日記:2002年04月

最終更新:2002年5月6日 17:55



  ↑↑トップページへ
安形氏にめいる
←前月(2002年03月) ↑日記のページへ 翌月(2002年05月)→

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
29 30

04月30日
(火曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌月
 
↓前日

子を起こす親/鬼軍曹

 [電子・コンピュータ] 通称サーバ部屋では,Sunのエンジニアの方がサーバとストレージのセットアップをしていらっしゃいます.例の微妙な,青だか紫だか灰色だか分からない,いわゆる「Sun色」をした,背丈よりデカいラック.これにUPSが組み込まれました.もっともまだまだホンの第一歩…

  ところが同じ部屋で今度は電源工事.巨大なラックのその真上に,天井裏への入口があったのです.しかし全く幸いなことにまだ何も組み込んでいない「軽い」状態でしたのでラックのほうを動かすことができました.

 [研究] ラックを一時置いた場所はいつもは通路になっている場所.「この場所は大丈夫でしょうかね」と尋ねられたので「はい,今日明日は皆で払っていて誰も来ないから使いたい放題です」と答えました. 

  今日から研究室の北上川見学旅行なのです(安形は欠席). 学部後半のとき在籍していた東大理学部地理学教室では,学部3年の必修で大巡検というものがあり,教授(または助教授)と助手のコンビが一週間程度3年生全員を連れまわすのです. もちろんコレ幸いと大学院生も参入してきて,あれやこれやと世話を焼く一方,現地では露頭に張り付いて降りて来ないとか勝手にそこらの人に聞き取り調査を始めるなど自分でも楽しみます.

  安形が3年のとき行った大巡検は,まさに北上川流域から始まったものでした.花巻駅で集合し,三陸海岸を北上(津波災害・海岸段丘など),平庭高原を越えて(周氷河現象・植生)北上川沿いの開析扇状地(活断層・テフラ)を見て,一転して奥羽山脈を越えて横手盆地.千屋断層(明治時代に活動したホンモノの活断層)の露頭と断層地形を見学,八郎潟の干拓地から男鹿半島に渡り有名なマール,傾動する海岸段丘を見た後いきなり十和田湖畔に入り,奥入瀬を見学,十和田湖畔で解散…という,なかなか濃密なスケジュールでした(実は他に,同時進行で人文地理の説明も相当数あった.大潟村など). ついでに書くと大巡検前に早池峰登山,大巡検後は八甲田山・八幡平・岩手山に上りました.もちろん全部シュラフを背負って自炊です. 今考えるとよくあんなことできたなと思います.

  一方,虫明・沖研究室の河川見学では,計画は国土交通省の方が作ってくださいます.案内もそちらの方です. 地理学教室では,計画はすべて助手の先生が作りました(大学院生からの意見もだいぶ入っていますが). そこが全く違うところです. 良し悪しではなく全く性格の違う旅なのです. 

 [電子・コンピュータ] ラックを動かしたことにより,電源工事は結局Sunの組み込みにinterfereすることなしに終了.やれやれです.独立電源を得たPCクラスタ,いよいよすべての電源を試しに入れてみます.

  といっても全ノードの電源を指でポチポチ押してゆくのではないようです. 親(制御)ノードだけをまず立ち上げて−要するに見慣れたLinuxなので,二桁GFLOPSのスパコン並みの性能というのに全然敷居が高くない(笑)−HDD内に何か面白いものはないかととりあえず探したところ,wake on LANを利用してネットワーク経由で子(計算)ノードのSWを入れるユーティリティがあることを発見.試してみました.

  一つ一つの計算ノードに順番に灯が入ってゆきます.なんだか,寝ていた子供(12人兄弟)を順番に起こしてゆく親を見ているようで,なんだかほほえましい光景でした.

  といっても,これからは親ノードは鬼軍曹モードに入って,計算ノードを子ども扱いではなく兵隊扱いしてゴリゴリ働かせることになります.

  とりあえず連休後に業者の方の説明を聞いて本稼動です.というか,搬入日に電源がちゃんとしていて業者の方が来られればもうその日から使用可能という機械なのです.いまや大型サーバといえども「着いたその日に動く」時代…というのはウソで,これはこの業者がPCクラスタ専業ハードウェアベンダであるからできるワザです.家電並みのready to run状態で客先に届けることをモットーにしている会社なのです.

  いまやPCなんてとっくの昔にコモディティと化している(参考:「元麻布春男の視点」第46回)のですが,じきにサーバもそうなるのでしょうか.

  Cobalt Qubeみたいのに入ったGCM計算アプライアンスとかね.楽しそうな未来.

04月29日
(月曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

毎日が日曜日

 [研究][身体と健康] CREST研究員の,勤務規定などをもらいました.有給休暇は年20日.これは知りませんでした.また,冠婚葬祭・転勤・骨髄移植などいろいろな例での特別休暇も認められています.

  で,気がついたんですが,具合が悪いので休むのが認められている条項がないのです.

感染症予防法(平成10年法律第114号)、交通機関の事故等の不可抗力によるとき
災害その他特別の事由により特に承認のあったとき
というのは認められているのですが.

  うーむ不思議.軽い病気,具合が悪いくらいでは無給の休暇になってしまうという意味? (生理休暇や分娩のための休暇はもちろん認められています←これは文字通り生理的現象であって「病気」のカテゴリではないですが)

  ただし,

事故、病気等の理由で事前に届け出ることができなかった場合には、その理由を明記の上、速やかに研究事務所に届け出る。
と書いてあるので,病気による有給休暇は結局認められているのかもしれません.

