日記:2002年05月

最終更新:2002年6月20日 16:01



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安形氏にめいる
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05月31日
(金曜日)

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  (こんどはCCSRでGCM会合.長期予報関係.気象庁が1ヶ月予報の陸面初期値にJMA-SiBで求めた陸面パラメタを使い始めたというのは個人的には大ニュースだった)

05月30日
(木曜日)

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  (御茶ノ水大学へ.CREST会合.「食物科学講座」というところの前を通ったらおいしそうな肉料理の香り.実験か食事か? 当然ながら女子学生が多い.)

05月29日
(水曜日)

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  (GAME-T2へ向けての会合が夜にあった.CD-ROM宣伝,これからの抱負,野心.しかし予算はあるのか?膨らむ期待と不安と.)

05月28日
(火曜日)

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  日経ビジネスに堂々と,水のクラスターなる,いまや眉唾ものだと知られ始めている,つまり下手に宣伝に使うとかえって評判を落とすかもという代物を使った宣伝が載っている.まぁその企業が没落しようと知ったことではないが,困ったのはこういう似非科学の知識があたかも定説のごとく広まってしまうことだ.しかも今回の記事は広告記事で,一見日経ビジネス自体の記事に見えてしまうからタチがわるい.

  そうボヤいていたら,古瀬幸広氏のメールマガジンにまさにそのことが,最近安形がよくBBSに出入りしている天羽氏のサイトのことと同時に,紹介されたという連絡が入った(後日記:Webにも掲載されました

05月26日
(日曜日)

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昔ばなし

 [電子・コンピュータ] PCマニアなら誰でも知ってる元麻布春男氏が日本のPCの歴史を回顧する記事を@IT書いています.初回はNEC PC98シリーズの誕生.

  PC98の勃興・隆盛・没落は安形氏にとってはリアルタイムで経験したことなのですが,確かに今となっては昔話の範疇なのかも. それをいうならメインフレームでの日米競争,たとえば富士通(のみならず日本の電算機業界)を救った稀代の天才池田敏雄氏とか,タイガー手回し計算機から「膝の上に乗る」(ことがセールスポイントだった)卓上計算機の出現を経てカシオの電卓につながる系譜とか,はもっと年上の方がリアルタイムで感じてきていて,で僕にとっては本でしか知らない歴史上の出来事になっているわけです.

 [文献][電子・コンピュータ]覇者の誤算:日米コンピューター戦争40年」(講談社文庫.1997年.立石泰則著→講談社による紹介)という本があります.経済発展を遂げた国々の中で,日本においてだけなにゆえ巨人IBMが飛びぬけた存在にならなかったのか,その歴史を克明に追った本です.

  文庫だけどなんと942ページという分厚さですが一気に読める. 中でも池田敏雄氏が激務の上空港で倒れるシーンは何度読んでも胸を打ちます.大分県知事の平松守弘氏も通産省官僚として登場. いろいろな曲者がいろいろな活躍をし,ある者は志半ばで倒れ,ある者は達成感に酔いしれ,あるときは米国の人々とあるときは真剣勝負をかわし,あるときは友情を深め…というvividな人間の営みが,臨場感をもって伝わってくる筆致です.900ページ読む時間が気にならない.

 [電子・コンピュータ][ひと] さて,元麻布氏と,それからこれまたマニアならご存知の塩田紳二氏の対談という,それだけで面白そうなものがWebで公開されているのを発見しました..もっとも時期的には1999年初頭のものと古い.ASCII24の,新春記念対談「そう思わん?」全三回です(). やはり曲者同士の丁丁発止は面白い.

 [ひと][経済・社会] この第三回末尾に,ASCII24スタッフの甘粕氏の発言があります.面白いので引用:

インターネットにアクセスする日本人は30台前半の男性が圧倒的に多くて、そのセグメントはマーケティング的には最悪の層だそうです。なぜなら本・雑誌・ビデオ・CD・LD・DVD買わない、コンサート行かない映画行かないレストラン行かない旅行しないスキーしないテニスしないアート興味ないファッション興味ない……、おまえら来るなっていう連中だと某広告代理店の人から聞きました。
わはは,参ったか,当方30代前半男性(笑).本以外は確かに合ってるのです(旅行はするけど車かテントに寝泊り.観光業界の敵…).

 [アウトドア][森と樹][天気と季節] 確実に一人になれるところというのがあれば,それが隠れ家になります.今日はそんなところに行ってまいりました.

  が,

  そこはじつは野外でありまして,実に緑が美しいところだったわけですが,今日は見事に雷に打たれそうになったわけであります.

  人間が来るとは思えないような場所で一人冷たい雨に打たれる.寂しがり度が強い人なら泣き出しかねないような状況です.

  「冷たい雨」とかきましたけど,これは掛け値ナシに本当のことで,天気が急に悪くなったころから信じられないようなスピードで体感気温が下がっていきました.

  ダイナミックな大気の動きを,久々に体で感じたものです.

  そう,こういう風に自然を身体に感じる経験を折に触れてしないと,感覚が錆びる.

