日記:2001年04月

最終更新:2002年12月2日 16:44



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安形氏にめいる
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04月30日
(月曜日)

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冥福

 [車] 車内では借りたテープのモーニング娘。を大音響でかけながら,静岡県清水市の実家へ夜到着.

 [電子・コンピュータ] 家のTVがついにイカれました.音は出るけど画像はでません.確か15年以上使っているはずのもの. あまりTVを見ない私なので長持ちしていたのでしょうが,さすがに寿命なのでしょう(ブラウン管などは高電圧部分や真空部分があるので素人が分解するのは遠慮しておきます(笑)).本当にお疲れ様でした.

  問題は次のTVをどうするかです.RFをコンポジットに変換することさえ出来れば,今手持ちのポケットTVで見てしまうという荒業も使えるのですが… 案外それもいいかもしれません.数ヶ月粘っているとたとえば引越しということになり,そのついでにTVを買うことも出来るでしょう.

  あ,そうか,PCにTVチューナーつきキャプチャボードをのっけるという手もありますね.

 [研究] 5/1,2の豊川矢作川河川見学旅行の件,大逆転.帰りはそれほど急がなくてもOKになりました.行きも帰りも静岡の実家からということになりました.というわけで上記のとおり今日は帰省です.もっとも,豊川に持ってゆく予定だったメロンは実家に奪われることになりました(今日が賞味最適日と書いてあったので,まぁしょうがないでしょう)

 [電子・コンピュータ] 名水大全の表紙画像は現在月替わり.史上初めて?前の月に翌月号を掲載しました.まだまだ続く鳥海山シリーズ.いつネタ切れになるかという期待?をまだ裏切っています(笑).

04月29日
(日曜日)

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23年ぶりの邂逅

  小さい頃(小1〜小3)横浜市金沢区に住んでいました.新横浜からは,地下鉄一本で近くの上大岡まで行けます.そこから京急ですこし行ったところがその地点.この機会にぜひ,というわけで,23年ぶりにその近所を再訪してみることにしました.

  行ってビックリ,住宅開発が進んでいる地域なのですが,育った家のみならず近所の見覚えのある家が全部「健在」でした.さらに,よく遊んだ森も見事に残っています.さすがに当時森の中に造った秘密基地はもう残っていませんでした…(笑) 「後継者」はいないのかな?

  これはお約束のことなのですが,「確か直線で100mくらいあったよな」と思っていた家の前の道は,実際には曲がりくねった狭い道で30m足らず.近くの遊び場で「広い道だったけどたまに大きな車が来て怖かった」という記憶のある道は,軽自動車だって通るのが困難という狭さでした.

  懐かしさをかみしめながらの散歩でした.まる.

04月28日
(土曜日)

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人前結婚式

 [ひと] 新横浜駅前にて,後輩(男性)の結婚式です.披露宴のみならず式典からの出席でした.会場はチャペルだったけど基督教式ではなく,人前式というタイプのものです.つまり出席者が証人となるタイプ.

  後輩は私と同じ教室の,同じ分野の研究者.ということは指導教官も私と共通.ですから指導教官来てました.1年ぶりの再開です.相変わらず論文数が多くないことに文句を言われました. まぁ何にせよ他の旧地理学教室の面々とたくさん出会えてよかったです.

  「南の島の体育会系」という雰囲気の新郎は,実はピアノが得意.BGMには凝るんだろうなと思っていたら,いきなりショパンをバックに登場.お色直しの後は,今度は広島東洋カープ応援歌と高校野球ミュージック(野球部出身で熱狂的なカープファン)で入場.背中にビアタンクをしょって,各テーブルのピッチャーにビールを注いで歩くという,少なくとも私にとってはキャンドルサービスよりよほど気が効いている(笑)催しを見せてくれました.

  旅先の沖縄で出会った二人.新郎のほうは他の人のサンゴ礁調査の手伝いだったそうです.我々フィールド科学者の間に流布している「フィールドには宝物が落ちている」という言葉があります(フィールド屋なんて,あまり他人には勧めたくないような典型的3K職業ですから,こうして士気を高めるしかないのです)が,彼の場合は別の宝物も見つけてしまったわけですね.

  披露宴と二次会の間に1.5時間くらい間があったので付近を散歩.実はここは,今年1月の鶴見川見学旅行で見学した鶴見川多目的遊水地(新横浜ゆめオアシス.→国土交通省京浜工事事務所による案内ページ)のすぐそばなのです.トコトコと歩いてゆきました.

  で,こういう場合は,ちょっと人生の場数の多さを活かして,ただ歩くだけではなくていろいろなポイントを押さえながらぶらつくことになります.たとえば,今日の夜雨露をしのぐことができる場所とか….とりあえず3地点は確保.

  夕方から二次会.出席者の中で最年長は実はこの私.乾杯の音頭をやらされました.風邪の症状はどんどん重たくなっていましたが,なんとかちゃんと声は出ました.やれやれ.若き二人に,永遠の幸せあれかし.

  さらに三次会.後輩の同級生たちは女の子と盛り上がっています.安形は,もうほとんど声が出ない状態だったので黙っていました.よく考えれば帰ればよかったんだけど,飲み会を途中で切り上げるなんて頭の片隅にも出てこない私なのです(笑).結局新郎新婦がやってきた最後の最後まで付き合いました.驚いたことに皆帰ってしまったので,「一人で飲み明かしてもしょうがないから,昼間見つけたヒミツポイントで野宿だ」なんて言っていたら,新郎に引き止められ,親戚がキャンセルしたので不意に空いてしまった部屋があるから泊まってゆけとの話.

04月27日
(金曜日)

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おバカさん

 [電子・コンピュータ][地理] 絶対サポセン黙示録ふうに言うなら,自爆ネタです.京都でフレッツADSLがどれくらい使えるか知りたいという問い合わせがありました.「そんなのWWWで見ればいいじゃん」「まだネット接続環境にないんだ」「そっか,じゃ俺調べるわ」とばかり調べてみました.

  相当の大都市から始まったフレッツADSL,ずいぶん多くの都市に広がっているようでした.「ほう,今に前橋高崎新潟仙台…でも開始されるのか」なんて感心しながらWWW資料を見ていて気がつきました.

  「西日本の整備,遅れているみたいだね.京都なんてリストアップされてないじゃん

  …もうお気づきの方もいるでしょう.私が見ていたのはNTT東日本フレッツ案内ページだったのです.たしかにこれなら,当然ながら京都どころか大阪だって出ていません.でもそれに気づくのに何分もかかり,挙句の果てに「京都はまだまだ先みたいだぞ」と電話をかけようとしてしまった私って…(苦笑)

  (注記:NTT西日本にも,もちろんフレッツADSL案内ページがあります.京都市は,少なくとも一部はフレッツADSLサービス提供エリアになっています.さらに,NTT東日本でもそうですが,電話番号から対応/非対応を判定できるページもあります)

 [生活] 明日は後輩の結婚式なので久しぶりに背広を出しました.自分の学位授与式の時は当日朝に背広をだしたら肩と背中にカビが生えていたので,今回はまえもってチェックです.結果はOK.

 [身体と健康] しかし,ちょっと風邪気味.二次会の乾杯の音頭役なので,声だけはマトモに出るようにしなければなりません.料理には生姜をたっぷり利かせ,ビタミンCを多く取り,布団を一枚増やして暖かくして寝ます.

04月26日
(木曜日)

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ようこそ新人

  今日の新語・キーワード:「火星見学旅行」「ストームブレイニング」(謎)

 [研究][食べる・飲む] 生産研全体の新入生歓迎会がありました.といっても人に「うまい料理が出ていたぞ.早く行った方がいい」と言われて思い出したのですが(苦笑).行って見たら,しかし,当研究室の新入生はひとりもいませんでした.今日は研究室には一人新人が来ていたなと思い出したので無理やり連れ出しました.結構面白い話ができました. 

 [研究][電子・コンピュータ] Excelのワークシートの任意部分ををそのままHTML Tableに書き出すアドインを作りました.それを利用して,豊川矢作川見学旅行所要地形図なるWWW資料を作りました.

 [生活] 靴(といってもサンダル)を何年ぶりかで買い換えました.従来のはそこらじゅうが切れていて,歩くと足に強烈な負担がかかっていたのです(脱げないように気を使って歩くと足首の関節が痛くなる←そうなる前に買えって(笑)). 近所の安い用品店で閉店セールをやっていたので¥1000でゲット.ついでだから2足同じものを買っておきました.

