日記:2002年11月

最終更新:2002年12月2日 18:53



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安形氏にめいる
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11月30日
(土曜日)

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眼/水と緑

 [文化芸術] 世田谷区岡本の岡本静嘉堂美術館,曜変天目茶碗(国宝).

  前回見たときとは違って自然光ではなく蛍光灯+スポットでした.

  そうなると全く見え方が違ってくる.スポットで照らした場合,斑紋の内側は白濁した半透明に見えるのです.土の色が透けて見えているような…

  そして,そのように見ると一つ一つの美しい斑紋が,まるで眼のように見えてくる.なんだかこちらの心を見透かされているよう.

  去年から比べて,自分がどれだけ成長したか問い掛けられているような気にもなりました.

  見ているときには鼻水が出てきてだいぶ困りました(笑).

  ところでこの茶碗を入れている箱も,螺鈿で曜変と書いてあってかなり美しいのですが,残念,展示はなし.

 [水] 静嘉堂から道をはさんで向かいにあるのが瀬田四丁目公園.緑濃い段丘崖の自然公園.当然ながら?湧水あり.静嘉堂隣の岡本民家園には,蛍飼育設備があり,湧水を使用しているとのこと.

  世田谷区大蔵四丁目,運動公園崖下の湧水を探訪.つづいて,…

  大蔵三丁目,大蔵三丁目公園の湧水.世田谷通りがそばにあるのに,妙に静かで妙に緑が濃いところ.豊富な湧水があります.おや,同業他社(笑)が流量を測っている.

  世田谷通りを渡り,成城三丁目の林野庁宿舎裏湧水へ.湧水地点は立ち入り禁止になっていました.本物の湧水と流れがある児童公園です.

  段丘崖にそって野川上流方面へ.小田急線の高架をくぐるとすぐに喜多見不動の滝(成城四丁目).かなりの水量ですが,よく見たら水の出口がない.循環させているのでしょうか?

  さらに成城四丁目22のみつ池神明森へ.フェンスに囲まれ全く入ることが出来ませんが,外からその昼なお暗い森とその下の湧水を見ることができます.流れ出した水は野川に注ぎ込みます.野川もこの辺までくるとかなり幅が広く立派な高水敷が現れます.

  というわけで一人巡検終了. 研究室に戻って一仕事終えたあと,久しぶりに家に帰りました.

11月29日
(金曜日)

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  (GTOPO30から0.5度標高マップを作る…はずが,くだらないバグで大幅に遅れる.Excelからtar.gzを展開するなんて不埒なことを考えたのが敗因? なんとか気合で学芸大学ゼミへ.そのまま研究室に戻って泊まり.)

11月28日
(木曜日)

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  (不覚にもWindows単体ではMPEG2再生が出来ないことを知らなかった.TMPGEncMPEG-2 VFAPIをいれてMPEG1に変換. 夜,約二ヶ月ぶりに名水大全を更新.)

11月27日
(水曜日)

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  (12/6に山口大学で行われる小シンポジウム「マイナスイオンを考える」に参加することを決意.E-mailで参加を申し込む.)

11月26日
(火曜日)

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  (虫明先生の「視点・論点」再放送.MTV-2000でMPEG2録画)

11月25日
(月曜日)

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  (虫明先生がNHKの「視点・論点」に出演.皆で見て盛り上がる)

11月24日
(日曜日)

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  (早朝はFCバルセロナ対R.マドリードの試合,午後はわがエスパルス対アントラーズ. サッカー漬けの一日.)

11月23日
(土曜日)

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馬には馬の/なぜ知ってるんだ

  某所で競馬の話で盛り上がる.といっても安形自身は馬券を買ったことはありません.公営ギャンブル全部未体験.

  だから今日出たのは,馬券ではなくて馬自体の話.詳しい人が教えてくれました. とりわけ,伝説的なヘンな馬のこと. そのなかで特に気に入ったのは…

  [1]重賞二位の成績を引っさげて平場に出たらやっぱり二位.どこに出ても必ず二位.どんなレースでもどんな負け方でも必ず二位! Goldじゃなくてsilverと改名すればいいのにと言われた偉大なるシルバーコレクター,ステイゴールド (でも最後にはそれも国際GI勝って花道としたというあたりは日本人的には泣かせるものがあるなぁ).

