日記:2000年12月

最終更新:2001年11月14日 15:40



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安形氏にめいる
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12月31日
(日曜日)

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 [生活] 部屋を軽く片付けて,これで大掃除のつもり(笑).年賀状の切手貼りにせいを出して,17時48分に102枚を投函.なんとかカッコはつけた.昨年は博士論文の提出が年末だったので必然的に投函が遅れたのだが,今年はそれより遅くなった.例によってほぼ全員違う写真です.切手も何種類か使いました(中には今年の年賀切手もある(笑)).

 [ひと][文学と言語] さて,今年最も出会ってよかった物or人を振り返る.人については一人に絞りきれないくらい多くの素敵な人に出会ったので割愛(サボり〜).物については,無形のもので行こう.漫画家やなせたかし氏の文だ.例のマイブーム画家高畠華宵について述べた文で,こんな感じのものだ:

華宵はエポックメーキングだったのだ.一人の天才は運命の糸にあやつられて日本の挿絵の黄金時代に信じられないような奇跡の画風を創作する.

(平凡社「別冊太陽 高畠華宵」巻頭コラム「艶麗な美人画」,1985年 より).個人の秀でた能力と時代の後押しがコンビとなって,後々まで人の心を打つ数々の芸術作品(敢えてそう呼ばせていただく)を創造したことを,よく表す一文である.

  私も何か雅号を作ろうかな(笑). そうして後年の学術史家に同じようなことを書かれたいものだ.その場合「信じられないような奇跡の○○を創作する」の○○に入るのは何になるだろう?そんなことを考えると,新しい年を迎えるのがとても楽しくなってくる.

 [研究] 今,時代は私達に追い風. 誰も考えなかったような奇跡のモデルとか奇跡のプラットフォームとかの創造に邁進しますので,来年もよろしく! 

 [電子・コンピュータ] 新年は1/6から始動(1/2にも研究室に来るかもしれない後日記:結局1/1夜に来た).日記の形式を少し変える予定です.半年間の愛読ありがとうございました. 僕は相変わらず人の数倍の煩悩を抱えたまま年を越すと思いますが(笑),善良なる読者の皆様におかれましては,ぜひよいお年をお迎えください. 

12月30日
(土曜日)

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 [研究] 昨晩,突如として飲み会が始まった.その席で発覚したのだけど,来年早々に某所に研究上の必要があって拉致されるらしい.某所,というのはまだ正確には決まっていないのだけど,思い切り南の方である.九州すらほとんど行っていない(12,3年前に関門トンネルを往復したのみ)私がなんと沖縄に連れて行かれそうなのである.

  ただ,沖縄に三日で行って帰ってくるというのはちょっと忙しい日程ではある.

 [研究][電子・コンピュータ] GAME-Tデータセンタのデザインを変え,それから新しいデータを追加した.というか初めて他人からもらったデータを公開した. 何を今更という気もするが,それでもこれは第一歩.先は長いぞ.頑張れ自分.

 [経済・社会] 秋に某大学に呼ばれて行ってきたその出張旅費が,昨日ようやく入ってきた.社会の金の流れは,必ずしもそれに該当する経済活動とシンクロしていないことを改めて実感.経済学の難しさの一因でもあり,また,急成長した企業が資金繰りに困る要因ともなっている. それにしても,国の機関相手の商売は,とりっぱぐれはまずないが売掛金回収も速やかには出来ないものなのだろう…

 [電子・コンピュータ] こういうことを書かないのはフェアでないかもしれないので一言.一昨日夜から試験的にアクセスログ取りを始めている.ここまでの結果は,10〜20人/日というところだが,その内容が面白い.どこからリンクをたどってきたかという点で見ると,サーチエンジンで何かを調べているうちに偶然見つけて覗いて見たという感じのアクセスが全体の1/4くらいあるのだ(要望があればどんなキーワードで引っかかるのか実例をお見せします).いまのところロボット切りはしていないのでどこのエンジンにどういう風に引っかかっているのか全貌はつかめないが,こういう流しのお客さんがいる限りロボ切りはしないことに決定.

  他は,日記のリンク集をたどってくる人も多い.面白いことに一つのリンク集を複数の人が利用しているらしい(正確には,複数のホストからのアクセス).安形氏日記をリンクしてくれている日記リンク集は,現在私の知る限り三つある.感謝です.

12月29日
(金曜日)

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 [電子・コンピュータ] 昨日は日経コンピュータ誌「危機からの脱出」について,ウチがこの連載の対象にならねばよいが…と書いたけど,もう一つ同じように私(たち)がとり上げられたくない記事がある.知る人ぞ知る藤原博文氏の名物ページ「あきれたページ」だ.

  このページには,団体や会社や官公庁の悲惨なIT技術を見事に?反映したWWWサイトが掲げられている(個人が個人の努力で運営しているページは対象としていない). 見てみると,うん,確かにこれはヒドいというものが多い. それだけでも魅力的なのだが,もっとその面白さを高めてくれるのが藤原氏の毒舌だ.この調子ってどこかで見たと思ったら先日書いた知里真志保の文によく似ている.私はこういう皮肉っぽい感じが好きなのだろうか(笑).

  藤原氏と知里氏に共通するのは,自らの能力に絶対の自信を持ち,権力にこびず,ダメなものをダメと言う態度である.そのすがすがしさがよい. ちなみに彼のサイトは他にも極めて高い技術に裏打ちされた内容が多くあり(「あきれたページ」だけが突出して有名なのかもしれないが(笑)),その結果個人のサイトとしては信じられないほどのアクセス数がある(いくつなのかは実際にサイトを訪れて確認してね)

  過去も現在も,私の周りには高い能力を持つ人が多い.この人たちが藤原氏なみに声がデカくなれば人生もっと2楽しいのだけど.

 [文献][電子・コンピュータ] 藤原氏といえば,Cプログラムのスキルを高めたい人には彼の書いた「Cプログラミング診断室」や「Cプログラミング専門課程」をおすすめしたい.特に前者は必見である.世の中にあふれる吐き気を催すようなコードがこれでもかと登場し,藤原氏の餌食となるのだ(なお,上記URLからオンラインで全文が見られる). ただし,誰でも,最初はこんなコードを書いてしまうんだよね… もちろん私もそうでした.心当たりのあるコーディング例がずいぶん出てくるなぁ(笑).

  「Cプログラミング診断室」の基本テーマの一つに「プログラミングでは,楽をするとバグが減る」ということがある.これは本当.簡単にできることは簡単に済ますと,そのぶんコードが簡潔になり,バグの可能性も減るのだ. ムズカシイことをこねくり回すのがITじゃないんですぅ(と口をとがらす(笑)). まぁ商売上必要以上にムズカシいソリューションを提示しなければならない場合もあるけど(涙),技術者としては,本当はもっとシンプルにやりたいのだ. コンピュータは,本来もっと簡単に使えるものなのです.はい.