  試し履きをしているときに気づいたのですが,靴下に大穴が開いていました(爆).

 [食べる・飲む] 某所で深酒,ガモフというひとがどんな人かを始めて知りました. 結局終電過ぎまで飲み語り,ひさびさの研究室泊です.

04月25日
(水曜日)

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子供は少なくなっているのか

 [アウトドア] クライマー集会.私以外は皆既婚者でかつ全員小さな子供がいます.そこで出てくるのは育児談義.特に保育園の話です.

  保育園はどこも混んでいるそうです.百人以上の子供達がはしゃぎまわり,「どこが少子化だ」という世界です.あと意外だったのは,保育園に子供を入れることに,義父母や自身の父母があまりいい顔をしないのだそうです.なぜなんでしょうかね.よく分かりません.

 [文献][経済・社会] 不定期連載「今週の読書」:日経ビジネス4月23日号の印象に残ったページを紹介します.

  p.12:「いじめ保険が私学に与える真の衝撃」.面白い保険商品が出来たものです.ただ,こういう形で「外部」の目で評価されるようになると学校というものはだいぶ変わるかもしれません.

  p.76:カゴメについて「小さくても”なくては困る”会社を目指す」.ナンバーワンよりオンリーワンということですね.総合食品企業への拡大路線がうまくいかなかったカゴメは,むしろトマトを始めとした野菜に特化した戦略をたて,それは現在結構成功しているようなのです.

  p.87:マグネシウム合金の射出整形技術革新.マグネ合金は樹脂と違っていろいろな利点があります.特にTV筐体には,リサイクル性・難燃性・防電磁波性能などの点で大きなプラスです.が,TV筐体のような大きなものをうまく整形する技術はまだ進んでいません.でも樹脂と同様に射出整形する技術が進んできました.ちなみに,樹脂よりもはるかに速く(0.05sec)固まってしまうので圧を大きくかけて瞬時に金型の隅々まで液体を流し込む必要があり,それに伴ってより進んだ乱流の制御技術が必要になるそうです.

  p.145:「敗軍の将,兵を語る」連載.債権放棄の要請までしたリーガロイヤルホテルのトップの談話.相次ぐ不振で士気低下が著しかった同社で,社員から直接社長に届く手紙を出させたところ,社員になおも残っていた「愛社精神」に社長さんが感激した話.ホテルが好きだからこそ勤めているという人ばかりなのだそうです.

  p.154.孫正義氏の半生を描く連載「幻想曲」.孫氏の懐刀北尾吉孝氏の談話が面白い.

「インターネットに詳しい人はいる.金融に通じている人もいる.しかし,この両方を理解しているのは,私が初めてかもしれない」
分野横断的な視野と,それまでばらばらだった各分野をつなげることにより新たな地平を見出そうとする姿勢には,共感を覚えます. もっともインターネット&金融のもくろみは現在のところあまり上手くいってはいないようですが…

  p.167「視点」今週の筆者は田中直毅氏.「経済予測の”一国モデル”は限界/グローバル化で世界が呉越同舟に」という題名です.国単位の考えでは立ち行かなくなっているのは水資源の方でもだんだん分かってきましたが,経済学のほうでもそういう動きがあるのでしょう.

  p.170,書評:「リテンションストラテジー」という本の紹介でした.リテンションとは,有能な人材を社内に引き止めておくことを意味します.ヘッドハンティングに対抗する手段というわけですね.ただ,有能な人材をもし仮に引き抜かれても,それ以上に有能な人が来てくれる,そんな会社にしなければ,その会社の未来は暗いという気がします.

  企業ならば引き抜きは日常茶飯事ですし,人員の募集も自社責任でできるのですが,研究所や大学となると少し話は変わってきますね.勝手に募集することができません.しかしながら,いろいろな「その筋では有名な人」が集まる梁山泊みたいな研究所になればいいですね.

04月24日
(火曜日)

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ちりな人々 / WWWクライアントの最近

 [研究][地理] 東大工学部社会基盤工学科には景観研究室測量・地域計画研究室交通・都市基盤研究室といったセクションがあり,聞き及んだ限りでは,そこでは私が学部生・院生のころにいた理学部地理学教室でやっていたこととかなり共通したことをやっています.つまり,もし研究室を「文系」「理系」で色分けするなら,どうしても「その両方」と答えざるを得ないような研究室,というわけです.

  昨日のミーティング発表では,地理学教室のゼミを思い出すような発表がありました.東京某所の街路景観を時間軸空間軸双方をミックスした形で追いかけるというものです(上記景観研出身新M1の「名刺代わり」卒論発表).レベルとしては,地理の大学院では全く通用しないような代物でしたが(まぁ卒論にそこまで求めるのは酷というもの),しかし,問題意識の「萌芽」というものが確実に分かるような発表で,発表者の潜在能力の高さを示してくれました.今後に期待しましょう.ついでに,駒場第一キャンパスにある教養学部広域科学科人文地理コースのゼミに出かけて他流試合をしてみるといいかもしれません.

 [電子・コンピュータ] 昨日末尾に書いたことでお分かりのように,Internet explorer6とNetscape Navigator 6.01をいずれもWindows2000の上で使っています.

  IE6,なんだそりゃという声があがるかもしれませんが,これはMSが最近配り始めたPR(Preview Release),つまりβテスト版です(一切サポートなし.入れるなら自己責任でね.URLは記しませんが,本気で欲しい人は自力で見つけられるでしょう…).メインの仕事マシンには,ですから,当然ながら入れていません.

  IE6は外観および機能面ではそれほど大きくIE5.5と変わるところはありません.面白いことに,というか困ったことに,CGI系の出力をうまく扱えないことがあり,googleが上手く表示されません(ソースを見ると途中で切れている.再現性90%くらい.ただしGoogle検索は正しく表示される).それから,なんと名水大全掲示板が表示されない!(こちらは,発言番号を指定すると一応表示される)誰かがイジワルしているのでしょうか.うらまれる覚えは…うーむあるなぁ(笑).

  もう一つIE5.5との違いを挙げると,CSSのCLASS名において大文字小文字が区別されるようになっていました.これは最初は面食らいました.仕様の上ではどちらが正しいんでしょうか?

  Netscape Navigator6は,私が酷評していたVersion4系列に比べるとだいぶよくなっているようです.TABLEのデザインはまだ潰滅的なセンスですが,CSSはわりときちんとハンドリングできるようになっていました(というより出来て当然のことがようやく出来るようになったという印象).あと,動作(少なくともレンダリング)はキビキビしています.Geckoはなかなかいいですね.ただ,リンクアンカーをクリックしても何も起こらなくなったり,不意にアプリケーションエラーを起こして停止する頻度はIEよりはるかに高いです.まだまだ改善の余地アリというところでしょうか. それから,Version4の時には悪名高かったメモリリークはどれくらい撲滅できたんでしょうかね.

 [研究][アウトドア]フィールド調査で何が必要か?」を公開,昔研究室メンバー宛てに書いたメールに手を加えたものです.

  5/1〜2の豊川矢作川見学で,持ってきたブツの写真をデジカメで撮ってもらってそのイメージファイルもつけることにしましょうか.

  その見学旅行の話:集合は豊橋13時なのですが,よく時刻表を見ると東海道線鈍行でも,東京を7:31に出れば間に合うことが分かります.のんびり車窓観察を楽しみながら(このあたりが地理屋?(笑))行くのも悪くありませんね.(JOYJOYによる時刻表:東京→熱海間熱海→米原間).

  安形の場合は静岡の実家から行くかもしれないので,そうならだいぶ時間的には楽です.

04月23日
(月曜日)

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健康なんでしょうか

  ここ数日は現実逃避的(笑)に,敢えて仕事とは関係ないことばかり書いてきました. が,ちょっとは(一日12時間以上やることもある)いろいろな仕事の話も書いたほうが楽になれるかもしれません.

  いきなり失敗談.他の人の返事を待っている仕事で,実はそもそも他の人に頼まなくてよかったということが判明.愕然びっくりガッカリ.こういうこともあるものです.しかし一旦依頼してしまった以上は無視してコトをすすめるわけには参りません.しかし緊急を要する用件でもあるので答えを待たずに発車することもできます. 悩みどころです.早め早めの確認ということがいかに大事かよく分かります.

 [生活][身体と健康] どんなに遅く寝ても定時に目が覚めてしまいます.父親からはリーマン生活なんてからかわれる始末.身体的には結構きついはずなんですが.