  [2]スタートと同時に猛烈なダッシュ,駆け引きも理論も関係ない.あっという間に十馬身差,いやそれ以上. もちろんそんなのがそう長く続くわけがなく,次第に追いつかれ,馬群に沈み…しかし時として,特に短距離レースではぶっちぎりのまま優勝ということがあったスーパーダッシュ馬,ツィンターボ

  前者については,それほど勝てなかったくせに特集ビデオまで出ているというあたりが面白い.

  後者については前者以上にメジャーなレースで勝てなかったせいかビデオは見つからなかったけど,Googleで探してみると相当思い入れの強いファンがいるようです.

  馬には馬の強烈な個性がある.もっともそういう馬ばかりではなさそうだけど. 基本的に金絡みのギャンブルは好きでないので(vividなスリルが欲しければクライミングで充分です)馬券を買うことは一生ないだろうけど,ヘンな馬を追いかけるという趣味はなんか共感を覚える感じがしました.

 [文化芸術] 同時に,大正〜昭和の文化史にもお互いが興味を持っていることが判明.ファンでもない人が高畠華宵先生の名を知っているというのには初めて出会いました.吃驚かつ嬉しい限り.

11月22日
(金曜日)

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小金井へ

 [研究] 何でも駒場第一キャンパスでは学園祭である駒場祭らしい.

  結局今年も行かず(多分11年か12年行っていない),夕方からは東京学芸大へ.

  自然史ゼミ発表の一つは文献紹介.なんとフラックス観測による地表面水収支と土地利用との関係解明.「農業気象」1992年です.

  Rn,G,Q(木そのものへの熱の貯留)を実測し,Bowen比法でHとlEを出しているらしい(原論文を見ていないので,実は違うのかもしれない). 途中から入ったのであまりコメントは出来なかったけど,もちろん昨今話題のインバランス問題については言及しました.

  測れば解決できる問題,だったはずが,実は測ったらますますワケが分からなくなったというのは面白い限りです.

  もう一人はD論(既提出)の話題.日本の山岳で起きている大規模かつ緩慢なマスムーブメントを,地形的証拠とGPS測量から解き明かしています.

11月21日
(木曜日)

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TV-CM

 [研究][水] ちょっとわけがあって18時から1時間TVを見ていました.正確に言うと,18時10分くらいから.で,実は見るべきだった場面は見逃しました.18時と18時10分の間に流れてしまったようです.

  夕方に1時間もTVを見るなんて本当にめずらしい.で,民報だったので必然的にCMを多く見ることになります.

  それにしても,「本当にこれで皆この商品を買いたく/店に行きたくなるんかいな」というCMばかり.

  いろいろ激しい一日だったのですわこれが.

11月20日
(水曜日)

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ぜみ

 [研究] 教室ゼミの話題は,21世紀の気候変動(IPCCに提出されたGCM結果)のうち,本当に雨の年々変動特性は変わるのかという話が一つ,もう一つが衛星リモートセンシングによって表層土壌水分をどうもっともらしく推定するかという話.

  グローバルネタ,というわけですが見かたによってはローカルでもある.

11月19日
(火曜日)

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全ては偶然から

 [文献] 昨日なんですけど,なぜK/T境界粘土層(恐竜が突如絶滅した時が「白亜紀」と「第三紀」の境とされる.その境界にある粘土層)で超高濃度のイリジウムが見つかったかというと,これがちょっと偶然,しかしある種のひらめきに支えられた偶然であります.←ということはある程度必然も入っているのかも.

  キーワードは粘土層の堆積速度.これを知るために,空から「一定速度で降り注いでいるはずの」希少な元素が堆積物の単位厚さあたりにどれくらい入っているか調べるといい,と一人の地質学者に示唆したのは,地質学に関しては素人の物理学者,それも過去にノーベル賞を受賞した人です.

  実は件の地質学者というのはその物理学者の息子さん.そうでなかったら余計なライバル意識が二人の間に芽生えたかも,というのはこの本の作者の論考.

  で,測ってみたらとんでもない値がでた.空から一定速度でイリジウムが降り注いでいる場合にはとても説明できないような値というわけです. そこから,この希少元素が世界中のK/T境界で高濃度で存在するのかという探索が始まり,例の隕石衝突論が誕生したわけです.

  まぁ何にせよ多分野の専門家の意見というのは面白い.

