日記:2003年01月

最終更新:2003年2月6日 20:38



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安形氏にめいる
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01月31日
(金曜日)

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もんすーん

 [研究][地理] 第一回モンスーンフェノロジー研究会なるものに出席.

  フェノロジーとは生物季節のことで,いろいろな生物が季節ごとにその振る舞いを変える,逆にそれから気候を読み取ることもできるし,あるいはそういう生物の営み自身が気象をドライブしている(かもしれない)という視点も持って研究できる…といったことが主眼になる分野です.

  ただし今日の会合は一味違うスパイスが効いています.

  人文関係の発表がとても多かったのです(というか午後はほとんどそれ).

  季節ごとに様相を大きく変えるアジアモンスーン地域の気象気候が,人間活動にどのような影響を与えるか? 人間側を視野の中心に置いた研究者も数多く「参戦」してきました.  (逆に人間活動が気象に与える影響というと,鼎さんの森林伐採→降雨減少ネタがあるし,エアロゾルネタもこれからが熱い,そうそう,NatureのScience Update2002年8月の記事では,灌漑が降雨を変えるという研究紹介がありましたっけ).

  参加者の中には東大人文地理からの方,つまり私と元同じ穴のムジナの方も…

 [食べる・飲む] 夜は前から知っていたけど行ったことがなかった,正門から歩いて3分のところにある「そ」というアジアンテイストの料理屋で懇親会.各自楽しく話しました. 安形は某学生に対して,クライミングが実はあまり力を必要としないことをとうとうと力説.

  (後日記:発表の中で,ある事実や理論が「科学的に正しいこと」として受け入れられてゆく過程を探求する科学社会学に言及した方がいました.その中で例として挙げたのが1986年1月29日(日本時間)のスペースシャトルの爆発事故. この翌日に今度はコロンビア号が空中分解したのは,なかなかスゴい偶然ではありました.)

01月30日
(木曜日)

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講演会連発

 [研究] 昨日は,タイ大学史上初めて誕生した「気象学」の教官(前職はTMD勤務),バンコク・チュラロンコーン大学理学部地質学教室気象学講座講師のMs. Boossarasiri Thanaの講演会.タイの近年の気象・災害の動向についてでした.

  いきなり私的メモ:1990渇水/91洪水/92,93冷涼/94Wet/95洪水/96TS4つ/97 drier/98 乾燥+北部南部暑い/99 長い雨季+冷涼/2000 長い雨季+洪水/01 前二年よりはdry/02 北部で洪水頻発だがTSではない

  「12月の雨」という,タイにしてはたいへん変わった現象が近年よくおきるのだそうです.

  私的メモ続き:南部以外→ほぼ毎年洪水発生.大渇水年=1977,92/大洪水年=1994,95,96,2001.南部(半島)→大渇水年=1978,89,90/大洪水年→1969,75,89,97 1999年チェンマイは年降水量は平年並みだが雨の日が多かった 等々

  TMDということはタイ気象データの総本山.やはり生でデータを持っているといろいろなことが出てきます.

  終了後パーティ.めずらしく研究室メンバと飲み.秘蔵の?Singhaビールを出しました.

 [研究] 今日も講演会で,ドイツのRashke先生.CCSRの客員だそうです.

  気候変動と水資源ネタ.

  やや,どこかで見たような画像が出てきた.

01月29日
(水曜日)

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Science

 [研究] 研究者ならずとも名前は一度は耳にしたことがあるであろうアメリカの「Science」.2003年1月17日号(Vol.299,No.5605)に地形学論文登場.

  ”Self-Organization of Sorted Patterned Ground”と題する論説(Kessler & Wernerによる)はおなじみの構造土の形成過程に関するもの.それにD.Mannによる”On Patterned Ground”という背景解説記事がついています.

  キーワードは「自己組織化」(self-organization).微視的に礫や砂粒一つ一つに働く営力をすべて考えるプロセス論的考え方と,斜面や平面全体にわたって,すでに形成された構造土の形態的特徴を検討することにより,巨視的に成因を考えるやり方の,ちょうど間に位置する考え方です.

  これらの構造土(正確には淘汰構造土)は,上記「微視」と「巨視」の間くらいのスケールで見たときには,自分自身の次の時間における形態変化は自分の形態自身が引き起こすという視点が成り立つことを示し,形態変化シミュレーションを行っています.

01月28日
(火曜日)

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君には読めるか?

 [電子・コンピュータ] Adobe Acrobatに読んde!ココの文字認識を使えば,スキャナで取り込んだ書類の画像のうえに「透明な」テキストがかぶさったPDFを作ることができます.これはなかなか便利.

  ただしこの読んDE!ココ(Ver.8.0)は,読み取る書類によっては文字認識異様に時間がかかるということがありました.

  今日サポート情報をみてみたら,最新版ではどうやらこの問題は一部改善されているらしいとのこと.

  やってみたら確かに「99%」で長時間とまることはなくなりました.現バージョンは8.0.3.

  あとはなぜか「総」「員」「開」「観」が決してちゃんと認識されないという点を改善して欲しいんだけど.

  いや,本当に困るのは「流」の認識率も極度に低いこと.この漢字はしょっちゅう出てくる.

01月27日
(月曜日)

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たかが鉄されど鉄

 [文化芸術] 最近行った展覧会シリーズ,続.

  日本刀剣博物館(渋谷区代々木四丁目25-10,京王線初台と小田急線参宮橋の中間くらい),「新春名刀展」

  日本美術刀剣保存協会本部も同じ建物内にあります.ビルの二階が展示室で,行った日は三つの国宝(来国行,延吉,当麻国行)を含む多数の名品が展示してありました.展示総数は30くらい.

  また,信玄公(短刀名助宗(おそらく))・謙信公(太刀銘長光)・正宗公(太刀銘備前国住人雲次)が愛用していたものも展示してありました.

  日本刀とは,ぶっちゃけた話物体を切断するためだけの道具.主な使い道はもちろん凶器,のはず.

  そしてもうひとつぶっちゃけた話は,単に鉄を薄く延ばしただけの単純なマテリアル.

