日記:2002年07月

最終更新:2002年8月10日 00:50



  ↑↑トップページへ
安形氏にめいる
←前月(2002年06月) ↑日記のページへ 翌月(2002年08月)→

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

07月31日
(水曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌月
 
↓前日

日記障害/GAME第二期へ/新婚さんようこそ/車内大騒動

 [電子・コンピュータ] どうもごめんなさい,日記CGIの動作不良でカウンタがリセットされていました.と思ったら今度はもっと深いレベルの動作障害で,日記CGI自体が動作しなくなりました.

  というわけである程度改造しました.具体的にはロックの掛け方なんだけど,厳密にはロックと言えない状況になっています.でも別に一秒間に数百というアクセスではありませんのでOKでしょう.

  もう大丈夫だと思うんですけどね. そうそう,当研究室のほかのCGIにも異常が出ている可能性があります.

 [研究] GAME-2キックオフ会合でありました. 場所は東大本郷,工学部1号館15号教室.社会基盤工学科の修論卒論の発表会に使われるところです.

  セッションを領域ごとに分けるのではなく,「境界層」といった分野ごとに分けるというのは,GAMEの後期になって一般的になってきたのでしょうか.今回も後者の部類で,各発表は必ずしも一つの領域班に偏らないものでした.

  それはそうと,GAME-T CDROMは今日が顔見世興行でした.100枚持っていって,60枚くらいハケました.

 [ひと] 懇親会は小さな部屋で.大物勢ぞろい.ここで,参加者の一人の結婚話が披露され(お相手も皆知っている人),懇親会だったのがいつのまにかお祝いパーティと化していました.「GAME最大の成果か」という冗談も.

  二次会は本郷のチムニー.一部の人が飲んだ飲んだ.帰りの丸の内線でそこらじゅうを登り始める現役クライマー.ああ,クライマーにはクライマーの動きが分かる. 便乗して安形は指懸垂を披露しようと思ったら思いっきり指を滑らして大転倒,隣の客に激突

  追い出されるようにして東京駅で降りると,今度は乗り換えの人をバスやら電車やらに放り込む業務.

  なんだか陽気でおめでたく騒々しい一夜でした.ごめんなさい&楽しかったです&おめでとうございます.

07月30日
(火曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

会を掛け持ちする.

 [研究] 沼口さんシンポ二日目です.相変わらずE守さんは話がウマい.吉本興業でも通用するかも.

 [研究] で,夜からもう一つ会合があったわけです.CREST水グループの会合です.鼎さんと宮崎さんの発表.

  次回発表は,いよいよ実働部隊の行動に向けての具体案ということを安形がしゃべることになりました(8/29).

 [研究] 8/2,3の第六回水資源に関するシンポジウム,発表準備がまだまだ…

07月29日
(月曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

またしても死者を悼む会

  先日に続いて,去った人を悼む会. というより今回のは,あまりに巨大なものを遺して夭折してしまった人の意志を受け継ぐための会,とでも申しましょうか.

  第1回沼口敦さん記念シンポジウム 『水循環力学から水循環環境科学へ』 です.

 [研究][電子・コンピュータ] 沼口さんとは話をしたことがないのだけど,半年前から触っているCCSR/NIES AGCMのコード(FORTRAN77)を通して,日々「対話」している気になります. これは妙な感覚ですが,私のようにずっと他人のコードを触る仕事をしてきた人なら分かってもらえると思います.

  コード(プログラム)というのは,初心者ならば教科書や先達の人のものの焼き直ししか作れないでしょうけど,慣れてくると自分の思考様式を直接反映できるようになる. 逆に言うと,達人のコードというのはそこからその人の頭の中身を直接に読み取ることができるのです.

  CCSR/NIES AGCMのコードからは,それだけでなくて,「トップランナーとしての孤独感」も「自分の手で世界を作ることに対するプリミティブな喜び」も感じ取れる.

  あと,コメントのスペースの入れ方一つにも気を使う律儀な人だったことも読み取れます.でもたまに妙にオチャメな部分もある.アレっというほど大胆なところも.