  分娩といえば,妻が子を産む場合の夫の休暇が3日間認められているほか,性別を限定しない育児休暇もちゃんとある. ただし「1日2回,1回30分以内」というコマギレの時間です.ちなみに子供が生後1年未満の場合に限られます.

  ボランティア休暇は1年5日以内.骨髄移植のドナー休暇は必要日数.いずれも明文化されています.後者は骨髄移植推進財団側では休業補償をしません(さすがに後遺障害などへの補償はするが)ので雇用者側の対応が普及への大きな課題とされてきたものです.

04月28日
(日曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

衝動

 [生活][食べる・飲む] 山帰りの車で,スーパーに寄る.ミートソースに海老ピラフでもつくるか…

  ふと手にとってしまったクリームチーズに,今まで見たことのないタイプの焼きCCのレシピが載っていたので,思わず買ってしまいました.

  夜なべ仕事をしながら,ホールトマト2缶をたっぷり使ったミートソースをグツグツ煮込む. これやりながら毎回思うのだけど,魔法使いのおばあさんになった気分です.ミネストローネもそんな感じがしますね. あと深夜に包丁を研いでいるときも.

04月27日
(土曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

ボブの季節

 [生活] 毎号毎号そうなんですが,ESSE(じつは定期購読中)が届くと速攻で広告と興味ない記事を切り落として,身軽にして読みます.

  興味ない記事とは,お化粧とか服とかアクセサリとかダイエットとかヘアスタイルとか.

  と思ったのですが,最新号(2002年6月号.メイン特集は収納)では,ヘアスタイル記事に眼がとまりました.

日本人に似合う髪形といえば,やっぱりボブ
(現物はもう捨ててしまったので細かい言い回しは違うかもしれない)という豪快な決め付けから始まるボブ特集記事.読者モデルをプロのヘアアーチストがヘアメークしています.じつはそのうち一人,知り合いにそっくりで吃驚.

  まぁ他人の空似でしょう.それにしても,「短髪」とひとくくりにされそうな髪型にも,いろいろな種類があるものです.

 [文化芸術] 短髪といえば先日井の頭線で和装断髪のそれこそ高畠華宵の絵から飛び出てきたような妙齢の女性が載っているのを見かけたのですが,その人が読んでいたのがなんと少年サンデー. このアンバランスには笑えました. しかし華宵先生も少年少女向け雑誌で活躍したのですから一応歴史的には正しい?(←決め付け(笑))

04月26日
(金曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

えらいもん買ってしまった

 [電子・コンピュータ] 待望のPCクラスタ,今日到着です.

  トラックから下ろすところで初対面.第一印象は「で,でかい

  スペックの数値は知っていたし実際に(設置場所決め用に)メジャーを壁にあてて部屋の採寸をしているのですから大きさは承知のはずだったのですが,それでも実物は相当なもの.

  えらいモン買っちゃったというのが正直な感想です.

  これで成果出さなかったら納税者に呪い殺されると思ったものです.

  幸い朝イチで電源の仮配線だけ引いていただけたので(多謝!),主電源とゲートウェイノード一台,それと計算ノード一台だけは動作確認しました.

 [研究] 夜は最近妙に出席者が多い学芸大学自然史ゼミへ.なんとウチの実家のそばをフィールドにして卒論を書くという学生がいました.

04月25日
(木曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

電源/びでお

 [電子・コンピュータ] PCクラスタが明日到着することになりました.この間頼んでおいた電源工事は間に合わないか…と思っていたら,事務の方のご尽力で,明日には仮配線が出来ることになりました.

 [水] 先日偶然見た活性水素発生スティックの宣伝,再放送がありました.ビデオに撮ることに成功. 水商売ウォッチャーと一緒に上映会してツッコミをいれようかな?

 [電子・コンピュータ] 虫明・沖研プレゼンツ世界水資源データアーカイブで,ソースプログラム公開を開始.

04月24日
(水曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

水文地形学

 [研究][文献] 書籍「水文地形学」を安く入手できる方法があります.

  要するに私を通して買う方法です(笑) 著者割(定価の八割)+送料で手に入ります.

  といってもこの一年そういう注文はなかったのですが,今日久しぶりにありました.あまりに久しぶりで,版元にどう伝えるかということも忘れていました(笑).

  この本の最終章は私の手になるものなんですが,当時は確かにかなり先端を行っていたはずの内容も,本当に陳腐化しています.市販版の国土数値情報がFDでしか入手できなかった時代です.全国そろえるには100万円以上必要でした.

  いまや代表的なものはCD-ROM化され,数十分の一に価格が下がりました.

  あのころ無理して買わなくて良かった. 買い物というのはタイミングと財布を考えてすべきもので,特に今後の値下がり(陳腐化)が著しいと想定されるものは,買ったらすぐにそのモトを取る準備と気合がないと,本当に無駄な買い物になる…ということを教えてくれる事例です. もちろん,当時買ってよかったという事例も世の中にはあるのでしょう.

04月23日
(火曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

れーべる/タイ行き

 [研究] GAME-Tに関して二つのことがらが動いています.

  一つはCD-ROM作成が最終段階に入っていること.内容はほとんどフリーズしました.

