日記:2003年02月

最終更新:2003年3月23日 15:28



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安形氏にめいる
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02月28日
(金曜日)

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いつものようにScience

  Science 299(5610)より.

  題名だけで興味を引かれたものはあまりなし.

  "Molecular Fossil Record of Elevated Methane Levels in Late Pleistocene Coastal Waters" by Kai-Uwe Hinrichs, Laura R. Hmelo, and Sean P. Sylva. (p.1214-1217).更新世には温暖期に海洋底のハイドレートからメタンが急速に放出されたということを,Santa Barbala Basinの堆積物から見出された「分子化石」により検討しています.

02月27日
(木曜日)

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Nature

 [研究] 中島美嘉の「WILL」を聞きながら,Natureを探索.

  6924号(2/13号)より:

  「Concepts」欄より:S. Rahmstorf著"Thermohaline circulation: The current climate" (699ページ) 熱塩循環を紹介してくれています.

  そのほか:O. Güntürkün著 "Human behaviour: Adult persistence of head-turning asymmetry"( 711ページ.→要旨).人体やその動きにある非対称性のうち,首を左右どちらに向けることが多いか云々ということを論じています.

  面白い例も紹介されている.くちづけをするとき,人は首を左右どちらに傾けるか?右派のほうが左派の二倍なのだそうです(いったいどうやって調べたのだろう…). 機会がありそうな人は次のチャンスには自分がどちら派なのかちょいと意識してみましょう.

  つづいて6925号(2/20)から. J.H.Christensenほか著"Climate modelling: Severe summertime flooding in Europe"(→要旨).気候シミュレーションです.温暖化時にヨーロッパの洪水イベントはどうも増えそうな話.夏の降水量は減る傾向とのこと.

  Zhou Zhongheほか著"An exceptionally preserved Lower Cretaceous ecosystem"(→要旨).前期白亜紀の極めて良好な地質記録が中国北部で見つかったという記事です.Natureにしては長い8ページにも及ぶ論文.書いた人は鼻高々でしょう.

  D.Gentyほか著 "Precise dating of Dansgaard-Oeschger climate oscillations in western Europe from stalagmite data" (→要旨).氷期間氷期サイクルを陸面から得られたデータで検証しています.使ったのは南仏の洞窟の二次生成物.U/Thでデーティングしています.80〜32kaの酸素同位体変動記録が得られ,それは海洋底コアやイスラエルの洞窟から得られた気候変動とよく一致したのだそうです.

  Bowlerほか著"New ages for human occupation and climatic change at Lake Mungo, Australia"(→要旨).オーストラリアのMungo湖の近くにある遺跡は世界最古の火葬の跡が見つかっているのだそうです.そこのデーティングを徹底的にやり,かつ層位学的検討からMungo湖の湖水位を再現しています.他に動物遺体の検討から,古環境を復元しています.

  結論から言うと,人間が来てから気候が急変.その(人間にとって)悪化してゆく環境に彼らがどう適応していったのかという絵を描き出しています.

02月26日
(水曜日)

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  (摂氏32度のバンコクより帰国.機内で珍しく音楽などを聞いてみる.日本POPのチャンネルに出てきた20曲くらいのうち,アーティスト名を知っていたのは桑田佳祐・沢田研二・平井竪くらいか.気に入ったのは中島美嘉の「Will」という歌. 遊佐未森の場合もそうなのだけど,マイ名曲の中には女性ボーカルが「僕」を一人称にして歌う歌がけっこう多い. 中島(なかしま)美嘉は,ネットで調べると一昨年末に彗星のように現れた超大型新人らしいのだが,当然安形がそんなこと知るわけもない(笑).もちろん名前を知るのも今日が始めて. さて,機内でビールを飲む誘惑には結局勝てず,最終的にはSinghaを4本,新宿に行くリムジン内で和製ビールを3本… もちろん車に載れるわけがなく,研究室泊まり. 今日の機内はすいていた.それに行きと違って赤ちゃんの鳴き声がそれほど大きくなく,助かりました)

02月23日
(日曜日)

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成田→バンコク→ピサヌロク→スコタイ

  成田空港第二ターミナル,手荷物検査口.北口と南口があるんだけど,両方ずらりと行列.二つの行列の最後尾が背中合わせにつながるという,いままで見た中では最長不倒距離を更新.

  ボーイング777は一路バンコクへ.機内誌でみたThe truth of Chalieという映画の登場人物名が知っている名前だったのは,これはAudrey HepburnとCary Grant主演の映画Charadeのリメイクだからみたいですね.二枚目か三枚目か分からない妙な中年を演じたCaryとは違って,この映画の男主人公はだいぶ若いらしいです.

