だから」なのかは分かりませんが,これなら,そう,年収ン千万円レベルのSEならとっとと転職するでしょう.

  カングリをいれると,そうやって何人もの優秀な人が引き抜かれたか,あるいは同業他社が引き抜きに困っている例をつぶさにみて,その結果こういう制度を(今ごろになってやっと)作ったのかもしれませんね.

  「ようしオレもNECに入るか」と腕まくりした方(笑)のために念のため申し上げておきますと,最高評価のSEとは単に「コード書きが抜群にうまい」「技術知識が豊か」というだけでなく,自らが顧客企業の業務を熟知して業務改善にむけてのシステムを立案・設計することができる一流の経営コンサルタントでもなければなりません.簡単ではないけど,面白いものです. でもね,そういう人がいたらぜひ気象水文モデルか地形変化モデルを組んでほしいんですけど(笑).

 [研究] 研究上で確かめたかったことを,しわくちゃの紙にサインペンで書いていました(近くにボールペンがなかったので).あとでその紙を見たら,なんだかいかにも研究者という感じの書き込みになっていました.これ幸いと,つい先日買ったばかりのスキャナで取り込んでみました→結果. 「アインシュタインの直筆草稿」といったら皆だまされる…わけないか(笑).

 [研究][ひと] 4年生のために生研の各研究室紹介をするという催しがあり,十数人の人が見にきてくれました.はたして「名水」という自然現象でもあり人文現象でもあるというものに興味を持ってくれる人がどれだけいるか… まあ世界には「名水」だなんて悠長なことを言ってられない深刻な水問題が起こっているorこれから起こりうる地域がいくらでもあり,国際貢献度・緊急度からいうとそちらにマンパワーを割かねばならないのが現実なのだけど. なにはともあれ,大学院を自分の針路として選んだ若者達に乾杯です.

01月10日
(水曜日)

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よく見るとまだ雪が残ってる

 [電子・コンピュータ] さらに日記の手入れ.「前月」と「翌月」にいくリンクをつけました.でもまだデザインがイマイチだな…

 [生活] 家の中でまで息が白くなってきました.暖房器具が一切ない部屋なのです.別に毛布をかぶっていれば大丈夫なのですが,指先がかじかむとキーを打つのにも不自由します.というわけで重い腰を上げて小さい暖房器具を入れました.

  といってもたいしたものではありません.アイロン台を出し,上にマットを広げ,カセットコンロを置き,ヤカンで水を静かに沸かすのです.乾燥しすぎの空気もやわらかくなってなおGood.暖かいハーブティで手のひらも心も温めましょう.

  妙に居心地がよくなったので結局仕事を続けてしまい,4時に就寝,6時に起床.おーい大丈夫か<自分

 [研究][森と樹] 9時に一つ書類を提出し,すこし骨休みで駒場公園へ.お気に入りのクスノキがあります.まさに「樹冠!」という感じの枝張りと旺盛な成長を見せる葉っぱです. 空はきれいに晴れていましたが,風が吹いてくると葉についた水がばらばらと雨のごとく降ってきました.こういうことって地表面水文モデルには反映されているんですかねぇ.自然と言うのは奥深い.

 [研究][電子・コンピュータ] ALMA対応ISLSCPデータのページを作り始めました.裏でデータの加工自体を始めよう…と思ったら,コード自体は前に書いてあったので別にいいのだけど,肝心のオリジナルデータ(共有)がどこにも見つからない!HDD構成変更のときどこかに移ったらしいのです.おーいデータ君,君の名は…(古っ)

  こういう時に限って,HDDの管理をしてくださっている人が今出張で不在.マーフィの法則を思い出しますね.

01月09日
(火曜日)

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日記もコンビニエントに / 何軒も回っていい品を探す人

 [電子・コンピュータ] 気づいた方もいらっしゃると思いますが,現在,最新版の安形氏日記はlatest.cgiというファイル名(URL末尾)でアクセスできるようになっています.月ごとにファイル名を固定していたのは単に管理が便利だからというだけの話でした.「作る側の論理」を押し付けてはいけませんね.今までご不便おかけしました.