  しかし後から後から,アレもいれたいコレも入れたいという欲が出てきて,抑えるのに一苦労.世の中のプログラムは,こういうせめぎあいの中で作られています.

  CD-ROMレーベルはデザインセンス抜群のKさんに作ってもらいましたが,こちらですこしモディファイするハメに.一応Kさんに見てもらっているところでもあります.

  もう一つは,タイに行く話.正真正銘の観測です.タイ中央部に立っている高い鉄塔に観測機械を取り付け,水熱CO2などのフラックスを測るという計画がこれまでに動いていまして,それがパワーアップするのです.資材を送り,税関などを通し,全員が集結して一気に作業…という心積もりなのですが,その「仕込み」がなかなか大変なようです.

  安形は仕込み段階では傍観者に近いのでまだ楽をしていますが,現地では「高所作業員としての経験」を期待されているみたいです.

  時間があればバンコクで一日滞在し,GAME-T CD-ROMを持って,NRCT凱旋報告だ.

 [ひと] と思ったら,今日はタイ王立灌漑局RIDのデータ取扱責任者,GAME-Tデータ屋として頭が上がらないThadaさんが突然お見えになっていました.

  Thadaさんが見せてくれたのは,RIDが作成したPowerpointプレゼン.洪水防御システムの必要性の宣伝です.

  これがまたなんとも凝っている

  アニメとサウンドを駆使して,しかししつこすぎず分かりやすいものです.

  RIDは地元の有力者に対して,こういうプレゼンを見せるらしい.タイでも洪水防御は大きな社会的課題であり(もちろん水資源配分もそうです.バンコクを流れるチャオプラヤ河は,利根川の数倍の流域面積があるのに,水の量や川幅は,「本当にこれだけ?」と思ってしまう代物です),本来の名前(灌漑調整)のみならず河川行政全般をつかさどることになっているRIDの役割は重要なのです.

  こういう部署にGAME-Tが貢献できれば(というかしなければならないのですが),本当に嬉しいものです.

  ちなみにデータ開示についてRIDは実に積極的で,本当にお世話になっております.

04月22日
(月曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

水素の水

 [水] 先日の話,前言撤回というか追加です.最近の水宣伝のキーワードは「活性水素」なのであります.

  活性水素とは液体の水の中に存在する原子状水素なのですが,よく天羽氏の水商売ウォッチングを見てください.その存在を確かめ,測定方法を開発したという方は,その手法を明らかにせず,従って誰も追試できない状態なのです.つまり存在が広く認められたものではないのです.

  家に帰ってきて,マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーという対決を見ようと思ってTVをつけたら,チャネルを間違えて隣にしてしまいました.そこはショップチャンネルという通販専用チャネルでした.

  それは全くの偶然.目の前に映し出されたのは,まさに活性水素をキーワードとする水の宣伝ではありませんか.

  上記水商売ウォッチングにも登場する(たとえばこのあたり),H博士ご本人が登場して説明しています.これはお宝画像!

  で,結局,活性水素の存在を堂々と主張していました.さらに,水素発生センサーというものを持ち出していました.見ると,センサ部分と思しきところが水についていないで,ペットボトルの口にギュと入れるだけなのです.結局何を測っているんだ

  専門の医者が「これは効く」ということを実例を元に語るならそれはそれでいい(頭から否定はしない)のですが,その効く理由の説明がどうしてこうなってしまうのか,それだけは不思議というか我慢ならんというか.

  じつはビデオを撮れませんでした.しかし通販専用番組なら,同じ商品の宣伝を何回か繰り返してくれるでしょう.今後に期待しましょう.

04月21日
(日曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

雨の秋葉原

 [電子・コンピュータ] 雨であります.こういう日は秋葉原のあちこちで雨の日限定セールをやることが多い. 今日買うのは新しいCPU+M/Bとメモリ512MB分. ついでにメモリ128MB×2を売り払ってきます.

  価格の相場を,歩き回って確認.Celeron1.2GHz+新品M/Bで2万強〜3万弱. 最低ラインをCeleron1.0GHzと考えていたので,まぁ1.2GHzにするかと思っていました.

  が,

  中古屋でジャンクM/Bを見てしまったのが敗因.Pen4 1.7GHz+Intel M/B (D845WN)を買ってしまったのでした.予算は上記新品Celeron M/Bとほとんど変わらず.マニュアルもFDDケーブルもない,動作保証もないジャンク品扱いでしたが,じつは同じM/Bをすでに他所で使っているので,マニュアルは手に入るのです(まぁ接続関係オンラインでも配っていますけどね).

  845は名前から分かるようにメモリはSDRAM.いまやPC2100のDDRならSDRAMと肩を並べるくらい値が下がっていますが,PC2700 DDRはまだ高いし,RIMMとなるともっと高い.手持ちのメモリを活かすにはSDRAM対応のチップセット搭載M/Bが,そしてビデオキャプチャを行うにはIntelチップセットのほうが安心(Intelチップセット以外での動作保証はしていないというキャプチャボードを目にすることがめずらしくない)というわけで,こういう選択になりました.

  予算はどうだったんだって? あと100円高かったら予算オーバーでしたが,一応最初に封筒に入れた額を使い切らずに帰ってこられました. こういう我慢があと数年早くできていればね…

04月20日
(土曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

春の山

  今日は,山の中に一人

  といっても早くに帰ってきて,銀行へ行きました.明日新しいPCパーツを買うのです.