11月18日
(月曜日)

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夜がくる

 [文献] J.L.パウエル著,寺嶋・瀬戸口訳「白亜紀に夜がくる:恐竜の絶滅と現代地質学」(Night comes to the Cretaceous: Dinosaur extinction and the transformation of modern geology)読了(→青土社による資料,Amazonの紹介).

  こりゃ今年読んだ本ベスト3の中に間違いなく入る(あと一冊は「知の欺瞞」,最後の一冊が悩ましい.「期がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」か「指差し会話食事編:タイ」か,それともこれから出会うかもしれない本か…).

  難しいことを分かりやすく書くことはとても難しいけど,そういう仕事こそが子どもたちを科学の世界に連れてくるものです.私の場合だと,中学のころであったM.ガードナーの「数学ゲーム」がそうでした. 

  この本はその気になればいくらでも難しく書ける内容を,専門外の人にも抵抗なく読めるように纏め上げています.

  恐竜の絶滅を天体衝突に求める仮説が,最初は排撃され,非難され,後に検証され,認められ,定説となってゆく過程は,科学的手続きとはどういうもので,科学者の議論とはどういうものかということについて,科学者以外にも分かりやすくかかれているのです.

  学問の道に進むかどうか本音のところで迷っている若者に,なんとなく薦めたくなる本です.

11月17日
(日曜日)

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惨劇

 [生活][食べる・飲む] 10年落ちの冷蔵庫.いや,多分もっと古いか.実家から奪ってきたものですが,最近調子が悪い.

  特に悪いのがドアのパッキン.多分取り替えが必要なのでしょう.

  今日などは,フリーザのドアが開いていた…

  冷凍食品を慌てて下の冷蔵室に移しましたが,多分ここ2,3日の間に食べてしまう必要があるのでは? というわけで冷凍食品シリーズの食事が続いています.

  やったことある人なら分かると思いますが,こういう食事は一見豪華で,でもどこかひもじいものです.

11月16日
(土曜日)

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寒風の玉川上水にて/車復活

 [地形・地質] 学芸大自然史ゼミで,玉川上水巡検であります. 前日に聞いたので飛び入りで参加.ひさびさに地形絡みの巡検に出て,寒さも何のその,だいぶ楽しみました.

  案内してくれた方に深く厚く御礼.

  教科書では分からないことはフィールドにたくさんあります.

 [車] めでたく車検から戻ってきた車.特におかしなところはなかったそうですが,夜道を走る際ヘッドライトの非力さを感じることがあるので明るいものに変えてもらいました.

  夜ディーラーに車を取りに行く.走ってみると,ああなんて明るい! むしろ対向車がまぶしくないかどうか不安を感じるほどです.

  後部に荷物を積みすぎるとちょっと光軸が上がってしまうでしょう.

  ちなみに,晴れて50000kmを突破です.クライマー車には長寿のものが多く,私の師匠の一代前の車(FARGOのロングタイプ)にいたっては38万キロまで頑張ったものです.この車はどこまで伸ばせるでしょう.

 [電子・コンピュータ] 私が持っている携帯はauのC402DEなのですが,これはちょっと古いタイプ.そのため,高速パケット通信をフルに使うにはちょっと細工が必要になります.

  まずezweb経由で高速パケット通信の申込.次に端末をauショップに持ち込んでファームウェアの交換を依頼.こりゃ面接でだいぶえり好みしたなと思われるほど見事に同じタイプの女性が揃った店.あれ,交換云々というのが通じない.そりゃ確かにezweb経由の申込は済んでいる.そりゃ分かってますって.私は御社のWeb資料を見て,ちょっと交換が必要だと知ったから持ってきたんですが.

  店員,奥に引っ込む.やがて出てきて言うには,40分かかるとのこと.というわけで預けました.

  戻ってきた電話で,今度はメニューから「No.92」の「通信モード」を設定します.Packetに関してこれまで14.4Kだったのを「High」にする.これで鈍足14.4とはおさらばです.

  しかし現実の通信速度は定かではありません(C402DEの場合下り64Kが最高).というのは,PC画面には「115.2Kで接続」なんて出てくるからであります.

11月15日
(金曜日)

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ぜみ

 [研究][地形・地質] 久しぶりに東京学芸大自然史ゼミへ.もしかしたら定刻の6時から参加したのは,(自分が発表者だった例を別にすれば)始めてかも.

  木曽御嶽の高山環境の話と,静岡県某所(安形の実家の結構近く…)の地すべりと地質構造+地形発達史の話.