  それでは,ひたすら実用を追い求めるはずのそんな長い板状の鉄が,なぜここまで美しいフォルムと光彩を放つのでしょう?

  鉄はある程度固くなければすぐ曲がってしまうし,固すぎるとかえって脆くなる.そのため,やわらかめの鋼と硬めの鋼を適宜組み合わせることにより日本刀が作られます.

  使われるのはたたら製鉄で作られる,玉鋼(たまはがね)と呼ばれる鉄.日立金属が解説サイトを作っています.要するに最良のマテリアル(刃のところには包丁鉄が使われます).

  何度も折り返してゆくうちに,表面に摩訶不思議な文様が現れる.完成品の刀では,匂(におい)・沸(にえ)などと呼ばれるものです.これはすぐ近くで見ないとちょっと分からない.だからこういう展覧会が最良の照明のもとで行われるのは大事なことなのです.

  たたら製鉄はしばらく寂れていましたが,日本美術刀剣保存協会が尽力して復活させたそうです.

  日本刀の作り方は,たとえば専門用語を入れたキーワード群で検索すると知ることができます.

01月26日
(日曜日)

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2分間

 [電子・コンピュータ][文化芸術] 国宝,松林図屏風東京国立博物館蔵).そして同じく国宝,蓮池水禽図(京都国立博物館蔵).

  日本絵画史に一時代を創った二人の天才,長谷川等伯と俵屋宗達が遺した優品です.

  昨日のNHK「国宝探訪」シリーズで,放映がありました.

  先日やっと動くようになったDVD-RAM,完璧な動きで録画成功.……と思ったら,あれ?

  最初の部分が切れている.

  なんとPC自体の時計が狂っていました.

  プロヴァイダがNTPサーヴァを提供しているなんてことはないのでしょうか?

  まぁ何にしても,松林図は涙が出るほど美しい. 誰の求めで描かれたのかのかも含めて,制作された事情・背景が全く不明だというところ(ちょうど鎌倉大佛みたいだ)もポイント高いです.

01月25日
(土曜日)

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デバドラ地獄

 [電子・コンピュータ] XLS2HTMLtableの雑誌掲載依頼やコメントが妙に集中.この一週間で3つきました.

  このくらいの大きさのプログラムだと,商用にするのは大げさ(というか金をとれない)なのでフリーが一番いい配布形態なのではないかと思います.

  何にせよ多くの人に使っていただけるのは嬉しい限り.

 [電子・コンピュータ] だいぶ前にMELCOのDVD-RAMドライブDVRAM-FBを買って以来,実はDVD-R焼き専用で,DVD-RAMディスクは使っていませんでした.

  何しろDVD-RAMディスクを入れて添付のフォーマッタを起動させると,ブルースクリーンどころかシステムが勝手に再起動してしまうというテイタラクだったのです.

  やっぱりジャンクのマザーボードなんて使うもんじゃないな(注:仕事用のほうは動作確認が取れているM/Bです.でもやっぱり中古だったりしますが)…と思っていたのです.

  が,実は問題は添付のデバイスドライバにありました.Intel系M/Bでバスマスタドライバと一緒につかうと妙なことが起こるという症状が,最新のドライバでは解消されているのです.

  問題はそのドライバがまだMELCOのサポートサイトにはなくて,OEM元の松下のサイトにしかないということ.Q&Aをみてやっと分かった次第.

  こりゃ他に相当多くの人が悩んだに違いない.

01月24日
(金曜日)

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あら大間違い/トサカ舞う,か

 [電子・コンピュータ] 全球0.5分(30秒)標高データGTOPO30を0.5度に焼きなおしたデータを公開していたのだけど,いまきづいたらあら大間違い.

  元データに含まれる負の値を皆無効値とみなしていたため,例えばカスピ海周辺のような低地での値がおかしくなってしまっていました.

  あわててコード改訂.

 [サッカー] ラモスのお気に入り,日本選手にしてはめずらしい泥臭いファイターであるエスパルスの戸田選手がイングランドプレミアリーグ,Tottenham Hotspur(愛称:スパーズ)へのレンタル移籍となりました(→エスパルスのニュースリリース,スパーズのサイトより

  スパーズといえばエスパルスの元監督アルディレスさん(オジー)やペリマンさんがいたところですね.それにしてもイングランドではどんな髪型で暴れてくれるのでしょうか.

  ところでこの移籍でへぇと思った方もあれ?と思った方もいるでしょう.戸田はこの2週間ほど,イングランドの別のクラブで練習生活を送っていたのですから.

  このあたりBBCスポーツの記事には両チームの首脳陣の談話が載っています. どこかでボタンの掛け違いということがなければよいのですが.

01月23日
(木曜日)

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笑っていいのか悪いのか

  突然,天井からチャイムの音が降ってくる

  これは生産技術研究所ビル内の全館放送です.ときどき火災報知器が作動することがあり,そのときは即放送が入るのです.

  仕事が佳境に入っていようと何があろうと,このチャイムがなると休んでその後に続く放送に耳をそばだてなければなりません.危険信号,危険信号!

  さて,今日の火災報知信号の場所は…

  全然違った.弥生会という親睦団体主催の,なんとビル内で行われる寄席の案内でした.

  ガクッ. いや,オチがつくというのは寄席らしいといえばらしいが… 仕事の流れは台無し. ま,本当の火事でなかったことは安心安心.

 [ひと][文化芸術] ちなみに春風亭昇太師匠(→非公式ファンサイト)は同郷静岡県清水市出身だったりします.嘘だと思ったら落語藝術協会の資料を見てみましょう.

  安形が高校のころは,清水市内には落語の世界に顔の効く人がいて,毎月大物の落語家が来て市民ホールで独演会をやっていました.一時期はほぼ毎月見に行ったものです.私宛の名前がはいった,小朝や枝雀(合掌…),談志や小三治の色紙は今でも大事に持っています.