  ちなみにこの日記の作り方を申し上げましょう.もとデータはExcelです.これを自作VBAでHTMLに変換しているのです.裏にD/Bサーバをおいてそれをdynamicに読み込んでいる…というのではないのです.そうとう原始的(笑)にやっております.

 [電子・コンピュータ][生活] 家庭ではスキャナをよく使うのですが,これまでもっていたEPSONのGT-5000WINSはWindows2000に対応していないため,使うたびにPCをブートしなおす必要がありました(1台だけのPCをデュアルブートで使っているのです.「家庭内LANやっていないの?それは意外」とよく言われるのですが(笑)).これだと仕事の能率が上がらない,というか仕事でとても大事な「流れ」が寸断されてしまうという難点がありました.

  というわけで思い切って新調してしまいました.といってももちろん中古です(笑).そこそこ新しい機種も結構中古に出回っているもので,丹念に探すといいものが見つかります.女性の服の買い物に付き合わされると(昔はそんなこともあったんだよ…(苦笑)),これでもかとばかり多くの店を回って最高の一着を見つけようとするその執念を見せ付けられることがありますが,ちょうどこの日の私もそんな感じだったんでしょうね.

  新しい機種はさすがに取り込みが早く,また画質もかなり向上しています.いい買い物をしました.ただし保証はたったの2週間.壊れなければ「賭け」はこちらの勝ち.

01月08日
(月曜日)

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成人式ですねぇ

 [ひと] 東京は銀世界の成人式となりました.全国で100何十万人だっけか?新成人を祝う日であります.おめでとうおめでとう. といっても私自身はつい先日まで今日が成人の日だとは気づいていなかったのだけど(爆).

  ところで,毎年成人の日に聞くこの数字と,共通一次(かつての呼び名)への応募者や大学合格者の数を比べて,「大学に行く人って結構少ないんだな」と気づいたのは高校1年のころ.進学校にいたので気づかなかったのですね.でも30パーセント以上が大学に行くと言う国は結構珍しいらしいのですが(たしか韓国はもっと高いはずだけど).

 [地形・地質] やはりこういう日は雪がたくさん残っていそうなところに行かねばなりません.研究室での用事がたくさんある?まあいいじゃないですか.ポジティブな息抜きというのはとても大事なことなのです.

  武蔵野の段丘面を切り刻む谷のその源頭に,井の頭池があります.ここが現在恩賜井の頭公園となっているところ.付近の善福寺池なども同様の地形です.谷ということは,そう,斜面が多く,そのため開発が進まなかったところです.そして水が豊かであり,昔から公園としてよく使われる地形でもありました.

  今日はさすがに人は少なかったですが,それでも知っている人は知っている.画家とカメラマンが大勢来ていました.

 [地理][天気と季節] ところで,こういうとき東京のどこで積雪が多いか?という問いはちょっと考えるに値する面白い問題です.普通に考えれば西の方ほど多いとなるでしょう.現に,私はかつて毎週八王子市の某大学に通っていた時期があるのですが(非常勤講師として),京王線に乗っていると調布あたりで雨だったのがだんだんみぞれになり,八王子あたりで雪となる…という経験は何度もしたのです.

  ところがその逆ということもありました.10年くらい前,東京が「20年ぶりの大雪」(たしか都心で25cmの積雪)に見舞われたとき,こりゃ面白いとばかり世田谷区・港区あたりを駆け回ったことがあるのです.そのとき一番積雪が多かったのが麻布あたりなのです(→その時とった写真).けっして一筋縄ではいきませんよ,この話題…

 [研究] 夜11時になっても帰れず,これは家に仕事持ち帰りは必至.明日は早く来て未来開拓ミーティングの準備.なんだかD論提出前より時間が足りないような… でも明日午後はちょっと解放されます.さて何しようかな?

01月07日
(日曜日)

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ケーキでお茶 / 日記の効用(?) / 雪だよ,雪!

 [食べる・飲む] いつもは行かない時間にケーキ屋に行くと,おや,最近売り切れ続きだったレアチーズ(ブルーベリー味)がある.それも最後の三つ.なるほど,この時間に行けばいいわけね.さっそく研究室に持ってゆきました. 高校サッカーを見ていたら突然脇でお茶会が始まったので(日曜午後にいったい何人学校に来ているのだ?),一緒に自分のケーキを味わいました.