  機内はほぼ満員.それ自体は別にどうということはないが,困ったのが赤ちゃんの泣き声,いや,叫び声.強烈です.実はこの種のサウンドは結構苦手だったりする(特に子ども自体が嫌いなわけではない)ので,こりゃ辛い.

  不幸中の幸いだったのは,実はその赤ん坊は遥か遠くに離れていたこと.世界のどこかのコンピュータがつかった,席順を決めるアルゴリズム上の偶然に心から感謝.

  拷問のような6時間が過ぎてたどり着いたのは摂氏32度のクルンテープ(バンコク).イミグレーションで沖さん発見.

  ピサヌロクまで国内線で飛び,WichaiさんPanyaさんと再会.TVクルーとは初対面.さっそく沖さんの撮影が始まります.空港からの出を本物の(といっても小型版らしい)TVカメラで撮影される日本人,タイの人からは映画俳優に見えたかも?

  泊まりはいつものスコタイ・Pailynホテル

02月22日
(土曜日)

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  (客人が来るので駒場のグランメールまぁさでケーキを買う.作業しながら食する生クリーム載せプリンや名物シュークリーム,そしてもちろんレアチーズに幸せ幸せ.作業もなんとかうまくいきもっと幸せ.残念ながらモデルの仕込みまでは時間がなさそう.明日から4日間タイ,その間に大きな計算でもやれればよかったんだけど. というわけでしばらく留守します)

02月21日
(金曜日)

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JGR,1月と2月

 [研究][文献] AGUJournal Of Geophysical Research (Atmosphere).1月はサボっていて目次を見ていない.二月の目次が来たので一緒に見ました.

  題名だけからみて興味を持ったものを列記.カッコ内は筆頭著者名です:

  大気と陸面の相互作用

  • Land surface conditions over Eurasia and Indian summer monsoon rainfall (Robock, A.)
  • Soil moisture and plant stress dynamics along the Kalahari precipitation gradient (Porporato, A.)
  • Impact of biomass burning on cloud properties in the Amazon Basin (Roberts, G. C.)
  • High temporal resolution of extreme rainfall rate variability and the acoustic classification of rainfall (Nystuen, Jeffrey A.)
ふむ,アラン・ロボック御大の登場ですね.

  雨や気温の確率・統計構造:

  • Daily precipitation statistics in regional climate models: Evaluation and intercomparison for the European Alps (Frei, C.)
  • Statistics of calendar month averages of surface temperature: A possible relationship to climate sensitivity (Wu, Qigang)
  • Mesoscale spatial variation of rainfall through a hidden semi-Markov model of breakpoint data (Sansom, John)
マルコフ過程の話はいまだに尽きるところを知らない

  人工衛星から測れるモノは

  • Comparing satellite rainfall estimates with rain gauge data: Optimal strategies suggested by a spectral model (Bell, T. L.)
  • Determination of land surface temperature and soil moisture from Tropical Rainfall Measuring Mission/Microwave Imager remote sensing data (Wen, Jun)
TRMM/PRでなくてTMIのほうか.

  こことここがつながっている?

  • Influence of sea surface temperature anomalies in the Gulf of California on North American monsoon rainfall (Mo, Kingtse C.)
  • Hemispheric differences in the temperature of the summertime stratosphere and mesosphere (Siskind, David E.)
  • North Pacific-North Atlantic relationships under stratospheric control? (Castanheira, J. M.)
  • Sea surface temperature forcing of the upward trend in U.S. extreme precipitation (Kunkel, Kenneth E.)
いったいどことどこがどうつながってるんだか.気候システムの奥は深い.

  氷期関係

  • Last Glacial Maximum over China: Sensitivities of climate to paleovegetation and Tibetan ice sheet (Jiang, Dabang)

  陸面モデル関係

  • Tangent linear analysis of the Mosaic land surface model(Yang, Runhua)

  こんなもの測っている人がいるのか…

  • Forty years of noctilucent cloud observations near Moscow: Database and simple statistics (Romejko, V. A)
  • Long-term record of nss-sulfate and nitrate in aerosols on Midway Island, 1981-2000: Evidence of increased (now decreasing?) anthropogenic emissions from Asia (Prospero, Joseph M.)

02月20日
(木曜日)

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御殿下にボルダー登場

 [アウトドア] 某掲示板に書いたことをそのまま転載という,またまた手抜き

国内の人工壁としては結構早い時期に出来ている東大本郷御殿下記念館(体育館・トレセン)の壁は,コンクリート壁にああ懐かしいフェイダーのホールドがついていたものです.建物はガラス張りなので外から見ることができます. 昨日用事があって東大にいったとき,ガラス越しに覗いてみたら,そのコンクリ壁とは別に,フィットネスジム内にベニヤ板ボルダーが出来ていてびっくり.幅5m,最大110度くらいで浅いコーナーやカンテをもつ複雑な形でした.

  妙に汚れの少ない壁だと思ったのですが,どうやらできたばかりのようでした.