 [研究][電子・コンピュータ] LSSのデータ交換規約ALMAについて,ヴァージョン2が出ました.Ver.1→Ver.2の変更点について日本語訳してみました(ただしまだバージョン2の規約を日本語化していないのでリンク切れだらけ).LSSにおける積雪の取り扱いは最近目覚しい進歩が見られるようで,かなり変更が加えられていますね.gSiBも無関係ではない変更点もあります.またコーディングの日々です.

  …で,楽になれたのかな?よく分かりません(笑).

 [電子・コンピュータ] 今日のTIPS.トランプの記号を出す方法.ただし表示できる環境は限られているようです→♥ ♣ ♠ ♦ それぞれ,♥ ♣ ♠ ♦ のように書きます.アンパサンド(&)を使っていろいろな特殊文字を表すのはHTMLにおけるお約束の方法です→(Mozilla.orgによる参考ページ).

  もっともこの書き方はHTMLのバージョン(HTML規約自体にもいろいろある.しかも数字の大きいものが必ずしも上位互換とは限らないところがなんともややこしい)ごとにどう変化しているか私自身つかんでいませんし,必ずしもどのクライアント環境でも表示できるとは限りません(今やってみたらIE5.5, IE6, NN6.01 on Win2000ではOK, NN4.76 on RedHat6.2ではダメでした.皆さんはいかがでしたでしょうか?)

04月22日
(日曜日)

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国宝の世界 / トンネルの重文

  「文化芸術」カテゴリを新設しました.

 [文化芸術] さっそくそのカテゴリの話.昨日の朝刊にあったニュースです.文化審議会の答申で,新たに三点の国宝が誕生する運びになりました.意図したかどうかは知りませんが,三点とも東北地方のもの.うち一つは,仙台市博物館の「慶長遣欧使節関係資料」です.

  仙台市博物館といえば昨年(9/2123)土木学会が開かれた東北大学のすぐそば.実はここだけの話,学会最中に行ってしまいました(爆).面白い博物館でしたよ.

  (ちなみに他の二点は,山形県米沢市「上杉家文書」と岩手県平泉町「紺紙著色金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅図」.「慶長…」は歴史資料として,「上杉家文書」は武家史料として始めての国宝指定です)

  あと,国宝よりはるかに多い数の重文も新しく誕生する予定.面白いのは,「旧東京帝室博物館本館」.これって今の東京国立博物館.国宝を山ほど持っている博物館が,建物(のひとつ)ごと重文になってしまったわけですね.あと,天城山隧道も重文指定へ.トンネルの重文とは面白い.土木学会あたりが何かコメントしそう.

 [生活] 明日までの締め切り仕事は4件.今日はずっと家に篭って仕事でした(「笑点」を見たのは久しぶり).逃避のし過ぎで(笑),夕方にいたってまだ半分も終わっていません.今夜は何時間眠れるかな?

04月21日
(土曜日)

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揚げ物三昧

 [食べる・飲む] 鳥のモモ肉が余ってしまいました.冷凍のものも含めて,ずいぶんたまっています.それから,サラダ油の賞味期限が近づいていることに気づきました. そこで一念発起,一人暮らしを始めてからまだやったことのなかった揚げ物に挑戦です.

  ひと口大に切り,しょうが醤油等の下味をつけ,粉をつけて中温でカラリ. から揚げはうまくできました.片栗粉が効いていますね.片栗粉をつけるということを最初に思いついた人は誰なんでしょう?無条件に尊敬してしまいます(笑).

  貧乏性なので油をそのまま捨てる気にならず(笑),夕飯はコロッケ.第一ラウンド(三ケ)は見事に失敗.「自然に浮いてくるのを待つ」はずがいつまで待っても浮いてこなく,結局揚げすぎて一部黒焦げになってしまったのです.

  このまま終わるのも癪なので(笑),第二ラウンド(また三ケ)に突入.今度は上手くできました.が,揚げ物は食べ飽きますね.さすがの私も最後の一つは残しました.当分揚げ物は欲しくないというほどに食べまくりました.

  使った油の処理は,いろいろな方法が考案されていますね.最近知ったのは,油が冷めてから,くるくる巻きにした新聞紙を半分だけ静めるという方法です.一晩経つと綺麗さっぱり油が紙に吸い取られている(主婦向け雑誌「エッセ」最新号に載っていたもの←実はたまに読んでいます).なんとなく科学実験っぽいやり方(白衣を着て行なうと似合うかもしれない(笑))で心惹かれるものがあるのですが,今回はオーソドックスに,牛乳の紙パック作戦をとりました.

  ただし,いつもはここに新聞紙を詰めるのですが,今回は最近廃棄を決定した古着を細切れにして入れてみました.

 [電子・コンピュータ] 結局MicroSoftはWindows XPでUSB2.0をサポートするのかしないのか分からなくなってきましたね.どうなるんでしょう.一応プロトコルスタックは提供するみたいですが. まぁ動作確認しようにも出来ない状態(USB機器にもいろいろなジャンルがあるがそのうち一部はまだ製品が多くない)では対応を公然と謳うのも難しいんでしょうね.(→ZDNNによる参考記事

 [森と樹] 群馬県上野村で,ヤシオツツジが咲き始めたようです.早く見に行きたいものです.同村にあるちょっと素敵な公衆浴場(温泉ではない)にも,また行きたくなってきました.

04月20日
(金曜日)

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これから と それから

  将来どうなるかは誰にもわかりません.私の場合は特に分かりません(苦笑).何しろ日雇いの身分です(注:これは単なるジョークではなくて本当に辞令にそう書いてあるのです). まぁ研究に対する忠誠心はそれなりにあるつもりですが,しかしかなり有利な条件で引っ張られればどこに行ってしまうか分かったものではありません.

  私の将来に関する動きが,わらわらと周囲で起きている(どれ一つとして,今はまだ詳細は話せませんが).今年度いっぱいこの研究室にいるかどうか,それすらあやしい状態です.何か借りたいもの・伝えたいことetc.がある人は今のうちに(笑).

 [食べる・飲む] 一昨日記した日光の不思議なレストランリトルベア-ズのこと.名前のとおりマスコットはクマなんですが,まだ名前がなくて名前を募集中なんだそうです(→参考ページ).我こそはと思わん方はお早めに. …すっかりこの店を気に入ってしまった安形氏でした.今年は火山の水としては鳥海山関係を調べるつもりだったけど男体山と奥白根山に鞍替えかな?(笑)

 [研究][電子・コンピュータ] gSiBについてまた新機能追加.Kさんの要望によります.LAIを植生タイプごとに指定できるようにするオプションの設定です.

  gSiBは,K研との共同作業でvisualizationを行なう予定なのですが,こういうわけでなかなか仕様をfixできません.ただ,メジャーなところはこれで終わりでしょう.来週くらいはKさんと遊んで動かしてみてそれでfixできるでしょう.

 [生活][食べる・飲む] ずっと欲しかったものを手に入れたときの喜び.鉄杓子です.といってもホンマモンの鉄のものはそうそう売っているものではなく,ステンレスのものでしたが,これで中華料理のレベルが一つ上がったでしょうか?

  家事モチベーションが上がったついでに,包丁を研ぎました.真夜中だったので,怪談の山姥になったような気がしました(笑). 一言:「見〜た〜な〜〜〜

04月19日
(木曜日)

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感受性

  癒し系の次は励まし系なんでしょうかね.あちこちで「明日があるさ」を耳にします.

  ただ,この歌を聴いて皆が皆励まされるわけでもない.中には「余計なお世話だ」「なんだか押し付けがましい歌だな」等等と反発心を感じる人もいるでしょう.それは感受性の違いだと思います.自らの内から沸きあがってくる力を信じている人と別にそうでもない人との間では,このように不特定多数に向けられた(自分の外部からの)単純な意味にしかそれない歌なり文章なりに対する考え方はずいぶん変わってくるものです.

  私の場合で言うと,直接癒しやら励ましを述べている歌で癒されるとか励まされるとかいうことはありません.むしろ全然関係ない事柄を無邪気に歌っているような歌を聞いている時とか,まるで関連のないネタでおしゃべりをしている時とかに,精神状態が(自分の力で)治って行くことを感じることがあります(もちろんその場合,「誰と」しゃべっているかというファクターもかなり関係しますが). 自分のエナジーというものを信用できるようになったのはいつ頃だったでしょうか.もう忘れてしまったほど昔です.