 [食べる・飲む] 懇親会には,なんとご両親の差し入れでサッポロクラシックが! 内地ではあまり飲めない逸品です.ご両親の挨拶もあってしんみり.

  沼口さんと私との共通点は独りで自然の中に行くのが大好きということだけだと思っていたのですが,強烈なビール好きという共通項もあることを発見しました. この点だけは後を継げるかも…

  もっとも,さすがにそんなところまでAGCMコードからは読み取れませんでしたが(笑)

07月28日
(日曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

趣味入ってます

 [研究][アウトドア] 先日タイのEGATタワー(高さ122mの鉄塔)に登った話.このタワーに詳しい方の情報によると,これまでの日本人登頂者は確実なのは3名,要確認が2名というわけで,最大5人しかいないとのことでした.

  タイでとった写真を整理していたら,登攀開始前の写真がでてきた.あはは,いくらなんでもこんなにゴテゴテ必要ないというほどいろいろな装備をつけています.服装などはフリークライミングの開拓時とよく似ているし(開拓の場合はほこりよけの防護めがねをつけるのでもっとスゴい人相になっていますが).

  (後日記:面白いのでホームに載せてしまいました)

07月27日
(土曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

まだ覚えてる?

 [電子・コンピュータ] ZDNNAnchorDeskには毎日のようにInspireされる記事が載ります(ちょっとサボって日本語版を読んでいますが,原文は英語).

  Robert Vamosi氏の最近の記事は,「Code Red警報から1年、ウイルスはどう変わった?」というもの.

  ある意味でビックリする内容です.いや,ビックリしたのは,題名に.

  もう一年経っちゃったんですよ旦那!

  まぁ何しろ,仕事でも個人的にもいろいろなことがありすぎましたこの一年.

07月26日
(金曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

すでに普通の生活へ

  とりあえず1524日のことは概要だけ書きました.

  ノウハウの蓄積というのも,GAME-Tの重要な役目.ですから詳細に関しても書くつもりです.

 [天気と季節] 日本の暑さは,なんとなく気温はこちらのほうが低そうですが,しかし汗が出てくる量はこちらのほうが多いような.

  木陰に入るとほっとするという感覚は,どうもタイの暑さのほうでよく感じます.日本だとちょっと逃げ場がない感じ.しかしそれは,アスファルトの上にいるからという点もあるでしょう. というわけで週末はどこか遠くに行きたいもんですが,来週はGAME-T2ミーティング,沼口さんシンポジウム,CRESTミーティングがあり,さらには8/2,3に開かれる第六回水資源に関するシンポジウムの発表(二件)も準備しなければならない恐るべき日々…

  しかしその前に,さすがに今日は家に帰らねば(苦笑).

 [研究] タイにいる間に沖さんが生研記者会見というのに登場して,発表しました.

  その時使った資料がオンラインで公開されています.

  プロの研究者向けでない資料をきちんと作るのは存外に難しくかつ時間がかかるものです. また,新聞に載ることの価値も今よりは小さく評価されていたでしょう. というわけで,この種の仕事は,一昔前だった敬遠されたでしょう.

  結局,読売新聞,日経新聞,日刊工業新聞にデカデカと載ったそうです.

07月25日
(木曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (帰国しました.出張の概要をさっきまで書いていたのですが,セーブしようと思った二文字前の漢字かな変換のところでExcelが以上終了し全部パー. ふてくされてもう寝ます. Excelが飛ぶのはほとんど漢字仮名変換の最中なのでMS-IMEのせいかも知れないのですが,そのわりに他のアプリでは飛ばないから,やっぱりExcelのせいかもしれません. MSのExcel開発チーム,炒って逝ってよし←タイ炒飯(カオパット)の食べ過ぎ?)