  正確には「アウトドア」ネタじゃないんだけど.

  ちなみに先日書いた理学部旧一号館の博物館モノエレベータは,ドアを手で開け閉めするタイプで,この閉めかたが不正確だと,他の階からエレベータを呼べなくなるという代物でした.

02月19日
(水曜日)

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農民は笑う,か? / 学生は笑う

  やっぱりBGMはZABADAKの「Harvest Rain(豊穣の雨)(←オフィシャルサイト感想集を見つけました)

  何かというと,Scienceの299(5609)号です.

  目次に出ている「Climate and Management Contributions to Recent Trends in U.S. Agricultural Yields」(David B. Lobell and Gregory P. Asner著)が,ちょっと面白い論文.

  米国で最近20年間農業の反収に改善が見られること,そしてその原因が天気にあるというのです.

 [研究] 朝イチで卒論発表会.今年はウチの研究室からは一名.

  これにて卒論修論D論の発表会関係はすべて終了.皆様お疲れ様でした.

02月18日
(火曜日)

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あーるぬーぼー

 [文化芸術] 昨日に続いて美術話.

  高畠華宵がビアズリーらアールヌーボーの様式をよく取り入れて図案化しているのはしばしば指摘されています.そのアールヌーボー再評価は割と新しく,欧米においても1960年代にやっとこさ再評価されはじめたものでした.

  そんな中,1968年という早い段階で「アール・ヌーボーの世界」を著したのは美術評論家の海野弘氏(現在bk1でよく書評を書いているのを目にします).

  現在とは違ってあまり国内に資料が出回っていないなかで書かれたこの本(造形社から発行)は,その後1987年に中公文庫に入りましたがそれっきり.

  ところがその「古文書」が,最近装いも新たに新版として中公文庫に登場

  筆者の若い情熱が伝わってくる文章で,荒削りながら力強い流れを感じる作品ともなっています.

02月17日
(月曜日)

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会報に載った話

 [文化芸術] 昨年念願の初探訪を果たした,高畠華宵大正ロマン館から,季刊の会報が届く.

  今回の特集は「群れ

  特集については毎回次号予告に出ないので,次にどんな特集が来るかは会報が到着しないと分からない.それにしても全く予想できない特集内容です.

  中世ヨーロッパでの子どもの遊びの絵が多く紹介されていて,なかなか面白い.

  さて,美術館学芸員の日記のページがありまして,そこになんと私(文中では「A氏」)の来訪のことが書いてありました.

  よほど妙な客だったのかもしれません(笑).

 [研究] 今年はD論生二名.うち一名の草稿を夜中に読了.

  5年の研究活動でたどり着いた自分なりのオリジナルな自然観と,それに行き着くまでの過程に,なんともいえぬドラマを感じます.

02月16日
(日曜日)

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東国から水メール

 [文化芸術] 鹿島神宮の神宝,国宝でもある直刀・黒漆平文大刀拵.別名フツノミタマノツルギ

  見るとスが入っているは刃がこぼれているはで,刀としての美しさはあまりない.

  しかし並みの日本刀より遥かに古い歴史を持っている(奈良時代鍛造?)のが希少価値.そもそもこの時代の直刀がこうしてまだ輝きを保ったまま保存されているということ自体が珍しいのです(他に高知県・小村神社の金銅荘環頭大刀がある).その歴史の重さが見る者を威圧します.そして,この刀は全く不必要なまでに長い.それがまた人間の使うものじゃないというイメージを沸き立たせます.

  武道は東国に始まるという.それをあらわすかのように宝物館には日本刀が多く展示してありました.

  景安・国俊あたりのものもあります.しかし沸が一様でなかったりスが入っていたりのものも多いのは残念です.

  あれ,海獣葡萄鏡(香取神宮蔵)もある.と思ったらレプリカでした.香取神宮も,鹿島神宮と並ぶ武道の神社として有名です.

 [森と樹] 鹿島神宮は,建物は別にたいしたことはない,いや,立派には立派なのですが,それよりもっと味わうべきものがあってそちらのほうが圧倒的な印象を与えるのです.

  それは,広大な社叢.これはなかなか凄い.一見の価値はあります.

 [水] 何でこんなところに行ったかというと,後は某所に書いたことから転載:

  椎井池(玉造町):砂層からなる丘陵を鎌倉の谷津のごとく谷が削る.その谷壁下部(源頭ではない)に湧き出る.砂層の丘陵なので,池の底も砂.その砂を吹き上げて湧くさまを観察できる.

  玉清池(同):ヤマトタケル伝説が残る池,のはずだけど池自体には水なし.中心部を掘った穴(井戸)の中に溜まっている(G.L.-0m)のみ.