05月25日
(土曜日)

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宇宙の孤独

  NASDANASAはよく手を組んで衛星を打ち上げます.先日,Aquaという衛星が打ち上げられました.これはNASAの衛星なのですが,いくつか載っているセンサのうち一つがNASDA製なのです.

  どんなセンサかというと,「AMSR-E」(あむさーいーと読むらしい)で,過去最大の直径の改良型マイクロ波放射計です.

  詳しくは紹介ページがありますのでそちらをご覧下さい.直径1.6mで,6つの波長帯でパッシブマイクロ波リモートセンシングを行うものです.マイクロ波は電子レンジやある種の無線LANなどで使われている電磁波(電子レンジは2.5GHzくらい),といえば結構身近な存在と分かるでしょう.

  人工衛星から,地球からやってくるマイクロ波を測るというのは,地球表面および大気の水の量や状態・面白いところでは海上の風速を調べるのに使われる手段です.雲があっても夜であってもノープロブレムというのが強い.もっとも解像度を上げるにはセンサを大きくするしかなく,今回のAMSR-Eは大きな期待が集まっていたものです.ちなみにもともと欧州が作るはずだったセンサらしいのですが,日本で打ち上げるADEOS-IIという衛星のために開発されていたAMSRが選ばれたのでした.

  が,

  昨日のNASDAの発表を見てみると,なんとそのAMSR-Eからの信号が届かなくなったそうではありませんか.

  手の届かないところを一人孤独に飛んでいるセンサを想ってしまいます.そして関係した人の全ての不安も. 

  (後日,信号受信は回復したものの受信データが異常という発表がありました.まだ期待は残っています)

  年表風にAquaの状況を書いた表を見てみると,深夜にも平気で重要なオペレーションが行われていることが分かります.宇宙の出来事に,地球のしかもローカルタイムが関係ないというのは確かで,なんとも大変な仕事です.

05月24日
(金曜日)

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6/24安田講堂/髪の毛が短くなってる?

 [電子・コンピュータ][ひと] 全く知らなかったんですがMicrosoftと東大はちょっと連携していて,で,そのコネで今度合同シンポジウムを開くのだそうです(6/24東大本郷の安田講堂.事前申込制).

  Bill Gatesが学生の前で講演となったら面白いと思ったのですがそうではなく,代わりにSteve Balmer.しかしそれでも充分面白い,というか強烈なモチベーションの人(らしい.知らないけど)Billを補佐するしたたかなビジネスマンSteve(おお,そういえばAppleの創始者も二人のSteve!)のことは,PC業界を知った学生なら皆よく知っていて,その人自身を見てみたいと思うだろうから.

  じつは安形氏はこの日講義を任されていたりします.うーむ無念.

 [文献][ひと] 先日紹介した主婦向け雑誌ESSEに続いて,若い女性向雑誌「JJ」がボブスタイルの特集(2002年7月号). 車内広告で知ったことがらです.

  今度は実物を買ったわけでも(ましてや定期購読しているわけでも)ないですが,車内吊広告に出ていた惹き文句は,「『愛される髪の長さ』が急に短くなった」ですって. ESSEに続いて豪快な決め付け…

  でも本当に短い人が増えているのかもしれない.いや,じつは美容院業界と結託してこれからは短い髪♪という流れを作り出そうとしているのかもしれない.真相はよく分かりません. でも(雑誌とは関係ナシに)暑くなってきたから切るひともいるのかも.

  まぁ何はともあれ似合うのが一番.安形氏が好きな髪型というのもあるけどヒミツ.繰り返しになるけど,似合うのが一番.ただ,知り合いが髪型を変えるともうidentifyできなくなります(笑).

  ちなみに安形氏自身の髪は小学校の頃はおかっぱ(だったらしい),中学のころ坊主(校則),高校大学の頃はボサボサ.院に入ったら短髪.今も床屋に行ったら「髪の毛が立つ寸前まで短く」と注文します.

05月23日
(木曜日)

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似ている

 [ひと][経済・社会] ユニクロを運営しているのはファーストリテイリングという会社.その社長交代を含む役員の異動が先日発表された(→同社ニュースリリース)ことは大きなニュースになったはずなのでご存知の方も多いでしょう.

  ところで安形はこのニュースを全然違う側面から見ていました.新しい社長の玉塚氏,私の知り合いによく似ているのです.

  じつは知り合いもラガーマン.体つきも顔付きも,目の光も口元もよく似ている.写真を見た瞬間,「この新社長,元ラガーマンでは?」と思ってしまいました.で,本当にそうだと知って吃驚(笑).

  スポーツが外見を作る?サッカーの場合はそうじゃないですね.GKだけはなんとなくそういう雰囲気を感じることもありますが. ラグビーの場合はそうなんでしょうか.

  ちなみに新社長は慶応大学全盛期のフランカーだそうです.フランカーと書いても何のことだか分からない(笑)のが寂しいですが.