07月24日
(水曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (7/24,25が連休です,タイでは.事前に確認しなかったバチがあたって,7/24はヒマとなってしまいました.皆充分に疲れていたので,自由行動.よく考えたら一週間以上休暇日がなかったのです. 単独行動をとり,Jim Thompson が住んでいた家をそのまま展示しているMuseumに行きました.一生をタイシルクにささげてしまった情熱の人,突然行方不明になったなぞめいた最期.高級タイシルクブランドの名として知られているJim Thompsonですが,彼のひととなりを更に深く知ることが出来ました. 彼が愛した庭の様子は,おそらく在住時とは大きく異なっているでしょうが,しかしやはり彼の精神はその空間に息づいているのでしょう. Spiritを遺せる人間でありたいと最近思ってきたもんでこういうものには妙に共鳴してしまいます.)

  (夜はTMDのソムチャイさんから接待を受ける.一軒普通のレストランで,でも信じられないほど豪華な食事. こういう場所では自分が知っているものを頼まないのが大事だと知る. ここで思ったことが今回の旅のまとめになるかも:「この夕食に値する仕事を今回のオレはしたのだろうか?」)

  (ホテルに帰ると再度面会者. 熱帯の病気,特にデング熱についていろいろ教えてもらう. Virusは四種類.どれか一つに感染すると,二週間あとに高熱と間接の痛みがでて,それがデング熱.それから3ヶ月以降1年以内にもう一度ウィルスに感染するとさらに致命的なデング出血熱.いずれにしても蚊には注意. 何しろワクチンがありません.)

07月23日
(火曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (早朝からネットにつないで解決策探し.心当たり2件ほど.午前中NRCT,80番開いた.生研からも制御できることを確認.午後AITへ.こちらはパーソナルファイアウォールの設定を変えたら外部からのアクセスが可能になった.lokkitという名前,覚えておかねば. 最近はLinuxも明示的に指示しない限りはdaemonが動かなかったり,しらないうちにfirewallが動いたりと,変わってきました.自分でOSを入れているなら気づくのですが,プリインストールだときちんとドキュメントに目を通しておく必要があります or 同じバージョンのOSを別のマシンにインストールする経験が必要です.)

  (夕食は沖さん行きつけのところ. そのまえにタイマッサージを受ける.250B/2h. ホテルのものよりパワフル. どちらが良いかは好き好きだが,C/Pは明らかにこちらが上. それにしても,いまだに人に背後に回られるのは恐い.筋肉が勝手に萎縮してしまう.この人凝ってるなぁと思われて入念に背中をもまれ,ますます怖くなる悪循環(笑). 前回は眼が開かなかったので気づかなかったが,マッサージをする側(giver)も相当複雑な体の動きをすることが分かった.される側(receiver)ももう少しマッサージというものを知ればより効果があがるかも,と思った.)

07月22日
(月曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (NRCT探訪.WWWサーバとなるべきPCがすでにOSセットアップ+WWWサーバ動作の状態で用意されていた.GAME-T CD-ROMの内容をコピーし,必要なアクセス制限を完全にかけて準備完了. そこでWWWサーバプログラムにパッチを当てたのが運のつき.ポート80番が閉じてしまった! いろいろやってみるが解決しない.時間切れでまた明日くることに.)

  (その後「バンコクの秋葉原」Pantipセンターへ.携帯電話によるデータ通信について聞き込み調査とデバイス観察.日本の宗教団体のバンコク支部に入っている店員につかまり,やたら親切にされるが,なかなか離してもらえず,待ち合わせに遅れる. 沖さんは単独行動をとっていたところ橋詰先生にあったらしい.)

07月21日
(日曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (EGATタワーの電話からISPダイアルアップを試みるもやっぱりだめ.モデムを変えてもダメ.管理人の家のMDFに近いところでやってもダメ.結局回線の問題というわけであきらめる.近くにAIS社の携帯電話アンテナがあって,その会社の最新機種なら通話品質がよいので,次回はそちらで試みるべき. 午後はついにEGATタワーに登る.全身をクライミング装備で固めて−沖さんから「半分趣味入ってるな〜」と言われる−,ハシゴ登り. 見ていた人の感想は「おそろしく慎重」.そう,(今まで生き残ってきた)クライマーはたいてい恐がりなのです.もっともスピードは速い.あっというまに100m.WichaiさんとManopさんがビームの取り付けをしている.後続が少し遅れていたので,122mの頂上まで足を伸ばす.頂上にたってとりあえず万歳する. 後から聞いたら,日本人で5人目だか6人目だかの登頂らしい.)