  地形の話だ.実に久しぶり.大変に楽しめました. 小泉先生をはじめ主要メンバーや会いたかった方が何人かいなくて残念だったけど,でも面白いものでした.

  夜は飲み会.これも盛り上がる.

  明日玉川上水巡検があるというので,飛び入りを決意.それに応じて,ちょっと酒は控えめ(ということはビール一桁本).

11月14日
(木曜日)

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見ているようで見ていない

 [研究][経済・社会] 各国とも,紙幣の図柄には凝ります.

  タイの場合はどうか.必ず王様の顔(現在より遥かに若いはず)が入っています.

  今の王様ラーマ9世(プミポン国王)は,工学部出身で水資源工学にも詳しいという話を聞いたことがあります(真偽はまだ確かめていません).

  さて,一般に流通している中では最も単位が大きい1000バーツ札.表は大きく王様の顔,裏は,カメラをもちなんだか視察旅行らしい王様の上半身画像.おや,その左にはなんだか河川水利施設っぽいイラストではないですか.

  タイからの留学生に聞いてみたら,やはりそれはダムだとのこと.

  これまで何回となく見ていたはずのイラストなのですが,気づいたのはつい最近です.

  Seeとlookは違うのですな.

11月13日
(水曜日)

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げいじゅつ/実物大の顔

 [文化芸術] 昼休みは,文京区弥生の弥生美術館へ.会員なのでタダ.

  特集展示は江戸川乱歩展.正確にいうと,昭和の少年探偵小説界をいろどった江戸川乱歩少年探偵団モノの挿絵展示です.

  それにしても江戸川乱歩の本名があんなにありふれた名前だとは今まで知りませんでした.

  男の子なら誰でも読んだ,ポプラ社のシリーズがある.「ぼくらは少年探偵団」あの懐かしい歌が流れている.

  弥生美術館3Fの「華宵の間」,今回の展示は「月光叙情」.華宵先生で月光といえば,やはり出ていました,「薔薇の夢」「秋の調べ」「若き日は踊らん」等の有名作品.

  意外なところでは中国の服を着た少女を描いた「早春」.これもまた一部に月が描かれています.

  日本画コーナーは「いで湯の秋」「山の秋」「錦秋」「秋の夜」と秋シリーズ.「いでゆの秋」は華宵先生にしてはめずらしく服を着ていない女性が描かれています(風呂の絵なのだから当然か).

  ちょっと意外だったのは隣接する(2Fの通路でつながっている)竹久夢二美術館の展示.夢二作品はあまり趣味でないのでいつもは素通りするのですが,今回は違った.

  華宵先生描くポスターの実物が展示してあるのです.

  函館森屋百貨店,日本海上火災,ビクターレコード,華宵便箋の各ポスター. 大写しで女性の顔がかかれている.華宵先生作品のこんな大きな顔を見るのは多分はじめてでしょう.それにしてもこの眼の美しい描き方.大伸ばしになっているので気づいた点も多くあります.

 [食べる・飲む] 実家から研究室に蜜柑が届きました.さっそく皆が群がってきました.

  今の季節は特に足が早いので,1,2日でなくなるくらいのペースでいいのかもしれません.

11月12日
(火曜日)

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本郷にて

 [研究] 講義,なのであります.実は夜遅く研究室に帰ってきて,結局講義準備で家に帰れずじまい.ということは,だ,背広を取りに帰れなかったわけで,普段着での講義となりました.

  日本語で,学部(水文学初心者)相手なので懇切丁寧.水文学ファンを増やせとばかり楽しく楽しくやったつもりです.

  自己満足でなければいいんだけど.

 [研究] 大学の総合研究博物館.「クランツ岩石・鉱物標本」と「貝の博物誌」という展示をやっていました.

  前者は旧開成高校で使われていた鉱物・岩石・化石などの教育用標本類.地質学教育黎明期にドイツから購入されたものです.教科書でしか知らなかった鉱物類をはじめて目の当たりにした学生たちはいかに嬉しかったことでありましょうか.

  面白かったのは,木で出来た鉱物結晶形見本.いろいろな結晶の形を積み木くらいの大きさの木のブロックで表しているのです.それが数百ならんでいました.おっと水晶の双晶らしきものもある.

  貝の博物誌も,なかなかマニア心をつかむものでした.一般に貝と呼ばれるものは軟体動物門というグループに属するものです.今回は貝というよりはこの軟体動物門全体の展示でした(だからタコも標本展示されている.余談ですがマダコ標本の採取地に「東京都内の鮮魚店で購入」とあったのには笑いました).