  こんな事を書くのも,ある知人がある知人と恋人の縁を切ったという話を直接聞いたからです.外からは仲のいいカップルのように見えたのですが,本人によれば「感受性のすれ違い」があったと言っていました.

  …ものの考え方が似ている人を探すというのは結構難しいものです. ま,思考回路や感受性が安形に似ている人がそうたくさんいたら世の中どうなってしまうか心配ですけどね(笑).

  「とにかく人の心は変わりやすい」ということをまた痛感させられた出来事でした. もちろんそうでない人もいるところが救いではありますが,だけど極端に変わりやすい人もやっぱりいる. さらに,自分の心の移り変わりがどれだけ他人を傷つけたかに無頓着な人や,気にはしていてもまるで罪悪感を抱いていないという人も現実にはいる…

 [研究] 5月1日2日の研究室研修旅行(愛知・豊川矢作川見学)の日程がほぼ決まりました.安形が気にしているのは帰りです.まだ未定ですが下手すると5/2に帰ってきたらすぐにハンドルを握って北海道に直行という殺人的なスケジュールになる可能性があるからです. 途中で抜けるor5/2の朝に失礼するということになるかもしれません.

  やっぱり参加を決めたのは無理があったのでしょうか.しかし,「研究室全体の行事」と「国際学会の準備」とどちらが優先になるか即座に判断することは難しかったでしょう.結局両方出るということを選択してしまったのでした.せめて,この選択を後悔しないようにはしたいものです.

04月18日
(水曜日)

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にっこーにこにこ

 [食べる・飲む] 番外編として一番の収穫は,美味しいカモミールが飲めて,美味しい手作りパンが買える店を発見したこと.

  フィールド調査には,こういう余禄がなくっちゃね.何もストイックに歩き回っているだけではないのです.

 [地形・地質] 関東平野は,関東造盆地運動と呼ばれる地殻変動により形成されています.これは渡良瀬遊水地のあたりを中心にして,巨大なお皿のように「周辺が少し隆起し中央が少し沈降する」という変動を第四紀全体にわたって繰り返しているのです.そのため,渡良瀬遊水地のあたりはかなりの内陸のくせに標高が20mにも満たない低湿地となっているのに対し東京あたりではかつての多摩川の扇状地が大きく隆起したいわゆる武蔵野(武蔵野面)や隆起海岸段丘面である下末吉面(この言葉を知っていたら安形の同業他社ですな(笑))が存在するので部分的に標高が高く,さらにそれらが侵食を受けて細かい谷が入っているのでかなり坂が多くなっています.

  ですから,中学校の地理で「関東平野は日本最大の平野」なんて教わっていても,いざ東京に来てみると,これのどこが平野なんじゃと思われてしまうわけです. そういう場合は,渡良瀬に行きましょう.これこそ関東平野だという景色が見えてきます(ただし,「一望できる」広さはまだ越後平野のほうが上かもしれない)

  同僚のY君を乗せて栃木ICへ.集合時間にはまだ間があったので上記渡良瀬を見せに行くことにしました.ちょうど快晴.さすがにここは空が広い.北海道もびっくりです. あまり観光的には紹介されない穴場というところです.

 [研究] 今日は筑波大の水文地形学御大OさんとTさんが,ご自分のプロジェクト関係で日光周辺の山を歩きます(新しい試験流域の候補地を探す.いわゆる「ロケハン」(笑)).それにくっついていくのが私とY君.まずは筑波のH君の修士論文フィールドに行きました.砂岩の流域とチャートの流域でそれぞれ流量観測・雨量観測・土砂流出観測を行っているところです.

  3in.のパーシャルフリュームはかなり使い込まれてきた代物のようで,さすがOさんのグループだと思いました.

  その後日光へ.大谷川(だいやがわ)の北側には男体火山群からの膨大な火山噴出物が分布する一方で,南側には流紋岩や堆積岩が広がっています.今回の目的は,南側において流紋岩の地域を代表しかつ流量観測が実際に可能であるような流域を見つけることです.

  幾つもの流域を丹念に見て回ります.「お気に入り」の流域が果たして存在するかどうかもわかりません.もしかしたら不毛な一日に終わるかもしれません.普通に考えたら気の遠くなるような作業です.今日はあまり暑くも寒くもないのでまだマシだったのですが,この種の作業は時として肉体的な負荷が極端に大きくなります. …が,一度ハマるとやめられません.それは,周辺地域の概要だけしか分かっていない状態で自分の手足と五感をフル活用してプロジェクトを練ってゆくこういう泥臭いプロセスには,フィールド調査というもののもつ根源的な楽しさがさらに凝縮されているからなのでしょう.

  結論から言うと,素晴らしい流域が見つかりました.いつもは冷静なTさんも興奮気味. 私としては,かつて卒業論文のとき毎日見ていた濃飛流紋岩とこの地域の流紋岩とではあまりに面つきが違うことが印象的でありました.

 [地形・地質] 最後に皆で一息入れたのが,冒頭に出てきたログハウス調の喫茶店+コテージ「リトルベア-ズ」.フィールド調査の根城は,いつもは廃屋を借りるなどの仙人隠遁生活なのですが,たまにはこういうしゃれたところを拠点にして調査するのもgood? 最近この分野にもおしゃれな女性陣が増えているから喜ばれるかもね.

  さて,帰りは敢えて宇都宮までは下道で行きました.面白い発見がいくつかありましたが,最も印象的だったのは今市扇状地の扇面上および扇端より上流の大谷川に沿った国道の勾配があまりに違うことでした.扇面上は,あまりに典型的な「扇状地の勾配」.上流側は,「これって本当にこの流域面積の河川に沿った道なのか?」と思うような急な勾配なのです.

 [森と樹] そうそう,国道沿いにある日光杉並木.その構成個体の幹の太さも特筆ものでしたね,全国巨樹巨木林の会会員としては特に(笑).

04月17日
(火曜日)

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メディアの力

 [食べる・飲む] 京都から送りまくった土産の生八ツ橋は親戚中で好評.祖母が大好物とのこと.長い付き合いなのに知りませんでした.雷オコシじゃなかったけ?

 [食べる・飲む] 今日作った炒飯はワタクシテキには史上最高の出来栄えで,それだけで(笑)幸せな一日でした.

 [研究] 最近妙に別刷りを多くもらう.この機会に「最近の研究室活動」について情報を求めた結果さらに多くの文献が公表されていました.そこで,虫明研ニュースにその件を書いてみました.ことしに入ってからだけでも5編.なかなかのペースです.

 [電子・コンピュータ] この日記のカウンターは,WWWビューア(ブラウザ)をリロード(「再読み込み」「更新」「最新の情報に更新」)しても値が増えません.興味ある方はためしにやってみてください.

  そのカウンタですが,設置した今年初め当初はおおよそ1日10人といったところだったのですが,最近は半分くらい.そろそろめっきがはがれてきたころなんでしょうか(苦笑).ただ,アクセスは減ったけど直接間接問わずレスポンス自体(「読んでるよ」「〇月〇日の内容はどういう意味?」「△△に行ってきました」「誤植見〜つけ(笑)」などなど)は明らかに増えているのが不思議です.結局優良顧客だけ残ったということなのでしょうか?今後ともご贔屓に〜.

 [研究][水] 明日は,関東山地東部・日光方面へ調査です.どんな水環境を見ることが出来るのでしょうか.

04月16日
(月曜日)

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食料費削減への救世主

  後日記:当初,この日の題名は「食料費増大への救世主」でした.これはおかしいという指摘を受けました.たしかにそうです.今でさえ多すぎるのに増やしちゃいけません(笑).書いたときには気づかなかったのでした.コメントに感謝感謝>某ちゃん

 [食べる・飲む] 満員の夜行バスで帰京して研究室に直行.お土産は生八ツ橋と,そしてなぜかチーズケーキ.さらには一昨日汲んで来た水.

  と思ったら,おや,巨大なバナナの房が,しかも二房も置いてある.これはありがたいと思って食べまくりました.

  生八つ橋とチーズケーキは午後早くになくなりました.バナナも消耗早いです.先日安形がイチゴを買ってきたときにはそれほどのペースでは減らなかったのですが.

  ここで仮説:虫明研ではイチゴより餡やバナナのほうが好まれる. …本当?

  そういえば今回も京都トリップで生湯葉を食わなかったな,と思い出してめらこんりっく(笑).