 [研究] そういえば今日は1月7日.1月7日といえば,私にとっての修士論文提出締切日でした.もうずいぶん前のことです.もしかしたら1月8日だったかもしれない…というほど記憶が途切れがちですが,楽しい経験でした.しかし安形のサポート役となった周りの先輩方は大変そうでしたが…(苦笑)

  なお,ここ生産研では,どうやら2月上旬が締め切りのようです.今年の提出者にとっては,ですからまだ本当の正月は来ていないわけです.

 [電子・コンピュータ][ひと][文学と言語] WWWの威力というか何というか…元日の内容を見て,早速「harvest rain」と「Salaam Mousson Salaam Afrique」を聞いたという人からe-mailが来ました! なんと物好きなありがたい… その人の感想は,私がこのテの曲が好きだとは思わなかった,というもの. いやいや,曲(メロディ)はまぁまぁ程度なんだけど,歌詞が素晴らしいのですよ,歌詞が. 私は普段は歌詞ではあまり曲を選ばないのだけど,これは別格.

  安形氏日記,アクセス解析をしてみたら予想もしないようなところからアクセスされていることが次々と判明して面白いです.やはり大学関係者(ac.jpな人)が多いのですが,しかし,PPPで接続して読んでいる(ということはどこの端末からアクセスしているかも一切分からない)人もたくさんいて,いったいどこのどなたでしょう?と興味深いものがあります.

  ちなみに,毎日のようにアクセスが来る端末は5つ.たぶん5人の方が毎日見てらっしゃるのですね(ペコリ).

  あと,WWWCの後継となるプログラムがいろいろ分かってこれも興味深いものです.これについては後日.

  でもね,なんだか他人のやることを覗き見しているようでなんだか気がひけてこないでもないです.まぁ堂々と「アクセスログとってます」と言っているだけマシだとは思うのですが(そうそう,ついでに言うとこっそりHTTP-COOKIEを使っているということもありません). ただ,ログをとることとそれを解析することは全く別の話で,解析は結構面倒,というかどこまでやってもきりがないものです(そもそもログ自体はサーバ側で自動でとっているものもある). というわけで解析自体はいまに止めてしまうでしょう(一応トータルベージビューのカウンタだけは残しておきます). でも今回自分で書いたお気に入りのログ解析コードは,実は別のところで使う予定があります.

 [天気と季節] 今日の日記はここで終わる予定だったのですが,そうもいかなくなりました.雪です.夜7時ころ帰ったのですが,杉並では少なくとも土の上には1cmくらい積もっていました.そしてまだまだ降り続きそうでした.明日はどんな雪景色が見られるんでしょうか. 自転車を置き場に残置したまま,あえてバスに乗らずに30分歩いて帰りました.普段早足で20分強の道のりなのですが,今日はゆきを楽しみたくてゆっくり帰ったのです.よさげな照明があるところで,傘をはずして真上を見上げると…中谷先生万歳,ですね.

  早く寝て,明日早く起きましょう.家の向かいの空き地に,最初の足跡を記すのです(笑).先日の札幌行き用に¥2,000で買ったスノーシューズが大活躍です.

01月06日
(土曜日)

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だれもいない部屋 / Linuxカーネル2.4

 [研究][食べる・飲む] 土曜日だろうが休みだろうが知ったことではありません.というわけで今日から始動です.景気付けによく行くケーキ屋によってベイクトチーズを買って研究室へ. 

  と思ったら誰もいません.もう暗くなった時刻なので当然と言えば当然かもしれません(笑).他人の文章にテッテイ的に朱を入れながら,ケーキを一人で賞味していました.

  今月中にはgSiBの第二次改装,ISLSCPアーカイブ作成,XML/SOAPについての情報収集が主な仕事です.あと,修論・卒論生の後押しも極めて重要な任務.

