2002年7月18日(2003年1月31日、2003年7月修正版、その後も微修正あり)
東京大学生産技術研究所記者会見
修正について
下記の記事は当初の発表から算定手法の全面的な見直しを行いました。
2002年度修士2年生の佐藤未希さん、
河村愛さんを中心に三宅基文君の算定値を吟味し、
下記の点を修正して、新たな値としました。ここに示されていますのが、
2003年2月12日時点での我々がもっとも適切であると考える数値です。
修正の主な項目は、
- 牛の飼料に関して、
副産物の水消費原単位を大幅に見直したため、
牛の水消費が大きく減少した。
- Virtual Waterの概念に関して、厳密に、
「日本で作っていたとしたらどの程度水資源が必要であったか?」
という値に統一した。具体的には、
日本における単位収量を基本的には用いることにした。
この点については
仮想水とは?に記述を増やした。
- 統計年度を2000年に統一した。
- 米の減水深を25mm/dayから15mm/dayに変更した。
- 工業用水に伴う仮想水算定に関して、
石油製品(原油そのものを除く)を勘案した。
等です。先に発表した数字に基づいて報道、
出版されました皆様方におかれましては、
ご迷惑をおかけして大変失礼いたしました。
また、現在の総仮想水輸入量640億m3/年という数字に至る前に、
744億m3/年という値を提出していた時期もありました。
本Webページから図表等を引用されます際には、
沖まで
ご連絡をいただけますと幸いです。なお、紹介されます際には、
東京大学生産技術研究所の沖 大幹教授等のグループが試算した結果によると
という風に書いていただけますと幸いです。もちろん、
個々の学生達の名前を引いていただいたり、
直接インタビューしていただけますと本人達の苦労も報われますし、
ご両親等にも喜んでいただけるものと思いますので、
ご配慮いただけますと大変ありがたく存じます。
ちなみに、各学生の論文は以下の通りです。
- 食糧生産に必要な水資源の推定、佐藤 未希、
東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻、
修士論文、pp.XX, 2003年3月。
- 仮想投入水量を考慮した世界の水資源逼迫度の経年変化、河村 愛、
東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻、
修士論文、pp.XX, 2003年3月。
- 日本を中心とした仮想水の輸出入、三宅 基文、
東京大学工学部社会基盤工学科、卒業論文、pp.59, 2002年3月。
なお、英語でのフルペーパーは随時発表していく予定でしたが、
取り急ぎIHE-DelftでのExpert Meeting on Virtual Water Tradeの
Proceedingsが出版されました。
世界水フォーラム京都会場のIHE-Delftのブースでも配布されていますが、
Virtual Water Trade,
Edited by A.Y. Hoekstra,
Proceedings of the International Expert Meeting on Virtual Water Trade,
Delft, The Netherlands, 12-13 December 2002,
Value of Water Research Report Series No.12, February 2003.
の中に、
T. Oki, M. Sato, A. Kawamura, M. Miyake, S. Kanae, and K. Musiake,
Virtual water trade to Japan and in the world,
Virtual Water Trade,
Edited by A.Y. Hoekstra,
Proceedings of the International Expert Meeting on Virtual Water Trade,
Delft, The Netherlands, 12-13 December 2002,
Value of Water Research Report Series No.12, 221-235, February 2003.
として載っています。
IHE-Delftの当該Web Pageからダウンロードもできますし、オーダーすれば、
送ってもらえると思います。(上記文献名にPDFへのリンクを貼りました。)
また、
に書きました。仮想水についてもまとめて述べていますので、
必要に応じてご参照ください。
さらに、
-
T. Oki and S. Kanae,
Virtual water trade and world water resources,
Water Science & Technology,
49, No. 7, 203-209, 2004.
にこれらを正式な論文として掲載しておりますので、
査読つき論文の参照が必要な場合にはこれを引用文献とください。
さらに、環境省が我々のデータに基づいて
Web版バーチャルウォーター計算機
を作ってくれました。NPO法人日本水フォーラムさんの製作です。
オランダグループのwater footprint network
はvirtual water/waterfootprintの研究が命なので、気合い、包括性、
宣伝で負けますが、値が違うのは考え方の違いによるところも大きいですし、
日本で作るか世界の平均的な値を考えるか、の違いもあります。詳しくは、
-
沖 大幹、2008:
「バーチャルウォーター貿易」、
水利科学、52(5)、No.304, 61-82.
をお読みください。
環境省版バーチャルウォーター計算機の方は
食事メニューのバーチャルウォーターという面からは
まだまだ弱いかも知れませんが、
それなりのデータがまとまって公開されていますので、
何かのときにはこちらもご参照ください。
関連の資料として下記もご参照ください。
概要
ヴァーチャルウオーターとは、
ロンドン大学のトニーアラン教授が1990年代初頭に思いついた概念で、
元々は、中近東の様に一人当たりの水資源量が絶対的に少ない国々に関して、
想定されるほどには水をめぐる国家間の争いが激化していない理由を説明するために
利用されていた。
すなわち、それらの国々では大量の食糧を国外から輸入することにより、
自国で生産した場合に比べて国内の水資源を節約できているので、
食糧の輸入はvirtual water(仮想水)を輸入している様なものだ、
というわけである。実際、
農業灌漑用の水利用は世界の水資源使用量の7割〜9割を占め、
農業を他国に頼ることは水資源を節約する手っ取り早い手段である。
この概念を日本に適用し、
灌漑水(ブルーウオーター)のみならず、
天水起源の土壌水分(グリーンウオーター)をも含めて水資源の利用とし、
日本が輸入している穀物を日本で栽培していたらどの程度の水資源が必要であったか、
あるいは畜産製品を生産するための飼料用の穀物の生産等には
どの程度の水が必要であったかを2000年の輸入量に関して算定した。
これによると、日本は食糧輸入によって640億m3/年もの
国内の水資源を使用せずに済んでいると算出された。
しばしば小麦の生産には千倍の重さの水資源が必要だ、と言われるが、
精製ロスなどを考慮すると可食部重量の2,000倍、米では3,600倍、鶏肉では4,500倍、
牛肉では約20,000倍の水資源が必要であるとここでは算定されている。
なお、こうした製品の単位重さあたりに必要な水資源量(水消費原単位)は
単位面積当たりの穀物の収量に逆比例するため、
国や地域、年代によって大きく変化する。
輸出元の国での水消費原単位を用いるとそれはヴァーチャルではなく
実際に使用された水資源量に相当し、
一般には輸入国での水消費原単位に基くvirtual waterの算定値よりも小さく、
水に関する比較優位の法則が成り立っていることが多い。
両者は混同されやすいので、前者を現実投入水量、
後者を仮想投入水量と呼んで区別してはどうかと思う。
構成
- 日本を中心とした仮想水の輸出入
- 1 仮想水とは?