  思井戸(潮来市):これも丘陵を広く削る谷の谷壁基部から湧く.わざわざ池に覆い被さるように古木が枝を広げているのでちょいと暗い.現地の人に道を聞きまくってやっとこさ発見.住所が「大生」とわかるまでが大変でした.

  鹿嶋神宮御手洗池(鹿嶋市):これは有名.広大な鹿嶋神宮の森は全くの未舗装で,しかもそれは台地のへりにあるので,その台地を降りたところには湧き水があって当然といえば当然.暗い暗い神域をイメージして行ったら,前は広場に開けていて以外と明るい.ただし一番奥の湧出点は昼尚くらいところ… 森の大きさに比べて湧出量は小さいので,間違いなくほかにも湧泉があるはず.適当に走り回っていると「史跡七つ井址」なんてものもありました.

  忍潮井(神栖町):息栖神社一の鳥居両脇にある.かつては川底にあったとのこと.汽水の底から淡水が湧くということで神格視されたらしい……が,柵があって入れなかったので採水はできず残念(その気になれば越えられる柵だが遠慮).

 [天気と季節] 帰りは珍しく高速で.成田・酒々井のあたりだけ雪.そういえば昨年タイの人とバンコクから帰ってきたとき成田空港の気温(朝着いた)が0度というアナウンスがあってタイの人が凝固していたことがあったっけ.

  雪が降ってきたときちょうど車のスピーカから流れてきたのは山下達郎の「クリスマス・イブ」だったりする.

02月15日
(土曜日)

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昨日の続き

 [研究] 空気中に電気を運ぶ物質があるというのは確かで,そうでなかったら雷は起きない.この電気を運ぶ気体が大気負イオン,Negative air ion.この「本来の」言い方がなぜかマイナスイオンという曖昧な言葉(中学の理科でやるイオンは液体に溶けているもので,こりゃまったく違う)で紹介されたためどうもわけのわからない便乗商売が入ってきやすくなっている面があります.

  東大の大学博物館でニュートリノ展をやっていました.もちろん小柴教授ノーベル賞受賞記念.

  そこでスパークチャンバーが展示してありました.昔ながらの宇宙線検出器です.原理は単純なのだけど,10〜30秒に一回本当に目の前で斜め(のことが多い)に光点の軌跡が走ると,「今宇宙線が来た!」と心地よい感銘を受けます.

  この光点はまさにチャンバー内の気体がその瞬間電離しているわけで,気体の負イオン.

  大気負イオンの身体に対する影響の評価は意外と古くから研究があり,どうもよく分からない.分からないのだけど状況によってはいい効果がありそうだというところまでは確か.問題はその「状況によっては」というところで,何しろ大気負イオンはそれがいったい何であるかまだよく分からんというもの,つまり電離した気体とはいっても「何の」気体であるのか,質量分析計などでちゃんと調べた研究がかなり少ないのです.

  そして恐ろしいことに,こういったたくさんの生理学的研究で用いられている大気負イオンが,それぞれ同じものであるか違うものであるかすら分からない.ということは実験条件のコントロールが不可能というわけです.

  だったらプロが地道に調べ上げるしかない.そして,こういう身体状態でこういう環境に置かれたときこういう大気負イオン(←ここが大事)を吸ったらこういう影響が出るという法則性を見つけるようがんばるしかないのですが,いつの間にやらマイナスイオンやら身体にいいやら言葉だけが独り歩きしているのです. 日本の理科教育は,ここに見事な失敗の例を見出します.

 [食べる・飲む][身体と健康] 他には,たとえば,タンパク質を食べたらそれがそのまま(分解されずに)血液に取り込まれると信じている人とか,ね.実は筆者も高校のころはそうだったりして…中学理科の話題です.

  たとえばコラーゲン(たんぱく質です)を口からバンバン食べても,おなかの中では一旦アミノ酸に分解されてからやっとこさ血管にはいるのですから,コラーゲンを食べてもそれが皮膚に「ダイレクトに」効く訳ではないのです.…てか分解されてできたアミノ酸が体内でもとのようにくっつきなおしてコラーゲンに戻る保証はどこにある?

  というわけで実験室の試験管実験のようにパッと原因と結果が一対一対応するわけではないのですから,さまざまな手段をつかって,体内でいったい何が起こるのか(あるいはおきないのか)これまた地道に地道に調べることになります.→こことか

  実際そういう仕事をしている人はたくさんいます.そうやってじわじわと本当のことが明らかになってゆく.

  しかしそういう方々の努力をあざ笑うかのように,トンデモ宣伝がまかり通り,特殊な条件でしかあるいは単に偶然でしか効果が出てこない商品を,あたかも奇跡の薬であるかのように売りつける輩が跳梁跋扈する.

  どんな権威(大学教授とか,博士号とか)を借りようが,変な説明は変な説明であると言うしかない.王様は裸だといいつづけるのが,一応は科学教育を受けてきたと自負する者の義務であり,おそらくは宿命なのでしょう.