  高校の頃は東京に来るたび寄席を訪れていまして,もしかしたら当時東京にあった寄席は確か全部行ったかも(今は亡き若竹にだって行っている.ナマで見る円楽師匠の顔は,本当にこれが人間かと思うほど大きかった).客も畳に座る本牧亭,いやはや,本当にすいていた.何度行っても入口で頭をぶつけそうになる末広亭.あの売店の狭さもよく覚えています.今はどうなっているだろう?

01月22日
(水曜日)

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天才とその後

 [文化芸術] ちょっと寄り道して,最近寄った展覧会から.

  東京都文京区弥生,弥生美術館の春の展示は,伊藤彦造展.昭和初期から戦後にかけて大活躍した挿絵画家です. 独特の細密ペン画で描かれる若武者の姿に少年たちは熱狂したそうです.

  驚いたのは,彦造先生,なんとまだご存命.生誕百周年記念展覧会だというのに.45歳ほどできっぱり筆を折っていらい一切絵の仕事はしてないそうですが.

  もっとも,百周年といっても実は何年に生まれたのか正確ではないというあたりが明治の戸籍のいい加減さなのでしょうか.

  彦造傑作画集のほとんどについて,なんと原画が展示してありました.偏執狂のにおいすら感じさせる細かいペンの線,手本の欠しかったこの時代に一人で作り上げた独自の画風です.この線,この点,すべてが彦造先生の手になるもの.そう思うとどの線一本にも愛おしさすら感じてしまいます.これが印刷になるとそうでもなくなるのは不思議といえば不思議です.

  ペン画で有名な画家なのですが,実は彩色画も手がけていまして,中には華宵便箋そっくりな絵もある.こりゃ三階(弥生美術館三階は「華宵の間」という)から間違えて持ってきたんじゃないのか…とすら思えるものです.

  どちらかといえば男の子らしくなかった華宵先生とは対照的に,伊藤彦造は思いっきり日本男児としての教育を受けたとの事.何しろ父親は剣術の名人.だいぶしごかれたそうです.

  剣の極意で持って描く線,というわけです.日本刀の描き方には本当に気を使った云々というコラムが展示してありました.刃・鎬(しのぎ)・棟の両側(刀の厚みの分だけ幅がある)の計4本の線が歩調を合わせて鍔から峰(きっさき)までつかず離れずすうっと伸びる,その描き方はまさに剣を知り尽くした者のもの.日本刀ですから決してまっすぐではない,定規では引けない線です.原画でみると2ミリくらいの幅の中にこの4本の線が見事に並んでいます.神業.

  華宵先生描くのペン画は線ごとにその太さが微妙に違っていってそこがまたなんとも魅力的なのですが,伊藤彦造ペン画はそれより線の太さが揃っていて,剛直な感じをうけます.

  一枚おもしろい素描が展示してありました.作品ではなくその紙がおもしろい.陸軍士官学校文庫蔵の1:5万地形図「蓼科山」の裏面なのです. 朱肉で丸秘ハンコが押してあるその紙に堂々とデッサンを描いている彦造先生って案外おちゃめなのかも?

 [ひと] さて,その場で思わず買ってしまった彦造画集本に,彦造先生の娘さんの面白い文章がありました.子どもの頃彦造のいない間にその仕事場に入り,そこにあった鉛筆の下書き(桜吹雪のなかに駒を進める初陣の若武者を描いたもの)の中に一枚桜の花びらを悪戯で書き足したら,帰ってきた彦造先生,その花びらにまでペンをいれてしまい,そして今でもしっかりその花びらは馬のひづめの前に舞っているのだそうです.

  今でもその絵を見るたびにそのワンモア花びらを探し,そして父親の仕事場のことを懐かしく思い出すとのこと

 [研究] 今日の研究室セミナはなんと修論生四人連続で,これはヘヴィでした.皆ちゃんとやっているからまだ救われるというもの.

01月21日
(火曜日)

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薄膜

 [研究] 本郷にいったら大学美術館で「カミオカンデ展」をやっている(6月まで)というポスターが.

  島津製作所は田中さん記念の展覧会をやるのかな.もっとも,名前を冠した研究所を作っちゃうという作戦にはもう出ているみたいだけど.

 [電子・コンピュータ] 昨日書いたキーボードにキーボードカバーをつける計画.もう過保護,箱入り娘状態

  合うキーボードカバーはあるのだろうか?メーカに直接聞いてみたら,サンワサプライの,どんなキーボードにも合う「マルチキーボード防塵カバー」なるものを紹介されました(ただし打鍵感が変わるのでお勧めはできないとのこと).

  量販店に行ったらありました.購入.

  あけてみて吃驚.超薄膜のシャワーキャップという感じのものをキーボードにかぶせるのです.かぶせる口に当たるところはゴムの輪っかになっていて,まさにシャワーキャップ.

  それにしても薄いねこの膜.大丈夫かね?作ったのは違うゴム会社なんじゃないの,と思ったりして.

  破かないようにそっとかぶせ,キーボードの裏に回ったゴムを調整.なんかぶかぶかしているけど,使用には問題なし.

  現時点ではそれほど打鍵感が変わったようには思えない.昔のキーボードカバーに比べて格段に出来がよくなっているような.

  このキーボード,普通のメンブレン式に比べて分解清掃が大変そうなので,カバーはせめてもの対策です.

01月20日
(月曜日)

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あえて贅沢

 [電子・コンピュータ] キーボードの話.といってもKORGやRolandYAMAHAの話ではなく,PCのキーボード.

  ついに買ってしまいました東プレのRealForce106.15,000円を越えるという,そしてほとんど値引きがされていないという,いまどきのキーボードとしては実に贅沢な値段です.

  秋葉原のいろいろな店を巡ったけどみあたらず,やっとTSUKUMOで3台だけあるのを発見しました.サンプルを試し打ち.おや,これは…?

  個人的には史上最高のキーボードは富士通のああ懐かしやFM7のそれ.打つと「コン」より少し重たい音のするそのキーボードは,早く打つほど,長時間打つほどその指に吸い付くような打鍵感が快感になってきました.

  残念ながらその感動には及ばないものの,何か似た傾向の打鍵感がRealForceにはありました.