 [水][文献] 雑誌「田舎情報」(KCC発行)の2001年2月号が届いていました.実は安形へのインタビューをもとにした記事があるのです.正確に言うと,電話インタビュー(たしか1時間くらいだった)を元に記者の方が再構成した文章です.記者の力量が低い場合は結構「言った覚えのないことばかり」という困惑させられる文章になりがちなのですが,今回はまぁまぁマトモでほっとしました.興味ある方はぜひ買ってみてください.編集の方も喜ぶことでしょう.

 [電子・コンピュータ] 遅れに遅れていたLinuxカーネル2.4がやっとこさリリースされました(→ZDNNによる該当記事,kernel.orgによる公開サイト).クライアントサイドからみると,USB接続の各種マルチメディア系デバイスへの対応がより広く行われるようになったこと,サーバ側からみると特にSMP時のさらなる性能向上が図られているとのこと.一応楽しみには楽しみなのですが,それにしてもずいぶん遅れましたね.痺れを切らした各種ディストリビュータは勝手に新カーネルを作っていたけどこれが後々混乱の元にならねばよいのですが. そうそう,将来が心配だというと,特にファイルシステム!2GB以上のファイルを扱えるファイルシステムを独自に作ってしまったディストリビュータもあるのですが,どうするのでしょう?

01月05日
(金曜日)

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村の高速回線 / スピンに舞う

 [電子・コンピュータ][地理] 一日中ロープにぶら下がって岩の掃除をしていると,相当筋肉がヨレてくるし,それ以前にかなり汚くなります.というわけで温泉や公衆浴場の場所を抑えておくことはクライマーにとって必須です(野外調査の場合もそうです).

  今来ている岩場のそばには,村営の公衆浴場があります.なかなか綺麗で,結構安く,重宝しています.ここはほぼ常連となっていますが,今回行ってみるといままでなかったものが置いてありました.PCです.Internet接続がどうのこうのという注意書きがあってのでとりあえずダイアルアップを試みてみましたがそれらしきエントリがありません.「もしや…」と思ってIEを立ち上げてみたらそのまま瞬時にネットリソースが表示されました.ダイアルアップルータによくある「間」すらありません.ということは常時接続? それも極めて高速です.

  今まで見た中で最も早かったInternet回線は,たしかEORC(NASDA)で見たものでしたが,おそらく今目の前にあるこの端末でたたき出される速度はその倍はあるでしょう.私は目が点になりました.T1がそのままきているのか?利用者が一人しかいないADSLか?NTTはひそかにFTTHの試行実験をこの山奥でしていたのか?(笑)

  何にせよ,ネットさえあればかなりのことはできてしまうこの世界.山奥の高速回線を使って仙人生活を送るのも悪くない,と思ってしまったものです(笑). それにしても,あれは速かった.何だったのでしょう… ちなみに,アクセスログをとっていることが確実な何人かの知人のWWWリソース(ホームページ)をその端末から覗いてみました.いったいどんな痕跡が残ったんでしょうか…報告を待つ(笑).

 [車][天気と季節] 岩場は本当に暖かかったのですが,実は気温自体は低く,仲間がビール冷やし用に持ってきたツララはついに一日融けずじまいでした(私は今日車で帰るので飲めず.その横でウマソーにビールをたしなむ仲間(笑)).体感気温がかなり高いのは,日射と岩場からの放射のためであることが改めて分かりました. さて,帰りはいくつかの峠越えを選択.おっと,雪です.積雪1cmくらい.ジムニーを4WDにしてそろりそろりと通過します.とおもったら下りでスピードが出すぎて,ゆっくり減速したつもりでも後輪が滑り出しました!

  そこからの数秒(たぶん3秒以内)に車はくるりと180度回転して停止.谷側に突っ込んだら崖を落ち,山側だったら側溝に脱輪という危機的状況でしたが,どこにもぶつからずに道の山側に停止.そして,何事もなかったかのように(笑)Uターンをしていたら,そこにこの峠道で唯一出会った対向車がやってきました.おっと,タイミングがすこしずれていればこの車にブチ当たったわけですね.それにしても悪運が強い(笑)…

  回転している最中はとても冷静で,一瞬一瞬をよく覚えています.谷側にも山側にも寄りすぎてはいけない,と分かっていましたからそれなりのハンドルワークはしましたが,実は雪道でのスピンの練習なんてしたことがない(あたりまえだ)ので,あてずっぽの適当のカン頼りでした. それでもなんとかなったのは,窮地に陥ったときにも冷静にリカバリーできる安形の能力がフルに発揮されたのだ,ということにしておきましょう.しておいてください.だめです,異議は却下(笑).