05月22日
(水曜日)

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またまた北海道

 [研究] 地球研第五プロジェクトキックオフ合宿 and Hydro2020第二弾 in 北海道(7/5,6,7).場所がなかなか決まりません.しかし女満別空港周辺ということはとにかく確定.急いで航空券の手配フェーズに移りました.

  コアメンバーの方が遅れてくるので,当初考えていた知床,たとえばウトロ・岩尾別・羅臼関係はちょっと無理そう.あらゆる通信から隔絶された世界でハードな合宿とは行かないかもしれません.もっともウトロだって充分通信がきているので,本気で情報隔離するなら知床岬でキャンプになるか…(笑)

  現時点で,参加者12名.ま,そんなものでしょうか.W杯後の日本は,いったいどういう雰囲気になっているのでしょう.

05月21日
(火曜日)

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BUG

 [電子・コンピュータ] 一つのバグをつぶすと別のバグが,それもn個(n>1(笑))入り込むというのはお約束であります.XLS2HTMLTableについてもそうでした.

  先日バグ退治したときに必要があって変えた仕様のところで,テスト不足によりバグ発生.結合セルの扱いを誤り,複雑な結合セルを含むシートについて成果物のHTMLがおかしくなります.

  セルとセルの同一性の比較のところで,格好つけてオブジェクトの比較としていたのを,泥臭く座標で比較するように直しました.

 [電子・コンピュータ] AGCM on Sun (開発環境はFORTE 6),とりあえずシングル.-fastオプションで時間は半分程度になることを確認.さて,並列.MPIに走るか,-autoparに任せるか.まずは後者でGo.だけど-stackvarはどうしよう…

05月20日
(月曜日)

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RDRAM 2GBytes/水は足りてはいるものの

 [電子・コンピュータ] 先日から気になっていた,なぜか1ノードだけ計算がポシャるという問題は,当該ノードのハードウェアトラブルと判明しました.メモリからNMI割り込みが入っていることが/var/log/warnに残っていたのです.そんなファイルこれまで見たことなかったのですが,なかなか面白い内容のファイルです.

  初期故障なのでさっそく業者にきてもらい,交換作業をしてもらいました.

  ああ,自分でやりたい(笑) でもいじりすぎると速攻で保証外になってしまいます.責任の分割は長い目でみると重要です.

  交換作業が終わって見せてもらったのが,いままで積んでいたRAMモジュール,RDRAM4枚,2GB分です.まだ個人で買うには高嶺の花かな…

 [研究] グローバルな農業用水必要量月別マップと水資源月別マップを見比べてみると,一番水が欲しい時に一番水が使えるとは限らない地域が見えてきます.

  世の中上手くできていませんね,まったく.

  年間で見ると,河川流量40000km3くらいに対して人が取水する量4000km3くらい.充分足りてるような気がしますが,場所と時間を詳しく見ると,結構綱渡りなところもあるわけです.そのへんの融通がホイホイできれば問題は簡単なんですが.

05月19日
(日曜日)

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Diskがいっぱい/日記Bug退治

 [電子・コンピュータ] 何か変だと思ったんですよね.日記のカウンタが0にリセットされている.ファイルを編集してセーブしても変更が反映されない.

  見たらディスクが一杯でした.

  昨日からやっていたGCM実験 on Sunで,ホームディレクトリ下に巨大なファイルを生成しまくっていたらスペースがなくなってしまったのです.おかげさまで専用パーティションをもらっているので,他の人に迷惑をかけないで済みましたが冷や汗ものでした.

 [電子・コンピュータ] で,この騒ぎのついでに日記のカウンタにものすごいバグを見つけました.というより,デバッグプリントを消し忘れていて,妙な暗号が表示されるのです.安形個人PCを含む特定のマシンから見ると全く出てこないというもので,気づくのが遅れたのでした.それにしてもこっぱずかしいバグです.

05月18日
(土曜日)

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マイペースでT63

 [研究][電子・コンピュータ] 昨日書いたGCMのグリッド切りに関してはT42とT106の間にT63というものがあり,これは東西192×南北96等分というものです.PCクラスタでT42試験ばかりしているのも芸がないので,T63にチャレンジ.

  と思ったら初期値ファイルがない.というわけで自作.自作ツールはGCMに添付されています.しめしめ.

  あれ,動かない.そうか,このツールもBig Endian対応なのです.AGCMの現最新バージョンは5.6なのですが,5.4というバージョンについて先日LinuxでBig Endianを扱うパッチが公開されましたので,それを5.6に移植しました.

  正確にいうと,ツールへのパッチはGCM全体のパッチとは独立して作れたのですが(Cでバイトスワップのwrapperを書けばよい.余談ですが,C-FORTRANインターフェースの実習には手ごろな題材です),せっかくだから元から変えちゃえというわけです.

  さて,T63.さすがに重たいです.

  おや,計算開始後数時間たってから急に動きが鈍くなりました.ループ変数が破壊されたバグのニホヒがします.