02月14日
(金曜日)

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身分証明書

 [ひと] 本籍のあるところの市役所から届いた身分証明書には,こんなことが書いてありました.

  「1.禁治産または準禁治産の宣告の通知を受けていない」

  「2.後見の登記の通知を受けていない」

  「3.破産宣告の通知を受けていない」

  この「受けていない」の主語が不明なのですが,市役所のことなのでしょうか.

  まぁ世の中は広く,今まで知らなかった世界がたくさんある.

 [生活] 机の上をいくらかはきれいにしておくと,それまではあまり気にならなかった小さなゴミが結構気になるようになってきて,こまめに電池式クリーナーで掃除するはめになります.

  といってもそれが結構いい息抜きになる.

  それにしても不思議ですね.埃というのはいったいどこで生産されてどうやってここまでたどり着くのでしょうかね.世界のどこかに埃をばら撒くことを目的としている悪の集団があってそいつらがせっせとばら撒いているのかもしれません.

  そうそう,マイナスイオン云々の集塵機の中にはどうみても昔ながらの静電気式というものがあるそうですな.便乗商売.

  マイナスイオン商品全体としても,本物はごくわずかなのでしょうが…

02月13日
(木曜日)

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表じゃわからない/確率0.1

 [研究][電子・コンピュータ] http://hydro.iis.u-tokyo.ac.jp/GW/result/global/annual/runoff/index.htmlあたりを,ほんの少しずつ,でも見ただけでは分からないような形で,直し始める.

  データ構造を根本的に変えてしまう,というか今まで過去の経緯からぐちゃぐちゃになっていたのを皆きれいにするのです.

  でも表示方法自体はほとんど変わらない.つまり見た目では分からないということ.まぁ裏方仕事.将来の生産性がこれでかなり変わってきます.

 [研究][ひと] 修論発表会が終わりまして,私もそろそろ家に帰れそうな雰囲気.

  実はこれまで3晩帰っていなかったりします.と言ってもここに詰めていた時間のうちほとんどは自分の仕事をしていたんだけど.

  それはそうと,社会基盤工学専攻の約60人分の修士論文のなかから1/10ほど,つまり6名の優秀論文に与えられる「古市賞」を,ウチの修論生6名中二人がゲット.

  ランダム現象だとしたら受賞確率は各自1/10.6人中ちょうど二人が受賞する確率は?

  (1/10)2×(1-1/10)(6-2)×6C2≒0.10ですね.

  ついでにマニアの人は検定もやってみてくださいな.

02月12日
(水曜日)

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修論発表会

  修論発表会一日目.場所は本郷,工学系一号館15号「階段」教室.本来行ってる暇ないだろって?実は本郷で別の用事があったのです.ちゃっかり午前の部の最初と最後だけ修論発表会に侵入.ちょうどウチの研究室からの発表がその時間にあるのです(他に午後二人,また明日二人)

  2年間のいろいろな思いがつまった15分間(発表10分質疑5分).

  ところで今日はじめて気づいたんだけど,旧理学部一号館って,二食側のほんの一部だけ,実は残っていたんですね(ローカルネタだなぁ) 中に入ってみるといまどき老舗百貨店にもこんなのないぞという時代物のエレベータがありました.

02月11日
(火曜日)

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GCMはこう使う(か?)

  Natureより.6923号(2003 2/6号)です.

  何かというと,1500万年間チベット高原はほぼ隆起していないという論文なのです.

  どうしてそう考えたかというと,植物化石から. …それでは何も珍しくない.しかし,植物化石から得られる情報だけからではなく,もう一つ「道具」を使っているのです.

  それはGCM(大気大循環モデル,全球気候モデル).コンピュータによる気象のシミュレーションです.

  どう関係があるんや.

  それは,植物の証拠から化石算出地点(Tibetの南の谷)でのその当時の「気温」は推定できるのですが,気温から標高を導き出すのによくある0.6度/100mといった数値を使えるとは限らないということなのだそうです.そこでエンタルピーを援用し,熱力学的に化石算出地点の標高−気温関係を推定し,当時の標高を推定してやるということのようです.

  その結果わかったのは,15Maにここは4600mにあったということ.あれま,今とあまり変わらない.

02月10日
(月曜日)

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古武道

 [文化芸術] いきなり何を思ったか日本武道館へ行ったのがつい先日.もしかしたら大学の入学式以来かもしれない(すぐそばの科学技術のほうへはそれよりよっぽど多く行っている).何かあのときよりずいぶん小さく見えます.

  なぜ行ったかというと,日本古武道演武会というわけ.

  一日中休みなし,全国から来た35グループが一グループ8分の細切れ演武.しかも有料.これじゃ人が来るわけないな…とおもっていたら大間違い.開始時刻ですでに席が見つけにくい状況です.