  軟体動物門は,溝腔綱・尾腔綱・多板綱・単板綱・掘足綱・二枚貝綱・頭足綱・腹足綱のグループに分かれます.普通に分かるのは「二枚貝」だけですね.いわゆる巻貝は腹足綱,イカタコのたぐいは頭足綱です.

  変わった展示としては,数mmの大きさしかない貝「微小貝」の展示.最初見たときには砂粒かと思いました.でも電子顕微鏡写真でみると立派な貝です.どの海底にも,それから腐葉土にもごく普通に見られるのだそうです.

  きれいな貝も,当然ありました.福岡産のアオイガイ,欧州のラマルクゾウクラゲ(浮遊貝.わずかに白色がかった無色透明という美しい殻).

  マニア話題としては,巻貝の殻の巻く方向が,特に海産のものでは片方(「右巻き」と呼ばれるもの)が圧倒的に多いということでした.で,「左巻き」の貝殻がいくつか展示してありました.これは貝マニアの心をくすぐるでしょう.

  そういえば子どもの頃読んだ冒険小説で,未開の地に来た学者が左巻き貝の貝殻を見つけて喜んでいるという描写がありました.あれはオハナシの世界のことではなかったのですな.

 [食べる・飲む] きれいにならべられたアサリの貝殻の展示.ボランティアグループの協力で集まったとのこと.ん,それって要するに食べたアサリの殻を棄てずに寄贈した? なんだかアサリの味噌汁(実は大大大好物)を作ってみたくなりました.

11月11日
(月曜日)

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オレンジ

 [天気と季節] 富士山の左側に見事な夕陽が落ちるのを端から終いまで研究室の窓からずっと見ていました.

  日本に生まれてよかったですな.

  それにしても,今回もまた忘れてしまいました.太陽が地平線(かどこか)についてから完全に沈む(か最初の点を完全に越える)まで何秒かかるか時計で測るのを.

  だってそんなことをするより,ね.

 [アウトドア][身体と健康] 今日は日本山岳協会にてドーピング検査に関する講義を受ける日です(検査を受ける日じゃないよ,念のため).

  で,明日は本郷で講義をやる日です.準備は本当に大変.終わるのかいな.

11月10日
(日曜日)

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さすが営業!

 [車] 車検,なのであります.さすがにユーザー車検(昔はやったものだけど…)をする時間がないのでディーラーお任せにしました.

  ディーラーといっても普通の店じゃない.中古屋なんだけど,なんとジムニー以外一切扱っていないというとんでもない代物(と書けば分かる人には分かるかも.てるごんさんのジムニー用語辞典も参照)

  前回の点検以来1年来ていないので覚えてないかと思ったらちゃんと覚えている.技術者とはいえ,さすがに営業も兼ねているだけのことはあります(それともよほど印象の強い客だったのか?)

  何しろ内装にかなり手を入れているので,(もってゆく前に)車検仕様に直すのにかなり時間がかかりました.貴重な休日が車いじりに消えた…最高にいい天気だったのですが.

  ま,またこの車で思うがままにいろいろなところに行きましょう.

11月09日
(土曜日)

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飽きっぽさについて

 [食べる・飲む] 富山でかってきたそばとうどんを食べました.だしをひくのも何日振りでしょう.

 [アウトドア][ひと] 北陸で思い出したこと.先日行った白山の帰り,電車の中で読んだのが伊藤塾の伊藤真氏のひととなり.

  目標のためにはひたすら突っ走るエネルギーの持ち主とのこと. 苦笑いとともに「飽きっぽいオレとは違うなぁ」なんて思ったものですが,その時妙な違和感を感じました.

  違和感の理由がやっと解けました.「20kgの荷物を背負って3泊4日たった一人で自炊しながら山を歩きとおす人間がなんで”飽きっぽい”と言えるのだ」.

  …気づきませんでした.そういえばその行動だけに限って言えば飽きっぽい者には思えないでしょう.

  「いやー僕飽きっぽいもので」などという言い訳がだんだん通用しなくなってきているような.

  分野によってはかなり辛抱強いんでしょうね.

  それはそうとうどんもそばもパスタパンでゆでたのですがなかなか使い勝手がよかったです.

11月08日
(金曜日)

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日本の生活

 [食べる・飲む] 食生活も日本人に戻りました.うーむしょうゆの味.