  しかしバグだとしても,再現に数時間かかる代物です.こういのに限って,-gをつけると出なくなってしまうんだよな…

 [電子・コンピュータ] 研究室にあるSun Blade 750を使って,GCM実験を始めました.もともとSun用の設定ファイルはちゃんとしたものがついているのでmakeは簡単.まずはシングルで夜通し実行です.

05月17日
(金曜日)

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T42って何?

 [電子・コンピュータ] PCクラスタによるCCSR/NIESのT42並列テストとりあえず終了.思わず「はあ?」となってしまったのが,2並列だと並列していないときの2倍,4並列だと4倍にちゃんとなったことです.

  普通はこうならない.2並列だとスピードは(2-ε)倍(もちろんε>0)となります.というより,このεが大きすぎて「はあ?」となるのが普通(笑). 

  シングルの場合何かのオーバヘッドが大きいのかもしれません.まぁいずれにしても計算量が莫大であることと,現バージョンではその計算を上手く並列化したコードが組まれているということは確かですね.たいしたものです.

 [電子・コンピュータ] なお,質問があったので書いておくと,GCMの「T42」とは,事実上グリッドの細かさを表す表現でして,地球の表面を東西に128,南北に64等分した格子について気象現象を計算するという意味です.

  現時点でのPCサーバとかミッドレンジワークステーションにとっては手ごろな大きさです.

  そんなに粗いの?と思った人は鋭い.割り算すれば分かるように,2.8125度の格子.南北方向のサイズは300km以上なのです.東京と大阪はさすがに違うグリッドに入るでしょうが,東京と新潟は下手すると一緒かも… ちなみにちょっと前までは「普通はT21」でした.5.625度,600km以上というさらに大雑把なグリッドです.まぁそうしないと計算できないくらいブラボーな量の計算があるのです.

  なお,天気予報等では,計算範囲を日本周辺だけにしてグリッドを強烈に細かくします.

  その細かい格子で地球中やれば?という意見にも一理あります(かえってダメな場合もありうる)が,計算機の能力がそれを許さない.

 [研究][電子・コンピュータ] 現時点で世界最速の汎用コンピュータ,地球シミュレータを使ってフロンティア研究システムが挑もうとしているのが,大気側T106,海洋側も充分細かいという計算を100年分やっちゃうという事業.T106は,東西320×南北160等分のグリッド.南北方向125kmです.T42に比べて単純計算でグリッド数6.25倍.計算量はいったい何倍になるんだか…

  100年計画のほかに,もっと時間を短くしてT213という計画もある.これは東西640×南北320グリッド.さらにこの半分という計画もあるはず(確か「公約」は全球20kmグリッドだったような記憶があるので)です.

  以上のグリッド分割数は,じつは教科書や論文から引っ張ってきたんじゃなくて,AGCMのコードに書いてあるものを引用(?)したものです. 数式で書かれるよりコードで書いてもらったほうが分かりやすいのです(笑).

05月16日
(木曜日)

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PCデバイス三昧

 [電子・コンピュータ] PさんのPCはHDDが少ないため増設を相談されました.成り行き上私がセットアップすることになりました.HDD付属のユーティリティを使ってちょちょいのちょい.便利な世の中になったものです.

  ただし一つ躓いた.新HDDでWindowsを立ち上げ,SWAPパーティションを新たに作ったとき,アクティブパーティションの設定を間違えたのです.ブートローダがOSが何も入っていないパーティションをアクティブにした結果,PC全体が起動しなくなりました.

  久しぶりにWindows95起動ディスクなんてものをもちだし,fdiskを使ってマニュアルでアクティブパーティションを正規のものに変えました.懐かしい作業でした.

 [電子・コンピュータ] いろいろ妙で楽しいデバイスの発売が発表されています.

  PDA用のどこでもキーボード.キーボードの映像を任意の平面に照らして,その上で「タイピング」するキーボードです.オプティカルマウスによってマウス置き場の自由度が上がったのと同様な効果が得られるでしょうか.

  ネットワークケーブル:「きしめんケーブル」.もともとRJ-45の電話線って絨毯の下でもどこでも引けたよな…と思い出しながら読んだ記事です.メルコの営業,面白い命名センス…

05月15日
(水曜日)

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緑のトンネル

 [森と樹] 早稲田通りと中杉通りの交差点の近くに住んでいます.で,その交差点から中杉通りを南に下ると,阿佐ヶ谷駅前を経て杉並区役所にいたり,そこでT字に青梅街道にぶつかります.

  この中杉通りの,特に阿佐ヶ谷駅〜杉並区役所間の眺めがすばらしい.

  1.5kmくらい両側を背の高いケヤキ並木にはさまれており,で,左右のケヤキの樹冠は完全に重なっているのです.つまりこの道は緑の屋根がついているようなものなのです.

  屋根といえばこの道の東側を並行する細い通りが有名な阿佐ヶ谷パールセンター商店街で,歩くときにはこの道も充分面白いのですが,車で中杉通りをゆくのも,なんとも素敵な眺めが楽しめます.

  ただし妙に駐車車両が多く,交通量も多く,ちょっと止めて景色を楽しむ…というわけにはまいりません.