 [研究] でもこの話,実はオチがあります :家に帰ってメールを見たら,翌日朝あったはずの仕事はキャンセル.なんと,昨晩雪の中を帰ってくる必要なんてなかったのでした(涙). 余計なことをして自分の首をしめ,で自分でそこからリカバリーしてくる一人相撲男安形氏の特徴がまたフルに発揮されたのでした(笑).

01月04日
(木曜日)

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子どもの世界

 [アウトドア][ひと] 小学校三年と幼稚園のこどもを連れて皆で岩場に行きます.大人でもちょっと危ない場所がある20分の道なのですが,怖さ知らずの彼らはそこらじゅうで転びながらも駆け回りますので見ているほうは大変です.それにしても「小さい子どもは筋肉痛にならない」という説は本当なのだな,と思わせる運動量.

  岩場では大人はたいていロープにぶら下がって岩の掃除や整備をしているのですが,子ども達は自分達で勝手に遊びを見つけて一日中騒いでいます.遊びを「発見」する天才ですね.

  夜は例の自作キャンピングカーの中でトランプ遊びに巻き込まれ招待されました.25年くらいやっていなかったためルールもよく覚えていない七並べ・ババ抜き・ジジ抜き・神経衰弱を,子どもにルールを教えてもらいながら(爆)楽しみました.

  驚いたのは神経衰弱.この子たち,恐ろしくなるほど強いです.というより小さい子は皆記憶力がよいのでしょうか.私は同時に覚えていられるカードの数はせいぜい3枚くらいだった(笑)のに,彼らは十枚以上は間違いなく覚えているのです.こういった才能の目を摘むことなく何かに生かしてもらえればよいのですが… 教育というものの重要さを強く感じました.

 [研究][ひと] 現在私の周りにいる後輩は皆それぞれ特色ある能力を持ち,分野によっては私をはるかに凌駕するポテンシャルを秘めている者もいます.が,それはまだ100%発揮されているわけではないし(←この点は安形も他人のことは言えないけど(笑)),それ以前に本人がそれを自覚しているかどうかわからない状態ではあります. だからこそ教育なり指導なり(場合によっては「何もせずに放っておく」という「教育」もあります)をうけもつ我々の責任は重大で,そして,だからこそ面白いのです.

  彼ら彼女らの「自分で自分を誇りに思う笑顔」というものをいつの日か(もちろんできるだけ早い時期に)見てみたいものです.

01月03日
(水曜日)

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Hoshi-zora / 出た!カスタムカー

 [アウトドア][天気と季節] 某所にある岩場へ.地主さんとの交渉中なのでまだ場所は書きませんが,なかなかいい岩場です.前日の夜に出て,朝1時ころ現地の集合場所につきました.近県各地から仲間が集まってきていました. それにしてもなんと見事な星空なのでしょう.これを見に来るだけでもここにくる価値があるというものです.もちろん寒さも相当なものですが…

  D論を書いているときに独り暮らしの我が家に帰る途中見上げた星空をちょっと思い出してしまいました.所詮東京の夜空ですからたいしたことはなかったのですが,提出期限が冬だったので冬の夜空にはずいぶんといろいろな思い出があります.

 [アウトドア][天気と季節] さて,そんなに寒くて岩なんて登れるのか?と思われるかもしれませんが,これがなんとTシャツで登れるのです.というのは,南面で極めて日当たりがよく,岩自体にはほとんど風が回ってこないからです.実は上空のほうではすさまじい音を立てて風が吹いているのが聞こえるし,そういうときは里でも風が強いそうなのですが,その岩場(里よりずっと高いところにある)はほぼ無風なのです.そして今まで溜め込んだ熱を岩自体が放出していて,岩に触るだけでかじかむというよくある状態にはならないのです. 岩の割れ目を覗くと,ですから,越冬の昆虫たちがたくさん群がっています. さて,今日はその岩場の安形担当分の整備を終了(3年がかりでした)し,新しいところにすべての荷物を移動しました.30kg弱あったはずですが,気分も軽く我々が作った道を辿りました.