12月28日
(木曜日)

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 [文献][電子・コンピュータ] 日経コンピュータ誌(隔週発行)を久しぶりに読む.やっぱり面白い.以前いた職場(ソフト開発)でとっていたので毎号読んでいたのだけど,特に面白いのが「危機からの脱出」という連載.いろいろな「失敗」事例とそこからの回復をドキュメンタリータッチで描く名物連載だ.同誌を読んだのは9ヶ月ぶりだったが,うれしいことにまだこの連載は継続中だった.

  ちなみに同連載の旧名は「動かないコンピュータ」という.こっちの名前の方がインパクトが強くて好きなのだが,なにしろ実名を挙げて掲載されてしまう(もちろん,読むほうにとってはだからこそ最高に面白い(笑))ので取材先が嫌がったのかもしれない.

  何はともあれ,確かに現実の世の中には「動かないコンピュータ」があふれ,「使われないコンピュータ資源」というものが大量に眠っている.そして,人的リソースの無駄遣いも大変なものだ. (影の声:自分のことを棚に上げて…)

  「投資した分回収できなければ意味がない」それが業務でコンピュータを使う場合の真実である.単純なことである.常識である. しかし,巷にあふれるコンピュータ雑誌で,(ばら色の未来を語るだけでなくて)こういうことをはっきり提示しているものがどれだけあるのだろう?

  おっと,そうだ.我々のネットワークがこの「危機からの脱出」に載らないようにしないとね(笑).

 [文献][ひと] 高畠華宵先生の伝記を二編読了(高畠麻子「華宵からの手紙」,近藤富枝「移り行く姿」). とにかく「純」な人だ. 常に楽観的で,人を簡単に信じて,根拠なくバラ色の未来を夢見て,そしてその度にだまされる.絵さえ描ければ幸せだったという,はたから見ていると泣ける人生である. 彼が超人的な仕事をこなして一時代を築いたのはちょうど今の私と同じ三十台からである. いい手本というべきだろう.

  面白いことのその息子(養子.華宵は生涯妻をめとらず,浮いた話も全くなかった)高畠華晃は,自伝を読む限りかなり自由奔放で世事に通じたところがあったようだ.つまり華宵とはだいぶ違う性格. その自伝は昨日から読み始めたところである.

 [生活] 華宵の女性絵は,特に女性にとっては服飾が極めて興味深いらしく,上記「移り行く姿」を読んでいるときには著者の女性ならではのコメントに眼から鱗がポロリという経験をした.

12月27日
(水曜日)

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 [研究] 某出版社から水に関する本が出ることになった.もとは米国で出た英語の本.で,その訳に当たって質問があるというので某教授のところに相談がきた.が,学界にいる方ならご存知の通り,教授という人々の中には壮絶に忙しい人たちがいる.その教授もそうだった.で,交代要員として私にその役が回ってきたのだった.

  今日こちらに編集担当者と訳者の方にご足労願った(私のほうが遅刻してしまった!社会人失格である(苦笑)).質問自体は前もってもらっていたのだけど,なかなか答えにくい問いばかり.つまり嘆息するほど基礎的な質問というものはなく,水関係は初めてと言いながらもなかなかレベルの高い訳者だった.

  で,お客さんが帰った後,頼まれてもいないのに(笑)訳のドラフトに目を通してみた.専門家の眼から見ると多少気になる点がちらほらあったのでその旨コメントした.訳者が訳者の名前で出す以上,内容はその訳者の責任となるわけだが,しかし,水に関して妙な内容・変な表現の本を世に出してもらうわけにはいかない.ちょっとガンバッテしまおう.

 [ひと] もともとは他人が何をしようとされようと関係ない知ったことではないという生き方だったのに,なんだか今年性格が変わったような気がする. 他人がいわれのない非難を受けると僕まで怒ったり,とかね…

 [文献][電子・コンピュータ] 先日出たボーナスで行なったほぼ唯一の贅沢は日経コンピュータ誌の3年購読申込.今日帰ったら初めての配本が届いていた(2001年1月1日号).明日読むのが楽しみ.とりあえず今夜は年賀状書き体制だ.

 [電子・コンピュータ][経済・社会] 上記日経コンピュータ誌のWWWサイトで見つけた記事.マイクロソフト日本法人が「新規採用者には300万円のボーナス(第二弾では100万円のボーナスと一ヶ月の有給休暇)を差し上げます」というキャンペーンで80人のITコンサルタントを得たという(→記事全文).キャンペーン自体は去年の末と今年の春に行われた.これらの人材難が深刻だった期間にこれだけの人々を集めるには,相当の「餌」が必要だったわけだ. 

  オレも行けばよかったかな…(笑) この業界のスピード感というのはアカデミズムではなかなか得られないしね. でも,「成果」を世界に向けて公開するなんてことはまずない世界であるから,そういった意味での満足感は得られない. 良し悪しというところだ. しばらくはアカデミズムのほうが自分の特殊性をうまく活かせそうなのでこちらにいるつもりだが,未来永劫そうかどうかは自分にも分からない.

12月26日
(火曜日)

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 [天気と季節] 寒波襲来.ずいぶん寒くなった.風もそこそこ吹いている.しかし,やはり冬の東京.降水量はまったくないのであった.

 [研究][電子・コンピュータ] 今日は生産研の建物の一部で停電があるのでサーバ類はすべて昨晩から落として(shutdownして)ある.もちろん当研究室のWWWサーバも停止.昨晩から家で仕事をしていたのだけど,手持ち無沙汰でなんだかつまらない.いつも(家からでも)結構このWWWサーバ上のコンテンツを見ていたのだということにいまさらながら気づかされた. ま,その分仕事は進んだけどね(笑)…

 [アウトドア] 夜はたまに寄るクライミング用品店に挨拶.冬の岩場で使えるカイロ状の暖房器具を見つけたので買った(レジ横にあり,店員おすすめの一品). 意外と暖かい.使い捨てカイロなんて問題にならない.うむ,使える. こういう痒いところに手の届く,というかヲタク心のツボを過不足無く刺激する小品がさりげなく置いてあるところが魅力の店である. ちなみに冬季以外はクライミング講習会をよく開いているので(一日コース¥9,000くらい),読者の方で興味ある方は紹介しますよ. 紹介料はどれくらいピンハネしようかな(嘘)

 [電子・コンピュータ] つい先日東京駅で待ち合わせをした人が,「ちょっと待ってて.今H"(エッジ)のカードの契約をするから」といって某量販店に入っていった.店頭に並んだ端末を見ていると,PCカードスロットに直接入れるカード形式の(イヤホンがないと通話は出来ない)H"「C@RD H"64」であった.我が家の固定電話IP接続環境(INS64)と同じ,64KBPSをたたき出すカードだ.それにしてもモバイル端末の進化は速い.

