日記:2002年09月

最終更新:2002年10月2日 13:23



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安形氏にめいる
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09月30日
(月曜日)

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  (室堂→お池巡りコースで千蛇ヶ池雪渓→大汝ヶ峰縦断+巻き道戻り→翠ヶ池→御前ヶ峰2702m→室堂→直接千蛇ヶ池へ→お花松原→北弥陀ヶ原→ゴマ平避難小屋泊 同室者なし)

09月29日
(日曜日)

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  (神鳩避難小屋→銚子ヶ峰→一の峰二の峰三の峰→別山2399m→南龍ヶ馬場→室堂.室堂センター泊 同室者2名)

09月28日
(土曜日)

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  (金沢→岐阜→美濃太田→美濃白鳥と電車を乗り継ぐ.バスで上在所へ.ここから徒歩.石徹白大杉探訪,神鳩避難小屋泊 同室者なし)

09月27日
(金曜日)

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  (笠舞大清水やっと発見.地理学会会場へ.一日静かにしていた.夜は豪華な食事.)

09月26日
(木曜日)

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  (石川県庁前堂形のシイノキ,今浦神社湧水,金城霊沢,馬坂不動の水探訪.笠舞の大清水探すも不明.近所の人に尋ねるが知らないという. 金沢大学の地理学会会場へ.質問一回のみ.夜懇親会.元同僚宅泊)

09月25日
(水曜日)

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  (今日から金沢にいき日本地理学会に出た後,岐阜側から白山を縦走してきます.標高差2000mなので水の同位体比がどうでるか楽しみです.帰りは10/2早朝.)

09月24日
(火曜日)

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FRSGCでまた奇遇

 [研究] 横浜市杉田の地球フロンティアにて,洋書の輪読会.今日は安形の担当.白亜紀およびK/T境界(恐竜が絶滅したとき)直後の陸域環境に関する部分です. こういう壮大なビジョンを持った文章はやはり面白いです.でも図の番号が本文と図でずれているのはどうも.

  隣の部屋でも何かやっていると思ったら,後から知ったのですが,どうもETHの大村先生の講演会だったらしい.

 [森と樹] 地球フロンティアの生垣の一部はキンモクセイでした.よい香りでした. でもやっぱり,周辺にはムクゲもノウゼンカズラも残っているのでした.

 [電子・コンピュータ] ここには(現時点で)世界最速のコンピュータがあるというのはご存知でしょうが,さて,思ったのは,この付近に住んでいる人はそのこと知ってるのかなぁ,ということでした.

09月23日
(月曜日)

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奇遇

 [研究] CERNでもって反原子が大量に生成されたという大きなニュースが最近ありました(→CERNのニュースリリース紹介ページ)

  日本の新聞でも大きく紹介されました. その大きさは,東大の研究者も,グループに参加しているからでしょうか.

  で,出てきた名前が早野龍五教授.実験物理学者.

  実はこの先生の授業は学部のとき受けたことがある.

  物理学科でも何でもない(というかその時はまだ専門の学科が決まっていない)のになぜ受けたかというと,実は受けたのは講義ではないゼミで,しかも内容は

歌舞伎入門

  おかげでちょっと歌舞伎の見方は覚えました.今にして思うと,なぜこのゼミ受けたんだろう?もちろん面白かったけど,なぜ受講しようと思ったのか思い出せないのがまた不思議です.

  「私は頭が悪いんで実験屋になりました」といった言葉が印象的でしたが,ふふふ,やっぱり謙遜だったのでしょうね.

09月22日
(日曜日)

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ようへん/ウェディングケーキにかこまれて

 [文化芸術] この日記でも散々書いてきた耀変天目−一般には世界で3点しか現存していないとされる幻の茶碗−ですが,気合をいれて探すと根津美術館(東京)やMIHO Museum(滋賀)にも耀変と称する茶碗があるそうです.

  偶然知ったのですが,根津美術館のほうではそれを現在展示しているらしい.本当に曜変天目かどうかこの眼で確かめるために,行ってみました.ついでに,どう考えてもかつては自然の湧水があったはずの地形をもつ庭園と,近くのケーキ屋アニバーサリーにいく作戦. 茶道具鑑賞の後に洋菓子というのは自然な流れかどうか?(笑)

  根津美術館は東武鉄道の実質的な創始者根津嘉一郎氏があつめた美術品を収蔵しています.そのお子さんもまた根津嘉一郎という名前で(ややこしい),この方は今年亡くなりました.息子が同名とは知らなかったので,ニュースを聞いたときには「ま,まだ生きていたのか」と驚きました(笑).