 [研究] GAME-Tデータセンタで久々のお仕事.農工大A先生から頂いた,タイ国内11箇所の日射量観測データです.

04月15日
(日曜日)

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水の歴史,京都

 [水] 京阪電車が昨日から行い始めた「伏見名水スタンプラリー」に参加.昨日駅張りポスターで偶然知ったものです.うーむまるで私が来京するのを待っていたかのようなタイミング(笑).それはそうと,この催しは駅などに置いてあるチラシを片手に墨染駅or中書島駅からスタートして8つの水を巡り,全部の地点でスタンプを押すというものです(参考:京阪によるイベント案内ページ).

  私のようにあちこちより道をしなければ,3時間くらいで終わるでしょう.しかし,一日かけてノンビリ歩いてもよい街です.

  さて,寄り道というのはこの8箇所に入っていない近くの水に立ち寄ることです.一つは国道一号沿いの焼肉屋駐車場の水汲み場,もう一つは板橋小学校にある白菊の井戸です.特に後者はそれなりに有名な水なので,なぜスタンプラリーコースに入っていないのか不思議でした.

  井戸は小学校の敷地内にありました.日曜日なので当然閉門,入れません.それに,平日行っても子供達の教育の邪魔にならないよう気をつけねばなりません.なるほど,これならスタンプラリーコースに入らないのも納得できます(もちろん逆に,この機会にクラスの全員をスタンプラリーに連れてゆく先生もその小学校にいるかもしれませんが)

  ちなみに,どことは言いませんが8ヶ所のうち一つは明らかに塩素消毒の匂いがする水が出ていたことを記しておきます.

 [水] その後は下鴨神社の御手洗.ここは湧き水で出来た池があり,土用の丑の日に素足をつけると夏ばてしないという言い伝えがあります.湧出量はそれほど多くなかったですが,土用が近づくと湧出量が増えるという伝説もあります(それほど考えられない話でもない)

  つづいて出町柳駅から叡山電車に乗って貴船口へ.なかなか深い森です.叡山電車の第一印象ですが,雰囲気としては,関東の電車にたとえると秩父鉄道をもう少し浅い谷に持ってきたような感じでした(レールの勾配がかなりきついことも印象的でした). さて,貴船口駅〜鞍馬駅間の道沿いにあるという泉を見に行きましたが見当たりません.歩いているうちに鞍馬駅についてしまいました.よく探すと,かつての写真資料では湧水の脇にたっていたはずの祠や石碑はちゃんと道の脇にたっていました.が,肝心の水がありません.

  その祠のすぐそばでは,道路の擁壁を工事したあとがあり,そこの塩ビパイプからチョロチョロと水が流れていました.もしかしたら祠および水はもともとこの擁壁部にあり,それが災害か何かでツブれてしまったor工事の為どかされてしまったのでしょうか.なんともさびしい話であります.

  懲りずに貴船神社へ徒歩.約25分です.貴船神社といえばもともと水の神.これは名水屋としては拝まねばなりません(笑).境内近くでは,そのへんの山水を車道まで引いてきている場所が多くありました.ただ,境内に流れている水には「この水は飲めません」と堂々と書いてあるのが興ざめでした.

 [文学と言語] 現地を訪れて始めて知ったのですが,水の神のみならず縁結びの神なのだそうです.和泉式部がかつてこの神社を訪れ,夫との不仲解消を祈った結果願いがかなえられたという故事があるからです.絵馬なんかを見ていると,確かにそちら方面の願い事が多いようでした.

 [経済・社会] 京都駅ですこし時間があったので,ちょっと散歩しました.そうしたらこれまで行った事のない場所に迷い込みました.しばらく適当に歩いていたら,南棟と北棟にはさまれた長い吹き抜け状の空間の中を,十階分くらいを一気にまっすぐ上がる広く長い階段がありました.現京都駅を設計したのは東大生産研建物と同じ人(原廣司氏)で,確かにコンコース関係では生産研とよく似た雰囲気のところがたくさんあります.が,この通称「大階段」は明らかに学術研究の場である(はずの)生産研では見かけない雰囲気のところでした. ワンパターンの設計者とばかり思っていたのですが違ったのですね(爆).何はともあれ,ここは面白いスペースでした.

  興味があったのでこの階段の終わりはどういうところかと思って行ってみました.結局広い屋上に出て,京都の街を見下ろせました.夜景は,方角によってはなかなかのものです.

  ふと気がつくと,周囲は皆完全にカップルだらけ.確かに恋人達が愛を語るにはいいスペースでしょう.さらに,駅をあちこち歩き回ると人目につきにくいスペースが随所にあり,お約束のようにそこにしゃがみこんでいる二人がいまして,これはまるで恋する男女のためにある駅なんじゃないかと思いました(あと,子供はかくれんぼなどの遊び場所に事欠かなくてイイかもしれない). まあ画一的なデザインがどこまでもどこまでも続くような建物よりはよほど楽しいというものです.

  ただし,そこを敢えて男一人であるいている私はさすがに奇異の目で見られたのかもしれません(笑).

04月14日
(土曜日)

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ふたたび京都へ

  東大生産研新キャンパスの建物は原廣司氏の設計によるものらしい.そして,京都駅もそう(設計は,国際コンペにより公募された). 確かにいつもどこかで見ているような光景(笑)があちこちに見られるその京都駅に,9時頃降り立ちました.

  京都といえば,昨年8月に水文水資源学会が開かれたところ.初日は琵琶湖湖畔だったのですが,そこで後輩の一人が見事にポスター発表賞を受賞したことがとてもよい思い出として残っています.

 [水] さて,昨年8月に二回行ったときには二回とも神社自体が開いていなかった市比売(いちひめ)神社へ.ここにはポンプアップの地下水が誰でも汲めるようになっています. この神社はかつて一回移転しており,旧地には皇族で赤ちゃんが産まれたらその水を産湯にしたという有名な井戸「天之真名井」がありました.現在では上記ポンプアップ地下水を同名の水として一般に解放しています.

  神社自体結構面白い存在です.まず拝殿が北向きです.それから祭神がすべて女神です.後者から,ここは女人守護の社として知られています. 研究室の女性陣の多幸を祈ると同時に,彼女達用に?水を汲んで帰りました.

 [研究] さて,本来の任務「GAME-T水文・気象ミーティング」です.現地(京大農学部)にはギリギリつきました.

  GAME-Tは,そろそろ囲碁にたとえれば布石の段階が終わりつつあるのでしょう.それまで離れてポツンポツンとあった石が複雑精妙に連関をはじめ,豊かなハーモニーを奏で始める,そんな時期に差し掛かりつつあるような気がします. 関連分野のすべてを俯瞰したうえで全体の中での部分というものを強く意識する私にとっては特に,面白いステージに入りつつあります(というか安形が強引にそっち方面に話を振っているという説もある(笑))

  M本さん,さすが異名が「ミスター・モンスーン」.アジアモンスーンの生き字引のような人であることを再確認しました. ただ,そのM本さんも含めて,誰もが「モンスーンのオンセット(始まり)がなぜ起こるか」について明確な答えを持っていないということがよく分かりました.

  懇親会は京都駅地下.その場で面白い話を聞きました.水文学者と気象学者の数の偏りについてです.GAME-Tは水文学者が圧倒的に多い.対するにGAME-HUBEX(中国・准河流域を対象にしたGAMEのサブプロジェクト)は逆に気象学者の根城.両方足すとちょうどいいバランスになる…

 [食べる・飲む] 二次会は御大グループに混じって数人の若手.だいぶ飲みました.宇治の友人宅に転がり込む予定でしたが,奈良線に乗って,気づいたら奈良の一つ前の木津まで来てしまっていました.終電はもうないので車で迎えにきてもらいました.失敬失敬.

04月13日
(金曜日)

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gsibマニュピュレイト

 [電子・コンピュータ] 「他人は自在に操ることができないがコンピュータならなんとかなる.そこがまたコンピュータというものの底の浅さを物語る.コンピュータマニアは,人付き合いが苦手だからコンピュータに向かっているんじゃないか?」という意見を数回聞いたことがあります.残念ながらこれは前提が間違っています.

  つまり,コンピュータも自在に操ることは極めて困難なのです.実感としては,生まれも育ちも異なる他人との付き合いのようなものです.