  ZDNNによる来年の携帯端末予想(→12/25記事を見てみよう.記事中には「こういう端末を持っている人は即買い替えを考えた方がいい」というポイントがあって,それらは,

  1. 液晶が白黒である
  2. メールの送受信が出来ない

というものであった.安形の携帯はその両方に見事に合致する.

  いや,それ以前にその液晶たるや全体の1/5ほどは映らないのである(笑).これは6月に川に落っこちたとき当然のように水没し,その後電話機能自体は復活したものの液晶の一部がダメになってしまったのだ.

  しかしそれでも別に困らない.まあ3段ある液晶の真中の段が半分しか映らないというのはそれなりに不便ではあるが…しかし買い換えを迫られるほどのものではない. が,それも限界かもしれない.というのはかろうじて一部生き残った液晶もなんだか黒くなり始めているのですよ,これが(汗).

  来年はDocomoがjava端末を出すらしい(これ用のjavaの仕様はつい最近公開された→Docomoによる仕様書).これは1月.そのあといろいろなものが目白押し.最新の二つくらい世代が落ちて安くなったものでも買おうかな,そろそろ. ただ,メール機能は不要. あと着メロはいらない.人前では絶対に鳴らす気がないからだ(恥ずかしいよ,あれ). でもこれらがない機種って今や珍しいんだろうなぁ…

12月25日
(月曜日)

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 [研究] 日付が変わったところで,昨日もらったいろいろなものを書いてみよう.まず最初は9月まで研究室(の隣の机)にいたSさんから引き継いだ大量の衛星リモートセンシングデータ.十数本のテープと数十枚のCD-ROMだ.公開してよいのは半分くらいしかないらしいが,でもきちんとI/Fを立ててDB化したくなる.うきうき(笑)

 [ひと] 第二は家の留守電メッセージ.といっても色っぽいものではなくて単にビジネス関係.でも家族以外の女性(しかも若い)から留守電メッセージが残るなんて珍しいから,これもまたプレゼント扱い(笑).かなり硬質の文章を書くくせに声は妙にかわいらしい不思議な博物館学芸員である.

 [研究] 第三は,筑波大某氏から来年度の研究計画があって,安形も誘われた.身体があと二つくらいあれば十分引き受けられるのだが…  とりあえず今日会う予定.(後日記:結局夕飯とビールをおごってもらった.これもナイスプレゼント?(笑))

 [ひと] 第四もある.CD-ROM画集「高畠華宵 もうひとつの世界」(リンクインク社製.→参考ページ)だ.といってもプレゼントではなくて自分で買ったのだけど,長い長いネット検索の日々を経てやっと入荷の連絡が某古書店から入ったのが先日.そしてあたかもクリスマスにあわせたかのように届いたのだ.それにしても今年は華宵先生の絵がよく手に入って,その点に限ってはいい一年だった.これも何かの縁.長い付き合いになりそう.

 [電子・コンピュータ] あと,昨晩夜は(日付が変わるまで)WWWでちょっとしたイベント(?)があり,結構楽しめた. 単に横から眺めていただけだけど,楽しい夜でした>関係者殿

 [食べる・飲む] その夜に賞味したのは赤坂ローゼンハイムのザッハートルテ.たまに寄る某支店では(行くのがたいてい閉店間際であるためか)このケーキは売り切れのことが多かったのだけど,昨日は不思議に残っていた.クリスマス体勢なのかもしれない.大好きなブルーベリーレアチーズが売り切れだったのだけどこれで帳消しかな? ほかに紅茶ケーキとチョコトルテを購入.いつもはケーキは一度に二つしか買わないので,今日はちょっと贅沢した気分♪

 [身体と健康] 一方,昨日他人にあげたもの.昨日書いたように血小板を数百cc.どこの誰のために使われたか知らないが,HLA型指定の予約献血の場合,得られた血液成分は「誰々に使う」というのがだいたい決まっているらしい. まぁお大事に.こんな血でよければいつでもどうぞ.でも何が起こっても知らないよ(笑)

 [研究] それから,ちょっとした仕事の文章.というか他の人の文章へのコメントを提出…ってこれはプレゼントと言うより仕事か(笑).

12月24日
(日曜日)

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 [天気と季節] メリークリスマス! 青空のもとで,渋谷を歩く.それにしてもきれいに晴れ上がった.雪のクリスマスを期待したかったら東京に住んではいけないというものだ.

 [身体と健康] 渋谷に行った理由(の一つ)は,献血である.私とHLA型が合う患者さんがどこかにいるらしくて,で赤十字から手紙がときどき届くのである.「○○日から○○日の間でどの日かお願いできますか?」という感じだ(とった血液は数日しかもたないらしいので,自転車操業なのである.スケジュール調整をする人は大変であろう).いつもは予定が合わずになかなか協力できなかったが,しかし今回やっと予約を入れて献血することができた.

  しかし私と似たような血液を持つ人がいるとは… きっと妙な人物に違いない(笑).

  成分献血は時間がかかるので,その間ビデオを見ていられる.今回はTBS「世界遺産」シリーズのモロッコ編を見ていた.アトラス山脈の土の城カスバ,北アフリカにおけるイスラムの歴史的中心地メディナ(旧市街).どれも歴史の,というか近代化の流れに取り残され,消え去ってゆく運命にあったのを,UNICEFは世界遺産に登録することにより守ろうとしているのだ. 滅び行くものの美しさには泣けるものがあった.

 [研究] それはそうと,渋谷の献血ルームの名前が面白い.「SHIBU2」である.もちろん,読み方は「シブツー」.SiB2と同じである.本当である.ファンになりそうである(笑).

 [研究][ひと] その後研究室(駒場)へ.日曜日も関係ないというのは,博士論文を書いていた去年とあまり変わらない生活ではある.そういえば,博士論文提出からほぼ1年が過ぎた.なんだか遠い過去のような話だ. さて,僕はこの一年でどれだけ成長できたのだろう?少なくともLSMという言葉は一つ覚えたが…

12月23日
(土曜日)

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 [経済・社会] 珍しく一日ノンビリと過ごす.知人から,競馬新聞の見方を教えてもらった(が,たぶんすぐ忘れる(笑)).自分では明日の有馬記念の馬券は買うつもりはない(いままで馬券を買ったことはない)が,知人が大当たりを当てたらタカリに行くつもりなので(爆),どの馬が勝つかは興味あるところだ.(後日記:どうやら,「いかにも勝ちそうな」馬が勝ってしまったらしく,あまり儲けにならなかったらしい)

 [文学と言語] 競馬新聞に載っている馬名も,よく見ると結構面白いのがある.中にはずいぶん手抜きな印象を与える名前もあるし,逆に思い入れの強さを感じさせる名前も多い.さてその中で個人的に一番気に入ってしまったのは,阪神競馬場4レースに載っていた,「モットヒカリヲ」という馬名だ(→データベース).これはいい!と爆笑.単勝だと馬券に馬名が入るらしいので,なんか買ってみたいぞ(笑).