  「予算を絶対に超えない」という原則は今まであまり守れたことがないのですが,明日はどうなるか.

04月19日
(金曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

水のクラスターは本物か

 [水] クラスターの小さい水はいい水(健康によい,など)という宣伝が,浄水器やミネラルウォータの広告によく出てきます.この件については天羽優子氏の検討「水のクラスター〜伝播する誤解〜」を読んでいただければわかるように,けっしてきちんと確かめられた話ではないのです(天羽氏は,どうしてこんな誤解がまかり通るようになってしまったのか?という点を検討しています)

  この手のトンデモ宣伝は,時代時代に流行があり,「クラスター」「マイナスイオン」が最近のキーワードというところでしょうか.

  身体に効果があるかどうかは疫学的に調べて判断するものです. 他の効果,たとえば清浄効果なども,確かな方法で実測してから効果を判断するものです.

  極端な場合,なぜ効くかは分からないけど実際に効く薬というのがありうる.疫学的に効果がみとめられていればそういう例はありえます. 私が大学に入ってすぐのころか高校の頃か記憶が定かでないのですが,笑気ガス(N2O)の麻酔効果の理由が始めてわかったという記事が新聞に載りました.「え゛,いままで分かってなかったのか」と思ったものですが,とにかく効果があるのは明白なので使われていたわけですね.

  水についてもそう,疫学的に調べて効果があるというならもちろんその効果自体は否定しませんし,その理由が分からないとしたら新たな研究対象になります. が,こういう宣伝でやっていることは逆なのです.「効く理由」のほうを自分勝手に作り上げてしまう! そしてよく見ると,本当に効くかどうかの確認は,少なくとも他の人が普通に宣伝を読んだだけでは見事なまでにできないのです(「体験談」では信用度がちょっと…).

  とにかく,効くという納得できる証拠を見せてくれ!と思わされる. 価格との相談で,納得すれば買う.それだけのことなのに.

  あと,マイナスイオンのほうは安井先生(じつは同じ東大生産技術研究所)にとっくに先を越されています(同サイトの2000.12.9「科学的迷信」/2001.8.4「マイナスイオンはインチキか」/同.8.19「水にまつわる迷信」/2002.1.27「あるある大事典のマイナスイオン」/同2.3「マイナスイオン コメント+質問」など). 豊富な知識をもつ科学者が本気になって検討するとこのレベルのことが分かるという例を見せてくれるサイトです.

  何はともあれ,まともな高等教育を受けた人なら,「TVで紹介!」「新聞で反響!」といった宣伝文句を眉唾で聞くはず. そういえば,「マスコミを疑え」というのは私が大学で得た主なもののうちの一つ… いまならさらに「特に宣伝は絶対に疑え」と付け加えてしまいそうです.

 [電子・コンピュータ] で,そんなことを考えていたら,先日の日経コンピュータExpressの日替わりページ「本日のキーワード」のネタがなんと「クラスタ」.「クラスター」といわない,つまり「ー」をあまり使わないところが日経BP的です.

  それはともかくとして,情報処理用語としてのclusterにはずいぶんいろいろな意味があるものですね.全部知ってたらたいしたもの.

04月18日
(木曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

Oracleマジック/春のいいこと一つ

 [研究] 研究室のセミナです.内輪用語ではミーティングと呼んでいますが,打ち合わせ会というよりは研究発表会.Kさんの発表は,オンライン洪水予報システムを,3ティアで組むという話.3ティアという概念自体知らない人が多いとおもったのか,かなり基礎的なところから説明していました.

  驚いたのは,DBMSにOracle 9iを使っているということ.使う予定ではなくて既に使っているんだそうです.いったいいくらしたんだろうと思って聞いた見たところ,Academic Priceだけど詳細は知らないとのことでした. どれくらい安くなるんだろう…

 [研究] ミーティングの後はCREST会合.月一回行われます.今日の発表はLUCCとAGENT型モデルに関するRさんの話と,ゲスト?登場,フロンティアのMさんによるグローバルデータセット総覧.

  打ち合わせでは,実働部隊の若手で,インタフェースを含む各種実装についてすり合わせるために合宿をやったらどうだろうという話がでました.異論はないのですが,もっと定期的な会合を,そして提示案よりもっと早く始めたいと無謀にも思いました.

  忙しくなりすぎないか,ですって?私は忙しくしないと仕事をしない人間なので(笑)

 [食べる・飲む] 関係ないが,最近のキャベツは本当においしい.多少料理が下手でも(笑)充分それを補ってくれます.

  春キャベツ,万歳.

04月17日
(水曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

資金大循環の一部に身をおいて/日経ビジネス

 [経済・社会] CRESTポスドクとしての初任給なのであります.

  記念というわけでもないですが,日経ビジネスの定期購読を申し込みました.

  経済の流れは,水・エネルギーの流れにどこか似ている,これがむかし簿記の勉強をしていたころ(といっても2級までなら数日の勉強で取れるのですが…)からの直感的な意見です.

  まぁ私のところにはあまり流れてこないようですが(笑)

  ちなみにCRESTの給料はボーナスがないので,ボーナスがある給与体系のところから移ってくると,毎月の収入は見かけ上多くなったような気になります.

  使い過ぎないように.危険危険.

 [研究][電子・コンピュータ] 4月からCRESTポスドクとして,GAME-AANのデータセット作りに携わっていた宮崎さんが虫明沖研室にきています. AANは,アジアモンスーン域の十数か所で,詳細なフラックス観測をし,そのデータを使いやすい形で整備しています.