  (あともう一つ経験的に言いますと,人付き合いが極端に苦手だと,アルゴリズム理論ならばともかく,第一線で現実にコーディングやシステム設計者として活躍できるコンピュータ屋にはなかなかなれません.アイデアや新技術の情報は,かなり人付き合いで集まるからです)

  だからといって現状のgsibの扱いの難しさがそれで言い訳できるものでもありません(爆).Kさんからももう少し簡単にセッティングを変えられるようにならないかという要望がありました.

  となるとGUIの出番と行くところですが,ちょっと時間がありません(結構急を要することなのです).そこで仕方なく,昔懐かしいテキストファイル設定項目も作ってしまいました.これで,シミュレーションの対象となる地域とそこの植生分布を自由自在に変えられるようになりました(これまでは,どうせこの機能をいまに作るからイイやとばかり,計算範囲をハードコーディングするという大サボリ(笑)をやっていました)

 [ひと] 最近3人の人に立て続けに言われたこと:「最近性格が丸くなったんじゃないか?」

  ……そうなんでしょうか.こういうことは自分ではなかなか分からないものです.

  そもそも以前はそんなに性格キツかったのかなぁ(謎).

 [研究][水] 今日は夜行で京都に出発です(→こういう用事です).日曜の夜行で帰ってくるので日曜日は一日京都散策.ザックの中には当然京都の地図と,そして付近の名水に関する本が入っています(笑).

04月12日
(木曜日)

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上野毛のコブシはもう花なし

 [水][文化芸術] 東京都世田谷区岡本の岡本静嘉堂へ(→参考:三菱グループによる案内ページ).国分寺崖線の緑がよく残る敷地内には,三菱財閥の大物岩崎弥太郎氏や岩崎小弥太氏が集めた美術品類を展示している美術館があります.

  ここには世界で三点or四点しか知られていない(とされている),妖しい光沢を放つ曜変天目茶碗(→静嘉堂WWWサイト中の紹介ページ)があります(他二点は大徳寺と大阪藤田美術館.三点とも国宝).しかし,これは美術館の常設展示ではありません.今日やっていた展示会は橋本雅邦作「龍虎図屏風」を中心とした日本の近代美術展で,例の茶碗の展示はありませんでした.

  しかし,9月29日〜12月2日に行われる展覧会でその茶碗が出品されることが分かりました.これは行かねばなりますまい.自分への誕生日プレゼントとして,会期終わり間際に行ってもいいかもしれません.

  曜変天目茶碗の絵葉書があったので買ってきました.誰に出そうかな?今から楽しみです.

 [水][森と樹][文化芸術] 国分寺崖線といえば,もう一つ忘れてならないのは同区内にある五島美術館.名前から分かるように,東急グループの大物五島慶太氏が集めた美術品類の展示を行っています(→参考:東急グループによる紹介ページ).

  こちらも国宝重文がたくさん収蔵されています.そのうち一つの源氏物語絵巻をゴールデンウィーク中に特別展示するらしいです. 現在の展示会「水墨画・古筆と陶芸」の中では国宝は別にありませんでしたが,各種の手鑑と鼠志野茶碗が目を引きました.

  さて,この美術館の特徴はなんといっても庭園巡りが楽しめることです.もちろんタダの庭園ではありません.湧き水があるのです.

  国分寺崖線をまたぐ起伏の大きい庭園内には妙に仏像や石灯籠が多く置いてありました.崖下からはその湧き水,それも複数.そのうち一つは竹樋から勢いよく流れ出してきています.じっと見ていると,数十秒周期で流出量が大きく変化します.興味深い湧き方です.その他にも数箇所から水が湧いているのが確認できます.

  園内にはもう一つの見所.コブシの大木です.花はとっくに散り,そして木自体は思ったほど大きくはありませんでしたが,通称「見晴ら台庭園」からはこの木の向こうに遠景を見下ろすことができ,満開の頃の美しさはさぞやと思いました.

 [地形・地質] 五島美術館の近くに,富士見橋という橋があります.東急大井町線が武蔵野の段丘を刻んで下位の段丘面に降りてゆくところで,その線路をまたぐように(武蔵野面と同じレベルで)かかっている橋です.名前のとおり富士山が見えるのでしょうか.たしかにかなり遠くまで見通せる気持ちのいい橋でした.

 [研究] 陸面過程勉強会,フロンティアのIさんの発表は,なんとご自分の論文.Kさんが見込んで連れてきた人だけあって,実に面白かったです.

  そして,仮説を一つ立てることができました:生態屋はデザインセンスが抜群

04月11日
(水曜日)

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gsibのGは何のG? / 新名簿公開

 [研究][電子・コンピュータ] gsibについて,私と前記Iさん,そして隣の部屋のKさんが期せずして同じことを考えていることが分かりました.ずばり,現在Fortran90で書いてあるものをC言語で書き直してしまいたいということです(さすがにまだJavaするつもりはないですが).Kさんに至っては新しいモジュールをCで開発するつもりらしいです.

  FortranとCの共存は,処理系によっては複雑になることもありますが,同じベンダが提供しているコンパイラ群間の共存ならそれほど難しいものではありません.ただ,シンボル名の先頭に「_」(アンダースコア.これをアンスコというとちょっと通っぽい,かも(笑))がつくかつかないかは気をつけなければなりません.

 [電子・コンピュータ] 研究室の新メンバー表が配られました.それを参考にして,WWW版研究室名簿を新しくしました(→English版にほんご版). 各自の研究テーマが入っているという点が新機軸です.

 [天気と季節] 朝,服の選択に迷う季節です.まだ冬服の気分を引きずっているせいもあるでしょう. 今日は夏服のシャツに冬物のカーディガンを羽織るという変な取り合わせで出発しました.

  結論から言うと暑すぎでした(苦笑). ただ,真っ白なシャツを着るのは久しぶりなので,ガラスに映った自分の姿に見惚れてしまいましたちょっと新鮮な感じを受けました.

04月10日
(火曜日)

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おむれつ / ITな日々はじまる

 [生活] 「プレーンオムレツが上手く作れるようになったら一人前」ということを聞いたことがあります.本当なのかどうかは知りませんが,確かにプレーンオムレツは難しい.

  あまり器用とはいえない私は,ですからオムレツを作るときには何か具を入れるようにしています.こうすると比較的大失敗しにくいのです.

  色紙切りの玉葱をいためるときの香ばしい匂いはいつ嗅いでもよいものです.その他適当に細かく刻んでさっと炒め,さましたあと溶き卵に加え,塩コショウそして牛乳(本当は生クリームがいいらしいがそんなものは持っていない)を混ぜます. あとはご存知のとおりの一瞬芸でオムレツ出来上がり.

  のはずでしたが,今日は見事に失敗しました.スクランブルエッグのさらに出来そこないという感じ.美味しいことはおいしかったけど,泣きそうになりながら(笑)食べました.ご馳走様でした.

 [研究] 六本木からの引っ越しを終えた各研究室が駒場での生活を始動させはじめています.K研のIさん(SQL文を諳んじているDBの専門家.研究協力が多い)がひょっこり顔を見せました.K研も引っ越しが一段落したそうです.

  さっそく協力仕事の打ち合わせをしました.もちろんmailでも相談はできる(記録が残るという点で,mailの方がいい場合もある)のですが,現在のようにスープの冷めない距離にいるようになると,直接相談に行くという手段も選択できるようになります. 

  何はともあれ,新しい時代へGO!という感じの4月です.

04月09日
(月曜日)

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あたたかい

  実質的新学期出発ということで一句紹介:
 
麗しき春の七曜またはじまる (山口誓子)

 [森と樹] やはり信州よりは東京の方が少し暖かいのでしょう.帰京するとハナミズキが咲いていました.信州ではつぼみの出来かけ程度だったのですが.

  クスノキの若葉は花よりも目立ち,楠若葉という季語さえあります.その楠若葉があちこちで見つかるようになりました.薄い赤から鮮やかな黄緑へ日々グラデーションが移って行く姿を見るのは本当に楽しみです.

 [研究] 研究室ミーティング初日です.まず皮切りはM1の卒論発表(兼自己紹介)二人分でした.ところが1時から本郷で授業があるということでM1生+D1生が12時で退出.うみゅ,10時始まりというのは遅かったのですな.

 [研究][生活] その後は研究室の環境づくりを議題にしたミーティングのはずでしたが,前述のように数名がいなかったのであまりうまくまとまらず. 環境づくりということで思い出したように(?)見てみると,安形の周りの荷物の量,これは周囲を見回すと異様に多いですね.まあその分仕事をしていればいいのでしょうが必ずしもそうとは言い切れません.ROEが低い経営になってしまっているのかもしれません(苦笑).