  念のため店中のキーボードを全部試し打ち.やはりRealForce106をしのぐものはありません(個人的に).

  ついでにマウスは,MSのTrackball Opticalを思い切って購入.

  このマウス,最初は妙な違和感を感じるけど1,2時間でだいぶ慣れます.そうすると快感.

  ご機嫌キーボードでパカパカと仕事.生産性の上がるキーボード.

01月19日
(日曜日)

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投票!

 [文化芸術] たまにTVを見ると,いいことがある.

  NHK「国宝探訪」というシリーズで,1/25に,あの長谷川等伯「松林図屏風」(東京国立博物館)が紹介されるという情報をゲット.

  土曜日夜に家にいるとはとても思えないので,今のうちから録画予約.

 [文化芸術] さらにあった.昨年三が日にあった日本の美百連発と同じような番組を2/11にやるそうです.「夢の美術館」と題されたその番組では,日本の国宝が百個登場というわけです.

  面白いのは,視聴者投票制度があることです.さっそく投票しました.

  一人三件投票できます.松林図屏風(投票番号86)と岡本静嘉堂曜変天目茶碗(稲葉天目,25番)はデフォルトとして,さてもう一つはどれにするか?

  三井文庫の無銘正宗短刀(63番)にしました.というかよく見たら刀剣系では,太刀が一つも入っていませんねぇ.

 [サッカー] イングランドサッカーの最高峰,プレミアリーグではこの10シーズンのベストゴールとベストセーブをファン投票で選ぶということを実施しています.すでに10ずつの「候補」がノミネートされていて,TVで紹介されたそれらベストゴールズの中には,ディカニオの例のジャンピングボレー,まだ少年の面影を残すベッカムのデビューゴール,ゴールよりもその後のパフォーマンスが印象的な「悪役」カントナのループシュートなどがありました.

  ベストセーブ候補のほうには,ピーター・シュマイケルのプレーが二つノミネート.

  でも上記サイトをざっと探しただけでは投票ページに行き着かないんだけど,登録か何か必要なのでしょうか.

01月18日
(土曜日)

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埃の厚さ/一文字の重さ

 [電子・コンピュータ] 日経コンピュータ誌の名物連載といえば,「動かないコンピュータ」.大金はたいて導入したはいいけどその後ホコリをかぶっているマシン,導入自体が頓挫したシステム,結局放り出すことになった大型プロジェクト…が実名でテンコモリです.

  このたび,そのうち「特選」50本の記事を集めた本が出版されましたので注文しました.

  聞くところによると本の中では会社名は匿名らしい.でも読む価値はありそうです.

  もちろん自分自身への反省としても.

 [文化芸術] 昨日書いた田崎さんの日記に関して,オレも読んでる云々の反響あり.ニヤリとさせられるのは”モーニング娘。”ファンのその男が紹介したのはここだったりすること.

  「釣り」と「物理」.一文字の違いでこんなに意味が違う言葉.

  そうだ,「お父さんと一緒で,地理が趣味なの」というパロディもあるな.

 [電子・コンピュータ] 無事PostgreSQLが入ったのだけど出来合いのJDBCだと旨く動かない.仕方なく全部コンパイル.Ok.JDBCを叩くクラスを書き,JSPから呼び出し.成功.pg_hpa.confに自分の(グローバル)IPを書かないとダメだったけど以前からそうだったっけ?

 [アウトドア] Jスカイスポーツでアルペンスキーのワールドカップ・ウェンゲン(スイス大会)を放映していました.スキーはまったくできないんだけど,背景に写る雪山が気になってみていました.

  やはり,アイガー北壁のようです. その左右に連なる壁まで含めてアイガーを「立体的に」とらえることのできる映像でした.(後日記:この日は滑降競技.翌日同じところで行われた回転では日本人佐々木選手が二本目にベストタイムを出して二位に入ったそうです)

01月17日
(金曜日)

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事件あれこれ/リンクの環

 [電子・コンピュータ] ここ数日ちょっとアクセスが増えていたのでどっかで紹介されたかと思っていたら,かまぼこ・あんてなというところらしい.

  たまに,お気に入りの日記ページは?と聞かれることがあります.お気に入りのものがあるに違いないと思われていると思しき質問です.

  あえて身近な人のをさけて一つ挙げるとすると,田崎さんのとか.

  あとはいろいろな意味で,残念なニュース.

 [ひと] 公務で外国に行ったとき,公務とは何の関係もないトラブルに巻き込まれて命を落とす例.

  プロの囲碁棋士,ハンス・ピーチ氏の事件です.

 [サッカー] ある種の実力が必要とされる世界で,その実力のあるなしとは関係ないレベルで追放を命じられる例.

  エスパルスの若手GKの事例です.

  もっと吃驚するようなニュースもある(こちらは,少なくとも常識的に考えれば吉報)けど,それはもう少し状況の流動性が少なくなってから公表.

01月16日
(木曜日)

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外国からの荷物/その薬に注意

 [研究][文学と言語] カンボジアのメコン河委員会で出している本を個人で購入.今日届きました.

  日本でもおなじみ,EMSによる配送でした.向こうで書かれたEMSの伝票をよく見ると,その一部に全く知らない文字が.

  これが,カンボジアの文字なのでしょうか.

  1/10に投函され,15日に到着.早いですね.

 [アウトドア] 国体ではドーピング検査が始まることになりました.山岳競技(その一部はコンペティションクライミング)もです.というわけで昨年日本山岳協会主催のドーピング講習会を受けてきたものです.

  そこで知ったシンプルな概念.それは,一流のスポーツ選手は,「自分の口にはいる物はすべて自分の責任で選ぶ」ということです.

  例えば市販薬.一部には,IOCの禁止物質が入っていたりする.ドーピング検査で過去にイタい経験をもつ日本陸連のサイトではこの種の情報が充実しています.医事委員会の資料,特に昨年の講習会の講師の先生が主に作成している禁止物質を含まない市販薬リストが役に立ちます.