  始めと終いが砲術で,屋外でやってもかなり大きな音がでますから屋内だとさらに度肝を抜くような大サウンドが観客を襲います.終いのは黒田家伝来の砲術とのこと.如水もこれを使ったのでしょうか.まぁ敵味方が生死を賭けて対峙している戦場でこんな音がしたら,そりゃビビるというものです.

 [文化芸術] 居合道関係はかなり地味.そりゃそうだ.派手な殺陣を見せるわけではなく,いろいろな姿勢からいかに効果的に刀を抜き,斬るかという「型」の展覧会に終始するのですから.でもそれはそれで,グループの中でも旨い人とそうでない人の差があるのが面白い.

  観客が沸くのは鎖鎌とか乳切木のような飛び道具(正確にはそうではないが)系.相手の刀に鎖を巻きつけてとり上げてしまうんだからこれはウケる.

  振袖の女性が鉢巻たすきで戦うのもあった.なぎなたです.あるグループは珍しくエンタテイメント性を取り入れており,なぎなた女性グループの棟梁と思しき婦人が太刀をもった大柄の男性に戦いを挑み,一回なぎなたを叩き落され観客がハッとなったところで,捨て身の飛び込み,相手の短刀を奪って見事一撃.観客,大いに拍手というわけ.

  真剣で斬るグループもありました.居合据物斬です.青竹を立てておいて,それを袈裟懸けにばっさり.これも観客まで緊張する.そして見事切れて大拍手.

  ちなみに開始時には君が代斉唱がありました.本気で世界最強の武道をめざすなら国籍や伝統にこだわる必要もないのですが,これは最強を目指すというよりはあくまで「日本的なるもの」をベースに精神を鍛えるという背景があるのでしょう.

  というわけで寄席と古武術・古武具,そして日本画のほんの一部と茶碗のほんの一部が,筆者にとっての「日本趣味」. もちろん日本の自然もそれはそれで大好きです.

 [研究] 12日から修士論文発表会.そして12日は卒論締め切りでもあります.

  研究室じゅうがなにかざわつき始める今日このごろ.

  締め切りという「イベント」は,それはそれで結構楽しめるのだけど,自分のときが一番楽しめた.どうも他人のは心配ばかりになってしまいます(そういう時に限って実はあまり心配いらなかったりする)

02月09日
(日曜日)

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インフルエンザ蔓延中

 [身体と健康] 「○○は風邪を引かない」といった言説がまかり通るこのごろ.周りはインフルエンザ患者だらけです.

  ○○のところにはあまり悪い言葉は入ってほしくないなぁ.なぜなら,私はこの冬あまり風邪にやられていないのです.

  それはそうと,最近読んでいる医学系都市伝説・WebLogの「2/9」(そういえば今日の日付だね)の項を参照.ちなみにこれを書いているのは精神科のお医者さん.

  「放っておいても治るときには治るし、続くときには続く」というのは,案外そうなのかもしれない.風邪ならばね.でも風邪のような症状で実はとんでもない重症ということもあるので,それが心配で皆病院に行くのかもしれません.

  「鼻水ぐずぐずで、ちょっと頭ぼんやり、という程度なら、私のお勧めは「タイガーバーム」とかメンタム類を胸にぬりこんで早めに寝るというもの。もちろん、かぶれが出るような人は別途工夫を。」なのだそうです.そういえば部屋には封を切っていないタイガーバームがごろごろしているな.

  でも厚着して寝るときも胸にバームを塗って効果あるんだろうか?

02月08日
(土曜日)

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暑いゼ!

 [研究] Science5608号に載っていた論文.これがなんとも暑い

  Matthew Huber and Rodrigo Caballero, 2003. Eocene El Niño: Evidence for Robust Tropical Dynamics in the "Hothouse", Science, 299(5608), 877-881. です.

  第三紀(おおよそ恐竜が滅んでから人類が誕生するまでくらい)のなかで特に温暖だったことが知られている,約5000万年〜4000万年前の「Eocene(始新世)」について,その気候を論じているものです.「その当時の」エルニーニョがどうのこうの,という論点が面白い. (ちなみに→地質年代表穴掘り職人工房より)

  それにしても「Hothouse」とはねぇ.なんとも暑い暑い表現.

02月07日
(金曜日)

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男女比

 [ひと][経済・社会] メモをもうひとつ.清水市役所市民課に身分証明書をたのむやり方です:[1]返信用封筒(折りたたんでよければ定型でよい)←切手貼付.大家族でなければ¥80,[2]請求書,[3]手数料(1通あたり300円,定額小為替)を市役所市民課,郵送担当に送ります.

  …って結局昨日の戸籍謄本と同じじゃないか.値段だけは違うけど.