- 2 Virtual waterと穀物の水消費原単位
- 3 畜産や工業生産とvirtual water
- 4 日本の年virtual water総輸入量
- 仮想水推定の新規性と意義、今後の展開
- 世界の水需給の現状と将来推計
- 参考文献
- 連絡先
- 図表、文章ファイル
- 補足: 背景と経緯
仮想水とは、virtual waterの直訳で、1990年代以降に提案された考え方です。
それは、モノを生産するためには水資源が使われており、
国際的な穀物の輸出入等は、あたかもvirtual waterを輸出入しているのと同じだ、
という考え方です。
例えば、London大学のJ. Anthony Allan教授は、
中東の水不足地域において、
穀物を輸入していなかったら水不足はより逼迫していて、水をめぐる争いが
より緊迫していただろう、という観点から、virtual waterの輸入により、
水需給が緩和されている、
という主張をしています。
日本においては、「食糧を水資源量に換算するとどうなるか」が
Virtual Waterであると解釈され、また、国際的にもそうした解釈がなされる
こともあります。
しかし、それは厳密な意味では仮想水であるとは言えません。
輸出国でどのくらいの水が投入されたか、を換算した場合、
それは「仮想」ではなく、実際に使用された水資源であるからです。
こうした混乱は、2002年12月にIHE-Delftで開催された、
Virtual Waterに関するExpert meetingでも見受けられ、
その後の会議参加者間のe-mailによる議論にまで発展しました。
こうした状況に対し、我々はTony Allanを含めた人々に対して、
次のような提案をしています。
- ある農畜産物や工業製品を生産するのに必要とされる水資源量を、
投入水量(required water)と呼ぼう。
- 生産国(輸出国)に於いて実際に使用された水資源量は、
現実投入水量(really requiared water)である。
- 消費国(輸入国)でもしそれを作っていたとしたら必要であった水資源量は、
仮想投入水量(virtually required water)である。
すなわち、この仮想投入水量こそがいわゆるオリジナルの意味での
virtual water(仮想水)に相当し、食料などの輸入に伴って、
輸入国でどの程度の水資源が節約されたか、を見積もることができるわけです。
慣用的に、短縮して現実投入水量を現実水(real water)、
仮想投入水量を仮想水(virtual water)と呼ぶ、
と言う風にきちんと定義すると、virtual waterが、
単に小麦1kg生産するのに何トンの水が必要、
という置き換えではないことがはっきりすると思います。
生産国(輸出国)と消費国(輸入国)とで水消費原単位、
すなわちある製品の単位量を生産するのに必要な水量、
が同じであれば、現実投入水量と仮想投入水量とは同じになります。
しかし、単位面積当たりの収量が国によっては何倍も異なるために、
水消費原単位は国によって、また技術の進展に伴って時系列的にも異なります。
我々は、水の過不足による収量の多寡よりも国や地域と時代背景による
単位面積当たりの収量の差の方が第一近似的には支配的であると見做し、
穀物は生育に一定の水を使用するが、収量が異なる、という仮定の元、
国や地域ごとの水消費原単位を求める研究も行っています。
これによると、一般に単収は生産国(輸出国)の方が消費国(輸入国)よりも
高いため、水消費原単位は生産国(輸出国)の方が消費国(輸入国)よりも
小さくなります。すると、同じ1kgの小麦に対する投入水量も、
生産国では1.8m3なのに対し、消費国では2.5m3である、
という風に、仮想投入水量の方が現実投入水量よりも多くなる
事態が生じていることになります。
これは経済学で言う比較優位の法則に対応しており、
投入水は高きから低きに流れるのではなく、
単収の高い国から低い国に流れる、という原動力になっています。
より単収が高く水消費原単位が少ない国で生産し、
単収が低く同じだけの食料等を生産するのにより多くの水を必要とする
国で輸入して消費することは、
グローバルに見ると水資源を節約していることになります。
ただし、こうした投入水量を用いた議論は、水という観点のみから
食糧問題を論じた場合の話であり、
地域のコミュニティや歴史的経緯等、
virtual waterのみでは考慮されない視点に対しても気を配る必要が
あると考えられます。
virtual waterを考える際には、穀物や畜産物、工業製品の生産に、
単位重さ当たりなどでどのくらいの水が利用されているか、
という「水消費原単位」を知ることが必要です。
これに関しては、「小麦は重量比で1000倍の水、肉に関しては、
可食部重量で、さらに鶏だとその4倍、豚だと7倍、牛肉だと13倍の水が
投入されたと考えるべき」という数字がさしたる根拠もなく一人歩きしていましたが、
今回、沖グループでは、農業生産のプロセスに立ち返り、
「日本で灌漑により生育したとしたら、米、小麦、とうもろこし、大豆1kgあたり
どのくらいの水資源が必要とされるか」を体系的に推計しました
(図-1)。
具体的には、典型的な栽培日数に対し、
毎日4mm(稲は15mm)分の水が蒸発散や浸透等に必要であり使用される、
と見做しています。すなわち、灌漑してさらに加える分の水、
blue waterのみならず、天水に起因する土壌水分、green
waterもここでは消費される水資源として勘案していることになります。