  この逆の,禁止物質を含むほうのリストは,たとえば財団法人日本アンチドーピング機構などが作成した小冊子「アンチ・ドーピング・ガイドブック」に載っていて,そこではメチルエフェドリンを含む風邪薬,マオウを含む漢方薬,フェニルプロパノールアミンを含む鼻炎の薬などがあげられています.

01月15日
(水曜日)

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Servletの季節

 [文献][電子・コンピュータ] JSP/Servlet系の技術を学ぶのにいい参考図書は,と聞かれました.

  私自身本を読んで学んだわけではないのでオンラインリソースを教えました.

  しかし,よく考えたら,これらの資料はjavaを知っていることを前提にしたものが多い.質問者のjavaのレベルを確認しなかったので,ちょいと不安も.

 [電子・コンピュータ] これに限らず「本を探るよりまずWeb」という世界.ただ,論文の世界はどうでしょう.紙媒体の学術誌ならその発行団体がかなり長く存続し,また発行された論文が世界各地の研究所等にストックされることはほぼ保証されています.Webではそういう「超長期」のコンテンツ保存についてやり方が出来ているのでしょうか.

01月14日
(火曜日)

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手抜きその1

 [生活][身体と健康] 某掲示板に書いたことをそのまま転載という手抜き.イオンバランスを考えるのは結構だけど「99.9%除菌空気」がどれくらい「自然」なのか明記して欲しいし,ある種のカビ菌や細菌類・ウィルスが減少ないし不活化した状態でこういった生物間のバランスが崩れはしないのかという見通しも知りたいモンです:

「日経ビジネス」2003.1.13号 「リポート:技術&イノベーション」(p.68-70)

シャープの自称プラズマクラスタイオン,略してPCI(←言わないって)に関するこれまでより詳細な技術記事.これまで,というのはこれまでの同誌の記事に比べてという意味です.

さて,「クラスターイオンを1cm3あたり200,000個発生させた場合,8畳程度の部屋に浮遊するウィルスを99%死滅させることが可能という」(本文より)というあたりの話はこれまでに具体的な数値はともかくとしてすでに語られてきました. 本文ではどのようにクラスタイオンが細菌に影響を及ぼすかについても,「細菌表面にくっつく→水酸基になる→不安定な水酸基が細胞膜から水素を奪って安定化する→細胞膜破壊」というメカニズムで説明していました.

これに対して直感的に思うのは,「細胞膜を破壊?そんなの人間が吸って大丈夫か」というもの.これにたいして,あがたしは例えばクラスターイオンが効果を発揮する「場所」は機械近傍に限られ,部屋の空気を強制的に機械内に流すことによって部屋の空気に影響を及ぼそうとしている(つまり機械から離れたところにいる人間には影響が大きくない)なんて想像していたのですが,…

どうも様子は違うらしい.現段階の製品がそうだとは確実には言えないのですが,記事に出てくる企業系研究所の人の話では,さらに積極的にこれらの除菌&ウィルス不活化「物質」を散布する仕組みの機械を積極的に売り出そうとしているらしい.そこでの基本的態度は「”攻め”の空気浄化」.これらの物質を撒くことにより,空気の質を換えようとする積極的な態度です.部屋のすみずみまで行き渡るこれらの「物質」が汚れを分解したり汚れをつきにくくする効果をもたらしたり,といった思想らしい.

恐い.
部屋の隅々まで影響を及ぼそうとしている.

機械から離れたところにいてもそんな何が起こるか分からない物質を嗅がされる.

まぁそれ以前にPCIが人工的に出されている空気環境の「不自然さ」ということも私がちょっと引いてしまう原因でもありますし,「99%の細菌が死滅」という環境はもっともっと不自然だと思います.

総じて言えば,現段階の説明を読む限りでは,自分では買わないしましてや家族には絶対薦めないというものです.

また,ばらまかれるのがもし細菌ウィルスなど人間にとって直接的には都合がよくなさそうな面々ばかりを狙い撃ちにする思い通りの物質だったとしたら不安は解消するかというと実はそうではない:フロンだってそうだったでしょう?人間にとって都合がよすぎる物質が,とんでもないところで当初大方の予想が及ばなかった場所で思わぬ効果を発揮してしまった例.

シャープには先陣を切っている企業の義務としてこういった不安を解消するような研究開発をぜひ期待したいところです.

あと,ウチのイオンは世間一般のマイナスイオンなんかじゃないゼという態度を採るなら,世間一般で行っているマイナスイオンとは何者であるか解明して欲しいなぁ,というのはないものねだり?

01月13日
(月曜日)

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連勝街道

 [アウトドア] 午前中は仕事をして,午後船橋のららぽーとへ.

  ショッピングセンターなんて場所に,きたのは何ヶ月ぶりでしょう?

  それはそうと,来た用事はショッピングではなく,クライミング競技の観戦.スタッフではなく純粋な観客として来たのは,これまた何年振りでしょうか.普段はいない場所(観客席)にいて普段体験できない視点から競技を見られるのは,それはそれで面白い体験でした.

  いつのまにやら15歳,高校受験の身になったYちゃん(昨年は世界ジュニア選手権で準優勝)がさらに国内大会での連勝記録をのばしました.勝つことより勝ちつづけることのほうがずっと大変なのに,プレッシャーに負けず楽しげにのぼっています.

  囲碁では最近漫画の効果で小学生がどんどん入ってきて,ジュニアの層が厚くなりはじめているそうです. クライミングもそうなれば面白いかもしれません. そういう時のために受け皿があるといいでしょうね.

 [アウトドア] 念願成就,ついに来年のシード権(年間ランキング10位以内)を確保したM選手が,自身の若手育成期間中(日本フリークライミング協会からいろいろな特典があたえられる)にクライミングジムの代金がタダになったことは本当にありがたかったとしみじみ語っていました.

01月12日
(日曜日)

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DBな日々

 [電子・コンピュータ] Tomcatを叩き込み,JSPを動かし始めました.例の猫さんのお顔を拝見.

  あとはPostgreSQLにJDBCドライバを入れるのみ.これはまた後日.

 [電子・コンピュータ] GAME-Tデータを使う人も,世界水資源データアーカイブを使う人も,たくさんいるようです.