  それはともかく,耀変です.収蔵品の志野茶碗銘山端と五島美術館から提供された志野茶碗銘峯紅葉のコンビが今回の主役なのですが,入口付近にあった耀変天目にくぎ付け.

  しかし,静嘉堂で稲葉天目をみた時とは違い,今回は茶碗の周りを一周できず,灯りは外光ではなかったので斑紋の色を読み取るのが一苦労.それなりにストレスがたまりました.

  静嘉堂の曜変天目は,一つ一つの斑紋が光の状態により様々な色に見えますが,こちらの「耀変」は,斑紋の色はある程度決まっている,それぞれが「役割」を持ったもののように見えました.全体として,黄色と青の大雑把なストライプに見えます. しかし,これは上記のような照明の違いによるのかもしれません.また,展示されている状態ではよく見えなかったのですが,向って左側はあまり斑紋がないようです.

  総じて言うと,耀変というよりは油滴に近いような.でも素人目ですが.

  そのほか中国青銅器のコレクションと日本の断簡・古切・文書・筆類が常設展示されていました.青銅器はかなり徹底的に集めているようです.根津美術館といえば那智滝図燕子花図が何といっても有名ですが(マニアックには鶉図あたり?),両方とも展示なし.燕子花図に至っては修復中なのだそうです.

 [水][地形・地質] お約束のように起伏を持った庭園があります.東熊野というところは明らかに谷頭,少なくともかつては自然湧水があったはずのところ.しかしジャバジャバでている水が何起源のものか,近寄れなかったので分かりませんでした.

 [食べる・飲む] ケーキ屋アニバーサリーは,知らなければ絶対分からない場所にあります.外から見えないビルの中なのです.それも入口が狭く,表示がありません.入り口というのは,ウェディングドレスがずらりと並んでいるのが窓越しに見える店(レンタルかオーダーかは不明)の横,コンクリート打ちっぱなしの狭いところです.

  要するに,男一人で入るもんじゃないというところです(笑). しかもこの日は事情によりジャージ履き(爆).

  この店は,新婦が自分でケーキを焼いて披露宴で配るということをサポートしてくれるそうで(ウェディングケーキ自作もやらせてくれるらしい),それと思しき女性客がきてパティシエの方と相談していました. そこにジャージ履きのアヤシイ男が入ってきたわけです(笑)

  この店,テイクアウトもやっているし(だからこそ私独りで入るわけですが),横のカフェで食することもできます.店はもちろんきれいですが,ケーキのデコレーション,それ以上に凝っています.レアチーズをご覧下さい.クリームで覆っているのはよく見るにしても,そのクリームにまたクリームで造形した花が載っているのです.ケーキというより工芸品という感じです.

  ケーキ作りの能力には性別による能力差は別にないでしょうから(腕力はいるかもしれないが),新婦でなくて新郎が焼いたケーキを配るとか,カップルで作ってしまうとか,そういうことをやってみたい場合にもこの店は頼りになるかもしれません.

  …別にまわしものじゃないよ,念のため(笑). ちなみに試食をすすめられた焼きチーズケーキは取り立てていうほどのことはない味でしたが,買ってきたレアチーズのほうは美味でした(カネの力か?(笑)).舌ざわりはわりと水っぽい感じなのですが,つくりはしっかりしています.

09月21日
(土曜日)

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禅定道を行く

 [アウトドア][森と樹][地形・地質] 26,27日の日本地理学会金沢大会.前後の日程を決定.

  28,29,30日は白山.石徹白大杉から入ります.標高差2000mくらいあるので採水が楽しみです. あと,新しい火山の地形を久しぶりに見ることになります.

  石徹白大杉の下には水が湧いているという情報をWWWで取得.本当かどうか確かめなければ.

  ちなみに,白川郷に下りて高山に行き,(家族絶賛の)古川をめぐって高山から夜行バスで帰京…という当初のプランは,高山→新宿線は実は夜行ではなかったということが判明し(夏季には夜行がでるらしいが),あえなくボツ.

  3月に登った宮之浦岳も信仰の山だったけどこちらは桁が違う.まぁたまには身と心を清めてこなくてはね.

  もちろん,大人気の砂防新道は行きません.そう簡単に登っちゃ面白くないんで.