12月22日
(金曜日)

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 [ひと] 占いは信じないが読むのは結構好きである(ただし,実際に手相を見てもらったりとか辻占い師に見てもらったりとかいう経験はない).かなり小さな確率だけど,たまに笑っちゃうほど心当たりのあることが書いてあるときもある.

  たとえば,ロイズ(最近よく出てくるね)のチョコ占いを見てみよう.私の誕生日を入力してみたらご託宣が出た(星座で分けているらしい).そのうち,

冒険心たっぷりに自分の人生を楽しんでいます。
というのはまあまあアタリだろう(だけど,「計算抜きの正直さが、人々の目にまぶしく映る「純粋な人」。」というのはいくらなんでも褒めすぎというか大ハズレというものだ(笑))

  で,私におすすめの製品はクッキーのひとつ「バトンクッキー」らしい.ちょっと気になる.でもここでこれを買ってしまったら同社WWW担当者の思う壺(笑)だね.おっと,このように直リンクを貼った時点ですでに… (私はロイズのクッキー製品は食べたことがないので商品自体に関してはなんともコメントできない.念のため)

 [研究] 9時半から12時まで科研費会議.12時から14時まで別の科研費会議.14時から18時まで未来開拓の打ち合わせ.ここまで一日べったり会議漬けだったのは始めてである.夕方からは先約により出かけた.17時に出るはずだったのだが…

12月21日
(木曜日)

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 [生活] 年賀状の用意が遅遅として進まない.今日も,明日の会合の準備が山のようにある(さっきまた増えた)ので時間はない.土日気合を入れるしかないか… 例年どおり,全員に違った写真を送る予定(よく似た写真でもよくよく見ると全部違う).

 [食べる・飲む] 昨日ケーキを入れようとして研究室の冷蔵庫を開けたら,あれなんと先日買ってきた北海道土産が残っている.ロイズの生チョコムースの最後の一つだ.これは奇跡だ.いつもだったら半日持たずに消えるのに.皆要らないというならぜひ自分で賞味しちゃいませう…というわけで微笑をこらえながら(笑)ぱくぱく.

 [生活] ジンクスとして,4,8,12月はあまりいいことがおきない(逆に2,6,10月は比較的いい月).今月は…確かにヤなこともあったけど上記のようにいいこと(笑)もあって,まあこの数年のうちでの12月としては一番良かったのでは?

  ……と思ったらまだ12月って終わっていないんだよね.油断大敵.口は災いのもと(何のこっちゃ). 無事に新年を迎えられるといいんだけど. もちろん全世界60億の愛読者の方のご多幸もお祈りします.

 [ひと] 昨日は,「またやっちゃった」ということをしでかした.吉祥寺から荻窪に向かうとき,なぜか一つ前の西荻窪で降りてしまったのだ.それも改札が見えるところまで来てやっと気づく始末. 近年,考え事をしていて前の駅で降りてしまうということが頻発している(以前は,「地図を見ていて乗り過ごした」ということの常習犯だった(笑)). これも含めて,最近気づいたり目立ってきていることを自己紹介・特徴編に追加した.

12月20日
(水曜日)

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 [生活][食べる・飲む] よく行くスーバーでの特売日(毎月5,20日).あれ,片隅に小さなケーキ屋がある.1年半通っているのに全く気づかなかった.盲点というのはこういうものだろう.笑顔がほころびそうになるのをこらえて(笑),レアチーズと,それからちょっと迷ってフランボワーズを買ってきた(次回はシューロールだ).

 [ひと][経済・社会] 某ベンチャー系中小企業の重役(といっても私より若い)と会話.人手不足は深刻らしい.いや,人はいるのだが人材が… もっともその重役氏のエラいところはそれを決して他人のせいとか社会のせいとかにしない点だ(民間なら当たり前だけど).重役氏いわく,何が問題か認識できる問題は,結局解決できるとのこと. なんだか研究者みたいだ. そして,そう,研究者とまっっったく同様,本当に大事なのは何が問題なのか(誰も見つけていない視点を)見つけること,なんだそうな.

 [アウトドア][ひと][食べる・飲む] ケーキといえば,クライマー仲間の一人がケーキ狂であることが判明.言われてみれば,よく似合っている.クライマーというと無骨な人物を想像するかもしれない(し,私の場合は確かにそうである(笑))が,結構シャレ者が多いのですよ.

12月19日
(火曜日)

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 [研究][生活] 来る22日が殺人的に忙しいことが分かってきた.確定しているだけで会合4本.さらに夕方遠くに行かされる先約をなかなかキャンセルできず,たぶん研究室の忘年会に出られない(皮肉なことに,同じ日に行われる他ゼミ忘年会会場のすぐそばでの用事)

 [経済・社会] 今年はあまり街からクリスマスソングが聞こえてこないが,これはいったいどうしたことだろう?気のせい?どっちにしても私にはあまり関係のない行事だけど(苦笑).

 [研究][ひと] 博士論文中間発表会があり,Pさんが登場.結果は合格.夕方突如として乾杯が始まった.Pさん自身はまだ自分の成果に十分満足はしていないというようなスピーチがあった.私の博士課程学生時代とずいぶん似ているなと思った.今でこそこんな人を人とも思わない(笑)でかい態度をとっているが… 何にせよ,自分の「価値」に気づくことは博士論文への関門の一つである.

 [ひと] 華宵会新入会員インタビューに答える.けっこういい質問が目白押しだった.華宵先生の30代は超人的な仕事ぶりで,数多くの名作を残したのだが,それに絡めた質問が最も印象的だった.

  ちなみに,30代になっての今の心境は(とくに20代と比較して),

  1. 自分が何に秀でているかより具体的に分かってきたこと
  2. 社会貢献という方向性がより強くなってきたこと
  3. しかし与えられた時間はもうそれほど長くないと分かってきたこと

である(最初のは逆に,自分が何に劣っているか(苦笑)冷静に認められるようなったことと表裏一体である).仕事ができるうちに華宵先生なみの業績は挙げたいものである.すぐに,時代の波はどこかに行ってしまう.

12月18日
(月曜日)

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 [研究] 今日は本郷で河川研との合同ゼミ.ちょうど弥生と本郷で用事があったが,すこし早く終わった.弥生美術館に行きたかったのだが,残念,月曜日は休館日なのである.もっとも,あいていたところで最近の1Fと2Fの特別展は少女漫画原画展だからたぶんすっ飛ばして3Fの華宵先生常設コーナーに直行しただろうけど(笑).

 [文献][地形・地質] 結局,東大出版会で最近出た「シリーズ日本の地形:関東・伊豆小笠原」を買った.6000円ナリ.昔火山灰の調査で一緒になったSさんが著者に入っているのを見つけ,妙に懐かしい思いがした.一緒に赤城山の麓の冬の田んぼを掘りまくってFPやFA,それから浅間Bや浅間C(注:いずれも火山灰や軽石の層)を探し回ったことがあったっけ.