  質問続出.

  間違い指摘など建設的なものばかりだとうれしいんですが,まぁ普通の質問や問合せが多い.でも関心を持ってもらっているというのはそれなりにありがたいものです.

 [食べる・飲む] 料理なんてものをしていると,それなりに気持ちが落ち着くのを発見.

  いくらなんでも玉葱は荒みじんすぎたか.形がばっちり残っているトマトソースに.なんだかミネストローネ風.開き直ってベイリーフも加えて煮込みます.

  これでもかとナツメグ(大好物)を加えましたが,さらにいろいろとスパイス加えては一口つまみ食いを繰り返し,味の変化を楽しみました.

01月11日
(土曜日)

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はてな

  ちょっとした疑問シリーズ.

 [ひと] 2003年1月1日現在で喪中の身だった人は日本に何人くらいいたか.という質問に確率論から答える方法は?

  喪中というシステムはすこし複雑であり,また地方毎にも異なると思うので,ここでは単純に「2親等以内の人が2002年中になくなった経験のある人」という定義にしましょう.

 [文学と言語] 「桜桃梅李」と「桜梅桃李」はどちらがより正しい表現か.両方見たことがある.

 [身体と健康] 野球というものを全くしらない人が,野球のルールを完璧に教えられたとする.また,たとえば日本で最高の野球競技団体が主催する年間リーグ戦のルールや試合数も充分教えられたとする.また,それらに属する選手の運動能力も,現在の技術で測ることができる限り,全部教えられたとする.

  さて,この人は年間最高打率の成績がほとんど0.300と0.400の間にあることを,実際のデータを見る前に予測できるだろうか?

  (なぜ野球の打率というのは長期的にここらへんの値に落ち着くのか?という点はかなり前から疑問に思っていたことです.実は水循環科学や大気科学をやっているとこういう疑問が自然にでてくる,かもしれません.素過程を全部できる限り調べ上げてもそれで完璧な予測ができるわけではないという点で.)

01月10日
(金曜日)

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ずっしり/問題意識

 [電子・コンピュータ] 「遅い」「重たい」とは聞いてはいたが,いやはやここまでとは思わなかった.でもタダだから許してしまう?SUNのJava開発環境,SunONE Studio. Ver.4Updateに関しては,機能制限なしでフリーなのです.

  起動するとCPU使用率が一気に跳ね上がる.跳ね上がったままで十数秒何も起きません.本当に何も起きない.これはCTRL+ALT+Deleteかと一瞬思ってしまうのですが,そののちにやっとこさ始まります.

  出てくるダイアログのボタンやラベルが,なんとなくWindows標準ダイアログとは異なる.独特の味のあるものです.Swingの部品ですね.

  ServletもJSPもBeans関係も本当に全部これで統一的に作れるのか,ちょっとお試し中.

  ただしBorlandのJbuilder(Personal版.これもタダ)も使っているのでJ2SEのバージョンが1.3.1であるところがなんとなく不安.SUNのは1.3.1でも動くことになっているけど1.4.0が推奨なのだそうです.

 [ひと] 面白いもらい物をしたのですが,私にとっては何の意味もない代物.グラビアモデル(らしい)のカレンダーです.二ヶ月ごとに違う人(orグループ)写真があるのですが,一人も分からない

  というわけで知り合いにあげてしまいました.

  芸能関係の情報元は電車の中吊り広告程度しかありません.今日はなんとなく中吊りをみていたら,おや,例のカレンダーに出ていた名前がある.ということは極端にマイナーなB級アイドル系ではないのか.

  中吊り広告にあふれるたくさんの名前の中から,その名前だけはよく見えました.たぶんそのカレンダーを見ていなければ気にもとめなかった(一瞬で忘れ去る)でしょうけど.

  なんにせよ,「”そういう眼”で見ると見えてくるもの」が世界にはたくさんあります.

  ただし,安形の弱点は「人の顔を覚えるのが苦手」ということで,そのカレンダーにどんな「名前」があったかは覚えていてもどんな「顔」があったのかは既に忘却の彼方…

01月09日
(木曜日)

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だいりー

 [研究] 京都・地球研に学術振興会のポスドクとしてきている方の講演会がありました.雨量の時空間構造が温暖化に伴ってどう変わるかというお話.

  オーストラリア出身のその人は当然英語は流暢ですが,dailyがダイリーと聞こえるのはさすがオーストラリアといったところでしょうか.

  dailyがやたら出てきたのは,そうです,対象が日雨量だからです.

  質疑応答時間には,CCSRのK先生の英語(流暢)を聞けるというおまけつきでした.

  というわけで皆下北沢に新年会&歓迎会と繰り出す.安形は欠席.

  まだ大勢でわいわい飲むという雰囲気ではない.気の置けない少数の仲間とゆっくり飲むならともかく.

 [水] 山形県村山総合支庁でむらやまの湧水30選(実は32箇所)を選定した担当の方とコンタクトをとれました.

  面白いことに,候補地の調査にあたっては名水大全も参考にしたのだそうです.

  ところで名水大全といえば,私が載ったはずの北海道新聞1月1日号の紙面,まだ道新から届いていないんですけど.

01月08日
(水曜日)

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CREST水領域総合ワークショップ

 [天気と季節] 空気は凛と冷えている.朝の中央線から美しい富士山をみながら,8時30分に出勤です.

 [研究] CREST水領域に含まれる幾つものプロジェクトが全て同じ日に同じ場所で発表を行う大イベント.

  長い長い,とにかく長い.ただ,微妙に関連することばかりなので寝るわけにも行かない.ノートPC持ち込んでいたので,メモをとるふりしてすこしは仕事を…なんて不埒なことを考えないでもなかったが,しかしそんな暇はなし.結局メモ取り.