 [経済・社会] そういえばPERだのROEだのALMだのVaRだのという話を周囲の人としなくなって久しいですね.しかしいつかは,「全ての”学”を融合する者」として,そういう人々の間で活躍するようになるのかもしれません.

04月08日
(日曜日)

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感動だね!

 [アウトドア] 今日は準決勝と決勝.男子カテゴリでは決勝でも決着がつかなかったのでスーパーファイナル(ゴルフと同じように,1位だけはただ一人に決めるため,プレーオフのようなものを行なう.これをスーパーファイナルと呼ぶ)も行いました.

  女子は先月あった前回大会(東京・池袋)で初優勝を果たした13歳のYちゃんがまたしても並み居る大人を差し置いて優勝.(参考:日本フリークライミング協会による結果公表ページ)

  壮烈な戦国時代の状況を呈している男子では,観客の誰もが「こりゃダメか?」と思った苦境を幾度となくくぐりぬけて見事完登(セットされたルートを,制限時間内に一度も墜落なしてすべて登りきること)した選手がいました.

  そういう選手のパフォーマンスが,会場の雰囲気を盛り上げてくれます.誰からともなく,選手が苦しんでいる時にはごく自然に「ガンバ!」「行け!」「大丈夫,行ける!」の怒涛の大声援が飛びます.直接知らない人でも,登っているときに苦しそうだったら下にいる人がごく自然に応援してしまう.そのような良い意味での仲間意識を持っている,それがフリークライマーの仲間たちです.

  ジャッジの役目としては,選手の成績をきちんとつけなければならないので試合中には常に冷静さを保ち集中していなければなりません.が,それとは別に,見ている私の心を熱くしてくれるような素晴らしいクライミング芸を見せてくれた選手がいたのは確かです. そして前述のとおり,直接知っているわけではない選手に対しても観客の皆から大声援が起こる,こういうコミュニティの存在も心を豊かにしてくれました.

  個人的には,フリークライミングの魅力のかなりの部分はクライマーおよびクライマー社会の魅力だと思っています.

  ガールフレンドを連れてきていたO君.カノジョパワーで二位ゲットはお見事.見る人に感銘を与えるようなクライマーに成長しましたね.駆け出しの頃から知っているので感慨無量です.

  私は元来他人の行動にあまり左右されない性格ですが,しかし,こういうふうに好きな道を追いかけつづけ,成長し頑張っている人々の姿をみると,ちょっとはやる気と元気を与えられたような気になります.

  日付が変わる頃ヘトヘトになって帰宅.充実した二日間でした.

04月07日
(土曜日)

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佐久の夜はふけて

 [アウトドア] 競技会の会場はこの度新しくオープンする屋内人工壁.こういう巨大な施設を作り,公開し,メンテしてゆこうとする人々が日本中で増えつつあるのは嬉しい限りです. さて,今日は予選だったのでまだ和気藹々としたムード.この種のイベントに不慣れな地元クライミングクラブの方々にあれこれ指示を与えながらの運営でしたが,つつがなく終了. 皆さんいい仕事.クライマーというのはもともと頭の回転が速い人が多いんでしょうか(私は違いますが(笑)). 何にせよ,私や私の仲間が伝えた技術・要領を会の「資産」として継承し,自前でコンペが開けるくらいのキャパを磨いて欲しいと思います.

 [地理][食べる・飲む] 夜はスタッフで佐久の町を探検.町の規模の割には異常にネオン街が大きいことを発見.

  中心部にはもともと運河だったと思われる細長いオープンスペースがあり,その周りがにぎやかです.もともと舟運か何かで栄えた土地なのでしょうか.佐久といえば鯉くらいしか思い浮かばないのですが,私のこれまで知らなかった一面があるのでしょう.やはり旅をして現地を見る・生の自然や社会を見るということは大切です.

04月06日
(金曜日)

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Motivation200%状態

 [研究] 「普通の人の半分しか研究室に姿をあらわさないくせになんとなく仕事は人並みにやっているのはいったいどういうわけだ?」と人に聞かれました.そんなにサボっているように見えるのでしょうか. …と思ったのですが,客観的に見ると確かにそう見えるみたいですね(笑).スイッチのONとOFFがはっきりしているのです.

  で,最近はスイッチON状態です.今年1年の計画(というか単にやりたいこと(笑))が次から次へと湧き上がってくるのです.素晴らしきかな人生.とにかく何かをしたくてしょうがない状態です.

  その勢いで,締め切りを過ぎていた仕事(おいおい)を片付けました.月曜日に提出できます.

 [水][食べる・飲む] 1月に新潟の雪深い山中に皆で汲みにいった湧き水,その水を仕込みに用いて作った「菅名岳」という酒(生原酒)があります.明日行われる研究室パーティには先約(私以外に出来ない仕事)があって出席できないので,お詫び代わりにその原酒(4合瓶)をパーティ用にもってきました.

  渡した修論生に厳命したこと:「酔っ払いには飲ませるな」. なんといってもめったに手に入らない代物(水を汲みに行った人にだけ分け与えられる)ですからね….

 [アウトドア] 午後から信州佐久へ.フリークライミングの大会は,運営側のノウハウを知る人がまだ多くなくて結構大変なのです.ちなみにジャッジの国際資格をもっている人は国内には二人しかいません.実はうち一人が私です. ジャッジを実際に行なうだけでなく,地方への技術普及に努めるのも重要な役割なのです.

  会場(集合場所)へは,本来は上信越道佐久ICが最寄なのですが,調布で人を拾っていったので中央道須玉ICからR141を北上しました.ここは川上村の岩場に行くときにいつも使うのですが,明るい時間に通るのは初めて.そこで初めて知ったのですが,この道,八ヶ岳が本当に綺麗に見えるんですね.まだ雪が残っているギザギザの山々は,ちょっと言葉では伝えきれないような神々しさでした.

 [水][地形・地質] また,中央道からは茅ヶ岳の山麓扇状地が見事に見えることを,実物を見て久々に思い出しました.あの山麓,湧水がありそうな気がする…(笑)

04月05日
(木曜日)

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研究には瞬発力も必要? / ゴールキーパーゴーーーーール

 [研究] 9月にフランス・パリでGEWEX(Global Energy and Water cycle Experiment)という研究プロジェクトの国際集会が開かれます(4th International Scientific Conference on the Global Energy and Water Cycle).研究発表を行う際は要旨(Abstract)の提出が求められるのですが,その締め切りは3/31でした.で,結局出していませんでした.

  ところが,実はまだ提出できるという情報が入りました.なんとなく興味を持ってすでに発表を申し込んだ人のリストを見ていたら,あらなんと,私でも名前を知っているビッグネームの行列.こういう面々の中で目立つのも悪くありません(笑). 俄然やる気が出てきて参加を決意しました.なんと節操のない…(爆)

  夕方は陸面過程勉強会でちょっとムズカシイ論文の発表会(といっても聞く側.面白かった).それが終わっていろいろ雑事をこなした後9時すぎから書き始め,1時間ちょいで500ワードを書き上げました.ちょっと拙速に過ぎるけど,今日出さないと間に合わないという情報もあったので…

  なんにせよ,イザという時に爆発的な力を出せるのも研究者の要件かもしれません…ってこれは普段サボっている私が言っても言い訳に聞こえるなぁ(笑)

  ちなみに最近別の学会(国内)の締め切りがあって,締め切り前日に急に思い立った同僚がこれまたごく短期間に要旨(こちらは確か2ページ)を作ってしまったらしい.オヌシヤルナ.こういうとっさの時に実力が顕れる,のかも.とにかく,こういうアジリティは大好きです.

 [サッカー] 最近あったイタリアサッカーセリエAの総集編をTVで見ていました.世間では2位ユベントスがビリ寸前のブレシアに痛恨の引き分けという試合(チャンスをはずしまくり,最後にあのR.Baggioに終了直前に芸術的なゴールを決められた.ブレシアのほうは,とてもリーグ陥落の危機にあるチームとは思えない見事な試合運びでした)が大ニュースなのでしょうが,GKである私にとってのうれしい試合は別.

  なんといっても特筆すべきはゴールキーパーのゴール.イタリアセリエAでは史上二人目だそうです.レッジーナウディネーゼの試合は,結局1-1の引き分けだったのですが,レッジーナ側の1点というのがゴールキーパータイービ終了間際のヘディングなのです.