  この身分証明書とは,破産者や禁治産者などであるかどうかの証明になるんだそうですが,いいじゃんべつに破産者だって.どうも世の中の力学はよく分かりません.

 [研究][ひと] 日本地理学会の学術大会(3/30,31東大本郷)の手伝いをすることになったので,スタッフ会議に出席.

  裏方から学会をみると,結構運営は難しい.勉強になりました.

  託児所について議論あり.この件に関しては生物学関係の学会が結構進んでいて,その事例や議論の過程は参考になります.

  天文学会で託児所を開設するさいの議論を収録したり,今後類似のことをやろうとする際に有用な資料をまとめてある加藤さんのサイトを発見.熟読しました.

 [ひと] 形の科学会から所属住所等確認はがきが届く.もし変更があったら赤で直して返送してね,というアレです.

  かならず性別欄を書いてね,という依頼もありました.その理由として,日本学術会議から「科学者集団には女性が10%以上含まれることが望ましい.各学会は男女比公表を」云々という通達が来たんだそうです.

  目標が10%というのはいくらなんでも低すぎる.何かの間違いじゃないか,と思いましたが,調べるとどうやら本当らしい

  そんな低い値を目標にしていいのか,と一瞬思いましたが,そうせざるを得ないのは現状があまりに1:1から偏りすぎている分野があるからでしょう.

02月06日
(木曜日)

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戸籍/錯視もうひとつ

 [ひと][経済・社会] 自分へのメモ,清水市役所市民課に戸籍謄本をたのむやり方です:[1]返信用封筒(折りたたんでよければ定型でよい)←切手貼付.大家族でなければ¥80,[2]請求書,[3]手数料(1通あたり450円,定額小為替)を市役所市民課,郵送担当に送ります.

  請求書は白地の紙で,[1]氏名+印,[2]昼間連絡のつく電話番号,[3]住所,[4]本籍地,[5]筆頭者,[6]必要部数,[7]目的を書きます.もちろん「戸籍謄本」を請求することを明記.

 [数学パズル][身体と健康] 昨日も書いた錯視.日本語だと「トリックアイズ」の著者でもある北岡明佳氏のサイトなどがあります.

  いやはや,ますます自分の眼が信じられなくなってきますね.

02月05日
(水曜日)

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錯視

  修論提出後の,けだるいひととき.しかしまだ気は抜けない.たった一週間でもう発表会なのです.

  発表会プログラムを載せておきました.2/12,13二日間みっちり.

 [数学パズル][身体と健康] ちょいと脱線.よく覗きに行く某日記(イマ風にいうとWebLog)で紹介されていた色覚の錯視です.

  それがMITのラボによるこの画像

  「A」と書いてあるところと「B」と書いてあるところの四角い灰色が,実は同じ色なのです. 信じられます? そこだけ画像を切り出して比べると,本当に同じなのです.

  白い地に黒い正方形を狭い隙間をあけて規則正しく並べると,白いところが道みたいに見える.で,その「交差点」がなんとなく灰色に見える,というのは古典的な錯視.人間は無意識のうちに,実際の色に何らかの「脚色」をしてしまうのです.それの応用といえば応用なんだけど,何度見ても信じられないという点ではこちらのほうがはるかに上.

  よくお分かりかと思いますが,「私はこの眼で見たんだ間違いない」といった言い方は,その人がそう思ったことは正しいのかもしれないけど(まぁそれ自体嘘かどうか確かめようがないですが),客観的事実と整合的とは限らないわけです.

02月04日
(火曜日)

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それほど修羅場にはならず

 [研究][電子・コンピュータ] 修論締め切り

  6人だものねぇ.一人で全部面倒を見られるわけでもない.

  まぁそれ以前にあまり派手に手伝わなくてもいい面々ばかりだったのですが.

  マーフィの法則に従えば,こういうときにかぎってプリンタが壊れる.

  でも,実は先週一度壊れているのが厄払いになったのかも.提出直前までプリンタは絶好調.

  それに,本当に印刷が速いね.

  自分のD論のときを思い出しました.カッコつけて全ページいいプリンタで出そうとしたら,動きが予想以上に遅く,結局提出はしめきりぎりぎりになってしまったのです.カラーページより白黒ページのほうが印刷が遅いなんて,うーむ想像も出来なかった.

02月03日
(月曜日)

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Think Nature First / 絶句2

 [研究] Scienceにつづいて今度はNature

  先日のRashke教授のレクチャーにもちらっと出てきたのだけど,Vol.421 No.6921(2003/1/23号)にはアラビア海のボーリング資料から完新世のアジアモンスーン変動を論じた論文(Guptaほか著)と,それに関連して全球的気象システムという観点からみたモンスーン研究の短い解説(Zahn著)が載っています.