  (頂上に立つ.周囲は,畑あり森有りヤブ地あり裸地ありと実に多様.この多様さを全部反映したフラックスを採るのが目標と聞いた.だからこそ高いタワーが必要だとも.ちなみにタワーの高さの100倍の水平範囲の地表面を反映したフラックスが測れるらしい. 金元植さんが100mに上がってきて,WichaiさんManopさんらと一緒に,取り付けられたビームに今度はセンサを取り付ける. 身体の確保はなれているから大丈夫だが,作業の方はねじ一本たりとも落とせない実に緊張する代物. 作業の合間は軽い会話をしてリラックス.そうしないと集中力が持たないでしょう. あとは金さん一人で大丈夫というところまで突貫工事で仕上げたところで,帰る時間が迫ったので急いで降りる.)

  (ピサヌロク空港からバンコクへ45分のフライト.沖さんと一緒.ウィンザーホテルへ. 面会者ひとり.疫学をやっている人で,気象データを探しているらしい.興味深い話をいろいろ伺う. デング熱,恐い.)

07月20日
(土曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (午前はホテルに居残り,EGATサイトの沖さんと相互に調整しながらコネクションを試みる.ダメ.夕方沖さんが戻ってきて,UPS二台を含む大量の買い物.ISPに入ってしまう.プリペイドのキットがあってそれに電話番号,UserID,Passwordが入っていて,そこにアクセスするだけ.簡単.ホテルからISPにダイアルアップするとアッサリつながる.ただし電話を掛けるにあたってはオペレータに回線を開いてもらうよう前もって言う必要がある場合もある.日本のISPのローミングよりよほど便利,とはローミングを使っている人の弁.)

07月19日
(金曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (電話線工事完了.新電話から借りた携帯に掛けてみると,音声は通じるがデータはダメ.ホテルに戻ったあとそこから掛けてみても,ダメ.夜沖さん到着)

07月18日
(木曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (まだつながらず.一日かけて電話線工事を管理人自ら行う.借りた携帯電話は,なんと送信が出来ないことが判明して思いきりコケる)

07月17日
(水曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (EGATタワーとご対面.PCセットアップ.相変わらず電話−借りてきた携帯電話で,古いタイプ−は論外な通話品質.管理人の家から電話線を引っ張ってくることに.)

07月16日
(火曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (バンコク郊外,アジア工科大学へ.EGATタワーサイトに電話接続を試みるがダメ.通話品質悪すぎ.モデムどうしがネゴを始めません.夜ピサヌロクへ45分のフライト.RIDのWichaiの車でスコタイへ.Panyaさん,金元植さんと再会)

07月15日
(月曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (24日まではとりあえず概要のみ書きます:成田→バンコク.宮崎さん米良さんと一緒.バンコクで大手さんと合流するも,単身スクムヴィット通りのWindsorホテルへ.相変わらず眼がダメ. 疲れていては仕事にならないのでホテルでタイマッサージを頼む.1600B/2hというのは,後から知ったのだが相場からいうととんでもない高額だったらしい.)

07月14日
(日曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

死者にささげる歌/美しき湧水/距離感ゼロ

 [アウトドア][ひと] 私が所属するクライミングクラブで死者を出したのはもう数十年前の話で,リアルタイムで覚えている人はもう一人しかいません.それでも毎年追悼山行というものを行います.山行といっても,結局集まって酒をのみ,手製祭壇に線香を上げながらザイルの友を合唱するだけです.

  ただこの会,出ないと怪我をするという妙なジンクスがありまして,出席率は異様に高い(笑).

  ザイルの友というのは年に一回しか歌う機会がないので皆歌詞を忘れかけています.なんとか来年には調べて持ってゆきたいものです,と毎年思って毎年忘れる(笑).

  何はともあれ,今年も安全登攀.