  徹夜して車で朝帰り…というとき,夜があけて明るくなったからとライトを消して帰ると,中杉通りに入った瞬間またライトをつけざるを得なくなる,それほどよく繁ったケヤキ並木なのです.

  霧雨のときの眺めがまたなんともいい.

 [電子・コンピュータ] AGCMはT42のパラレル実験開始.だんだんモチベーションも上がってきます.

05月14日
(火曜日)

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世界地図の世界にて

 [研究] 世界水資源データアーカイブで使っている海岸線データが,データセットごとに微妙に異なるため,集計の仕方によっては世界の人口が数億人違ってくるという結果になっています.鼎さんがそのへんを一気に解消するデータセットを作りました.

  新バージョンは早速公開.一見ちょっとした違いに過ぎないのですが,その違いが大変な誤差を生む可能性もあるのです.

 [研究] 水資源といえば,談さんがEPICで出してくれた農業用水需要量マップについてディープな議論.それにしても某国,この農業取水量(統計値)でこの農業生産(統計値)はちょっと無理なんじゃないか…

 [電子・コンピュータ] デジタル河道網TRIPによって河川に水を流すプログラムをSTRIPと言うのですが,それをLinuxでも動かせるように改造中.例によってEndian関係の不整合です.

05月13日
(月曜日)

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個性的ではあるものの

 [電子・コンピュータ] PCクラスタには13台の独立したPCが載っていて,それらがネットワークでつながっています.1台の隊長と12台の兵隊という感じになっています.

  12台のマシンは皆同じスペック.

  で,全く同じ計算を12台で同時にやらせました.

  テスト1,同じ時間で完了.テスト2,同様.

  テスト3,あれ,一台だけ妙に遅い

  繰り返してみると,ランダムな場所で突然動かなくなるか遅くなります.

  場所が一定しないということは,ソフトウェア的トラブルではなくてハードウェア?とりあえず業者に連絡です.

05月12日
(日曜日)

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母の日

  世間では母の日なんであります.お互いカーネーションなんて柄ではないですが,面白いギャグがVOWにあったのでコピーして送りました.

  柄じゃないと思ったけど,案外いつかやるかも.もちろん凝りに凝って自分で品種改良まで.そこまでやってはじめて自分らしくなる(笑).

  それはそうと,笑えるネタを見つけてもそれを相手が面白がるかどうかという点は実に微妙なところで,笑いの感覚がよほど一致していないとちょっと難しい. 家族だからこそ送れるネタでもあったりします.

 [電子・コンピュータ] AGCMのバグとり続行.いよいよパラレル(MPI使用)でも安定して動き始めるようになりました.

05月11日
(土曜日)

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美人画/夢を見た土曜日

 [文献][電子・コンピュータ][文化芸術] 読んで爽快というコードの話は昨日書きましたが,何かの時に力を与えてくれるものがあってそれで大事業を成し遂げた人の話はよく聞きます.

  高畠華宵大正ロマン館を設立した高畠澄江氏(現・同美術館館長)が,「高畠華宵大正ロマン館図録」(1990)に書いた文章(「水色のワルツ」)にもそんなことが出てきました.

 ふり返れば,美術館建設を思い立って約三年間,私は孤独だった.行き詰まると,何度「水色のワルツ」を取り出して眺めたことだろう.水色のバレエ服を着て,無心に踊る少女は,何時も私に不思議な力を注いでくれた.それは,まるで遠いところからの啓示のように私を揺さぶった.そして,目を凝らせば,真直ぐな道が一本,遥かな一点まで続いていくのである.大袈裟に言えば,この「水色のワルツ」なくして,美術館の完成はありえなかったであろう. 願わくば,この「水色のワルツ」が緑豊かな重信の里で永遠の生を得て,休むことなく踊りつづけ,人々の眼を楽しませることを祈るものである.
水色のワルツは,華宵先生の他の画集ではあまり出てこない絵ですが,本絵(日本画)なのに鮮やかな青いバレエ服で踊る女性の絵が描いてあるものです.「舞姫」(こちらは有名)とは逆に,こちらから見て左に体を向けています.

  個人的には明るい中にも沈鬱かつ妖艶な表情をしている「舞姫」のほうがいいのですが,しかし,「水色のワルツ」の絵のほうが純粋な明るさに満ち溢れていて,確かに暗く沈みがちな人の心を明るくともしてくれるような気がします.

  それはそうとこの美術館,じつは会員なのに一度も行っていない.四国で学会ないかな…(笑) 

  久しぶりに東大本郷ちかくの弥生美術館(ここも会員),そして華宵先生眠る鎌倉に行ってみたくなりました.

 [研究] なんて夢見ているヒマはあまりなく(涙),水水予稿をイッキに書く.

05月10日
(金曜日)

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コンピュータ三昧

 [研究][ひと] 何人もの人が修論中間発表に応援に駆けつけたらしい.すばらしいことです.PCクラスタ関係があって行けなかったのが残念です.すばらしい出来だったそうなので,なおさら残念です.この研究室にいるとプレゼンが数日で上手くなるという伝説は,まだ健在かも?