  僕は百名山ハンターではないのだ. 数とスピードを自慢する中高年ハイカーにはいろいろな山で出会ったし,もちろん話を聞く分には最大限おおらかな心で接していたつもりだけど,結局のところ,僕はあなた方の仲間ではない.

  一つの山に最大限の時間をかけ,できるだけ長く縦走する.それこそがやりたいこと. 言っとくけど,その場合でも昭文社「やまと高原地図」ガイドの1/2〜2/3くらいの時間で歩けるよ.とにかく山塊の続く限りの遠いところから入山し,延々と縦走する.それが嬉しいのです.

  とにかく,山のすぐそばまでタクシーで来てパーっと登ってぱーっと帰る(いや,本人たちにとっては充分重労働なんだろうけど.違う?)という山登り(あえて山旅とは言わない),それに一体何の意味があるのか,僕には認め難いというわけなのです.

 [地形・地質] 地図を見ていてナンデヤネンと思うことは多いけど,岐阜県白鳥町と福井県和泉村の境もそう. 白鳥町は大部分が長良川の流域なんだけど,一部だけ九頭竜川支流の石徹白川流域なのです.つまり町内におおきな分水界があるわけです(ここは桧峠という峠で越える). 9/28には白鳥町自主バスでこの峠をこす予定です.

09月20日
(金曜日)

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こういう季節,か?

 [森と樹][天気と季節] 百日紅Lagerstroemia indica はまだ花盛り.ノウゼンカズラCampsis grandiflora も花を残している個体がちらほら,むくげHibiscus, syriacus だって探せばまだ花をつけている.

  夏の名残,というわけです.

  ところが,だ.数日前からもうキンモクセイの香りが街に漂っているのです.

  ワタシクテキにはキンモクセイOsmanthus fragrans は10月なんですけどね.教育実習の思い出があって,そうなっているんですけど.

  この木は中国では桂と書くらしい.だから桂花陳酒の香りはこの花の香りです. 桂林にもこの木があるのでしょうか?

  夏だか秋だか分からない爽やかな季節になりました. 世間では猛暑猛暑と騒いでいても,喉もと過ぎればなんとやら. 私のほうは,結局今年も部屋にクーラーはつけませんでした.

09月19日
(木曜日)

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体は大事に/この国はどこだ

 [身体と健康] 視力検査であります.

看護士「1のところの円はどこが開いているか言ってください」
安形「…」
看「1のところなんですけど」
安「あの,1ってどこなんでしょう

  即刻,裸眼視力0.1未満と判定(笑) 本当に番号(かなり大きく書いてある)どころか,どこに何が書いてあるかすら見えなかったのです.

  一方矯正視力のほうは非常に良かったので,問診のときはむしろ「頭が痛くなりませんか?」と心配されました(心配ご無用!).

  今日午前中は健康診断だったのです. 項目は肺X線,血液&尿検査,胃X線,身長体重測定,問診,視力検査です. 入っている健康保険組合がこういう機会を提供しているのです.

 [地理] 世界水資源アーカイブの国番号リストでちょっとした騒ぎ.「ザイールがない」

  本当だ,最後のほうに来るべきZaireがない. これはちょっとアセりましたね.

  しかし,

  調べてみたら,ザイールは「Democratic Republic of Congo」に名前が変わっただけでした.「Republic of Congo」と両方Congoがあるのは不思議だと思っていたらそういうシカケだったのでした.

  一応地理学科出身なんですけど<オレ (ぉ

  ザイールといえば,「キンシャサの奇跡」なんてリアルタイムで知っている人はちょっとした歳かもしれませんね.

 [研究][森と樹] 修論生,明日の「修士論文中間発表」にむけて最後の追い込みです.最後の発表練習.

09月18日
(水曜日)

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科学者を目指す人とそうでない人のために

 [研究][水] ネット知り合いの天羽優子(apj)氏,ついに書き始めました:「水を理解するために

  質の悪い広告にだまされないために,そして,科学というものの成り立ちを理解するために,

  お勧めの内容になると期待しています.

09月17日
(火曜日)

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怪談で行こう

 [電子・コンピュータ][ひと] 先日幽霊ネタ(じゃないのかも)を出したらふと思い出しました.絶対サポセン黙示録にそんなネタがあったような.

  何しろ研究所というのは,「増築に増築を重ねた結果誰もデバッグできなくなったプログラム」とか「集めた人が転勤し,しかもドキュメント不備のため誰も使えないでいる実は貴重なデータ」とか「学術雑誌に掲載拒否され日の目を見ることがなかった革新的(かもしれない)論文」とか「調合を間違えたたため即刻下水道送りになった薬品」とかがいくらでもありまして,これじゃぁ怨霊もたまるというものです.