  その宮崎さんに許可を頂いて,GAME-Tデータセンタ内にAANデータのコピーを作りました

04月16日
(火曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

解決!/モノづくりの現場から

 [電子・コンピュータ] 以前,PowerpointプレゼンファイルをシンプルなHTML+GIFファイル群になおすPPT2HTMLを公開したとき,「Powerpoint2002でやってみたら,アドイン選択画面にPPT2HTMLが出てこない」という連絡がありました.

  こういう報告は貴重です.自分では試せないいろいろな環境でのテストが,他の人の手を借りて出来ることになるからです.

  が,その時は理由がよく分かりませんでした.手元(Powerpoint2000 SP2)では全く再現しない現象でした. こういうコメントをもとにプログラムを改善するのが,最高の恩返しなのですが.

  ところが昨日また同じような問合せが来た.しかも今度はPowerpoint2000+SR1とのこと.もし前回の問合せと同じ理由で起きているとすれば,それはPowerpoint2002だけのせいではなく,PP2000とPP2002の共通の現象ということになります. これ自体は今度も手元で再現できなかったものの,かといって「PP2002を入手しない限り手の出しようがない現象」でもないということがわかり,俄然視界がひらけたわけです.

  で,「犯人」のアタリをだいぶ狭めることができたので効率的に理由を探索でき,結局分かったのは,「マクロ実行のセキュリティ設定が厳しい場合は実行されない」というものでした(署名入りマクロでないと自動的にオフにされる).この設定は,たとえば企業でPPを使う場合にはデフォルトで厳しい設定になっている場合があるようですが,個人ユースでマクロ作者の私となるとそんなセキュリティを高くするはずもなく,またマクロセキュリティ設定の詳細も知らなかったため(ここは不勉強),それまで気づかなかったものでした.

  そんなわけで,コメントを頂いた方々には丁重なお礼状と報告を出したのでした. 

 [研究] GAME-T,というか今後はKofluxの活動の一つとして,タイ中央部Tak地方にあるEGAT Towerという高い鉄塔で熱・水フラックスを詳細に測っています. そこに新しい測器を付けに行く京大のOさんがこられていました.

  なんでも,生産研の試作工場にて,その測器取り付けに使うビームやら金具やらを作ってもらっているのだそうです.今日はその半完成品を見ての打ち合わせとのこと.

  そういう工場があるとは聞いていたけどまだ行ったことがない.誘われたのでこれ幸いとついてゆきました.

  そこは,まさに工場でした. それも大量生産工場ではなくて,むしろプロトタイプを作るところといった風情の,少量多品種生産むきのもの.

  NCがある,旋盤がある,見たこともないような機械もある.広々とした敷地の中に,金属を削り,穴をあけ,面取りし,ねじを切り,木材を整形し,ガラスを加工し,樹脂を整形し…といった機械が列をなしています.

  工学部出身の血が騒ぐ風景です.

  というのはウソで,じつは私は工学部出身じゃなかったりするのですが(笑),モノづくりの現場に久々に立ちあったのは,大きな経験でした.自分の手で,これまでこの世に存在しなかったものを作る喜び. 中学校技術科の金属加工の授業で,旋盤やタップやダイスを扱ったときの気持ちを思い出しました(研磨・穴あけ・ねじきりなどを自分でやってオール金属のトンカチを作る授業).

  タダのアルミ棒が,設計どおりに変形され切断研磨され,新しい価値をもつ別の物体に生まれ変わる.今日見たのはその生まれ変わった後の物体だけですが,それでも工場を歩くと「変身」前の材料が置いてあり,使用前使用後がよく分かる場所でもありました.そう,付加価値という言葉の意味が説明なしでもわかるような世界.

  駒場リサーチキャンパスには,まだ私が足を踏み入れたことのない建物がたくさんある.この試作工場なみに面白いところも,たぶん他にもあるのでしょう.

04月15日
(月曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

常識で考えろって/人月の神話

  (業務連絡:814日の分書きました)

 [経済・社会] 用事があって外に出たときに,ついでに銀行口座の解約.

  特別の理由があるわけではないですが,複数の銀行に入っていて,それらが合併してしまったのです.で,片方は休眠口座になってしまいました.

  案外,こういう口座がシステムトラブルの原因だったりして…

  もっとも,今日は解約できませんでした.考えてみれば当然だ,銀行印が必要だったのです.日常持ち歩いてはいないし今日も携帯していなかったのです. 出直し.

 [電子・コンピュータ][経済・社会] 知らないうちにプロ野球が始まって阪神が快進撃しているは,気づかぬうちにみずほ銀行では大トラブルが発生しているは,と,普段TVもあまり見ないし新聞もとってない人間はやっぱり浦島太郎状態.

  先日屋久島行きがポシャった鹿児島の宿で,同じく屋久島にいけなかった人々と雑談しているときに,「いやーみずほ心配ですねぇ」「つぶれるの?」「いやそうじゃなくてシステム統合が」なんて話をしていたことを思い出しました.

  もっとも私の心配の焦点はシステムトラブルではなく,むしろ何とかうまく動かすだろうけどその裏でシステム部員が何人か倒れるだろう…ということだったのでした. まだまだ日本のシステム構築能力を信じていたわけですね.

  そうしたら裏でなくて表で経営トップが倒れ(座を追われ)…

  こりゃ日経ビジネスが大特集組むね.というか組まなかったら日経コンピュータじゃないという感じです.