こうして求められた使用水量を単収で割ることにより水消費原単位が求められました。
ただし、飼料用とうもろこしの日本国内での生産量はきわめて少ないため、
飼料用とうもろこしのみ世界平均の単収を用いて水消費原単位を算定しています。
これによると、C4植物で光合成効率の良いとうもろこしでも粒のみ
を考えると重さあたり1,900倍、精製後の小麦では2,000倍、
精米後の米では約3,600倍の水を利用している勘定になりました。
日本が年間に輸入している小麦やとうもろこし、大豆の量にこれらの
水資源原単位をかけて推計すると、アメリカやカナダ、オーストラリアや
南米から年間約400億トン(m3)程度の仮想水が輸入されていることが
わかりました(図-2)。
輸入量は2000年、単収は1996-2000年の平均値です。
さらに、日本で飼育される鶏、豚、牛に関して、飼料に含まれる
飼料の割合、1日あたり投与飼料量、生育期間、そして1頭あたり得られる
肉の量から、畜産に関しても、「日本で飼育したとしたら、
鶏肉、豚肉、牛肉1kgあたりどの程度の水資源が必要であるか」を推計しました
(図-3)。
そこでは、産まれてくる仔牛や子豚に付随するrequired waterの量も考慮し、
牛に関しては肉牛と乳牛に分け、鶏に関しては肉用と卵用で別途算定ています。
その結果、鶏肉でも約4,500m3/t(あるいは5m3/kg)、
豚の正肉だと5,900m3/t、
牛の正肉に至っては、20,700m3/t
もの水消費原単位だということが算出されました。
牛肉100gあたり、約2m3の
水資源が利用されている勘定になります。
これは、小麦に比べると、鶏正肉で約2倍、豚正肉で約3倍、
牛肉で10倍の水資源利用量に相当します。
また、鶏卵は3,200倍、牛乳は約560倍の重さの水資源を利用した産物である、
と考えるべきである、という結果も得られています。
この水消費原単位と2000年の肉製品の輸入量に基づいて
算定した畜産物に伴う仮想水の輸入を示したのが図-4です。
穀物に比べてより多様な国からvirtual waterを輸入していることが分かります。
総量は200億m3を越えています。
工業製品の場合には、出荷額あたりの水資源消費量を求めて、
工業用水にまつわる仮想水の輸出入も算出しました(図-5)。
2000年に対する推計値です。
これによると、工業用仮想水の総輸入量14億m3/年は
総輸出量13億m3/年よりも大きくなっています。
中東からの工業用仮想水は石油製品(原油そのものを除く)に伴うものです。
これらをまとめて日本が輸入している総仮想水を示したのが図-6です。
牛肉の輸出元であるアメリカやオーストラリア等からの仮想水輸入が主力ですが、
畜産物等に伴い中国や東南アジア、ヨーロッパからも仮想水を輸入している
ことが分かります。
仮想水の総輸入量は約600億m3/年にも達し、
日本国内での総水資源使用量約900億m3/年の3分の2程度の水を、
日本は海外に頼っていることがわかりました。
ちなみに、2000年におけるミネラルウオーター等の輸入量は
年間19.5万m3、ビール等を含めても年間100万m3程度で、
virtual waterに比べるとごくわずかとなっています。
それよりも、年間3,000万トンにも及ぶ食糧に含まれる水の方が、
直接的な物質としての水の輸入量としては遥かに多いものと考えられます。
本研究では、従来根拠不明なまま1kgの小麦を作るには1tの水資源が必要、
等と言われてきたvirtual waterに対し、農業畜産プロセスを体系的に
調査推計することにより、
信頼のおける値を定量的に算出した点に大きな意義があります。
また、日本が世界のどの国や地域の仮想水に頼っている国家であるかを、
輸出入統計に基づいて示した点に大きな意義があります。
もちろん、日本の場合には、
水資源の不足を仮想投入水の輸入で補っているというよりは、
土地不足、特に牛肉生産のための土地の不足を輸入によってまかない、
それに伴ってvirtual waterが大量に輸入されていると考えた方が
本質を外していないでしょう。
オランダ皇太子オレンジ侯がヨハネスブルグ環境サミット向けに提案している
文書``No Water No Future:
A Water Focus for Johannesburg''にも、
世界各国は農産物の輸出入に伴うvirtual waterのアセスメントを行うべきである、
と提案されており、本研究は日本におけるvirtual water輸出入の
体系的な初めての調査結果として、こうした国際的な場で情報発信できる
貴重な成果です。
また、生活をvirtual waterの輸入に頼っている日本は、
その恩恵を世界へ還元することを考えることも必要でしょう。
それには、例えば水資源開発など、利用可能な水を増やすODAを行うことが考えられ、
ある意味ではそれは輸入超過しているvirtual waterを、
まさに世界に還元していることになる、とも言えます。
そうした援助や投資を考える際には、
今回の研究成果が貴重な基礎資料となると考えられます。
また、ここでは水に関してのみ示していますが、
土地や労働力も同様に海外に依存していて、
広大な海外の農地が日本社会を支えていることが想像できます。
そうした地域の農業生産の持続性や年々の生産高の変動に関心を払い、
注意深くモニタリングしていくことが、
日本の将来を考える上では極めて重要だと考えられます。
今後は、今回得られた「日本でそれをまかなうとしたら水資源がどれだけ必要か」