  見つかりました.このネタです.

  夜中一人でトイレにいけなくなった方,ごめんなさい.

 [水] HORIBAの電気伝導度計,ついにオシャカに.

  次は自費で買ってみたい気分なのですが,さて,HANNAにするか,HORIBAを使いつづけるか. 一滴で測定できるあたりがHORIBAのTwinCondのいいところだけど,こうもやすやすと壊れたんじゃなぁ.

 [水] 23区内の寺社を巡ると,思わぬところで水道水のにおいがしない手水があったりして心地よい驚きを得ることがあります.念のためパックテストで残留塩素も調べてみるか,と思い始めました.とりあえずは共立理化学研究所パックテストの常備店である東急ハンズにGOかな.実は合同出版扱いで本屋でもオンラインでも注文できるのですが.

 [水] ところで誤解している人がいるみたいだけど,浄水器などで塩素を抜いた水は,よほど良好に保存しない限りは,すぐ使わないと雑菌が出ても文句は言えませんよ. そうならないための塩素なのですし,また,保存の労を不要にするための浄水器なのですから.

09月16日
(月曜日)

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雨/甘い夢

 [水] 文京区,新江戸川公園に行きました.規模は小さいのですが,濃密な緑の空間がそこにありました.

  惜しむらくは今日は雨だったこと.自然湧水(しみだし)があると思しき場所は,そこらじゅうがぬれていたので,結局どこから湧いているのか(あるいはいないのか)分かりませんでした.

  昨日に続いて関口芭蕉庵は撃退されたので(律儀に月曜休庵…),また来る機会もあるでしょう.

 [地形・地質] 昨日往復した芭蕉庵横の胸突坂ではなく,今度は新江戸川公園東の坂を登りました.ここはここで風情のあるところでした.椿山荘の前を通り,今度は下り坂,独協学園前を通って音羽の方へ抜けます.この坂(鳥屋坂)は,鳥屋という子爵が,交通のために私財を投じて整備した坂なのだそうです.典型的な蛇の目坂のように見えて,実はちょっと広くまっすぐ出来ているというのは,そういう歴史を背負っているわけです.

  地形を見る,森をみる,そして街を見る. また楽しからずや.

 [食べる・飲む] 赤坂,しろたえです.ここのレアチーズを自分で買うのは始めてです.

  いつもはもらってばっかり.

  値段は意外でした.こんなに安かったのね(ピースは¥210). 実は店の中に入るのも始めて.店員さんの態度がね,またなんとも.ハイクォリティでかつ気取りがない.  高級ホテルの接客ってこんな感じなのかな(もちろん知らないけど)って思ってしまいました.

  値段はともあれ,味は最高であります,相変わらず. レアチーズのピースはずいぶん小さいけど大丈夫.食べ応え充分ですから.

  梱包を待つ間ショーケースを見ていて思いました.「一度,全部一つずつって注文してみたい」…陳腐な夢でしょうか? 実は昔からケーキ屋に行くたびしょっちゅう思っていたんだけど,よく考えたら財政的にはそれができる身分になりましたね,多分.

  でも今はお菓子のアイコンで我慢?

09月15日
(日曜日)

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将来に乾杯

 [水] 椿山荘に行きました.いや,行く予定ではなかったのですが.

  本当の目的地は関口芭蕉庵新江戸川公園だったのです.しかし…

  地下鉄早稲田駅を降りて,新宿区・甘泉園公園なるところに寄り道したのです.よく見るとその隣に水稲荷神社という意味深な名前の神社まである.

  神社の手水舎,立派です.平成三年という比較的新しい水鉢.水を口に含んでみると,あれ,水道水ではない.

  井戸水発見か

  すこし調べなくてはならなくなりました.

  甘泉園は,こりゃどうみてもかつて湧き水があったはずという地形ではありましたが,池の出口からは全く水が流出していなかったので,現在は循環式なのでしょうか. それにしても,東京には結構たくさんこういう庭園があり,全部を訪れるのはかなり暇が必要になります.

  そんなこんなで寄り道調査連続.遅くなってしまいました.新江戸川公園には入れず(入場は4:30まで.冬はもっと早い).そして,関口芭蕉庵も余裕で閉まっていました(泣). 芭蕉庵の西には水神社という社があり,倉庫に神輿をしまっている人々がいました. 芭蕉庵と水神社の間を登る細い急坂が胸突坂.これを登りきると左に国宝を擁する永青文庫.