 [研究] 海と気候といえば,Science Updateには海水温と旱魃の関係(1998-2002年に世界の数箇所で起こった旱魃は熱帯の海水温が高いことと結びついていたという知見)についての解説記事が載っています.この記事でたった一つの引用文献となっているのは,実はScience299(5607)の論文だったりするのが面白い.

 [研究] 我が故郷清水(静岡県清水市)の表玄関,JR東海道線清水駅はただいま改装工事中.朝そこから静岡に向う電車に乗ろうとすると,ホームから思いっきり見えるところに,というよりホームの人に見せるための,看板がありました.

  真っ赤な色で書いてあるその文言は「トルマリンゴ

  顔から火の出る思いですまったく.

  清水といえばこんなはずかしいDMを,こともあろうに水に関するエセ科学糾弾の第一人者のもとに送りつけた会社も市内にあるんだよな…(思わずどんな会社か見に行ってしまったものだ)

02月02日
(日曜日)

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絶句

 [ひと] 年末になくなった祖父の四十九日法要.

  七日間×七回という日数は,遺された人々の心理を考えると相応に考えられた長さのような気がします.

 [食べる・飲む] 普段めったにTVは見ない(サッカー番組以外は)のですが,今日はなんとなく夜実家の居間にいたので,TV視聴.番組は,「発掘!あるある大事典

  いろいろ(悪い)噂は聞いていたけど,いざ実際にみてみると相当に絶句

  「肌荒れに悩む人○○%」と出てくる.ではその「肌荒れ」の定義は?

  肌荒れの中にはにきび云々の症状も紹介されていたが,あとの方ではβカロテンが肌の老化を防ぐなんて言っていたな,にきびが老化現象か

  毎食後ジュースを飲ませて肌年齢(この定義もよく知らんが)を測っていたけど,単に水を飲ませるだけ,それから水を全く飲ませないといった対照群を設定していないのは噴飯.

  さらに,数日間に食べたもので肌年齢がコロコロ変わってしまうならば,番組のあちこちで出てきた一回だけの肌年齢測定の結果をいったいどう解釈すればいい?(その人が数日間何を食べ何を飲んだか全部把握しないといけないじゃないか)

  もっとすごいのはストレス負荷試験だ.ストレス度なる数値の定義もまたよく分からないが,こういうストレス(といえるのかどうか分からんが←ちなみにたとえば鼓動が早くなったのが原因なのかもしれないよ.その場合運動はするなというのかい?)によりほいほい血中βカロテン量が変わるなら,これまた一回だけの測定で「その人の体質としての」βカロテン量を測定するのは無意味.

  次,油で調理するといいと言い,さらに干し杏がでてきたな. 両方ともカロリーの固まりじゃないか

  それに,油料理を勧めている番組でエコナのコマーシャルが出てくるというのはもうそれだけでお里が知れるというものだ.

  韓国食材店に来ていた韓国人留学生の肌年齢を調べる.結果をどうして韓国海苔だけに押し付ける?なぜキムチじゃない? 海苔養殖の方についての検査もまた然り.

  要するに推理小説に喩えると,「容疑者はAかBかC.Aについては動機もあるしアリバイもない.よって犯人はA!」という言っているようなもんです.おいおい,BやCについての調べはどうした,というか最初から「他の容疑者もいるかも」なんて考えもしないんじゃないだろうな.JAROじゃなくてと学会にタレコミするぞ…

 [研究] もっとも,私があーだこーだ言う前にあるあるを狙い撃ちにしているここで充分叩かれているのですけどね. ほかにはこのあたりこのあたりあたりも,昔の番組についてですが,必読.

  こうした科学の衣をまとった詐欺的番組には,今でこそこう偉そうなことを言いながらも,私も大学はいるまでは見たらだまされたかもしれません.

  わざわざ大学を出たことの効用は,実にこういうところにありました.

  例えばこれで両親や家族がインチキ商売に引っかからずに済んだ…というなら両親にとってみればわざわざ息子を大学に行かせた甲斐があったというものですが,幸か不幸かウチの家族はもともとこの手の番組には眉唾姿勢でして,「何でも偏らず食べるのが一番いい」というライフスタイルなのです.

02月01日
(土曜日)

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ふにゅふにゅ

 [文学と言語] 日頃よく見に行く医学系都市伝説サイトの日記(12/20のところ)に,「ハリッポッターと〇〇の△△」というフレーズをたくさんつくるという試みが載っていて,でその日記作者がとりあえず本棚にあった本の題名を漬けてみた結果がこれ(同サイト所収の画像より).

  なんというか,その脱力さかげんが笑えます.

  夜から新幹線で故郷静岡県清水市へ.

  なんと指定席ですよ指定席!えきねっとを日常的に使うようにならざるをえなくなり,つまり自由席のきままな旅というものがやりにくい身分になっているのです.

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安形氏にめいる
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