 [研究][電子・コンピュータ] 蓄積文書二つ.一つは,タイ国携帯電話データ通信事情.実は完全にはうまくいかなかったのだけど,道のりを記しておくのは悪くないでしょう.

  次はチェンライでの発表資料.もとがPowerpoint(そろそろMagicPointも使いたくなってきたが)なのでPDFにするのは簡単.あと,できあいのHTMLコンバータは,出力されるHTMLが妙に複雑で,Netscapeがコケる事故がおきたことがあるので,簡易なHTMLを吐くHTMLコンバータを自作して使っています.留守中にこのアドインに対するレスポンスがありまして,「GIFのサイズが可変になるのがヨイ」というコメントがありました.

  それは気づかなかった.もともとは結構小さいGIFになるらしいのです.

  この種の文書,書けるときに書かないと,たぶん永遠に完成しない.そういったカラクリ(というほどのものか?)が分かるようになってきました.

  えらいえらい(笑)

  というかもっと先にきづけ(爆)

11月07日
(木曜日)

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  (GISP二日目.データに関して突っ込んだやりとり.GAME-2でもデータ収集活動は続ける方針は一応アクセプトされた.夜は同じビル内の創作中華料理屋で宴会.香港のジョニー・チャン氏が結構面白いキャラであった.)

11月06日
(水曜日)

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  (NASDA/EORCでGAME International Science Panel, 略してGISP. 夜は懇親会.)

11月05日
(火曜日)

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  (朝7時30分に成田着.到着前のアナウンスでは「気温0度」.30度の低下である. GISPメンバーの宿はちょっと分かりにくく,空港に出迎えも居なかったので,一念発起,皆を連れてゆくことにする.女性組三人はすぐに部屋に入ることを要望.きいてみるとアーリーチェックインには一泊の代金が要ること,三人で一部屋を使うという使い方はできないとのこと.双方困惑.結局三人が一部屋ずつにアーリーチェックイン. ミャンマーからの参加者もその場にいたが,現時点でチェックインできないことに目を丸くし,かつ腹を立てていた. タイ組は秋葉原へ.夕方はTDLに行くらしい. ミャンマーのWin氏を昼食に連れてゆく.寿司である.結構喜んで食べていた.寿司職人の手をよ〜く見ていると面白いよと教えた. 銀座四丁目に観光し,ホテルに戻った後,明日の再開を約束して握手. その後研究室へ.M2修論進捗状況発表会.)

11月04日
(月曜日)

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  (松本さんとChula大訪問.Boosarasiri氏に初対面.この,タイで初めてできる気象学教室の初代教官は同い年くらいの女性である.TMD訪問.意外と紛糾するが将来に向けてはよい意見交換ができた.それにしてもTMDの16階だてビルは,周囲が広場であるため大変な威容である.Chulaに戻って橋爪先生,Boosarasiri氏,学生のNut君も交えて飲み会.夜,TGで成田へ.GISPに参加するThadaさんPanyaさん,NRCTのWanasriさんCharuwanさんも同じ便.)

11月03日
(日曜日)

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  (マーブンクロンショッピングセンター,通称MBKへ.4階の携帯電話街はとてつもない規模.秋葉原のガード下を縦横5倍にしたようなところの,全部のブースの9割が携帯電話関係.電話番号がビラに並んでいるのが面白い.よく見ると信じられないようなゾロ目もある.着せ替え用のカラフルなケースの中にはウルトラマンやハローキティの図柄も.C45用替えバッテリと,One-2-callのSIMカード購入.なんとなく覚えやすい番号だったので衝動買い.)

11月02日
(土曜日)

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  (RIDのカンチンさんの案内でKraSiao灌漑プロジェクトへ.長さ4kmのダムで3億m3の貯水容量.しかし堤体の高さは30mくらい.灌漑地での水ユーザとの面談が印象的.どの家にも日本製品があって親日感情がたかい.逆に彼らが何か日本に売れないだろうかと質問を受ける. 行き返りの道ぞいは水浸しで,SiB2-paddyは実は水田にだけ適用するものではないのかもしれないと思い始める.)

11月01日
(金曜日)

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↓前月

  (チュラロンコーン大学でセミナ.山中先生の自称芸人パフォーマンスを堪能する.タイに第四紀火山があることを知って意外に思う.単成のマールかシンダーコーンらしい.)

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