  芭蕉庵から100mくらい東にいったところで,椿山荘の門を発見(冠木門).こんなところに門あったんだ…と思いながら見ると,なんと自由に出入りができるようになっている.庭園内にある蕎麦屋・てんぷら料理屋・料亭などへの入口のようです.庭園内へもいける.

  今日の格好はしわくちゃのシャツ.辞書をつくるとき「しわくちゃ」の例として写真を使いたいと頼まれたら迷わず今日のシャツの写真を提供しますゼ,という状態. 今日も何件もの婚礼が行われていて来客が庭園内を散歩しているのでしょう.そこにこんな格好のが入っていっていいんでしょうか?警備員が飛んできてつまみ出されるということはないのでしょうか?

  結局,入ってしまいました.警備員も来なかったし.もしかしてかげで見てあきれていたのかもしれませんが(笑)

  これまで婚礼の客として2回きたことがあり,その度にみていた庭園内の古香井を,今日は写真に収めることができました.すでに薄暗くなり始めていたので,自噴しているかどうかは確認できませんでした.

  冠木門からは結構一般客と思しき人が入ってきます.中年男女と若い男女の組み合わせ…話声が伝わってきました.婚礼場の下見をしているようです. 人生で一番幸せな時間を過ごしていると言えるでしょう.

  願わくば一生その幸せが続きますように.

 [研究][水] さらに東に行くと,神田用水洗堰跡なんてところがありました.本や博物館でしかしらない神田用水の堰,ここにあったのかとちょっと感慨深い. ここから東に広がる江戸川公園は,ずっと崖沿いです.となると…と思って探すと,ほら湧き水がありました.

09月14日
(土曜日)

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真夜中の声/市公認のざしきわらし

  研究室(六階)の窓を開けっ放しなわけです. いい風が入ってくる.

  おや,そうしたら,入ってくるのは風だけではないのであります.

  女性の悲鳴であります

  それもずいぶん長く続く.といっても18歳未満お断り路線には聞こえません.どちらかというと夜の二時間ドラマの被害者というか…それにしてもずいぶん長いな.

  何だったんでしょうあれは.

  久々に土曜日に来たら,妙なものを聞いてしまいました. もっとも,遠く聞こえる切れ切れの声の方角をはっきり定めるのは存外難しい.もしかしたら建物内だったのかもしれません.

  東大生産技術研究所のたてものはまだ新しい.先日飲み会の時に話題をだしましたっけ:「この建物に幽霊の話がでるのはいつかなぁ」

  幽霊第一号はBe604号室の牢名主だったりして.もちろん安形氏のこと(笑).

  先月水水学会の折りに足を延ばした二戸市には緑風荘という旅館がありまして,ここには槐の間という奥座敷がある. で,ここはざしきわらしで有名だったりします.なにしろ二戸市が市のWWWサイトで紹介しているという,世にもめずらしい自治体公認モンです.

  TVで紹介されて大人気になった(2005年までこの部屋は予約がいっぱいらしい!)んで観光的に便乗という気持ちはワカランでもないですが,自治体がこんなこと書くかねぇと思ってしまいます.

  でもなんだか楽しい話,でもあります.

09月13日
(金曜日)

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両面

  昨日書いたことに関して:

  日本のどこかの地域である年の雪が少なかった場合,「温暖化の影響」と書かれる.一方,雪が多かった場合にも,「温暖化のため海から水が蒸発しやすくなり,雪が増えたとみられる」なんて書いてある例がある(実際に見たことがある.切り抜いておけばよかった…).

  どっちやねん(笑)

  鋭い方はお気づきでしょうが,これらをそのままひっくり返せば,そう,雪が増えても減っても,地球は寒冷化していると言うことだってできてしまうのです.

 [ひと] 初対面の人と電話と話す.若い女性です.おっと,関西言葉です.うれしいのであります.

  もっとも,偶然ながら,今日読んだ記事があるのであります(再読):絶対サポセン黙示録から

09月12日
(木曜日)

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楽観と悲観

  台所には人生の悲喜こもごもが詰まっています.

  日々の温度の代わり具合で,台所の居住性は変わります.最近のように暑くなったり涼しくなったりが続くと,毎日毎日台所でも発見をします.

  さて,悲観的な人の考え方:暑い日→「揚げ物ヤだなぁ」/寒い日→「水仕事ヤだなぁ」

  そして,楽観的な人は,その全く逆.