だけではなく、現地でどのくらい実際に利用されているのか、
の調査を国際的な枠組みの元で推進していくことも必要だと思われますし、
また、エコロジカルフットプリントの概念と連動して、
ハイドロロジカルフットプリント、
すなわち人が生活に必要な水を得るためにどの程度の土地を必要としているのか、
も定量的に考慮していき、
今後の地球環境問題の解決を考える手がかりを提供してきたいと思います。
この成果に基づく現在展開中の研究として、現在水に関する
LCA(life cycle assessment)に着手しています。
それは、温暖化に関連して、エネルギー消費やCO2排出に関する
LCAが行われて、
「あなたの今日一日の暮らしはCO2排出量○○kg相当」
といった数字が具体的に得られる様になっているのと同様、
「このパソコン1台製造、使用、解体まで○○tの水資源消費」といった、
水のLCAが可能となるように、今度はマクロな視点から、
水の間接消費がまざまざとわかるようにするための研究です。
牛丼1杯あたり約2m3の水資源が利用されている、といった数字が、
日常生活の様々な製品やサービスに対して得られる様にするのが目標です。
現在、世界の水需給の現状と将来推計を精力的に行っている機関は、
世界に5〜6グループ程度あります。
各グループにはそれぞれ特徴があり、日本では国立環境研グループが、
温暖化予測に関する社会的側面の将来展望を構築した実績を生かした
将来推計を行っています。
地球研/東大生研 沖グループでも、陸面植生モデルの流出量算定値を、
従来より開発提供しているグローバルな河道網(Total Runoff Integrating Pathways; TRIP)
(Oki and Sud, 1998)を用いて水資源に換算し、
世界陸面0.5度での水資源アセスメントを行うことができる
様になりました(Oki et al., 2001)。
水利用比(年取水量/潜在的利用可能年間水資源量)の現状推計
(図-7)に関しては、
従来の研究とほぼ同様の結論が得られ(図-8)、
さらに、「利用可能な」水資源量の算定に関して、
上下流問題や水利用に関する社会資本整備等、
従来通りの手法ではまだまだ充分に考慮されていない点も多く、
改良の余地が残されていることも明らかとなりました。
年間一人当たりの潜在的利用可能水資源量(図-9)は、
水利用比とほぼ同様の分布を示しましたが、
年間一人当たりの取水量分布(図-10)は北アメリカ、
特にアメリカ合衆国西部等で非常に大きな値をとり、
こうした領域では、その地域内で消費する水資源だけではなく、
他地域での消費に供する農業製品等の生産のために、
大量の水資源を利用していることが推察されます。
すなわち、virtual waterのソースとなっている地域が、
(図-10)にはまざまざと示されていると考えられます。
2000年のScience誌に掲載されたアメリカニューハンプシャー大学の将来推計では、
人口増加のみを考慮すると、世界平均の水の需給状況は現在に比べてより50%逼迫し、
温暖化の影響を加えると、さらに増大して現状比60%の逼迫になる、
という結果を示しています。これに対し、
東京大学気候システム研究センターと国立環境研究所が開発している
気候モデルによるCO2漸増実験の結果(図-11)を用いて、
我々が推計した結果(図-12)では、
人口増加のみを考慮した場合、
水ストレスが高い人口は、2050年に於いて90%程度増加するものの、
気候変動を考慮するとそれが72%増程度に緩和される、という結果となっています。
これは、温暖化に伴い、夏のアジアモンスーンが活発になってインド付近の降水量が
増加すること、中国に於いて現状でも水ストレスの高い北部地域で温暖化により
降水量、流出量が増加する傾向となっていること、等によるものです。
いくつかの気候モデルの結果を利用して比較検討した国立環境研究所の
研究でも指摘されている通り、気候モデルにより、特に地域スケールでの
温暖化に伴う水循環の変化予測には不確実性が高く、
より高解像度高精度の将来推計が望まれています。
現在実施されているプロジェクトにより、研究が進み、
特にアジア域に関する確かな水需給の将来展望が描かれることが期待できます。
- 第6回水資源に関するシンポジウム論文集
『日本を中心とした仮想水の輸出入』
三宅基文・沖大幹・虫明功臣、728-733, August, 2002.
(初期の古い推定値)
- 第6回水資源に関するシンポジウム投稿論文
『気候変動を考慮したグローバルな水資源需要の将来』(480KB)
沖大幹・安形康・鼎信次郎・虫明功臣・猿橋崇央、549-554, August, 2002.
-
T. Oki and Y. C. Sud,
Design of Total Runoff Integrating Pathways
(TRIP) A global river channel network,
Earth Interactions,
2, 1998.
[Full Text (2.4MB)]
-
Taikan Oki, Yasushi Agata, Shinjiro Kanae,
Takao Saruhashi, Dawen Yang, and Katumi Musiake,
Global Assessment of Current Water Resources using Total Runoff
Integrating Pathways, Hydrol. Sci. J., 46, 983-996, 2001.