 [電子・コンピュータ] 結局のところコンピュータ三昧の日.PCクラスタは業者のエンジニアが最終確認.AGCMはまたバグを見つけた.あと,13日が今年の水水(水文・水資源学会.8月,岩手大)へ出す予稿の締め切りなのでその計算をあれこれ.

  前にも書いたけど,AGCMのコードは熱くてクール.読んでいるとコード作成時の熱気まで伝わってきます.

  こういうコードを見たのは,もちろん始めてではないにしてもずいぶん久しぶりのような気がします. コードにも文章と同じ個性というものがあり,私はそれを「文体」と呼んでいます.AGCMの「文体」からは,新しい世界をゼロから築き上げるということに対する誇りと自信というものが感じられるのです.

 [研究] EPICモデルを使ってTさん(他の研究室)に作っていただいた灌漑水量0.1度マップを,WRIの国別農業水量と比較.

  当研究室公開の世界水資源データセットが,このようにしてジワジワと充実していきます.そろそろDBらしく整えますか… とりあえずトップページの一番下に重要なリンクを入れました.

05月09日
(木曜日)

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いよいよ動き始める

 [電子・コンピュータ] 最終動作確認(LINPACK姫野ベンチを目の前で動かしてもらう←後にこっそり自分でも追試),初期不良チェック,ケーブリングの確認,UPSセッティング,前蓋の取り付け等を業者のエンジニアが進めています.

  NIS/NFSの設定についてはややこしいので近くで様子を見ていたら,研究室ミーティングに思い切り遅れてしまいました.

  もっとも,それでも終わらずに明日続けて来るとのことでした.最後に現状のバックアップを取る仕事が残ったとのこと.

  自分のアカウントを作らぬうちに,RAMS使いの学生のアカウントを先に造ることになりました.聞けばRAMSはもともとPCクラスタで開発されているとのこと.動かすのは容易でしょう.日立SR8000やSunの最上位機種,それからNEC SX-5,SX-6あたりで動いていることが多いCCSR/NIES AGCMが,このPCクラスタでホイホイ動き始めるのはいつなのでしょうか(後日記:動かすだけなら数日でした…)

 [電子・コンピュータ] 700GBのディスクをNFS Exportしましたので自由に使っていただくことができます.もちろん研究室内だけですが.

  まぁ別にSANは大げさにしてもNASで1TBくらいのを買っても良かったんですけどね.一緒に買って経費削減.

 [研究][ひと] 修論生中間発表は明日(8月提出者一名).今日は最後の練習.だいぶ良くなりましたが,あとは自分の判断で削るか入れるか悩むべきところが残っています.というかあえて残してあります.そこまでやってしまっては訓練にならない.

  どれだけ自分の体と自分の脳味噌で汗をかいたかが問われる舞台.実際それだけの実績は積んできていることだけは太鼓判を押しました.

05月08日
(水曜日)

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自分でやらないという選択肢

 [電子・コンピュータ] 先日納入されたPCクラスタは,もう使える状態ではありますが,最終動作確認は業者の責任でやっていただくことになります.それは責任の切り分けという意味で重要なことです.

  本当だったら不具合の解消まで自分でやってしまいたいところではありますが,ぐっとこらえて責任をもつべき人に任せる,これは結構,何でも自分でやりたがる人にとっては忍耐が要るものです.

  で,業者と打ち合わせをしたら早速明日きてくださることになりました.

05月07日
(火曜日)

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てつや

 [電子・コンピュータ] CCSR/NIES AGCM最新版(20020417)が吹っ飛ぶ原因を突き止めるのに徹夜.

  デバグ最終兵器の誇りにかけて?トランス状態に入りながら突き止めたバグは,要するにたった一つの変数のSAVE属性設定を忘れていたというもの.これはコンパイラによっては顕在化しません.

  久々の,コード書きトランス状態でした.

 [研究] 3月に屋久島集会を行なった地球研で,今度は北海道合宿.缶詰になって地球環境DBを考える会です(他に,Hydro2020関係も).

  で,幹事はまた私

  いったいどんな会合になるのでしょうか.

05月06日
(月曜日)

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投書にて

 [電子・コンピュータ] XLS2HTMLにまたユーザレポート.ありがたいありがたい.

  なんと,メインダイアログで「×」ボタンを押して閉じると見事にエラー発生という,いままで気づかなかったもの.いつも「Close」ボタンで閉じていたからまったく気づかなかったのでした.

  いろいろな人が同じプログラムを使う,これがそのプログラムを鍛えます.

  Vectorにもじつはサイトを持っています.Vectorからは定期的にダウンロード数を教えてくれます.それによるともうすぐ四桁になるそうです.

  ついでに,Preview時にフリーズする条件を見つけてくれた方がいました.ワークシート名に全角文字が含まれるとそうなるのだそうです(私の環境では起こらない). となるとめどがたつ.可能性のあるところをすべて別の手法に変えました.