  読者の皆さんはいかがでしょうか?

09月11日
(水曜日)

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ずれ発見

 [電子・コンピュータ] 自分では全く気づかなかったのだけど,世界水資源アーカイブで使っているすべての図(マップ)にズレが発見されました.

  全球0.5に分けた方眼に色を塗ってマップを作っているのですが,色を塗るべき場所がその升目の中央であるべきところが左上角にしてしまっていたのです.うーむ全部書き直し.とはいうものの肉眼でわかる人はまずいないのですが.

  他,CRESTや研究室内のデータシェアシステムを仕込み始めました.

  今年は大量の修論生が相互に関連のある大量のデータを使ったり作ったりするので,お互いの間のデータシェアがうまくいくと大変面白いことになりそうです.

09月10日
(火曜日)

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何なんだ

  先日書いた朝日新聞問題だけど,あれを書いた翌日から二日間,なぜか(頼んだ覚えのない)紙の朝日新聞がポストに入っていました.こういう間違いは年に一回くらいしかないので,面白い偶然だとは思いましたが,邪魔なのでポストに張り紙をし,配達の方に注意を喚起しました.

  そうしたら,今日また入ってます.何なんだ.邪魔なんだってば.新聞紙からみるとオレはそんなに魅力的なのか(笑)

 [文献]知の欺瞞」再読(→前回の記述12).

  近代科学と哲学は本当に深いところで根は一緒なのかもしれないけど,両領域の研究者の間の垣根は高いようです.

09月09日
(月曜日)

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慄然

  夜行バスで帰京です.よく眠れました.

 [電子・コンピュータ][身体と健康] 日経バイトの2002年9月号の特集が,「電磁波影響の研究」なんですな.目に見えない電磁波の,身体や機械への影響が具体的にどういうものでどこまで分かっていて何がわかっていないのか,よく書いてあります.

  印象ぶかかったもの,それは心臓ペースメーカへの携帯電話の影響.もちろんそれ自体よく知られていることなのだけど,具体的に,ペースメーカのどこがどんな電波で影響を受け,そして影響を受けるとつけている人がどうなる,といった話を知っている人どれくらいいます?

  もちろん私も知りませんでした,はい.

  こうして知ってみると,やはり胸ポケットの高さに(電源の入った)携帯を入れておくというのは殺人行為に等しいという実感がわいてきました.

  肩から心臓に向う線が影響を受けること,3回脈拍を打つのに失敗するとその場で昏倒すること.よく覚えておきましょう.

09月08日
(日曜日)

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  (行った所: 八坂神社神水,吉水の井×,長楽寺平安滝○,清水寺音羽滝,泉涌水×,独鈷水×(季節的に涸渇するらしい.来迎院横の小川は湧水で始まっているようだが),醍醐山自然水・不動滝○,醍醐水○,慈心院閼伽井(たまり水).  長楽寺は高校のとき以来16年ぶりの再訪.当時と同じように畳の間に寝転がる.円山公園のそばなのにこんなに静か. 夕方上醍醐からの下り,木の間越しに見た夕陽が美しかった. 今回の旅の結論:[1]京都の寺社にはカエデAcer が異様に多い [2]オヂさんの京言葉の魅力を発見.そして,やっぱり女性の関西言葉は耳に心地よい [3]気持ちのいい穴場多数.天気のいい休日でも,すいているところは本当にすいている [4]背後の山が改変されているようには見えない東山にも,細ったand/or涸れた湧泉がある)

09月07日
(土曜日)

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  (行った所リスト.○は今日始めて行ったところで涸渇していなかったところ,×は行ったら涸渇していたところ : 六孫王神社井戸,亀屋良長醒ヶ井,柳の水,錦天満宮神水,金閣寺銀河泉×・巌下水×,法蔵寺井戸×,北野天満宮の井戸群○,千代の井×,雨宝院の染殿井,白雲神社神水○. 旧春日小学校の建物を活かした地球研に初対面.GAME-Tに関する会合. 終了後下御霊香水,染井. 京都駅近くのホテル泊. 柳の水はかつて8mの井戸だったのが水位が下がったのでボーリングした…というのはありがちな話でははあるが,現在でも水位が上がったときにはこの8m井戸に水が復活するらしい.面白い.)

09月06日
(金曜日)

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何かが違う

 [経済・社会][文化芸術] 夜行バス往復券+京都ホテル一泊という面白いパックがあります.パックといっても一人から参加可能で添乗員なし,ということは事実上切符セット.さて,それを電話でバス会社に申し込みました.