[Full Text (600KB)]
-
T. Oki, M. Sato, A. Kawamura, M. Miyake, S. Kanae, and K. Musiake,
Virtual water trade to Japan and in the world,
Virtual Water Trade,
Edited by A.Y. Hoekstra,
Proceedings of the International Expert Meeting on Virtual Water Trade,
Delft, The Netherlands, 12-13 December 2002,
Value of Water Research Report Series No.12, 221-235, February 2003.
[Full Text (900KB)]
-
沖 大幹, 地球をめぐる水と水をめぐる人々,
『水をめぐる人と自然─日本と世界の現場から─』,
嘉田由紀子 編著, 有斐閣選書, 199-230, May, 2003. ISBN 4-641-28085-1.
-
Taikan Oki,
Taikan Oki, Yasushi Agata, Shinjiro Kanae,
Takao Saruhashi, and Katumi Musiake,
Global Water Resources Assessment under Climatic Change in 2050 using TRIP,
Water Resources Systems.Water availability and global change
(Proceedings of a symposium held during the Seventh
IAHS Scientific Assembly at Sapporo, Japan),
IAHS Publ. no. 280, 124-133, July 2003.
[Full Text (170KB)]
-
T. Oki and S. Kanae,
Virtual water trade and world water resources,
Water Science & Technology,
49, No. 7, 203-209, 2004.
-
沖大幹、
第4章水の管理と防災、
『国土の未来』アジアの時代における国土整備プラン、
国土の未来研究会 森地 茂 編著、
日本経済新聞社、
205-278、March 18 2005.
ISBN 4-532-35109-X
沖 大幹(おき たいかん)
- ◯ 東京大学生産技術研究所
教授
- 〒153-8505 東京都目黒区駒場4-6-1
- Phone: (03) 5452-6382, Fax.: (03) 5452-6383
主要な図の白黒版
(Thanks to Agata-san and Yanagisawa-kun)
「21世紀は水をめぐる争いの世紀となるだろう」という前世銀副総裁
イスマル・セラゲルディン氏の言葉に象徴されるように、
世界各地の水をめぐる問題が取りあげられ、
今後2050年には90億人にまで増加すると予想される世界人口を養うための食糧、
その食糧を生産するための水をいかに確保できるかが世界的に大きな懸念と
なっています。
こうした懸念に対して、正確な将来展望を持ち、
将来の水問題に備えた適切な行動を早目に選択実行することを促すために、
例えば世界水フォーラムが開催されており、
その第3回が2003年3月に京都で開催されます。
また、8月末から9月にかけてのRio+10、
ヨハネスブルグでの環境サミットでも世界的な水問題に対する関心が宣言文に前回よりもより鮮明に盛り込まれそうな状況です。
しかし、こうした世界的な水問題に対する情報発信は
欧米中心に偏っており、アジア的な視点に欠けるきらいがありました。
それらは、例えば、
- 水田を中心とした水利用システムが社会に構築されてきていること
- 水不足(渇水)のみならず水過剰(洪水)の問題が深刻なこと
等であり、言い換えればアジアモンスーン地域特有の水文化への理解が
世界的にみればまだまだ不足しているということです。
こうした状況を変えていくために、アジア太平洋水文水資源協会(Asia
Pacific Association of Hydrology and Water Resources)が東南アジア
各国を中心に、日本(東大生研虫明功臣教授等)が牽引役となって
9月の設立を目指して準備中であり、
2003年3月には第3回世界水フォーラムに併せて、
アジア太平洋水文水資源管理第1回国際会議が開催される予定となっています。
こうした国際的な場において、世界の水資源問題に対して
日本からの情報発信を行う重要性が緊急に認識され、国内でも
科学技術振興事業団
(Japan Science and Technology Corporation; JST)
戦略的創造研究推進事業(CREST)に、
「水の循環系モデリングと利用システム」(研究総括: 虫明 功臣)が
平成13年度に発足し、
また、科学振興調整費でも「21世紀のアジアの水資源」(代表: 鬼頭 昭雄、
気象庁気象研究所)が同じく平成13年度に採択され、研究が開始されています。
さらに、文部科学省研究開発局海洋地球課では
「人・自然・地球共生プロジェクト」を平成14年度から実施し、
7つのサブ課題のうちのひとつとして
「水資源予測モデルの開発」(代表: 竹内 邦良、山梨大学教授)が
実施されています。
また、平成13年4月に新たに創設された文部科学省大学共同利用機関(直轄研)
総合地球環境学研究所(略称: 地球研、
所在地: 京都市上京区)のプロジェクトとして、
「地球環境情報ライブラリと世界モデルとを統合した水危機管理システムの構築」
(代表: 沖 大幹)が平成13年度のfeasibility studyを経て、
平成14年度から本研究が実施されています。
沖研究グループでは、上記JST/CRESTに対しては、