  私が作っているプログラムとはいえ,私独りでは見つけられない不具合やバグの原因でした.

  プログラマは人付き合いが命.これが嫌いではやってゆけない.そんなことを再確認した日でもありました.

 [研究][ひと] 世間は休日らしいですが,研究室は結構人がいて賑やか.

  それらの人が集まって,修士論文中間発表会の練習を皆で見ました. まだまだこれからという感じでコメント不能.

  しかしこれがまた数日で(じつは本番は10日)見事に改善される例を今までしょっちゅう見てきました.今回も期待しましょう.

05月05日
(日曜日)

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社会は回っている…のか?

 [サッカー] 世界のサッカーも大詰めです.イタリア・Lega Calcio Serie AではInter MilanoがLazioに敗れ,Juventusが逆転優勝.1,2,3位(3位はAS Roma)が全て勝ち点一点差という凄い幕切れになりました.それにしてもクーペル監督,またしても最後で負けてほぼ手中にしていたタイトルを逃した…悲運の名将という名声(?)がこれで一段と定着するかもしれません. 今シーズン昇格一年目で台風の目になったChievo Velonoは結局チャンピオンズリーグに届かず5位(例のハリーポッターにそっくりな会長さんの魔法も通じなかったか?).しかしUEFA cup 出場権獲得は立派.

  フランス・division 1ではLyonとLensの直接対決.Lyonが制して優勝.一時は独走だったLensも最後に力尽きました.

  イングランドではFA Cup決勝.あのヴェンゲル監督率いるArsenalがChelseaを下して優勝.再放送を見たのですが,パーラーとリュングベリのゴールはいずれも美しい軌道を描いてゴールに吸い込まれてゆきました.ArsenalはFA cupとEngland premier leagueのdouble crownを目指して5/8になんとManchster Uniterと直接対決.負けなければその時点で優勝決定.Chamipions Leagueで敗退し,今季は無冠転落の危機のUnited,意地を見せるか?

  ドイツ・BundesligaではBorussia Dortmundが優勝.ここまた1,2,3位(2位Bayer Leverkusen,3位Bayern Munich)がそれぞれ一点差という結果に.

  スペイン・Liga EspañolaではReal Madridが失速する間にするすると出てきたValenciaが優勝を決定.Realはcopa del Reyも落としているので,あとはChamipions League一本に賭ける?準決勝でFC Barcelonaを下して決勝進出を決めていますからね.決勝の相手はManchester Unitedをアウェイ2倍ルールで下したBayer Leverkusen,.5/15グラスゴーで開催です.

 [経済・社会] 連休は今日で終わりと思い込んでいたんですよね.

  休みの終わりは,旅の終わりと一緒でどこか感傷的…なんて思っていたのですが(笑)

  まぁ,明日から仕事します.

 [身体と健康] 暑い一日でした.家族サービスのお父さんお母さんお疲れ様,というくらい子供たちの声がしていた一日でもありました.本当に彼らは疲れをしらない.そこだけはちょっと羨ましい.

05月04日
(土曜日)

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ぱわれぽ

 [文献][電子・コンピュータ] Excelのシートの任意部分をHTMLのTable形式に変換するアドインXLS2HTMLtableが,インプレス発行DOS/V Power Report2002年6月号付録CD-ROMに載りました.とっくにこういうツールは出来ていると思ったんだけど思わぬ人気です.

  掲載紙は先日送られてきました.久々に手にする,マニア的コンシューマ向けPC雑誌.こういう世界に浸っていた時期もあったのだな,と少し懐かしく思いました.

  それはそうと,掲載紙と一緒に送られてきた本が,同誌連載をまとめた「改造バカ一台(不思議に思って尋ねてみたら,謝礼代わりとのこと). リモコン走るPC,5インチベイで熱帯魚が泳ぐPC,本当に身に着けられる「ウェアラブル」PC,金箔を貼り付けたゴールドPC,絶縁性液体にM/Bごと浸した真の(?)液冷PC…など,本当に笑えるネタがたくさん.

  人を見て本を選んだのかな(笑)

05月03日
(金曜日)

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快晴

 [アウトドア][ひと][森と樹][文学と言語][経済・社会] さすがゴールデンウィークというわけで,少なくとも東京近辺は快晴温暖なのであります.さて,出かけた先で困っているらしい外国人ハイカーを発見.聞いてみると,バス停の表示が分かりづらいとのこと.なるほど,こりゃ日本人が見ても分かりづらい.彼らが持っていた地図の上で説明しました.英語の勉強,勉強.

  ところで彼らは出版会社の日本支社に勤めているとのこと.なんとSpringer Verlagだそうです.毎週こうして日本の山を歩いているとのこと.彼らの担当は生命科学系の雑誌なのだそうです(forestryに関する雑誌が今度新しくでると言っていた).