 [研究][地形・地質] 偶然かどうかしらないが,合同ゼミでのM教授の話は湿潤変動帯の河川の特性がネタ.そして「地質が河川の特性を決める場合がある」という地形屋の常識が実は河川管理にはあまり活かされていないという話(教授はあちこちでそういう話をして警鐘をならしているらしい)にあらためて愕然とした.しかしそれはまた武者震いをも感じさせる.

  岩が見える,森が見える,山が見える,そして自然史が見える…これらがいかに旅や生活を豊かにしてくれるかは「計り知れない」の一言だ.河川研の人々とは会うのは始めてであったが,「自然が見えるようになる」という恵まれた環境にいることは虫明・沖研と同様であるはずで,その分までもよき仲間でありたいものである.

 [電子・コンピュータ] ところで最近,この日記の形式を微妙に変えたのだけど分かった人いるかな?まあ何人読んでいるかしらないけど.

12月17日
(日曜日)

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 [天気と季節] 昨日は金曜日よりもさらに少し暖かい日であった.きょうも寒くない,どんよりとした曇り.というわけで冬型は一気に崩れて,午後から雨が降ってきた.

  そこで気づいたのは,札幌に行っていた時持っていた傘を,まだかばんに入れていない.一週間もの間傘なしで暮らしていてしかもそれに気づきもしなかったわけだ.さすが冬の関東地方.

 [水] 夕方まで続いたパーティを終え,昔伊豆に通っていた頃帰りによく寄った厳島弁天池湧水(南足柄市)へ寄り道.相変わらずの湧出量を見て満足.この水を見つけるのはだいぶ苦労したな,と思い出した.

12月16日
(土曜日)

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 [文学と言語] 北海道で買ってきた知里真志保「和人は船を食う」(北海道出版企画センター)を読了.天才的なアイヌ語学者なのだが,何よりもその剥き出しの反骨心と皮肉でかつ過激なものの言い方(「だからシロートはコワイ!」など)が面白い.

  彼には,あるアイヌ語文献を徹底的に批判した文章を通じて間接的に恩師の金田一京助をケチョンケチョンに論難している「前科」があるのだが(「アイヌ語入門」北海道出版企画センター,の第四章「メイ(?)著『北海道蝦夷語地名解』」),それに関するエピソードも面白い.知里,金田一両氏に親しかった人が,この本の出版後に金田一氏に会いに行くと,

「読みました.知里君が書いたのは全部その通りです.出版元からたくさん纏めて取り寄せ,学生に配り,学者たるべきものは,このようにあるべきだと,教えている処です.」

と述べたというのだ(山田秀三,「アイヌ語入門」付録より引用).まあさすが,というべきか.

  反骨心なら多少自信がある私であるが(笑),知里氏にはかなわないだろう.今でもときどき「アイヌ語入門」(なかでも過激なものの言い方が多いところ)をぱらぱらと読むことがある.今回「和人は船を食う」を入手してまたコレクションが増えたのであった.

 [アウトドア][車] ジムニーで研究室にきて,夜はそのまま伊豆へ.岩登り仲間に誘われた宴会.案の定ケンカが始まった.止めに入ったら,ありゃ,服に血がついた.血は本当に落ちにくいから困ってしまう.

  それはそうと,研究室6階の窓から見下ろした私の車は,なんだか本当に笑っちゃうほど小さく見えたものだ(笑).

12月15日
(金曜日)

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 [電子・コンピュータ] ネットワークと言うのは恐ろしくかつ面白い.最近体験した例を三つ紹介.

  第一.某BBS(いわゆる掲示板)で,私の昔の発言(発言者と私とはずっと前にメールで論争をしたことがある)を悪意を持って引用し,あたかも私が全く主張していなかったことを述べたかのようなことを書いて論を立てているという報告があった.見てみたらもう消されていたのは,おそらく知らせてくれた友人(友人自体似たような被害を受けている)がかなり強硬なことを言ったらしい.知らないところで名前が売れているものである.

  第二に,大昔の友人からメールが届いた.私の名前をWWWで発見したらしい.こういうつながりが突然前触れも無く復活できるのがInternetの魅力でもある.

  第三に,私の日記をよく読んでいる人の一人が実は日記読みマニア(?)で,いろいろ人のいろいろな日記を読んでいる.そのうちに他人が何気なく私のことを書いた日記を見つけ,それについてからかいのメールを送ってきたのだ.

  私信メールを許可無く公開するのはご法度だし,だいいちあまり書きたくなるような内容でもない.ただそれは,その人に対して「ちょっと見損なったゼ」,と感じさせる代物だった. その日記の作者をさげすみ,それから,私の属する団体をある意味で嘲弄するようなものだったのだ.

  よほど何か精神状態がよくなかったのだろう.それは同情する.しかし書くべきことはきちんと書かねばならない.そうでなければまた同じことを(もしかしたら他の人に)繰り返すだろう.そこで,「オレのことをからかうのはかまわないが,仲間とかオレの属する団体まで貶めるようなメールを出すんじゃない,そしてそれ以前にもっとちゃんと日本語を読め」(安形注:結局は誤読,というか極端な勘ぐりすぎなのであった)…というような返事をした.

  これで友達をひとりなくしたかな?まあいいや.私自身がならともかく,最初の日記の作者を含めて大事な仲間やグループが愚弄されたら,私は黙っているわけにはイカンのですよ. 独身の私にはわからないが,夫婦喧嘩で最もやってはいけないのは相手の家族や実家の悪口を言うことだそうな.それと同じことなのだろう.

  (付記:今回の場合は,発端となった日記を書いた人にはそれほど責任はなく,伝えるかどうかは迷ったが結局概要を一部伝えた.私の真意が伝わらなかったとしたら,単に「口うるさい奴だ」とうとまれているかもしれない.WWWと人心の怖さについて一つ納得してくれれば幸いなのだけれども…)

  (後日記:書き忘れたが,「第四」があった.名水大全の表紙画像を元にして小さなバナーを作ってくれた人(プロのビデオカメラマン)がいたのだ.いやはやビックリ)

  (さらに後日記:次は「第五」.今年6月AGUWPGMに出したAbstractを見て,フランスの研究者から問い合わせメールがあった)

 [研究][ひと] 金曜安形ゼミ,博士課程学生3名の短い発表+卒論生一人+修論生一人のそれぞれ長い発表というフルコース.時間が極めてタイトであった.かといって「腹にもたれる」という内容ではなく,それぞれが刺激的で面白かった.