 [アウトドア][車] さて,集まってきていた仲間のうち,特筆すべきは自動車整備士Aさんの車.なんと,自分で作ったキャンピングカーなのです.正確にいうと,FRPで「部屋」を製作し,それをトラックに積んでいるのです(最初はDATSUN720, 現在はダブルキャブのATLAS).中はDC12VとAC100Vのコードが駆け巡っていろいろな家電製品が鎮座し,5人家族全員が余裕で眠れるスペースがあります.

  引き出し・窓・戸棚・折畳式ベッド類もすべて手作り,あるいはもともと自動車用でも何でもない代物を工夫してセットしています.人数に応じて柔軟に構造を変更できるようにもなっています.いやはや,感動的であります. 影響を受けて,私も今までちょっと躊躇していたジムニー内装カスタムをやっぱりやり始めたくなりました(笑).Aさんは「助手席を取り外し,中段に板をはって2段構造にしよう.一日預けてくれたら俺がやってやるよ」とそそのかしおっしゃいます後日記:2/3に入った連絡によりますと,Aさんはなんと安形号用に部材を用意して待っているとのこと!)

01月02日
(火曜日)

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大忙し / ナポリのマラドーナのように

 [車] 一月一日夜の東名を走り,日付が変わる直前に研究室にきました.誰かいるかと思ったらどうもいないようです.意外. あと,東名はガラガラというわけではありませんでしたし,下りも東京料金所は長蛇の列でした.またまた意外.

  ついでに言うと,暖房が効いていません.本来閉鎖のはずです(しかも深夜)から当然ですけどね. 

 [電子・コンピュータ] さて,年末に試験していたこの日記へのアクセス解析を,一通り本稼動し始めました.12/31と1/1も15ヒット/日くらいでした.

 [研究][生活] さて,これからひとまず帰り,年賀状を見て,家事です. 実は今日父が来るので部屋の掃除が必要.それからあれこれと片付けなければならない仕事(研究関連)が山積ですので昼間また研究室に来ます. でも日記を書いているヒマはどうやらあるようです.不思議ですね(笑).  

 [ひと] 朝2時半ころ家に帰ってみると,約60通の年賀状が到来していました(この数自体は学部生のころからほぼ一定ですが,今年もまた思わぬ人から来ていて,今日慌てて7枚追加を出しました.送信累計109枚).去年は私の周りで10人以上も赤ちゃんがこの世に飛び出てきたので,お約束どおり赤ちゃんの顔写真オンパレードです.中にはどちらかの親に本当にそっくりなベビーもいて思わず微笑を誘われます.新しい生命に,素敵な社会と自然と智恵を残したいものです(珍しくまじめ(笑)).

  長生きしていて良かったことの一つは,いろいろな言葉やいろいろな文章に出会えたことです.年賀状ではいろいろな人にいろいろなことを書きました(御礼だったり励ましだったり慰めだったり叱咤だったり,場合によっては「力まずがんばり過ぎないよーに」という逆励まし的内容だったりはたまた深く深くお詫びしたり…)が,どんな内容を書くにせよ昔よりはるかにすらすらと文章が頭に浮かび,楽に書くことが出来ました. 年の功ですかね.

 [文献][サッカー] 家族揃ってサッカー好きなので,実家にはサッカー関係の本が多く揃っています.そのうちフランスW杯に関するものを帰省中に急いで読破.

  日本の敗戦(もう2年以上前なんですね…)の分析は著者によって多種多様.だけど共通しているのはいわゆるサッカー先進国との歴史の違い,組織の違い,そして文化としてのサッカーの根付き方.

 [研究] 身につまされないでもなかったです.科学研究の先進国と日本とでは,どうしてもそれを支えるバックグラウンドが違いすぎると常々感じているからです.