  アドヴァイザーという立場の先生方の顔も見える.最後のコメントで,「初年度の割には研究が進んでいるように思う.もともと何か別のプロジェクトがあってそれの引継ぎとなっているような分野ではむしろ当たり前なのかもしれないが」といった文言も.図星. プロジェクトの継続性とマンネリ打破はトレードオフの関係かもしれないけど,ある程度長くやってようやく芽が出てくるような分野もあるので,ある程度の継続性は確保しないと. 継続的にプロジェクトをひっぱってこられる研究室はやはりそれなりの実力があり,かつ(そこで学ぶ側からいうと)恵まれているのでしょう.

 [食べる・飲む] 朝ケーキを一つ.昼もケーキ.おやつもケーキ.

01月07日
(火曜日)

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安いケーキには理由がある

 [食べる・飲む] 荻窪北口の目立たないところにあるケーキ屋さん.いつもは外を素通りするだけ.だって,外から見える値札が150円.これや安かろう悪かろうだとしても文句は言えない.

  今日は,なぜか入ってみました.

  安いことに対する一番の理由判明.ピースがえらく小さいのです.

  お味はどうかというと,特筆すべきほど悪くはない.クリーミープリンは注文してから目の前でカラメリゼしてくれるのがウリなんだそうですが,カセットコンロのバーナーを目の前で使われるのはちょっと興ざめのような…でも表面の香ばしさとクリスピーな感じはなかなか.どれを買っても量がたいしたことないので毎日だって買えるような雰囲気.

 [研究] 明日はCREST水領域の全体会合なので,あれこれ準備.

  CREST水領域については,このたびWWWサイトができたそうです.

  来年の今ごろは,研究内容紹介ではなく研究成果紹介になっていなければなりません.

01月06日
(月曜日)

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衝動買い

 [電子・コンピュータ] 現在家庭での通信環境はフレッツADSL1.5Mサービスです.

  なぜかそれを12Mサービスに変える事にしました.

  といっても別に値段が急に跳ね上がるわけでもない.ということは逆に,性能が著しく上がるという期待もしてはいけないのかもしれません.

 [研究] チェンライGAME-T2ワークショップバンコクGAME-Tセミナのアーカイブはさらにコンテンツが増えました.こうした「目に見える器」があってはじめてデータや資料が集まり始める,というのはいろいろなDB作りをやってきた経験から言えることです.

 [研究][経済・社会] ソニーCEO,出井伸之氏の発言より.「日経ビジネス」2003年1月6日号(新春特大号)の巻頭対談 出井伸之(ソニーCEO)vs 塩野七生(作家)の一部です:

出井氏:「(略)英国が産業革命の最中に牛肉の輸入を自由化したら,土地価格が暴落したんです.牛肉の輸入は土地を輸入したと同じことなんですね.(略)」

  Virtual Waterネタを議論するときに付随してよく出てくるのが,自国で消費する物品を輸入するときには,それを生産するために間接的に他国の土地に依存しているという議論です.

  出井さん,鋭い

01月05日
(日曜日)

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半年ぶり

 [水] 名水大全の表紙画像を変えたのであります.

  昨年5月からずっと同じだったので,8ヶ月無更新だったわけです.

  今回はかなり毛色の変わった水で,近年(2001年)人工的にこしらえてしまった自噴井戸なのです.

  というわけで水というより人のニホヒが濃い水場の紹介となりました.

 [研究] 今年初めて研究室に行ったのは昨日でしたが,実質的な仕事初めは今日です.でもその前に,帰省中にノートPCでやっていた仕事の同期をとるのに実はちょっと苦労しました.

01月04日
(土曜日)

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富士山山麓

 [水] 帰省ついでに湧水行脚です.

  芭蕉天神(富士郡芝川町):山の中にぽつんとある天神さん.お約束どおり合格祈願の絵馬…ではなく祈願ののぼりが奉納されていました.手水舎の後ろに芭蕉(バナナ)の木がたくさん.

  よしま池(富士宮市):市指定保存湧水第一号.住宅街の中にあるさしわたし50mくらいの池です.富士山と反対にある岸辺から大量の水が出てきています.富士山側にも小規模な湧出点があり,そこのほうが水汲み等はしやすいです.住宅街の中にもいろいろな湧泉があり,水路には水があふれまくっています.すぐそばの潤井川の水量も,冬枯れの時期だというのに本当に豊富でした.

  羽衣湧水池(同市):住宅街にある小さな池.池の中に尾瀬ヶ原の木道のごとく木のテラスが突き出ているのがいい感じでしたが,今日いったらそれはコンクリになっていました.メンテがいろいろ大変だったのでしょうか.

  森永の湧水(仮称,同市).よしま池から北に行き潤井川を渡った向こうに森永乳業の工場があり,そのわきに大きな湧水池があります.ただし水自体へのアプローチは合法的には不可能.

  上小泉八幡(同市).田園風景が広がる中に,神社兼公会堂があります.この前と横から豊富な水が出ています.

  出水不動尊(同市).いずりみず,と読むこの地名でピンと来ないほうがおかしい.不動尊の裏手の熔岩で出来た小さな崖から水が湧いています. 羽衣湧水池・上小泉八幡・出水不動はいずれもよしま池と同様に市指定保存湧水.

 [研究] 直接研究室に来て仕事.去年10月11月のチェンライGAME-T2ワークショップバンコクGAME-Tセミナに関する文書アーカイブを充実させはじめました.いろいろな方からプレゼン資料を送っていただき感謝.

01月03日
(金曜日)

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国宝のやきもの/釘ゴンゴン

 [文化芸術] ノートPCで仕事の毎日なのですが,今日の話題はちょっと息抜き.

  1999年ころ朝日新聞社」が「週刊朝日百科」として「日本の国宝」というシリーズを出していました.当時のすべての日本国国宝を詳しく紹介しているものです.

  このシリーズは実家に全部揃っていまして,帰省するたびによく読みます.といってももちろん興味あるところを拾い読みするくらいですが.今回読んだ中では五重塔などの「高層建築物」においてどのように屋根の重量が支えられているかという解説と,そこで使われる部材の歴史的変化でした.斗だの肘木だの尾垂木だのといった専門用語連発でこれまで敬遠していたのですが,よくよく読んでみると結構面白いです.名水・巨樹関係の趣味(仕事?)を持っていると自然に神社仏閣を訪れる機会は増えるわけでして,今後は建物の細部を見る楽しみが増えそうです.