  自らの立脚点に関して足元を固めつつある博士課程学生(時間の余裕があるうちに,常識化している概念に疑問符をつけるという態度もなかなかよかった),論文の重要な構成要素である「問いの提示」というムズカシイ仕事のとば口にたった修論卒論生.一人一人の発表はだいぶ自信にあふれたものになってきたし,なによりもM1の発言もだいぶしっかりしたものになってきたことは満足.その調子その調子.自分にそのつもりが無くても,自分がかけがえのない貴重な人材になりつつあることを早いうちに自覚しよう.

 [天気と季節] 久しぶりに寒気が緩んで,やや暖かくなった穏やかな一日であった.もっとも仕事は(昨晩もほぼ徹夜だったし)穏やかなんてものではなかったが….ちょっとの息抜きにベランダで日向ぼっこをしたい気分だ.

12月14日
(木曜日)

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 [研究] 夕方のLSM研究会で,外部から来ていただいているIさんがよく発言するようになってよかったよかった.ちなみに発表はKさん.ある有名なモデルのストラクチャーをしゃべるかと思ったら,それは時間の半分くらいで,その後は12/08に札幌で我々連名のもとにKさんが発表した内容そのものだった.結構時間をかけることができたのは良かったかもしれない. 

  最後どうしてもチューニングすべきところが(一つだけ)残ったというのは残念だったが,これは改良の余地は十分ある. チューニングレスで全球に適用できるのはずっと先だろうけど,とりあえず第一歩というところだ.

 [生活] OL進化論(秋月りす)によれば,一人暮らしを支える「家事のやる気」のことをマメ子ちゃんという(「今日はだめ.マメ子ちゃんが来ているから」というふうに使う).妙に掃除・洗濯・料理の下ごしらえ等等をやるモチベーションが湧いてくる状態のことだ.今日は朝からこのマメ子ちゃん全開であった.いや,全開にする必要があった.実家から父が来るのである.

  でも結局掃除は間に合わず,二人で一緒にゴミ片付けをやる羽目になった.もっとも父も,それを覚悟できていたかもしれない(笑).

 [食べる・飲む] 二人で昼食.家の近くのレストランには一切入ったことがなかったが,今回始めて家から徒歩3分の和食系ファミレスに入った.私が案内してもらったようなものだ…(笑) 実は荻窪駅前の料理屋だってろくに知らない.

 [サッカー] 父に静岡情報をいろいろ教えてもらった.冬の高校サッカー静岡県代表は今年は父の母校清水市立商業で,同窓会の事務局のようなことをやっている父は寄付金集めに奔走しているらしい.別の学校の出身であるはずの私まで寄付を請求された(笑).ちなみに実家の隣は清水エスパルスの某中心選手のご夫人の実家である(実感からいうと,「隣の家のお姉ちゃんが選手のところにお嫁に行った」と言ったほうが正確かも)

12月13日
(水曜日)

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 [アウトドア][食べる・飲む] クライマー集会.久々に大勢.かなり盛り上がる.明日締め切りだと思っていた仕事が実は明後日締め切りだったのでスケジュールがすこしタイトでなくなった.というわけでちょっと大瓶数本飲んだ.

  研究と同じで,クライミングのルート作りも,節目節目で形のある結果を出しながらモチベーションを維持する(出来たら高めてゆく)必要がある.そんなことを実感した話し合いだった.今週末は用事があるけど,ぜひ来週から全開したい.

 [生活] そんなこんなでクライミング用部品を買い込んだ.ボーナスもらって最初の散財.で,これが最後か?(笑) 後日記:その後日経コンピュータの3年購読,約4万円ナリを申し込んだ.でもこれが本当に最後だろう)

12月12日
(火曜日)

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 [研究][電子・コンピュータ] GAIN-Tの作業を少し.あと,もしかしたらもうすぐSUNのFORTE Developer 6が使えるようになるかもしれないという情報が入る.

 [アウトドア][ひと] 先週から,岩登りでお世話になっているKさんから携帯に留守電が入っていたのだが,私の機種では留守電の場合は相手の番号が分からないのである.人脈をいかしてようやく番号を探り当てた.かけてみると,「近いうちに某所で忘年会だから来てくれないか」なんて内容. 嬉しいお言葉,行きます!私を無条件に受け入れてくれる人だもんね(珍しいよ,こんな人(笑)). これが今年最初の忘年会だね.12/22の研究室忘年会は,いけるかどうか今のところ不明という状態.

12月11日
(月曜日)

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 [電子・コンピュータ] 私の古いメールアドレスに届くSPAMが急に多くなった.これまで黙殺していたが,きちんと「迷惑です」と返事を出すようにした.今のところ,3通に1通くらいは謝罪の返事が返ってくる.残念ながら,デキアイの文書かもしれない(余りに似た口調のものがある).

 [研究][電子・コンピュータ] さて,今やGAME-Tデータベース作りが本職だ.というわけでまずGAME-T DAACの見栄えを少し改訂.どんなもんです?

 [研究][ひと] 「雪は空からの手紙である」(だっけか?)などの名言を残し,青少年に科学とは何かを分かりやすく楽しく解きつづけた「雪の科学者」中谷(なかや)宇吉郎の生誕百周年記念事業があるらしい.スポンサーだか何だかの朝日新聞に,2/3ページを使って特集が組まれていた.ちなみにWWW資料も,(展覧会の場所となる代官山ヒルサイドのWWWサーバに)ある.

12月10日
(日曜日)

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 [生活] 長旅で疲れた…なんてことはもちろんなく,ちらりと家事.もうすぐ父がやってくるし,片付けとかないと(後日注:結局全く片付かず,父子して一緒に掃除をする羽目になった)

12月09日
(土曜日)

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 [生活] ものすごい快晴.寝坊したので午前中はゆっくり市街を歩いた.目指すはお土産屋.おっと,駅前ではそごうが閉店セールだ.何か安く売っていないかと思って入ってみたが,入口付近の婦人用品売り場のあまりの熱気に気おされて出てきた. それにしても,女性はなんであんなにたくさんバッグを買うのだ?(「そりゃ,服の数だけ要るでしょう?」とあたりまえのように言われたことがある.案外そういうものなのかもしれない)

 [地理][食べる・飲む] 北海道土産といえば,お菓子なら六花亭あたりか.私が北海道に行くと知るとバターサンドを要求してくる人が(家族を中心にして)周りに多数いる(どういうわけだか多くの人は「レーズンサンド」と名前を記憶している).もちろんそれは買ったが,そればかりじゃつまらない.そこで札幌在住の友達に薦められたのが新興勢力であるロイズのチョコ製品.こちらは多少大きいお土産屋でないと置いていなかった.

  実家には超高級ダシ用昆布を送り(実はカニとどちらにするか迷った(笑)),そして個人的なお土産をいろいろな人に山のように買い込み,宅配便で送付.なんだかすごい贅沢した気分. みんな,喜んでくれるかな? それから,もちろん研究室宛にもだいぶ買い込んだ.