  久しぶりに「人月の神話」を読み返してみたくなった今日この頃です.

04月14日
(日曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

山奥にて2

 [地形・地質] 某所で山を歩く.道のないところですもちろん.

  あるある大量の石灰岩.しかしきれいな壁はなし.徒労に終わったけど心地よい疲労.毎週こういうところに来られればいいのだけど(だったら仕事のペース上げろって?)

  誰も来ない山の中で,たったひとり.

 [ひと] 集団行動はあまり好きではないので,昼飯もいつも一人. 何かを食べるなら一人か二人,そうでなければやたら大勢がいいです.

  もっとも,「二人」という例はめったにないですが(笑)

 [サッカー] 夜,伊サッカーInter MilanoBrescia戦をライブで見る. ちょっとお疲れのVieriに替わって,復帰のロナウドがその怪物ぶりを発揮.一点目は狡猾に,二点目は豪快にゲット,Inter逆転勝利.

  それにしてもInterの選手は動きが硬かった.優勝への重圧でしょうか.連戦の疲れでしょうか.

04月13日
(土曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

山奥にて1

 [アウトドア] 夜は所属某倶楽部の集会.山の中のバンガロー.入った当時は最年少だったような気がするけど,今はしっかり?中堅です. あと,ずいぶん回りに独身者が少なくなった.というわけで隣のバンガローでは仲間の子供たちが大騒ぎ.家でないところで寝るというのはやはり楽しいのかな.

 [水] 近くの観光案内版でたくさんの湧き水発見.

04月12日
(金曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

ミラー/フィールド話

 [研究][電子・コンピュータ] 今日の仕事の三番目は,まだしつこくGAME-Tです.

  といってもこれは蔵治さん作成のデータセットをミラーしただけ.

 [研究] 久しぶりに学芸大学自然史ゼミに顔を出す.

  いきなり人数が激増していて吃驚.

  「これまで人的資源不足で出来なかった作業」というのがあれば今がチャンスだ,といえるくらい大勢の新入生です.

  と思ったら新入生ではなくて3年生も多いとの事.もともとは地理学研究室から始まっているゼミなのですが,別に参加メンバは地理在籍でないとダメということは一切ありません.昨今は「環境教育」というところから多くの学生が来ているらしいです.

  久しぶりの仲間少数と,始めましての人大勢と一緒に国分寺で遅い夕食. なんと世界の水資源に関心があるという学生がいてまたまた吃驚.

04月11日
(木曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

少年易老学難成

  研究室セミナの日であります.今日は4時から.

  11時ころそれに気づいて,じゃぁ2時ころ飯に行くかと思っておりました.

  あまり腹が減らなかったのでそのまま仕事続行.じつはここで時計を見なかったのが失敗.

  そろそろ4時かなと思って時計を見たら,17:30でした.

  どうりで妙にまわりが静かだと思った.

04月10日
(水曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

達成

 [研究][電子・コンピュータ] GAME-TデータCD-ROMに入れるべきデータをやっとこさプロセスし終えました.記念すべき?最後のデータセットはミャンマー日雨量データです.

04月09日
(火曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

頭にはこぶがある

 [食べる・飲む] 秋月りすの「OL進化論」に,ちょっと面白い見解が載っていたことがありました.

  釈尊の誕生日,四月八日(この日が誕生日といひとは私の周りにも何人かいる).花祭りとして知られる日ですが,仏教関係者ならともかく日本では,他のいろいろな記念日に比べると世間一般で盛り上がるというわけでない.その理由についての考察です.

  つまりその日特有の食べ物というものがない,これがOL進化論の出した結論です.正月にはおせち,クリスマスは書ききれないほどたくさん,節分は豆,大晦日はそば,月見の頃は団子,お彼岸にはおはぎ,バレンタインデーもホワイトデーももちろん食べ物絡み.

  しかし花祭りとくれば甘酒では?しかしそれだけでは辛いのでしょう.

  待てよ,子供の日はどうだろう?

  まぁなんにせよおもしろい意見.象徴的な食べ物が盛り上げる世論?

04月08日
(月曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

花咲く頃に会いましょう / 伸びるGIS

 [文化芸術] 緑萌える春,というわけで街に光が満ちるころ.まぁ結構雨も多くなったけど…

  こういうときはKarakの「花咲く頃に会いましょう」を聞きたくなります.三拍子の軽快な曲です.

  ちなみにこのCDのレーベル,バイオスフィアというのは何か偶然の一致?

 [電子・コンピュータ][森と樹] さて,最近咲いている花は,たとえばアメリカハナミズキCornus florida (アメリカヤマボウシ) .前住んでいた調布市にはやたら多かったけど(何か謂れがあるらしい),いまのアジト杉並区も事実上の寝場所?目黒区駒場も結構多い.この季節には実に目立ちます. ピンクや白の目立つひらひらはじつは花弁ではないというところがちょっと面白い木.

  花が咲くと突然目立ってその後おとなしくなってしまうこういう木,「あれ,こんなところにこの木あったっけ?」とどうしても思ってしまう. 「家栽の人」の桑田判事のように,ゼンリンか何かの住宅地図を持ってきてそれに全ての庭木を書き込んだ自作地図でも作りたくなります.

  ところがだ,これは容易にGIS方面に話を持ってゆくことができる.住宅レイヤに庭木レイヤを重ねることになります.一応庭木はポイントで表すことができるでしょう.