  タイービ選手は,相手の先取点を一歩も動けず見送ったという情けない点の取られ方をしたので,その分気合が入っていたのでしょうか.終了直前のチャンスに相手ゴール前まで上がり,ドンピシャリのヘディングでした.

  もう一試合印象的だったのはパルマボローニャ.こちらは結局0-0のスコアレスドロー.観客のほうはつまらなかったかもしれないけど,イタリアを代表する二人の新旧ゴールキーパー,パルマのブッフォン(23歳)とボローニャのパリウカ(35歳)の頑張りが目立ちまくった試合でシビれました. (以上,リンクは主にイタリアRAISportのサイトから)

04月04日
(水曜日)

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TODO! / 安全安全

 [研究] TODOリスト(個人用ですが,いずれは公開予定)を少し詳しく書いてみました.研究関連においては,やるべきことの柱は多数:[1]gsib(次世代SiB2)関係 [2]GSWP1.5関係 [3]GAME-Tデータベース関係 [4]8月に行われる国際地形学会議関係 [5]D論のまとめとその延長(dynamicに地表面形状を変えながらの地下水の3次元シミュレーションなど) [6]筑波大Oさんプロジェクト関係 [7]安定同位体比と一般水質を組み合わせた地域水循環の解明 …ええと,まだ何か書いていないことはないかな?

  gsib関係では少なくとも三つのサブテーマがあり,[a]GUIの構築 [b]GAME-Tでファイングリッドのグリッドデータを作って適用する二次元Sim. [c]dynamicな生態モデルに向けての改良(momoptによるパラメータの内成化,モデル構造のさらなるinteroperability強化)などに分かれます. 他のテーマも似たようなもので,いくつかの柱を持ちます.

  ついでに,研究以外にもたくさんの「要職」(というのか?(笑))があります.

  さすがに,幽体離脱を繰り返したとしても物理的に時間がなくなると思い,いくつかの学外における「役目」を降りることを決意しました.断腸の思いとはこういう気分のことか,とちょっと納得しました.いくつかは最初は安形が頼んでやらせてもらっていた役目です.誠意を持ってお詫びしなくてはなりません.

 [アウトドア] 「今事故や病気でくたばったらあるコミュニティ全体が迷惑する」という度合いが,学生時代に比べれば格段に上がったのは確かです.先日などは,かつて山の事故で亡くなり「この人が亡くなったから日本のこの分野は5年から10年は遅れた」と後に言われたというような人が気象庁にいたことになぞらえて,「安形がロッククライミングを趣味にしているというのはちょっと心臓に悪い」とかなんとか冗談交じりで言われてしまいました.

  しかし安形がいなかったら数年遅れる分野って…こころあたりあります? 「学会で発表しないくせに最も多く質問することができる心構え」でしょうか?(笑)

 [食べる・飲む] 近年まれに見るほど美味しくダシがとれた…と思ったのもつかの間,それで作ったかき玉汁の味がどうもおかしい.「???」と思ったら,なんとダシの成功に心を奪われて,味付けするのをすっかり忘れていたのでした.一つのステップが完璧に出来たと思っても油断してはならないという好例ですね(って大げさな(笑)).まぁそれ以前に,たまにしか自分で「こりゃうまい」と言えるようなものが出来ない方も問題といえば問題ですね(爆).

04月03日
(火曜日)

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おそうじ

 [生活] 研究室の席替えを行なうことが決定.ただしD論を書く人は引越しなし.それから,なぜかPDの二人も固定.牢名主宣言でしょうか(笑).安形のいるスペースは定員三人のうちPD(私)一人とD論生一人がいるので,あと一つの席に誰かが新たに入るということになります.さて,誰かなその犠牲者幸せな人は… すべては週末に行われる運命のくじ引きで決まります.

  それにあわせて,今日は突然掃除大会が始まりました.昼頃出なければならなかった安形も午前中はちょっと仕事しました.掃除はあまりやらないのですが,一回やり始めると楽しくて止められなくなります.

  (後日訂正:「固定」となっている人は身分とか立場とかで決まっているのではなくて,本人の意思としてそうなっているらしい.安形は意思を聞かれずに「固定」側に入れられていたけど,それは部屋を見た瞬間に「コリャ引越しは無理だ」なんて思われてしまったのでしょうか.うむ,反論できませんが(笑)  あと,「引越しにより多忙」を口実に仕事をサボり始めると思われたとか…こちらも反論不能(爆) いずれにせよ,聞かれたとしても「固定」希望だったのでOKOK)

 [食べる・飲む] 一人暮らしを始めてから初めてかもしれません. イチゴを買いました. なんだか贅沢な気分です(笑).

 [生活] 料理のプロに聞いた話:よく研がれた包丁では,タマネギを刻んでも目にしみないし,指を切っても痛くない. 試したんでしょうか(笑)?  先日国立博物館で見てきた国宝・重文の「太刀」「短刀」などの妖しい輝き(→例:太刀「景光」)を思い出しました.「意外と小さいもんだな.でも何という輝き.切られても痛くなさそう」と思ったものでした.

 [森と樹] 自己破壊願望があるのかもしれませんね.トリカブト(地球上最強の植物毒をもつ)の花なんて本当にきれいだと思うし(ってちょっと違うか(笑)).

04月02日
(月曜日)

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夜桜の日

 [森と樹] 突然ですが,研究室総出で夜桜見物.花見大会です.中庭の満開の枝の下にシートを敷いての宴会です.

  忘年会やその他いろいろの研究室イベントを軒並み欠席していた私にとっては,久々に皆と酒を酌み交わす機会でありました.今度そうできるのはいつになるのでしょうか.もしかしたら最後なのでしょうか(とりあえず,次の機会である4/7大パーティは欠席).一期一会なのかもしれません.

 [食べる・飲む] ところで,用意されていたオツマミの中で目を引いたのはカールのチーズ味(明治)とサッポロポテトバーベQ味(カルビー).誰だい?僕の大好物を知っているのは?カールは美味しく頂きましたが,後者はちょっと席をはずしていた短時間のうちになくなっていたのが残念.

 [研究] その前に,夕方には研究室ミーティングがありました.今年のミーティングは,とりあえず月曜午前から始まります.

  気がついたのですが,安形は昨年のミーティングにおける発表で,もしかしたら同じテーマを2回以上やったことがないのではないでしょうか?

 [研究][ひと] 新入生のほとんどには今日始めて会いました.この一年で,どんなことを私たちから吸収してゆくのでしょう.とても楽しみです.

 [ひと][食べる・飲む] ミーティングでの自己紹介の時,うっかりチーズケーキが趣味だと言ってしまいました.隠すつもりはあまりないのですがおおっぴらに言うことでもありませんでしたね. ちなみに,クライマー仲間でももっとディープなケーキマニアがいます(男性です).

  最近なんだか,酒がうまくてしょうがない.危ない兆候かな? で,結局研究室泊まりでした.

04月01日
(日曜日)

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人は美しい

  今日ののどかなそしてなんだか間の抜けた雰囲気をよく表す俳句があります:
 
四月馬鹿朝より花火あがりけり (久保田万太郎)
 
さすが久保田万太郎.どうってことない表現のようですが実に巧みに今日という日の特質を捉えています.

 [ひと] 実物というのものはやはり,写真よりも印刷よりも何かを語るものです.今日はやっと文京区の弥生美術館に行きました.今日は開いていました.ええ,やはり良かったです. 三階にある高畠華宵常設展示には,毎度ながら見ほれてしまう絵がありました.

  なんと価値のある絵なのでしょう!私は,他の客の好奇の視線を受け流しながら(笑),気に入った一枚の絵を凝然と見つめていました.

  一人の希有の才能をもった画家がどのようにこの画布(それは今まさに私の目の前にある)に向かっていたのか,印刷ではなかなか分からない筆の跡から感じようとしていたのでした.

  この場合,そばに人がいるのがいいかどうかは分かりません.誰かと想いを共有できるならば,それはそれで幸せというものですが,なかなか難しいものです.

  ちなみに同美術館の「友の会」に入会しました.竹久夢二ははっきり言って趣味ではありませんが,華宵先生の常設展示の模様替えに関するニュースが定期的に入って来るのが嬉しいです.あと,年4回まで無料で入れます(なんと同伴者一名もタダになる).一回¥800で年会費¥3000ですから,実はそれだけでモトが取れるのです.

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安形氏にめいる
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