 [研究][森と樹] 商売柄?博物館と植物園は旅先ではよく訪れる(博物館の中では,特に自然史博物館と郷土博物館は見逃せない).が,しかし,札幌の街の真ん中にある北大植物園は冬季閉鎖だった.楽しみにしていたのだが,これはしょうがない.塀の外から真っ白に埋まった園内を見るだけにした.

 [電子・コンピュータ][地形・地質] それにしても真っ白な雪.50cmくらいしかないはずだけど,なんとなく「1kmくらい掘ってもまだ雪じゃないか」とか「地球というのは岩石ではなく雪で出来てるんじゃないか」とか思わせるような圧倒的な質感である.このボリューム感は,たぶんナマで見ないとなかなか分からないんじゃないか.でも,Virtual Realityでこれをイヤというほど思わせてくれるような技術が今後開発されるのだろうか?

 [研究] さて,博物館行きだ.数年前に時間がなくてあまりよく見られなかった北海道開拓記念館に行くことにした.数時間かけてじっくり見る価値のある巨大な博物館で,北海道の自然・歴史・文化に関するおびただしい量の展示がある.その内容は,見る人が見れば感動的ですらある.

 [地理][天気と季節] …と思ったのだが,札幌在住の友人(添乗員をやっていて地元情報に詳しい)に「その近くの北海道開拓の村も悪くないみたいよ.でも私は行ったことないけどね」とありがたい(?)ご託宣を頂いたので何気なしに行ってみた.開拓記念館入口から歩いて10分くらいだった.天気は快晴.森林の中の光り輝く道路をどこまでも進む感覚は雪国ならではのものだ.それにしても晴れてよかった.吹雪いていたら遭難ものだ.内地の人間の常として,吹雪(昨今はホワイトアウトと言った方が分かりやすいか?(笑))というものの恐ろしさを過小評価してしまうからだ.今日みたいに晴れていれば簡単な道なのだが…

 [サッカー] そこでふと思ったのだけど,コンサドーレ札幌って冬はどこで練習するのだろう?

  閑話休題,北海道開拓の村である.行ってびっくり,これまた規模が大きい.下手なアミューズメントパークより大きい敷地に,北海道の昔の建物が並んでいる.それも妙に間隔を空けてあり,空が本当に広く見える.洋風・和風さまざまな建築が,使われていた当時そのままの姿で移築されているのだ.まず,建築好きは絶対に行くべし.それから,想像力豊かな人もだ(建物を見ているだけでその建物が現役だった当時の様子がありありと想像できる人). なお,脱いだり履いたりが楽な靴をはいていったほうがよい.内部が畳の家も多いからだ.

 [ひと] 雪のためいけなかった「炭焼き小屋」以外はすべての建物の中を覗いた(ような気がする).面白かったのは旧福士邸.建物じゃなくてそこに住んでいた人が面白い.なんと日本人で初めて気象観測を行ったというのだ!(明治5年,函館にて).

 [生活] さて,暮らしという点で胸を打たれたのはなんと言っても開拓小屋.掘っ立て小屋以外の何物でもなく,向こうが透けて見える壁(というのか?)を通り抜ける風はもう隙間風というレベルではない.厳寒の地北海道のフロンティアでは,こんな小屋に開拓の民は苦闘の生活を送っていたのかと感慨にふける.

 [文学と言語] いくつかの建物では,入ってゆくとそれを検知してテープが流れ出す.案内ではない.かつてその建物で交わされたであろう会話を再現した声優テープだ.で,これがまた芸が細かい.移民の国北海道ということで,それらの言葉の訛りが建物ごとにまるで違うのだ.東北弁も関西言葉も,それから聞いたことのないような不思議なイントネーションの語り口も…

 [生活] あと印象深かったもの.

  • 旧武井商店酒造部:日本酒作りの解説が妙に丁寧で詳しく,しかもそれをじっくり見ることができた.時間に追われる酒蔵見学コースとは一味違う.
  • 森林鉄道機関庫:鉄道好き(私は特にそうでもない)が見たら感激するかもしれない.森林鉄道の車両が置いてある.
  • 旧ソーケシュオマベツ駅逓所:駅逓なんて言葉初めて知った.いって見れば昔ふうの「道の駅」だ.コレなどは妙に「昔の生活」がリアリティを伴って迫ってくるような展示だった.
  • 旧藤原車橇作所:そり作りで一番難しいのが先頭になる木を曲げるところらしい.どうやってそれを行うかの展示が面白かった.
もちろん他も興味深い内容の建物および内部展示が盛りだくさん.気づいたら3時半だ.2時間以上いたことになる.

 [研究] 開拓記念館に慌てて飛んでゆく.何しろ入館は4時まで,展示は4時半までだ.入り口の巨木展示をめでているヒマなどなく,自然史の解説をゆっくり読んでいる時間もなくただ広大な博物館を駆け抜けただけだった.

 [ひと][文学と言語] いや,そういえば一つだけ足を止めてじっくり堪能してしまったところがあった.アイヌのyukarをテープで流しているところだ.文字をもたぬアイヌの民は口伝のみで壮大な物語を記録しつづけてきた.その悲しげででもどこかスコーンと抜けたところのある語り口が私を痺れさせた. ちなみにそれを語った人はもう故人らしい.

  まあナンにせよ,ここは再度アタックすることを心に誓ったのであった.

 [生活][食べる・飲む] 北海道にきたら必ずやることにしていたことをまだやっていないということに帰りの新千歳空港で気づいた.道内限定のビール「クラシック」(サッポロ)を飲んでいなかったのである.空港内売店は高かったけど無理やり2缶買った.

 [地理][天気と季節] 21時20分新千歳発ANA便に乗って帰京.帰りは終電だった.今日は充実した一日だった(日記も長いね(笑))が,旅自体は終わってみれば短い旅だった. 帰りの羽田空港で,地面に全く雪がないことを妙に不思議に感じた(笑).

12月08日
(金曜日)

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 [研究] GAME集会はまだまだ続く.モデリングの話で印象的だったのは,陸面過程モデルを用いた解析については,我々を含めて二組しか発表がなかったことだった.それなりのスキルがあれば大して敷居は高くないのであるが…先日聞いた「いや,スキルのある人ほどすぐ忙しくなってプログラミングどころじゃなくなっちゃうんだよ」というのは本当なのだろうか? この分野,要した努力に対する得られる成果の比が非常に大きいオイシイ分野だと思うのだけど.

  データについてもう少し詳しい話し合い.各国の現業データについてはとりあえずIOP(98年4月〜10月)分のみを一般公開するようにとのルールを確認.

 [生活] ボーナスが入っていた,らしい.知らなかった.金額は秘密(笑).ただ,すぐ引き出せるような場所に入れておいたら使ってしまうに決まっているので,どうやって保管するか思案中. とりあえず,明日買う予定のお土産はちょっとグレードアップだ.