  例の曜変天目茶碗を含む,陶磁器の国宝は全部で14.うち8つが中国産(宋代が多い)であるところが面白いです.

  リストアップしてみると,

秋草文壺                |東京|慶応義塾
井戸茶碗 銘喜左衛門          |京都|孤篷庵
色絵雉香炉 仁清作           |石川|石川県立美術館
色絵藤花文壺 仁清作          |静岡|MOA美術館
志野茶碗 銘卯花墻           |東京|三井文庫
青磁下蕪花生              |東京|アルカンシェール美術財団
青磁鳳凰耳花生 銘万声         |大阪|和泉市久保惣記念美術館
玳玻天目茶碗              |大阪|萬野記念文化財団
飛青磁花生               |大阪|大阪市立東洋陶磁美術館
油滴天目茶碗              |大阪|大阪市立東洋陶磁美術館
曜変天目茶碗              |京都|龍光院
曜変天目茶碗              |大阪|藤田美術館
曜変天目茶碗              |東京|静嘉堂
楽焼白片身変茶碗 銘不二山 本阿弥光悦作|長野|サンリツ服部美術館
ということになります.

  それにしても,アルカンシェール美術財団というのはこれまで名前しか知らなかったけど,要するに原ミュージアムの母体なのですね. 宋代青磁花生の国宝を擁する財団が現代美術館を運営しているというミスマッチが面白いです.

  国宝といえば,昨歳末にNHKが「行く年来る年」の中継で東大寺の国宝鐘楼にくぎを無断で打ったという事件があったっけ(→朝日新聞記事). 重さ26トンとも言われる巨大な鐘を吊り下げる鐘楼です.なんでも,古文書によるとかつて一回落下したことがあるそうで.いったいその時どんな音がしたのか気になるところです.

01月02日
(木曜日)

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さっそく水へ

 [水] 藤枝市志太地区にはいくつかの湧水があります.

  青池姥ヶ池に行きました.結構水は出ているのですが,残念,飲用には向かないでしょう.池には油が浮いていたりします.瀬戸川の伏流水でしょうか. 姥ヶ池には祭事に使われる山車の車輪が沈めてありました.

  その瀬戸川を少し上流に行くと,音羽町内の堤防わきに元井戸という湧水があります.こちらにも山車の車輪が沈めてあります.こちらは1mくらいの深さの底まではっきり見通せる実に清澄な池をなしています.湧き出た水は民家の間を,草に囲まれた小川をなして流れてゆきます.かつてはどこにでもあった風景なのでしょう. 夏になれば子どもたちのかっこうの遊び場になるでしょう.

 [水][森と樹] 藤枝バイパスを通り,島田市へ.

  島田市千葉山,智満寺の霊水.巨大な杉が林立する山からの水を集めて細い滝が落ちています.もう暗くなり始めていましたが,かつてこの山中にある10本の巨杉をもとめて訪れたことを思い出し,急な(45度くらい)石段を登り萱葺きの寺院を見てきました.

  本堂の裏手は,一見に値する森林です.その中をゆっくり登ると10本の巨大な杉が並ぶ「智満寺の十本杉」がありますが,10年ぶりの再訪は,暗くなってきたのでお預けになりました(入口付近にある頼朝杉のみ探訪).

 [文献][文化芸術] 実家に春風亭柳昇著「寄席は毎日休みなし」(うなぎ書房)があったので読んでいたら,こんな一節がありました(p.181 「花も嵐も」の章)

 昔の本を読むのもいい.
 私は最近「花も嵐も」という,昔の大衆小説がたくさん載った雑誌を手に入れた.「少年倶楽部」「少女倶楽部」といった雑誌に載っていた小説が当時の口絵もそのままに掲載されている.「敵中横断三百里」「怪傑黒頭巾」「片岡知恵蔵伝」….
  竹久夢二,斉藤五百枝,蕗谷虹児,須藤しげる,松本かつぢ,加藤まさを,高畠華宵,川上四郎,黒崎義介,中原淳一,樺島勝一といった懐かしい名前がいっぱい出てくるし,昔,胸をおどらせて読んだ山中峯太郎の「敵中横断三百里」では,いっぺんに子どもの昔に帰らせてもらった.

  こんなところで華宵先生の名前に出会うとは吃驚.この年代の人にとっては常識なのかもしれません.

  少年倶楽部や少女倶楽部のみならず,少女の国・日本少年・婦人画報なども,古本屋を丹念に漁れば出てきます.お年よりへのプレゼントに意外といいのかもしれません.

01月01日
(水曜日)

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初春なのだけど/新聞に登場

  一応帰省はしたが,よく考えたらどこにも年賀に行かないのでした.また,誰も年賀の挨拶にこない.

  喪中の身というのは,ある意味で穢れ者なのかもしれません.

  ただ,TVやラジオで新春を寿ぐ言葉を連発されてもこちらとしてはまるでおめでたい気分にはなれないので,それはそれで都合がよいのです. 案外しきたりというものの中には,人間心理からみていいところをついている場合がるのかも?

  結局,どこにも出向かない元日でした. 正月気分皆無. まぁお年玉もらえるような歳ではないし,それで実害があるわけじゃないですね.

 [サッカー] 台所でノートPCで仕事をしているうちに,いつのまにか天皇杯決勝終わっているし(京都2-1鹿島).

 [食べる・飲む] 実家には山のように蜜柑が積んであり,もちろん10個/h以上のペースで食べつづけていました.

 [水] 一応若水として(?),昨日東名駒門PAで汲んで来た水を飲みました.

 [水][文献] 昨年は天皇杯優勝で始まり,急に喪中ということで幕を閉じました.

  今年は,安形が北海道新聞に登場ということでスタートです.「水の恵み」という特集があってその中に出ているのです.

  今年3月に第三回世界水フォーラムという国際的巨大イベントが京都・滋賀・大阪で開催されるのにあわせてなのか,いくつかの新聞が水の特集を出しているようです.

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安形氏にめいる
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