『人間活動を考慮した世界水循環水資源モデル』(代表: 沖 大幹)として、
上記科学振興調整費に対してはサブグループ代表として、
共生プロジェクトには黄河流域地表水班(グループリーダ: 福嶌 義宏、地球研)
のメンバーとして参画し、
多方面から地球規模の水循環と水資源の現状把握と、将来展望、
そして解決策の提案に至る研究開発を行っています。
こうした状況の中、この8月2日、3日に日本学術会議等で
開催される5年に1度の「水資源に関するシンポジウム」
では沖研究室グループから次の発表がなされます。
- 日本を中心とした仮想水の輸出入 (三宅基文・沖大幹・虫明功臣)
- 気候変動を考慮したグローバルな水資源需要の将来
(沖大幹・安形康・鼎信次郎・虫明功臣・猿橋崇央)
- Predictability of Monthly Rainfall in Chao Phraya River Basin
of Thailand by Using Climate Indexes in Artificial Neural Network Modeling
(Chayanis Musthparom, T. Oki and K.Musiake)
- 熱帯アジア気象水文データベースの構築とその応用例:
タイ・チャオプラヤ川を対象とした土地利用変化が
河川流量に与える影響のシミュレーション
(安形康・金元植・鼎信次郎・沖大幹・虫明功臣)
- 渇水時における灌漑・都市用水間の平等な水配分−
フィリピン,アンガット川を事例として− (熊坂和宏・沖大幹・虫明功臣)
- 東南アジア熱帯山岳における地形性降雨
(大楽浩司・江守正多・沖大幹・虫明功臣)
- 人間活動を考慮した世界水循環水資源モデルの構築に向けて:
農業生産モデルEPICを用いた世界の灌漑水量必要量の推定
(安形康・談国新・鼎信次郎・沖大幹・虫明功臣)
ここでは、このうち、はじめの2つに関してひと足先に紹介しました。
前者は三宅基文君の平成13年度東京大学工学部土木工学科の卒業論文、
後者は猿橋崇央君の平成12年度東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻の
修士論文に基づいています。
データの取りまとめや調査、図の作成等に関しては、
虫明-Herath-沖研究室(東大生研水文学・水資源工学研究グループ)のみなさん、
ならびに各種プロジェクトの共同研究者の皆様の協力を得ています。
ここに記して感謝の意を表します。
掲載紙面一覧
掲載が確認されているのは次の各紙です。
- 日刊工業新聞2002年7月19日「水資源 牛の飼育に10万倍必要」
- 日本経済新聞2002年7月22日「忍び寄る水資源危機 石油並みの戦略物資に」
- 読売新聞2002年7月23日「輸入品を国内生産すると 水使用量は2倍に」
- 読売新聞2002年7月23日「『仮想水』1035億トン」
- 日本工業新聞2002年7月23日「国内の年間水資源使用量半分を海外依存」
- 毎日新聞2002年7月31日「あすの地球は...(6)」商品化巡り争い激化、枯渇する水
- 山陽新聞2002年8月13日「海外から年間1000億トン以上」
- ジャパンタイムズ2002年8月20日 "Researcher urges water consciousness"
- 日本工業新聞2002年8月27日「次代を想う 環境主義への提言」
- 京都新聞2002年9月13日朝刊エコ研究最前線「モノに形を変え膨大な量を輸入」
- 朝日新聞2002年10月17日夕刊17面 (東京版のみ?)
- 京都新聞2003年1月1日朝刊
- 毎日新聞2003年1月1日朝刊(新ヴァージョンの数値)
- 上毛新聞2003年1月1日朝刊
- 山陽新聞2003年1月1日朝刊「水は本当に豊かか」
- 東京新聞、中日新聞2003年1月19日朝刊『「仮想水」輸入量は世界一』
- 北海道新聞2003年2月16日卓上四季『日本は「世界一の水の輸入国」だという』
- 秋田魁新報2003年2月22日社説『世界水フォーラム─立ち止まって見直しを─』
- 讀賣新聞2003年3月4日(火)『水の世紀1』「仮想水」640億トン日本に
- 朝日新聞2003年3月13日(木)「命の源はいま」国境を声 水は巡る
- 讀賣新聞2003年3月17日(月) シンポジウム報告
- 水フォーラム新聞2003年3月17日(月) 論点・焦点「水と食糧」
- 讀賣新聞2003年3月23日(日) シンポジウムの詳細報告
- 東京大学新聞2003年6月10日(火) 「水問題を考える」
- 毎日新聞2003年6月16日(月) 『「仮想水」を見る』発信箱、高橋 豊
- 讀賣新聞2003年8月16日(土) 「よみうり寸評」
- 日本農業新聞2003年12月4日(木) 「水」から世界見える、第1面
- 赤旗2004年3月14日(日)
水の問題は食べ物の問題『水輸入大国』新シリーズ「日本の食」
- 科学新聞2005年2月25日(金)「CREST研究成果から」
人間活動の影響を導入した次世代水循環モデル作成
- 朝日新聞2005年3月6日(日)「さらば浪費社会」飽食で増す環境負荷
- 日本食糧新聞、2005年10月5日(水)、10面
「仮想水を考える 膨大な水輸入国・日本」。
- 日本経済新聞、2006年4月30日(日)、朝刊27面(科学面)
「水不足時代世界に到来!?」
- 日本経済新聞、2006年5月15日(月)、朝刊1面、
人口減と生きる第4部膨らむ世界の中で3「『水の国』に好機は巡る」
- 朝日新聞、2006年7月2日(日)、Sunday Be1面、
あっと!@デ〜タ、低きに流れない水、坪谷英紀
- 日経新聞、2006年8月15日(火)、社会面、夏水物語2006。
- (バーチャルウォーターに関して)、愛媛新聞、2006年9月11日
- 東京新聞、2007年1月5日(金)、「仮想水」輸入大国・日本
- 上毛新聞、2007年6月6日(水)、環境特集6、水と生きる、
日本は世界一の輸入国
- 聖教新聞、2009年1月17日(土)、7面環境 生活ワイド、
バーチャルウォーターと世界の水問題