  保留時に背後に流れる音楽は,なかなかいい感じのジャズピアノソロ. ・・・ん,ちょっとまて,何かがおかしいぞ.

  「A列車で行こう」ではないですか.バス会社がなぜこれを?

  かといってバスが出てくる歌を探すというのもちょっと大変なのかも. 遊佐未森に「夏行きのバス〜道草ノススメ〜」という曲はありますが.

  そんなこんなで,京都に向って夜行バスでGO!!なんと4台も出ていました.

09月05日
(木曜日)

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ふるさとは遠くにありて,か?/蜜柑色を知っていますか

  昨日車で生研から帰るときに聞いたKarak(詳しくはあえて書かないが,情報はWWWにあふれています.興味ある日とは探してみてね.Zabadak系かも)の「私が見てる」という,三拍子系−結構好み−の曲.

  これ,後輩へのエールの曲だね.今聞くと.

  始めて聞いた時には自分が激励を送られているような気分になったものだけど,立場が変わると全く逆に思えてきますね.

  いい曲なのだ,本当に.

 [森と樹][地形・地質] 知人からのメイル.帰省中なのだそうだけど,「むっちゃ楽しい.楽しいけど,でも数日いると物足りない.自分の生活はここにはないからなのかもしれない」とのこと.

  ふるさとは遠くにありて思ふものか.確かにそうかもしれません. 一方,先日岩手に行った時一日だけ岩手山と姫神山がくっきり見えた日がありまして,その時思い出したのが,啄木の有名な歌

ふるさとの山に向ひて言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな
です.啄木は岩手山の麓で生まれた人,ああいう存在感バリバリの山なのでなおさらそう思えるのかもしれません. つまり「自然」(啄木の場合はふるさとの言葉もそうでしたが)に関しては明らかに故郷のものが一番.しかし,しかし,…現実の「生活」となるとまた別ということなのでしょう. そういうそこはかとない寂寥感を感じさせるメイルが届いたのでした.

  ところで安形の場合は,中学高校が清水市(静岡県)の割には南アルプスの存在も知らなかったという山音痴だったので,ふるさとの山といえばまずは家のベランダから見えた富士山,そして周辺の1000mにも満たないような裏山です.

  その裏山は,じつは普通の山ではなくてほとんど茶畑とミカン畑で埋め尽くされています.それがまた独特の緑色(私が旅した範囲ではどの地域でも見たことがない色!)をかもし出しています.蜜柑がなっているときにはもちろんそういう色になりますが,夏でもやはり他に例を見ない色になるのです. 東海道線で,あるいは東名高速で,あるときは国道で,帰省するとき,この色を見るとやはり故郷に帰ってきたと思うものです.この色が見えるのは,富士川をわたるあたりで一瞬,それから,本格的に見え始めるのは蒲原あたりですね(ってローカル地名オンパレードだなぁ).

  知人の故郷にはどんな山があるんだろうと思い出しながら,研究室の夜を過ごしています.今夜は涼しい.日付が変わったあたりから雨が降り始めました.さらに涼しい風が,六階の全開の窓から入ってきています.

09月04日
(水曜日)

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15個×x 円の恐怖

 [研究] また学会入ってしまいました.これで多分15個め.

  じつは学会費はすべて自費です.これが校費負担だったら,もっと入っているかもしれません.

  今回入ったのは地理情報システム学会.略してGIS学会です.

  まだ入ってなかったのかなんてお叱りを受けるかもしれませんけどね.じつはまだ他にも,いかにも入っていそうだけど実はまだ入っていないという学会があるのです.

 [経済・社会] すべて自費の学会費(全部年会費の形です),全部足すといくらになるのでしょう?おっかなくて計算できません(笑) しかしこういうものもきちんとしておくのが家計の常識ですよね.

  さて,全計で10万円を超えるか否か?賭けの対象となるくらい微妙なところかもしれません.

 [電子・コンピュータ] 某プログラムのモックアップ版を人に渡す約束.直前にバグ発見,直しているうちに別のバグが…と格闘しているときに相手が到着.結局そのデバグ最中版をわたすはめに.ちょっとマーフィの法則入ってますが,適切にバージョンフリーズをしておくべきだったと反省.

09月03日
(火曜日)

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修論生始動!