  せっかくGIS組んだならばGISらしい使い方をしなければならない.たとえば,時期がきたら「△△町□□番地の○○の花がそろそろ咲く頃」と教えてくれるくらいはやってもらわないと.

  しかし平年値で教えてもらってもあまり嬉しくない(今年の桜の開花の例をみればわかるように).AMeDASかなにかの気象情報を(準)リアルタイムで持ってきて,フェノロジーを自分で計算して開花予想をやるというのはどうでしょう. いや,べつにありとあらゆる庭木の開花予想を行なうASPが登場したらそれを利用してもいいですが.

  そうすると,今まで生物季節的統計値があまりなく開花予想がうまく出来ていない木はどうするか?もちろんそれは全国レベルでユーザからの情報を募り,開花予想アルゴリズムをポリッシュアップしてゆくのです.ユーザ参加型,成長するGIS!

  ・・・それにしても花を見てこんなことを考える人も世の中にはいるのです.  …って他人事のように言う(笑)

04月07日
(日曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

ポリウォーター

  朝日新書「幻の大発見−科学者たちはなぜ間違えたか−」(A.M.クロッツ著,四釜慶治訳)再読.というか研究室内引っ越しのとき,本棚にこの本がないのを発見して,誰に貸したかも覚えておらず,結局本屋でもう一度かってきたのです.

  「N線」「ポリウォーター」「フォックス博士の名講義」など,科学史の裏面を彩る華やかな?役者が一杯.

  ところで第一章,これは若手の出した独創的な(そして科学の歴史を変えた)論文に対して当時のアカデミズムの主流の人がどんな評価をしたかという章です.

  いやはや,なんとも凄い.昔の科学者は批評において感情剥き出しの文を書いたのですね.

  後年その間違いがこのようにして暴露されるとは知らずに. では一つ,p.8〜p.9から引用してみましょう.T.ヤングの,後に光の物理学を革新することになる論文が投稿されたとき,査読者が下した評価です:

私は,この著者の実に退屈な研究を査読してみた.その結果彼には,確実に考える力も,静かに忍耐強く研究を遂行する力も欠けていることが明白である.また,それを埋め合わせるような独創性,鋭さ,学識等の痕跡すらも示されていない.…この原稿は何ら新しい事実を教えることもなく,反対の立場の意見を調停することもなく,異常な諸事実を整理することもなく,新しい実験を示唆することもなく,新しい情報を導くこともない.…この論文には,実験とか発見とかいう名に値する物は何も含まれていないのである.(後略)
こりゃ凄い.

  まぁだから,時の主流の人々にケチョンケチョンに言われたとしても別に落ち込むことはないという話でもあります.むしろ喜ぶべきだ,というのは言い過ぎにしても(笑),それで歴史に名を残すチャンスが失われたわけではないのは確かです.

04月06日
(土曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

土曜日に来ると面白いことが起こる

  というわけではないですが,火災警報が入りました.生産技術研究所のビルは全館放送というのがあって,それで流れるのです.火元と判定されたのは,だいぶ遠いところの部屋.係員が現在確認中…

  数分後,誤報だったという全館放送が入りました.

  逆の誤報じゃなくて良かったですね.何しろここは6階.逃げ遅れるとすこし厄介です.非常階段の位置は常日頃押さえておりますが.

 [文化芸術] 華宵会会員に,華宵工房からフラワークラフトが贈られてきました.

  全てハンドメイドで,どれも世界に一つしかないものです.私の汚い部屋に置いておいてもしょうがないので研究室にもってきましたが,ここもやはり散らかっていることには変わりがない(笑).

  でもまあ,このクラフトが少しでも映えるようにと考えると,すこしは片付けモチベーションが湧いてくるというものかも?

  高畠華宵大正ロマン館の展覧会,なんと「華宵と合田佐和子の世界展」という取り合わせです.

04月05日
(金曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

まだいたのか/まだやってたのか

 [電子・コンピュータ]DIPSが消える」というニュースが入ってきました(→ZDNNの記事)

  私と同じ感想を持った人は結構多いのではないでしょうか:「え,何だよ,まだあったのかよ」

  電電公社が世界に誇るマシンでした. 今はもう当たり前となったメモリキャッシュも,DIPSの時代には世界の最先端だったのです.

  合掌

 [電子・コンピュータ] コンピュータ関係ニュースのもう一つは,「アスキー,ゲームから撤退」(Paxnet Impressの記事). 正確にいうと,もう撤退は済んでいます(3/28の取締役会で決定,3/31に撤退).

  ゲーム業界は大変だ.見かけは華々しいだけど.

  高校から大学1,2年のころは,自分でゲームを作ったことがあるというのが一つのステータスになっていたような気がします.当時は個人でも充分PCゲームを作れた. 「PCユーザ」≒「プログラマ」だった時代です. もちろんほとんどの人がアセンブラを書けたもんです.

  ところで,制作費がかさんでなかなか手を出せなくなっているというのは映画業界と同じような構図なんでしょうか?

  だとすると突然宮崎駿監督のような人がゲーム業界に現れる?

  しかしどちらにせよ私は家庭用ゲーム機をほとんど触ったことがないし今後も多分身近には置かないつもり,さらにはPC用ゲームを買うつもりはさらさらないので,あまり関係のない世界です.