これ以降は把握していません。
引用掲載一覧
引用が確認されているのは次の文章等です。
- 環境gooのWAVE
「この人に会いたい」 (2002年11月20日)。
- 「地球の水が危ない」、高橋裕、岩波新書新赤版827、2003年2月20日。
- 「多角分析 食糧輸入大国ニッポンの落とし穴」、小倉正行、新日本出版社、
2003年3月。ISBN4-406-02992-3。
- 「農作物輸入を「水」の視点でとらえてみると……」、地上、
JAグループ家の光協会、2003年4月号、60-21ページ。
- 水の国際化と日本、高橋裕、科学、73、No.2、202-206、2003。
- 「水は買うもの」完全定着、讀賣年鑑2003、26-27, 2月、2003。
- 「水と環境」水の総合学習シリーズ3、七尾 純 著、
(株)あかね書房、48ページ、2003年4月。
ISBN 4-251-09333-X
- SAPIOにも引用は明示せぬまま図だけ載っていたとか。連絡特になし。
さすがSAPIO。
- 2003年5月15日朝8:00〜, TBSラジオ、月尾嘉男氏(前総務省総務審議官)。
- 「ご存じですか?バーチャルウオーター」つれづれ環境塾、WWF、
(財)世界自然保護基金ジャパン、299, 5月号、17ページ、2003年。
- 特集「地球の水が危ない」、
『生活と自治』、411、7月号、2003年。
- New Energy特集「世界的な水紛争の次代がやってくる!?」、
『ニューエネルギー』、141、
社団法人 都市エネルギー協会、8-13, 7月号、2003年。
- 「1秒の世界〜Global Change in One Second〜」責任編集 山本良一、
ダイアモンド社、2003年6月12日第一刷発行。
ISBN 4-478-87099-3
- 環境データベースNo.4「仮想水(ヴァーチャルウォーター)」、
環境新聞、No.33、日本コパック(株)発行、2003年。
- 「これで解決!環境問題」 立山 裕二 著、総合法令出版、2003年。
- 「世界の水問題と日本人の生活」パレット!、太田区立生活センター、
63, 2003年7月号。
- 「安全な水を求めて」 たしかな目、国民生活センター、2003年8月号。
- 「節水に努めましょう」、『健康環境サイエンス』、
大阪市立環境科学研究所、2003年9月。
- 「仮想水輸入量は世界一」(坂口千夏、2003年1月19日中日新聞記事からの引用、
『水』、光文社文庫、
井上ひさし選/日本ペンクラブ編、4-334--73585-1、2003年。
- 『ウォーター・マネー』浜田 和幸著、光文社、141-144、2003年。
4-334-93324-6。
- 『ウォーター・ビジネス』中村 靖彦 著、岩波書店、岩波新書 新版赤878、
2004年。4-00-430878-X。
- 水資源国日本が輸入に頼る「仮想水」とは?、テクノロマン・インタビュー89、
商工ジャーナル、日本商工経済研究所, 351, No.6, 68-71、June, 2004.
- 「季刊イズミヤ総研」
- 東京の産業と雇用就業2004、東京都産業労働局、7月、2004。
- 平成16年度版「日本の水資源」、国土交通省 土地・水資源局水資源部、
8月、2004。
- これからはこの仕事!、三神万里子著、
幻冬舎、13ページ、11月、2004年。ISBN 4-344-00713-1
- 2005年3月10日掲載、
日経ビジネスイノベーター、入門 近自然学〜豊かさと環境の両立は可能だ:
「バイオマス(生物資源)って何だろう?(3)〜農林水産業と環境問題」
http://biz-inno.nikkeibp.co.jp/kinshizengaku/article20050310.shtml
(閲覧には無料ながらユーザー登録が必要みたいです)
- 香川大学工学部平成17年度入試問題、総合問題、問題1、2005年3月。
- 仮想水(バーチャル・ウォーター)、
沖縄県環境教育プログラム(中学校編)、
沖縄県文化環境部環境政策課、5-39、2005年3月発行。
- 「食育マニュアル─食と農への理解を深めるために─」第一版、
財団法人 食生活情報サービスセンター、2005年3月31日発行。
- コラム「海外の水資源に依存する我が国の農産物輸入」
平成16年度食料・農業・農村の動向 平成17年度食料・農業・農村施策
(平成16年度食料・農業・農村白書)、農林水産省、
2005年5月17日公表、p.58。
- 「バーチャルウォーターとコンビニ弁当」、
『コンビニ弁当16万キロの旅』、
太郎次郎社エディタス、p.87-108、8月、2005年。
ISBN 4-8118-0752-9
- 「日本の食を見つめる〜水から見る私たちの『食』」、
Apron、JA全農、326、9月号、p.14、2005年。
- 「世界の水が不足している」、
あぐり村、JA全中、7月号、p.13、2005年。
- 「食料自給率4割の表裏 うそのようなほんとうの話(2)」、
NOSAI安足、p.6、安足農業共済組合、40、
8月、2005年。
- 「水の輸入大国 日本」、
みどり、農林水産省・JAグループ、457、
9月、2005年。
- 特集「限りある資源〜水のマネジメントを考える」、
SAFE、5-9、住友三井フィナンシャルグループ、55、
9月、2005年。
- 「環境問題を身近に感じる2つのキーワード」、
キャンペーンテーマ・ガイドライン、
(社)公共広告機構、2006年度テーマ調査会作成、2005。
- 「食料自給率4割の表裏(2)」、
「県南」(栃木県南農業共済組合の広報紙)、
33, p.7、2005年10月。
- 「世界の水に支えられる日本人の生活」、
環境要覧2005/2006、財団法人 地球・人間環境フォーラム 発行、
古今書院 発売、xiv-xv、2005年11月。
ISBN 4-7722-3050-5
- 「環境問題の基本がわかる本」、
門脇 仁 著、秀和システム、
p38、2006年2月。
ISBN 4-7980-1238-6.