 [研究][ひと] 修論生を助教授部屋に集めて,修士論文路線決定会議なのであります.じつは9/20に修論中間発表というものがあり,ここでヘボい発表をやってしまうと足切りという恐怖.

  それにしても皆いつのまにか高度な問題意識をもつようになったものだ.私の修論時代はこんなにきちんと問題設定をやらなかったなぁ.締め切りが1月上旬だったのに対し最後の作業は12月中旬か下旬までやっていてそのたび問題意識が迷走していたような.もっとも,その最後の一連の作業が,結果としてもやっている最中にしても一番面白かったのだけど(結果オーライの世界…よい子はマネをしないように(笑)).

 [電子・コンピュータ] さて、昨年とか一昨年ですと巨大でかつ皆で共有すると面白そうというデータを使う修論はあまり多くなかったのだけど,今年はそれが複数あります.ちょうどCRESTプロジェクト(私の本務)でデータシェアシステムを作っているところだったので,研究室用サブセットを作って(というかここで試験して?)見るのもいいかもしれない,と思うようになりました.

  たまには役に立つことやらんとね,では.

09月02日
(月曜日)

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久しぶりにめでたい話

 [ひと] 結婚式案内に入っていた桃色の短冊の文面:

誠に恐れ入りますが当日一言お言葉を賜りますよう
お願い申し上げます
 要するに披露宴で何かしゃべれということですね.

  そういえば今年はこれまで慶弔の話が全然なかった.背広を着たのはいつだっけ?去年10月には着ていたような.何しろ昨年はずいぶん背広を着る羽目になりました.それもどちらかというとあまり着たくないような場面で. ずいぶん焼香が上手になりました.

  高校の頃からお世話になっている先輩の結婚式なので,妹の結婚式のときそろえて以来二回目となる礼服でも着ていこうと決意したのですが,探しても見つからない.それもそのはずでした,我が家では保管に不安があるということで実家で保管してもらっていたのです.

  それにしても何をしゃべろうかね?××のころ○○して△△になった話とか,酔っ払って○○で□□を☆☆した話とか,私をスピーカに指名したということはそれをしゃべられる覚悟ができているということかも?

  もっとも,それを本気でやると多分私の時に仕返しされそうな気がします(笑).もっともその予定は全然ないのが救い(というのか?)

  冒頭の桃色の短冊,じつは二枚入っていました.そういうものなのでしょうか.それとも余計なことをしゃべっても可という意味なのでしょうか(笑).

09月01日
(日曜日)

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朝日新聞に絶句/名栗湖の水

 [文献] 先日書いた朝日新聞Beのトンデモ記事,今日見たら最悪の初歩的間違いについてはちゃんと直っていた.

ブナ、ミズナラなどの照葉樹の原生林なら
だったのが
シイ、クスノキなどの照葉樹の原生林なら
に変わっていたのだ..(注記:初出時両方とも「シイ,クスノキ」なんて書いてしまいました.うーむ他人のことは言えない(笑).でも直したという事実はちゃんと書いておきますぜ)

  うむ,エライエライと思ったのだが,ちょっと待った.

  訂正情報はどこに書いてあるんだ

  最初からシイ,クスノキと書いてあったようなすまし顔してやがる. 念のため書くと,私宛の返信は一切来ていない(それ自体は構わんが,返信がちゃんと来る新聞社もあるよ)

  それが文筆をナリワイとする者の態度か,と絶句. とりあえず編集部に文句だ.

  Googleのキャッシュにはもう残っていない.私が件の記事の当時版を持っているかどうかは内緒.とりあえず朝日Beの2002/6/15版も手に入れるつもり,証拠として.

  (ひさしぶりに敬体じゃなくて常体の登場)

 [水] 埼玉県入間郡名栗村の有間ダム.貯水池は名栗湖と呼ばれます.その左右両岸に車道があるのですが,左岸側の道は朝6時〜夕方6時のみの通行が許可されています. この左岸ぞいにいくつか水場があるのですが,いつも通るのが夜になるのでいけませんでした.

  今日は始めて左岸側の水場に行くことができました.

  管理所売店の道の向かいにも水場があるのですが,これはいつでも行ける.しかし恐ろしいことが書いてありました:「洗車禁止」. この水,直接名栗湖に流れ込んで,で埼玉の上水道水源になります.そんなところで洗車する人がいるのか,と暗澹たる気分でありました.

 [天気と季節] 9月に入っても暑いのですが,夜はだいぶ冷えるようになりました.久しぶりに,夜窓を閉めて寝ました.

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安形氏にめいる
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