日記:2002年06月

最終更新:2002年7月4日 22:22



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安形氏にめいる
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06月20日
(木曜日)

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どんな言葉を覚えてきたか/朝日新聞お前もか

  最近立て続けに,日記更新をしていないことに対する問合せがあったんだけど,うーむ,気にしているヒト結構いるんですね.忙しかったからというのは言い訳にならない.忙しさを楽しむ余裕があるときは,どんなに忙しくても意外とたくさん日記を書けるものなのですから.

 [研究] 研究に関するキーワード集,とりあえず作ってみました.事典的説明はこれからです.

  時間があれば,優先するのはこういった「Officialな」仕事.日記はleast priorityです.

  でも毎日何をやったかくらいは,このブランクの間については書いておきましょう.

  徹夜開けの朝に,高畠華宵先生の画集を眺めながら.

 [電子・コンピュータ][記事] これはすごい,AOpenの真空管つきマザーボード. 真空管だから音がいいとは限らない(アナログ周りは職人芸だし)のですが,面白い.

 [天気と季節][記事] 富士山に雪が積もったらしいですね.山梨日日新聞より

 [水][記事] 上流の水源自治体が下流の水使用自治体から税を徴収するということを検討.佐賀県三瀬村の森林水源税(佐賀新聞より).

 [研究][水][森と樹][地形・地質][記事] アサヒ.コムに「補助金が林業を崩壊させた だれが森林を救うのか」という文章が載りました.それに対して編集部に出したコメントメイルを以下に示します.:


be編集部御中
私は東京大学生産技術研究所で水資源の研究を行っている者です.
「補助金」が林業を崩壊させた だれが森林を救うのか (坂本哲史氏筆)

http://www.be.asahi.com/20020615/W13/0055.html

拝読しました.特にコラムの日本の林業になぜ競争力がないかという点について
は読者にとって有益な情報であると思いました.
 ですがこの記事全体に推敲が足らないという印象をいだきました.

>ブナ、ミズナラなどの照葉樹の原生林なら

ブナも水楢も照葉樹ではありません.

>人間の片足の下に、数万匹の土中生物がいるという。

「土中生物」の定義がよくわかりません.細菌類を入れるとこの程度の数ではす
まないです.

スギとヒノキでは葉の分解性が違うので土壌(の表層)も異なるはず.一緒くた
にされてもあまり有益な情報ではありません.

>針葉樹の根は水平に広がるため、山全体が「一枚の根の板」のような状態にな
>る。

スギとヒノキでは根の張り方が違うので,前半部は誤解を招く表現です.広葉樹
と針葉樹を一まとめにした形での広葉樹礼賛主義はいつまで根を張りつづけるの
でしょうか.

>「堤防をコンクリートで固めても、大雨のたびに土砂災害が起きるのは、『一
>枚の板』になった山が簡単に崩れて土石流になるからだ」

もともと堤防は土砂災害を防ぐためのものではありません.砂防ダムの誤りでしょ
うか?(もっとも,砂防ダムだって土砂を「溜める」よりは流れてきた土石流を
「止める」のが真の目的です.)

さらに,土石流を引き起こすような大規模崩壊は根層より深いところに滑り面を
持ち,根はあまり関係があるとは思えません.むしろ地質条件が重要なファクタ
になります(現状では,崩れた後に始めてそこが極めて危険であることが判明し
たということがお約束のようになっていますが).

土石流災害の本質は,もともと危険性が高い場所に人が住まざるを得ないこと,
そしてその危険が住人に正しく伝わっていない例があることです.ちょっと脱線
しました.


>幹の表皮を適当な幅でぐるりとはぎ取り、地中の養分を吸収できないようにす
>る。樹木は2年ほどで先端から朽ちていく。地面に日が差し込むようになり、
>地表からは様々な植物の芽が出てきて、森林が生き返る。


ここでは,森林にあるスギやヒノキのうちどれくらいをからすのかという重要な
情報が欠けています.あまり多くをからしてしまうと,要するに枯死木の集まり
になり,若い樹木が充分育つ前に風害などにより古い枯れた木が根っこごと倒れ
る→崩壊への序章というシナリオがありえます.

表皮剥ぎ取りの深さはどれほどか分かりませんが,確かに伐採よりは楽(生命の
危険を冒す必要はない)ではあるものの楽な作業ではないと直感的には思います.


今後も有益な(かつ充分推敲された)記事を期待します.

==========余談
人工林再生の試みについては田中淳夫著「日本の森はなぜ危機なのか」
http://homepage2.nifty.com/tankenka/chosaku-5.html
にいくつかレポートがあり,皆頑張っているんだと心強いものがあります.

-- 
安形 康 AGATA, Yasushi Ph.D.
  東京大学生産技術研究所 虫明・沖研(水文・水資源研) PD
mailto:agata@iis.u-tokyo.ac.jp
「名水大全」管理人
http://homepage1.nifty.com/agatashi/meisui/

06月19日
(水曜日)

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  (久しぶりにExcelをふっとはしました.異常終了.さて,そうなるともう一度同じファイルを開こうとすると,ファイルが***(ユーザ名)によってロックされている云々と出てきて開けません.こういうときはタスクマネージャのプロセスタブからEXCEL.EXEを強制終了します.異常終了といいながら,裏ではEXCEL.EXEがまだ動きつづけているのでした.)