  ところで祭壇の場所(毎年同じ位置だがかなりわかりにくい)を皆でごそごそ探しているとき,藪が左眼に入りました.これが後になって大問題のタネとなるのでした.

 [水] この川上村廻り目平は,花崗岩山地の中にあり,周囲はタワーがボコボコたっています.中には遠目にもはっきり分かる岩塊集積地があります. 一回の台風で突然出来てしまった崩壊地,突如出現したトラック一台くらいの大岩など,面白いものも結構あります.

  標高が高くなるとだんだん土壌が貧弱になってゆき,花崗岩の岩塊の上を直接針葉樹の根が這いまわり,それをコケが覆っているという景色によく出会います.そういうところは非常に歩きにくい.下手に踏み抜くとその下に数mの空間があったりするのです.

  そんな中に,突如湧き出す水がある.これが仮称大聖堂の湧水.尾根の上に立つタワーの根本から湧いて出てくるという,ナンダコリャ湧水です.標高1900mを超える位置にある,本当に冷たい水です.

  近くの沢水は20μS/cm以下,この水は25μS/cmくらい.今回はこの値をはかりに来たので,一応目標は果たしました.14リットルをザックに入れ,かえります. 帰るといっても,じつはここまで道はありません.40分くらい道のないところを突破してたどり着くのです.

  それでも行く価値のある湧水です.

 [地形・地質] 廻り目平キャンプ場管理者である金峰山荘に駐車代を払いに行ったとき,天然水晶洞なるものをしりました.草入り水晶(緑閃石が入った水晶らしい)の日本的双晶というなんともマニアックな,でも世界初の発見というものが売り物だそうです.

  行ってみました.途中に湧水発見.それはともかく,昔鉱山があったところの近くで鉱物を探している人がいて,その人がいろいろ面白い鉱物が見つけたので表土を剥がしただけの状態のまま屋根をつけて,内部を博物館として公開しているというものでした.だから水晶洞という名前であっても洞窟ではありません.

  目玉である草入り水晶の日本的双晶は,3cmもないようなかわいらしいものでした.マニア以外にはほとんど価値がわからないような… でも他の世界の鉱物コレクションはなかなか面白かったです.

  水入り水晶というのがありました.水晶の中に空洞があり,そこに気泡入りの液体が入っているものです.動かすとその気泡が動くのが見えるという案内でしたが,残念ながらよく見えませんでした.

  博物館(?)を巡るコースの中には湿原があり,なかなか美しい光景でした.

 [車][身体と健康] さて,車に乗ろうとしたときです.急に左眼に激痛が走りました.

  思わずうずくまってしまうような痛みです.よく考えたらうずくまっても何の解決にもならないのですが(笑). 数分目をつぶっていたらなんとか収まりました. 痛んでいないときには本当に何事もないので,そのまま車を走らせると,数分で,あ,また来た. どうやら瞬きをするときに痛むようです.かといって瞬きをしないわけにも参りません.

  一回痛み出すと,左眼がどんどん閉じてきます.それだけならまだしも,連動して勝手に右目まで閉じてきてしまいます.危ない危ない.何度も路肩に止まって痛みが消えるのをまちます.

  片目運転というのは距離感がつかめない.発進停止を繰り返す一般道路よりも高速道路のほうがまだマシでしょう.というわけで高速道路へ.80km/hにも満たないノロノロ運転.

  途中気づきました.左眼だけを閉じっぱなしにすればよい.というわけでギアを持っていた左手で左眼を押さえつづけました.これで大丈夫.といっても運転は片手ですが,高速道路でそんな頻繁にギアチェンジをするはずもありません.

  と思ったら渋滞.休日の中央道上りですから当たり前です.仕方なく左眼から手を離すこともありましたが,意外や意外,眼は閉じたままです.もっとも,1分くらいであいてきてしまう→イタイ. 基本的にはセカンドで発進から40km/hくらいまで引っ張れるので,できるだけギアチェンジを少なくしました.クラッチには悪いでしょうが,生命には替えられません.

  家に着く寸前が,もう大変でした.無事駐車場についたときには本当に息があがっていました.自分自身に「よくやった」なんて声をかけたくなりました.