04月04日
(木曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

セミナ発表

 [研究] 研究室ミーティングというものが毎週あります.ミーティングというよりはセミナに近い.

  今日は安形を含む四人の発表でした.安形の発表資料は公開しました

  質問コメントの中から重要そうなものをピックアップ.「単純モデルよりプロセスモデルの方が優れていると主張するのはどういう理由か」→今回の目的には合っているということ.

  結構これはクリティカルな問題で,いついかなる場合でも複雑精緻なモデルのほうがいいとは限らないのです.ただし研究上必要ならばいくらでも複雑にしますが.

  「結局安形氏はどういうことをやるのか新入生用に説明したらどうか」→たしかにあまりにやっていることが多すぎて,今日の発表だけを聞いても安形康の全体像などわかりっこない…

  これから博士論文の主路線を決める人などヘビー級の発表が続き,4時間くらいにわたってしまいました.

 [食べる・飲む] その後,新入生歓迎ということで軽く飲み会.控えめ.

04月03日
(水曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

S-TRIP

 [研究][電子・コンピュータ] 全球デジタル河道網TRIP(Total Runoff Integrating Pathways)を使って,河川流量を算定する方式がScheme for TRIP, 略してSTRIPという上品な名前.

  かつて作られたそのルーチン(in Fortran77)に徹底的にコメントを入れました. ついでに動作テスト.2年前の修論の時にはまる一日かかった計算と当の修論生に聞きましたが,今やったら6時間くらい.いいコンパイラ+いいCPU+そして最適化オプションがいい仕事をしています.

 [研究][電子・コンピュータ] このルーチン,複数の人が使うのでCVSでシェア&共同開発できればいうことなし.

  というかそうしないと.

 [電子・コンピュータ] PowerpointをシンプルなHTML+GIFに変換するアドインPPT2HTMLをVectorに登録しました.もっとも,最新版が載るのは本家のページのほうが早いけど. この機能,Office95のころはデフォルトの「名前を付けて保存」で出来たんだけど,最近はずいぶん複雑なファイル(XMLか?)を吐くようになって,Netscape Communicatorで見ると落ちたりする状況.「簡単でいいんだよ簡単で!」と思って自作したのはたしか1年以上前.

  一方,Excelシートの選択部分をHTMLに変換する簡単アドインXLS2HTMLTableもじつはVectorに公開済み.こちらは,とっくにこんなの誰かが作って公開しているだろうと思ったら,フリーのものは少ないとのこと.某雑誌のCD-ROMに載ることにもなりました.初回公開時には一月200以上のアクセスがありましたが,それ以来は数十に落ち着いています.初物は多くのチェックが入るのでしょうね.

  ところで,雨量計ロガーデータファイル(*.SEQ)をExcelのシートに流し込むアドインSEQ2XLSって,Vectorに公開したらいったい何人が使うかなぁ…

04月02日
(火曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

ボストークもびっくりだ

 [水] 最近教えてもらって知ったWWWリソース.「ハーモニーウォーターとは」.

  言論の自由だ.何を書くかはそりゃ自由.ただしそれを批評する自由もこちらにはあります.

  水の結合角の話,じつはびっくり正しいのかもしれないし,やっぱり普通に考えたとおり正しくないのかもしれない.しかし,少なくともここに書いてある文章だけで信じろというのは無理な話.それにしても,最後の文がすごすぎ

*現在地球は、一般的な水(H2O)の結合角度が104度31分であると発表されていますが、五億年前の水の結合角度は145度であったことが、難局の氷のボーリング結果としてわかっています。そして、十億年前は165度であると報道されています。
(原文ママ).古生代の始まったころの水の情報をどうやって南極の氷のボーリングから得るの?

  いや,じつは「難局」という場所が地球のどこかにあるのかもしれません.五億年前の水の結合角が分かるようなところが…

  エイプリルフールネタかと思いました,本気で.

  困ったもんだよ科学リテラシの欠如.じつは先日TVで水関係の報道があったときにも我が名水大全にもたくさんの問合せがあったっけ.もちろん現段階では科学者間でコンセンサスが得られていない話.

  名水大全で,似非科学撲滅キャンペーンでも張りますか.天羽優子氏のように.

  『効果があるならあるで結構,理由がわからなくても何か効能があること自体が実験事実ならそれを堂々と言えばよし.なぜ妖しげな「科学」理論を振りかざそうとする?

04月01日
(月曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前月

四月フール

  四月馬鹿朝より花火あがりけり (久保田万太郎)

  …去年も書いたな,これ.でも今日という日をよく捉えた句です.

 [電子・コンピュータ] 先月知ったDeltaNetというサイト(by 川俣晶氏)毎日がエイプリルフールという感じでジョークニュースが載ります.最近のお気に入り.

 [電子・コンピュータ] でもやっぱり今日はネット上にジョークがあふれている.ことしもでましたPCうおっち,スペースシャトルの背中に液晶ディスプレイがのっかるし,2ちゃんねるでは社員募集(勤務時間に注目だ).

 [水] でも私のお薦めは,これです.水分子の物理学者天羽優子氏の「驚異の水発見!」

  ただこれ,日頃巷にあふれている水に関するインチキ科学宣伝をネタにしたクスグリがたくさん入っているので,人によって笑い度が微妙に違うかもしれません.

  皆さんは爆笑できました?

  ↑↑トップページへ
安形氏にめいる
←前月(2002年03月) ↑日記のページへ 翌月(2002年05月)→