  が,悲観することはありますまい.研究はサッカーと同じく,団体プレーであると同時に個人の能力も充分活かせる分野です. 組織が先達の国々に追いつくのはあと一世代かかるかもしれませんが,それを評論家ちっくに嘆くのはほかの御方々に任せて,今目の前にある課題に対して,私(たち)自身は当面は個人の力でその壁に挑もうぢゃないか…と思ったものでした(「壁に挑む」のは私のお家芸だしね(笑)). まぁもちろん,国に対して・社会に対しての(裏表通しての)働きかけは絶えず行ってゆかねばなりませんが,とにかく今動くべきなのは他の誰かではなくて私(たち)なのです.

  「他の人が自分より圧倒的にエラいというわけではない」「誰か他の人がやってくれるわけではないから,自分が道を拓く」「結果はどうあれ,自分のやったことがすなわち最先端」…博士課程の学生をやっているといつかはこういったことに気づくときが来るものです. このように自分の生きてきた証を研究に得ることができるようになったら,もう博士号は近い,といえるでしょう.

 [アウトドア][地理][地形・地質] 今日は夜から群馬県方面へ,日頃クライミング関係でお世話になっている人々への挨拶回りに出発です.本来よそ者であるはずの我々を暖かく迎えてくれる某過疎の村の人々とそこにある美しい岩壁・岩峰群に乾杯です.

01月01日
(月曜日)

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はつはる / 僕が選んだ雨の歌

 [生活] 謹賀新年,であります. 大晦日夜に慌てて帰省し,久々に実家で羽を伸ばしていたのです(後日記:結局元日の夜に帰京するという慌しい日程でした)

  さて,「昨年最後」と「今年最初」にはちょっとこだわってみました(笑): 昨年最後に口にしたものは大好きなネトルティー. 今年の最初はお屠蘇…ではなくてメリッサティーでした.  行く年来る年を皆で見ながら心を落ち着けて飲んだネトル,今年について様々な希望(野心?)と夢を抱いてそのレモンフレイバーを味わったメリッサ.どちらもおいしかったです.

  また,昨年車の中で最後に聞いた音楽は,Zabadakの「harvest rain(豊穣の雨)」(アルバム「遠い音楽」収録).水文屋は必ず聞くべし,という美しい雨の歌です.水の循環と人の営みを見事に歌い上げています.で,今年最初に車の中で聞いたのは,ユーミンの「Salaam Mousson Salaam Afrique」(アルバム「NO SIDE」収録)でした.これも素晴らしき雨ソング.乾ききったアフリカの大地に雨がやってくるのです(昨年6月の日記参照). 21世紀の水危機に対抗するソングはまずこれらでしょう!

 [生活] 日付が変わった直後に打ちあがった清水港の花火を遠く遠く見ていた後,実家の近くにある小さな神社に家族全員で初詣.暗い中大勢の人がきていました.甘酒とお屠蘇が振舞われ,ニッポン,という感じですね.

 [生活] 昼間は親戚に挨拶回り.今や給料取りとなってしまった私は,ついに満を持して(?),祖父と祖母にお年玉を進呈しました.「こりゃ来年も楽しみ」とプレッシャーをかけられてしまいました(笑). まぁそういう期待をしていてくれている限り元気でいてくれるでしょう.長生きして欲しいものです.祖母や祖父にはずいぶんと可愛がってもらいましたから…

 [天気と季節][サッカー] 真っ白な南アルプス,まだ雪が少ない富士山が美しく眺められ,そして妙に暖かい,素敵な元日でした.ただしサッカーの結果については言及しないように(涙)(市川が倒れていたのを無視したな,審判!). しばらく機嫌が悪いので周囲のみなさんよろしく(笑).

 [電子・コンピュータ] さて,昨年末に書いた日記の模様替えについてです.まず日ごとにタイトルをつけました.こうしたほうがデザインにめりはりが出ると思ったからです.もう一つは,ですます調をたまに使うようにしました.実は私は常体より敬体のほうがずっと筆が進むのです(だから論文をあまり書かないというのではないが…(笑)).去年の日記は常体を基本としたのですが,どうも自分らしくないようなところが目に付き,あまりなれないことはするもんじゃないなと思ったのでした.

  ただし,必要があってかなり硬質なことを書くときには常体も使うように,適宜使い分けることにします.何はともあれ,本年もごひいきのほどをよろしくお願いします.

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安形氏にめいる
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