  帰りが相当遅れたわけですから明日からタイに行く準備が充分できず,クライミング道具はいちいち選択せず全部積み込みました(後日記:結果的にはそれでよかった)

  ほとんど寝ずに早朝電車で研究室へ.ドキュメント類を印字し,プレゼントのGAME-T CD-ROMをザックに入れ,いざ成田へ.

07月13日
(土曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日

信州の夜は寒かった

 [アウトドア][車] ジムニー君もたまには使ってあげなきゃね.というわけで秩父から中津川林道を越えて信州へ.中津川林道は,災害があったはずなのですが,全部土砂がどけられていて,もう一歩でフラットダートという状態.ちょっと欲求不満?一度もシートベルトがロックすることなくダート区間を走り抜けました.

  信州川上郷,花崗岩山地の威容とその周辺の沖積錐や扇状地の伸びやかな地形が売り物です.このなだらかな地面は高原野菜のふるさととして知られています.

  そして,クライマーには真夏のクライミングのメッカとしても知られています.

  クライミングクラブの集会に出席.

  夜はずいぶん寒いものでした.東京との温度差はいったい何度になるのでしょう.

07月09日
(火曜日)

↑↑先頭へ
 
↓前日

休息モードに入る暇はなく

 [研究] 学会・シンポジウムの予定プログラムが次々と発表されています.

  8月2,3日には東京にて第六回水資源に関するシンポジウム.5年に一回という大規模なシンポです.発表者にはプログラムが送られてきました.

  続いては8/20〜22に盛岡で水文水資源学会.オンラインでも水水学会誌上でもプログラムが公開されました

  いずれも,研究室ニュースに,研究室からの発表者・題名等を書いておきました.

 [研究] 8月29,30日には,「水循環力学から水循環環境科学へ」というシンポジウム. 去年なくなった沼口敦さんの一周忌ということで,それに関連したシンポジウムです(正確には,命日は推定6/30.→北大地球環境研の参考資料)

  多数の発表申込があり,講演プログラムもこのたび公開されました

  よく見たら全セッション座長が女性.

  発表者が座長という例が多い.この場合,「質問ご意見ありますでしょうか…ありませんか,では座長の方から一つ.」という座長の重要な仕事が成り立たないのですが,まぁ参加メンバーを見る限りそんな心配はなさそうです.というか何十本と挙がる聴衆の手に対して「えー時間がないので申し訳ありませんが次の発表に」という役目になるのでしょう.

07月08日
(月曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (北見市仁頃湧水・丸瀬布町神霊水にいきました. 丸瀬布の金冷水はついに発見できず残念. 最後は女満別の丘という富良野型地形の丘陵地で,旅の終わりの風に吹かれていました. で,女満別からなんとか帰ってきましたです.天気はイマイチでしたが,汗を一切かかなかったのは事実.いやー羽田は暑かった.)

07月07日
(日曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (巡検.オシンコシン滝・乙女の涙(湧水のつくる滝)・カムイワッカ湯の滝(適温のお湯が流れる滝と天然バスタブの滝壷)・知床五湖・知床峠・羅臼の間歇泉・マッカウス洞窟のヒカリゴケ. 知床の地質構造を目で確かめることができたのが大収穫でした.やはりありました潜流瀑.多分海からしかいけないところにまだいくつかありそう.)

07月06日
(土曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (一日中延々と議論.データとインタフェースに関しては大体の方向性が見えてきたような. ネット全盛のご時世でも,こうして顔を見ながらdeepに議論することの必要性を痛感です.今回は,というか今回も,隔離された環境でしたからなお良し. 夕食はカニ三昧.これ以上は入らんという位の量.)

07月05日
(金曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

  (女満別空港へ.レンタカーで網走へ.やはり湿度が低いです. 網走,エコーセンター2000というきれいな会場にて地球研会合.ここ,Internet端末がありまして,学校帰りの子供たちがネットをブラウズしてるんですよね.図書館もデカイ. それはそうと,出だしから全開のディープな議論.夜,宿に帰ってもまだまだ続く.ちなみに夕食は結構安いのにウニ三昧で,見事に安形がえしでした.)