- 大阪市都市環境学習センター 生き生き地球館、
「地球を守るためにできることを見て・聞いて・ふれて・学ぶ」、
2006年4月〜、大阪市鶴見区緑地公園2-135。
- 「トレンド:水環境における課題とソリューション」、
「東芝レビュー 2006年5月号」。
- 平成17年度食料・農業・農村の動向 平成18年度食料・農業・農村施策
(平成17年度食料・農業・農村白書)、農林水産省、p.63、2006年5月。
- ECO通信第10号、(株)富士ゼロックス総合教育研究所、2006年夏号。
- 確実に広がっている深刻な水不足、図解 地球の真実、宝島社、
別冊宝島1397号、2007年3月14日、39。
- バーチャルウォーター、食と環境をつなぐツール1、食農教育、農文協、
2007年5月号、No.55、67-69。
- Virtual Water, 2007: Lesson 4, World Trek,
ENGLISH Course II, Kirihara Shoten, 36-45.
- 特集 "仮想水"を知っていますか?、C-press、Vol.81、
中部原子力懇談会、2007年6月発行、pp1-2.
- 平成18年度食料・農業・農村の動向 平成19年度食料・農業・農村施策
(平成17年度食料・農業・農村白書)、農林水産省、p.5、2007年5月。
- "水"赤字国、日本。ヴァーチャルウォーター(間接水)から見える世界、
THE BIG ISSUE JAPAN(ビッグイシュー日本版)73号(2007年6月1日発売)、
Vol.73、pp12-13、2007年6月。
- 地球の未来と「水」2、水をつかう、水を流す、
岸上裕子、嶋田泰子(著)、横山 隆一、谷口たか幸(監修)、
さ・え・ら書房、2007年10月。
- 新「勉強のコツ」シリーズ、
小学校の「社会<地図と地理>」を完全攻略、
向山洋一(編)、吉田高志(著)、PHP研究所、2007年12月。
- 平成20年度千葉県立千葉中学校入学者決定のための適性検査、
千葉県教育委員会、2008年1月。
- 金物総合研究所代表・金物情報ニュース、2008年3月7日
- 食品の輸入拡大で増大するヴァーチャルウォーター、
役立つデータクリッピング、
ニッスイ GLOBAL、No.59、7-9、2008年3月10日発行、日本水産株式会社。
- 新詳地理資料COMPLETE2008、帝国書院、2008年2月。
- なごや環境ハンドブック、「なごや環境大学」実行委員会、2008年2月。
- 2008年度入学試験問題 地理、広島修道大、2008年。
これ以降は把握していません。Web上出も数多く引用していただいています。
放映一覧
- CS放送「G+」2003年2月7日
- NHKラジオ第一放送、2003年3月4日「時の話題」(8:05-8:15)
- NHK京都放送局(ローカル枠)、「この人に聞きたい」2003年3月19日(18:45-18:50)
- NHKラジオ あさいちばん ニュースアップ『水と地球環境』
〜環境世紀を水で読み解く〜 2003年4月29日(7:15-7:27)
- よみうりテレビ2003年7月26日(土)「Wake Up!」
日本テレビ系列25局ネット全国放送、
「特集:日本の環境と農業」
- 東京メトロポリタンテレビジョン等、「朝まるJUST」中
「みず再発見」、2003年10月7日(火)、14日、21日、28日。
- 日本の水・世界の水〜21世紀の水資源をどう活かしていくのか〜
- NHK教育テレビ「土曜フォーラム」
- 平成16年5月8日(土) 23:30〜24:40(70分間)
- 「ニッポンの真実」第17回放送「水を石油にするな!」
- ▼BS-i (←BSデジタル放送、チャンネル6です)
- 5月24日(月)・31日(月) 午後10:00
- ▼JNNニュースバード【スカパー!(258ch)/スカパー!110(162ch)】
- 6月6日(日)・11日(日) 午後9:00
- ecoウィークエンドSP「水に抱かれた楽園」
- 日本テレビ
6月6日(日)
午後15:00〜16:25
-
6月5日は国連「世界環境デー」。これに連動し、日本テレビでは6月4日〜6日を
「エコ・ウィークエンド」と称し、視聴者の皆様と共に「環境問題」を考えるキャン
ペーンを展開する。6月6日(日)にはエコ特番「水に抱かれた楽園」を放送。
「水」をテーマに、その恩恵、美しさ、不思議さ、知られざる性質、問題点などを知
ることにより、その大切さを伝えていく番組。フランスからは伊達公子、イタリアか
らは相田翔子、静岡・伊豆下田からは田中美佐子が水について語る。
- 2004年6月22日(金) 15:00〜17:30 (そのうち10分間)
『ヴァーチャルウォーターとは?』
「ふるさと酒勾川」(ラジオニッポン・ラジカルランド)
- 2005年
タイトル:「再発見!水と生活」−水がささえる豊かな社会−
- 東京MXテレビ:3月11日(金)20:00〜20:30
- テレビ埼玉 :3月12日(土) 9:30〜10:00
- とちぎテレビ :3月12日(土)20:00〜20:30
- 千葉テレビ :3月13日(日)10:00〜10:30
- 群馬テレビ :3月13日(日)12:00〜12:30
- テレビ神奈川 :3月13日(日)17:30〜18:00
- 2005年10月8日(土)19:00〜19:44、NHK教育テレビ「サイエンスZERO」
『地下水が消える?ひそかに迫る水危機』
- 2006年5月5日(金)23:00〜23:54、
「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系)
「迫る"水"危機」
これ以降も、結局TVだと、virtual water/waterfootprintの話ばかりで
多少フラストレーションが溜ります。
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沖 大幹のHome Page
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虫明-Herath-沖研究室ホームページ.
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(Last updated at October 2012)