  こちらがgeology, geomorphology, soil physics, groundwater hydrology, plant ecology, water resourceなどを研究していると言ったら話しがおおいに盛り上がり,今日本の山で見られる花はとか(関東の低山だと,今はヤマフジがよく咲いている),主に生えている木はとか,かなり会話が盛り上がりました.「hydrologistは世界的に重要な役目だけど,日本ではhydrologyは人気?」というイタい質問も. ちなみに,多くの木は英名を知らないのですが,学名がお互いかなり通じるので会話に不自由しませんでした.

  それにしても旅先でCryptomeria japonica (スギの学名)なんて言葉を口にするとは思わなかった.

  イギリスからきたというDさん,日本の山の美しさに惚れ込んだらしいです.人工林と自然林の違いもきちんとわきまえていて,なおかつこういう認識.

  人間至ル処青山アリ(違うか)

05月02日
(木曜日)

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 [研究] 先日書いたことに補足.

  自分たちで計画を立てる地理学教室大巡検は,内容はギッチリとアカデミック.好きなところに好きな時間に行って好きなだけ時間を使います.その代わり計画立案はそれなりの素養と知識が必要.大学院生が付近にフィールドを持っていればもちろんそこを訪れます.安形が大学院のとき自分たちのフィールドに大巡検メンバーを連れて行ったこともあります(北海道北部,富良野も吃驚の大展望地.学術的説明よりこういった眺めのほうが印象的だったかも?(笑) ついでに言うと,学会巡検の場にも二回なりました).

  一方,虫明・沖研タイプのお任せコース巡検は,計画立案は楽ですが,現地ではなぜこの場所がコースに選ばれたのか常に考えていなければなりません.じつはそのためには,自分で計画立案できるのと同じくらい知識と素養が必要だったりします. そのための「予習」として,河川見学旅行直前の研究室ミーティング(セミナ)では,3年生がその河川や見学ポイントの概要を発表し,皆で知識を共有します.

  地理学教室ではそういう「予習」はなかったのですが,しかし3年生には進級論文というのが必修として課されていて(現在は知らない),大巡検で行った地域−かならずしもコース沿いでなくてもよい−を対象に地理学的調査をして論文にまとめるという作業をします.

  論文といっても,今読んでみたらレポートと大して変わらないのですが,それでも(普通は)生まれて始めて「論文」と名のつくものを書く経験なのであります.

  安形の進級論文は,蔵王山中央火口丘周辺の微地形に関するもの.周氷河地形と高山植生と火山周辺の生態系,それに粘土が作るおもしろい地形についての「見てきた記」です.

  なんだか今の専門とはだいぶ違うぞ.ついでに言うと,大巡検が終わるとき3年生の各メンバーは進級論文で調べる予定のものを聞かれるのですが,安形は5つくらい候補を挙げて,じつはそれらとは全然違うものを対象に選んだのでした.あちこちきょろきょろ見てしまうのは昔から変わらないかも(笑).

05月01日
(水曜日)

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月給と仕事

 [研究][電子・コンピュータ] 昨日と翌日に用事があり,今日はヒマ.コマギレの時間.

  今日はコンピュータ三昧でした.卒業生の遺産であるTRIPによるルーティング(河川流量計算)ソースを整形し,CVSリポジトリに登録.これで誰でも使えます.

  CCSR/NIES AGCMは最新版(5.6,リビジョン20020417)をRedhat Linuxでトライ.が,まともに動かない.ごく初期の力学過程ループで見事に吹っ飛びます.地上気圧100000hPa以上(笑).Linux共通の現象か,設定がなにか間違えているのか,自作パッチの組み込み方が変で値がちゃんと読まれていないか… (後日記:連休明けに解明.プログラムのバグでした)

  最適化オプションを全部はずしてもやっぱり同じことが起きる.こりゃ何か設定を間違えたな.主に使っているバージョンと最新版では何が違うのだろう.ここらから調査開始.といっても,ソースにdiffかけたら,変わっているのは2行だけ.ここを元に戻せば大丈夫…ってたしかにエンジニア的にはそうだけど,やっぱり,「なぜ変えたのか」「元に戻すとどのような不具合が生じるのか」分からないとね…ってここで気象学徒としては後発である私はハンディがあるなぁ.

  蛇足:いろいろ試しているうちにヘンなことが起きはじめました.設定ファイル・初期値ファイルなどの読み込みが完全なのに,計算が全くおこなわれないのです.しかし正常終了.これは解決にたっぷり20分はかかりました.どうしても分からないので一度席を立った瞬間に分かりました.

  自分で設定した計算期間が「ある年の1月1日0時」から「同じ年の1月1日0時」でした

  これじゃcoreも吐かずに終わるわけだ(爆)

 [電子・コンピュータ][経済・社会] ところで最初に勤めたソフトウェア会社では,「若いのに妙に老成した技術を持っている」なんていわれて,主に移植・デバグ・ドキュメント作りなどを任されていたのですが,今考えてみればこの種の仕事,「できる人」というより「喜んでやる人」が本当に少ないです.

  歩くデバッガを自認する方,IT業界ではその能力は高く売れますよ. 

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安形氏にめいる
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