07月04日
(木曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

再復活

 [研究] いきなりなんですが,研究室セミナーで発表でした.

  で,いきなりなんですが,明日から北海道です.地球研第五プロジェクト集会で,プロジェクトの基本路線を具体的に決めるための会合です. 帰りは8日です.22回目だか23回目だかの北海道.いまだに観光のみとか遊びのみとかの目的で行ったことないなぁ

  セミナー発表内容は,じつは北海道でしゃべる(というか,タタキ台として提出するサンドバッグ役)ことを,先にしゃべって頭を整理するために今日話しました.

  今日は外部から見学客がきていたのですが,そうとは知らなかったので,内部の人にしか分からないであろう略語オンパレードの発表でした.

  順不同で並べてみましょう:RIHN, GCM, RCM., LSM, ISLSCP, WRI, CIESIN, FAOSTAT, SRES, WRR, SiB2, MATSIRO, TRIP, GSWP, NCEP, CMAP……

07月03日
(水曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

初夢に寄す

 [文学と言語] 用事があって文京区本駒込に行って来ました.ここには富士山をあがめるための塚と神社(富士神社)があり,その神社の裏,「富士裏」は茄子が有名だったそうです.

  文京区は旧町名の紹介をする看板がかなり多く,このあたりの旧名を紹介する看板にこんな古川柳が書いてありました:

駒込は一富士二鷹三茄子
富士は富士神社,鷹は近く(駒込病院の敷地らしい)の鷹匠町,茄子は上述のものを表し,駒込には全部揃っているとうたっています.

  と,そこで思ったのですが,初夢に出てくると縁起がいいとされるこれら三つのものとこの川柳の関係がちょっと謎です.つまり,初夢に関する言い伝えが先にあり,駒込には全部あるという川柳ができたのか,駒込名物を単に紹介するだけの川柳だったのが,後に初夢ネタに化けたのか. 言い換えればどちらが先かということです.

 [地形・地質] 用事のあと,駒込から西日暮里まで歩くことになりました.わりと複雑な地形で面白い.

  あ,道灌山ってここにあったんだ.開成高校も(今まで全く知らなかった).

07月02日
(火曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前日

水は流れる

 [研究][天気と季節][記事] 日本中,いろいろな水の多寡が起こっているようです.5日から網走に水文関係者が集まるのですが,タイムリなニュース:

  「ウグイが大量死 雨不足で川干上がる 屈斜路湖畔 」: 北海道新聞(道新)の記事です.

  四国・香川用水の水源である早明浦ダム(香川県から山を越えた高知県にある)でもちょっと水が足りない状況.でもすこし回復:「貯水率わずか回復、第2次制限延期へ」 四国新聞記事より.

 [水][記事] ついでに:「伏見の名水”甘かった” 水フォーラムに向け、エコツアー 」:京都新聞記事より.意外なところに第三回世界水フォーラム(WWF3.2003年3月,京都滋賀大阪)が出てきます.というより,地元は連日WWF3絡みのイベントがあるのかもしれません.

07月01日
(月曜日)

↑↑先頭へ
 
↑翌日
 
↓前月

講義2

 [水] いきなり本郷で講義であります.

  「環境復元学」というオムニバス講義の一こまを受け持ったものです.

  日本のtraditionalな水環境保全意識とその衰退,そして「名水百選」などによるその復活をしゃべり,土木工事的発想を用いなくとも,社会のマインドを適切に導くことにより間接的に環境の復元はできるものであるということを述べたつもりです.

  使用プレゼンテーションに使った写真はすべてtaken by me.また,途中で写真がきれいな名水本を20冊ばかり配り,回覧してもらいました.

  ちなみに使用言語は全部英語.工学系研究科社会基盤工学専攻(学部は,工学部土木工学科)ではよくあることです.

  ↑↑トップページへ
安形氏にめいる
←前月(2002年06月) ↑日記のページへ 翌月(2002年08月)→