06月18日
(火曜日)

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  (横浜,地球フロンティアへ.四億年の炭素循環に関する本輪講. 帰りは根岸線が桜木町駅の事故でストップ.日本敗れるの号外. 韓国はキムチパワー爆発.五回のW杯で一度も勝てなかったことが執念を植え付けた? 日本はその点まだまだでした. でもお疲れ様でした. あとは韓国を応援だ)

06月17日
(月曜日)

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  (元麻布氏のPC史連載,第三回目が載りました.IBM PCという,我々世代にとっては黒船であり憧れであったなつかしのマシン. まぁ憧れという点では伝説の名機Apple IIeのほうが象徴的か.)

06月16日
(日曜日)

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  (また泊まり.休憩時間には市民のための環境学ガイドを再読)

06月15日
(土曜日)

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  (世界一顔の恐いGKの座を二人で争うドイツのO.カーンとパラグアイのチラベルト.二人の直接対決.今大会始めてリアルタイムで見た試合です. チラベルトはGKとしては凡ミスが目立った大会だったけど,でもあの圧倒的な存在感はさすが.この試合では無難にまとめていました.ドイツはテキトーに時間を使いながら,最後にイッキに攻勢)

06月14日
(金曜日)

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  (結局予選リーグ三試合のいずれもリアルタイムに見られず.今日は学芸大学自然史ゼミへ.なんとS.ポステル「水不足が世界を脅かす」の文献発表.その後飲み屋でサッカー談義. あぁ,今の世代はJSLなんて言葉すら知らない.「読売vs日産」とか「ヤンマーvs三菱」とか「古河vs日本鋼管」とか言っても昔話にしか聞こえないだろうなぁ)

06月13日
(木曜日)

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  (当研究室WWWサイトをよく見ると,webmaster宛のメールアドレスが書いてないくせになぜか私のメイルアドレスは目立つように書いてある.管理者より目立ってどーする(笑).Webに関する問合せが私のところに来ました.早速直しておきました.)

06月12日
(水曜日)

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  (GAME-TデータセンタCD-ROM,ついに原盤を焼いて−CD-RのディスクアットワンスでOK−業者に発送.これにて全作業終了! 業者からジャケットとレーベルの色校も送られてきました.)

06月11日
(火曜日)

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  (新聞より,都市用水ネタ二題:「<節水便器> スパコンしのぐ職人技」フロム朝日新聞.確かに複雑形状物体の周りの流体力学は難しい.でも表面が滑らかだからまだマシかも?  そして,日本ロシア戦ハーフタイムにいっせいに給水量が増えた話 フロム読売新聞. 後者は一人当たり何リットルの使用量になる?

06月10日
(月曜日)

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  (GAME-Tデータセンタで,GPS関係を整備.)

06月09日
(日曜日)

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  (生研公開の様子を速攻で公開

06月08日
(土曜日)

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  (生研公開続き.学芸大自然史ゼミから二人来客.一人は,なんと最初からグローバル水資源に興味があるという話.)

06月07日
(金曜日)

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  (生研公開なのであります.下旬からタイに行く準備−現地で使うPC2台の「仕込み」.異なるOS間でダイアルアップでファイル共有というちょっとややこしいことをやる−で忙しいのですがなぜか張り切って説明役になってしまう.)

06月06日
(木曜日)

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  UNEP(国連環境計画)が最近出したGEO (Global Environment Outlook)第3版,オフィシャルサイトはとてつもなく重たかったのですが,国内ミラーが環境研にできました

06月05日
(水曜日)

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  (GAME-T OnlineをCD-ROMにする話,やっとこさ「ライナーノーツ」を業者に発送.)

06月04日
(火曜日)

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  (先日書いた元麻布氏の集中連載,日本のPC史で,第二号が出ました.昔話であり昔話でない微妙なスケール)

06月03日
(月曜日)

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  (昨日出てきた話.アスリート系の人とクライミングの話をするとき,クライミングのグレードをマラソンのタイムにたとえました.クライミングの「5.13」≒マラソンで3時間を切る,5.14=2時間15分をきる,5.14c=2時間8分台という感じ. こういうたとえ話はあまり得意でないのだけど,いろいろな分野を渡り歩く場合は重要な能力.いい経験でした.)

06月02日
(日曜日)

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  (コンペ続き.女子は当然のようにYちゃん優勝.大熱戦の男子はスーパーファイナル(一位決定戦.ゴルフのプレーオフのようなもの)にもつれこみ,日没後の表彰式に.疲労困憊のスタッフは,壁の下でビールを飲みながら,開港記念日の花火を遠く眺めていましたとさ)

06月01日
(土曜日)

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  (横浜みなとみらい21,クイーンズスクェアにてクライミングコンペ.日本クライミング大会史上もっとも眺めのいい会場か?アングルによっては壁と大観覧車が隣り合わせに映るという,カメラマンにとって面白い場所)

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