 [研究] GAME集会の最後は「今後のGAME」が議題だった.これは紛糾した.「我々がチームとして目指すゴールは何か」という基本的なことについても上下の区別無く公平な議論が行われるというのは,なかなか民間では体験できないことである(逆に民間から見ると,「学者は優雅な生活をしとるな〜」と思われるかもしれない). ただ,どんな道に進むにせよデータ整備の良し悪しがその成否のかなりの部分を決めるのは間違いないところだ.Knowledge is powerであると同様,Data is powerでもある(もちろんknowledge⊂dataという見方もできる.きちんとK/Bを整備すればね). データベース担当者の責任は重大というところだ.なんて面白い人生.思わず顔がほころぶ.

 [生活][文学と言語][食べる・飲む] 教授・助教授は今日の帰りらしい.皆で教授を札幌駅まで送りに行く.駅下の飲み屋で乾杯.「ザンギ」「ミガキ」なんて懐かしい北海道言葉で注文をだした.そうそう,おいしいコマイ(もちろん干物じゃない)も頂きました.OK,OK!.

 [生活][地理] その後は若者(?)で駅南方面へ.大通公園のホワイトイルミネーションをバックに記念撮影など,100%観光客だ.Kさんご推薦の店で飲み,後は何人かで歩いて南4条から北18条まで帰った.道がだいぶ凍結していて,かなり遊べた.札幌の街がデカルト座標系にのっとって作られていることを留学生に説明した.

 [地理] 札幌は不思議な街である.100万をゆうにこえる人口があるのに妙にこじんまりとしていて,たいていのところに歩いてゆける.坂が極めて少ないのも歩きやすさを助長している.

 [ひと] 宿に帰ってからもまだ飲んだ!その飲み会の場で安形が特定分野(国家機密ね(笑))において妙に気弱であることを発見されてしまった.「研究ではそんなに自信満々なのにどうして?」というコメントには苦笑するしかなかった. 

  自分では気の赴くままの行動を(首尾一貫して)しているつもりなのだが,他人から見ると分野ごとに特徴ある行動になってしまう,と解釈することもできる.「無くて七癖」と相通ずる真実かもしれない. まぁ自分を強く売り出せない,ましてや競争なんてとんでもないという分野というのもあるにはあるんですよ,はい.

12月07日
(木曜日)

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 [研究] GAME国内集会,今度は本当にGAME全体の集会.実はM教授と二人で17分という時間設定なのだけど,朝食のときまで二人がそれぞれ何分しゃべるか決めていなかった.まあ私もそうだし教授の方も臨機応変は得意だろうからあまり深く考えていなかったのである. …で,結論からいうとその時どちらがどれくらいしゃべるか結局きめなかった!

  ほぼ朝イチでの発表が終わり(結局安形の持ち時間は3分),あとはノンビリ,ではなくて,GAME-Tのアクティビティでまだ知らないものはありはしないかとかなり集中して聞いていた.で,眠いからあとは寝てようとも不埒に思ったけど,他の班(TibetHUBEXSiberiaAAN4DDAGAIN-Hub,翌日にSatelliteModelling)がそれぞれ何をやっててどれくらいデータセンタをきちんと作っているかについて好奇心を抑えることができず,結局ほとんど寝ずじまい.それなりに大変だったけど,GAMEの全貌についてだいぶ知ることができてよかったよかった.また,人脈作りがだいぶ進んだ.帰ったらすぐ返礼と質問への返事だ. なお,GAME-Tibetデータセンタはかなり作業が進んでいるらしい.対抗意識メラメラ(笑).

 [天気と季節] 朝は猛烈な雪だったが,だんだん上がってきた.でも晴れた空から突然ドバドバと雪が舞ってくることがあった.

 [研究] 私用により懇親会をサボったが,夜は宿に帰って翌日の発表(安形はSecond Author)に関して発表者と突っ込んだ議論.何時間やっただろう?お互いだいぶ頑張りました.

 [生活][身体と健康] 最近の私の体調を知っている人は,「そんなことして大丈夫だったのか?」なんて思ったかもしれない.しかし,どういうわけだかこの寒い寒い札幌にきたら,アッという間に風邪が治ってしまったのだ!多分この凶悪なウィルスが誰かに伝染ったと思うのだが,まあ気にしないことにする(笑). 心配してくださった全国5千万人のファンの方々,もう安心してください.

12月06日
(水曜日)

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 [経済・社会][地理] 早朝,夜があける前に屋上に出て夜景をめでていた.それにしてもなぜ人間は,こうまでして夜の暗さに対抗しようとするのだろう?一度でも人里はなれた山の中でたった独りで野営するようなことがあれば夜の暗さとその大きさはいやというほど思い知るはずなのに. しかし,それでも,夜景というのは何か妙にもの悲しくも美しいところがあって魅力的である. そういえば北海道からの帰りは夜の飛行機だ.どんな夜景が見えるのだろう.いや,そのまえに藻岩山あたりで札幌の夜景を楽しんでこようかな?

 [地理][地形・地質][天気と季節] 機内で聞いた札幌の天気は雪.どんな光景が見えるのだろう.あまりに頻繁に北海道を訪れたのでもう数えていないのだが,多分これが20回目か21回目.だけど冬に行くのも,飛行機で行くのも,それから出張で(つまり他人の金で)行くのも初めて,だ.

  新千歳空港は支笏火山の広大な火砕流台地にあるらしい.となると上空からその地形がよく見えるかな…と期待したが視界が悪くあまりよく見えなかった.ただ,いかにも北海道らしい,「平坦なのに何も使っていない土地が多い」ことを上空からよく観察できた.タイの空港職員であるPさんから飛行機についていろいろ教えてもらった.飛行機が後部から着陸することを実は初めて知った.

  ウェルカム・トゥ・スノウランド!空港からJR(地下駅)に乗ってしまうと外の光景はあまり見えないが,列車が地上に飛び出るとそこは白以外の色の存在が許されないような,そんな世界.タイから来ているPさんにはちょっと目の毒だったかもしれない.ちなみに気温はマイナス7度.

 [生活][天気と季節] 目的地およびホテルには地下鉄の北18条駅で降りるのが近いと聞いていた.北18条ということは…札幌にくるたびに必ずよっていたベーカリー「ボストンベイク」のすぐそばだ.(後日記:翌日の昼食はそこのパン.巨大なメロンパンとドーナツ系二つで¥210!これで午後は十分腹が持つ,というか普通の人は多分食べきれない. 相変わらず札幌の魅力をいっそう高めてくれる店だった) まあそこそこ寒い.しかし予想外に風が弱くて助かった.

 [研究] 北大低温研の新しい「講堂」で開かれたGAME国内集会.今日はGAME-Tropics(GAME-T)の分科会である.安形がGAME-Tデータセンタの話をした.というより「まだ出来ていませんごめんなさい」報告だ.どんな指弾が飛んでくるか首を洗って行ったつもりであるが,しかし,逆に「データが提出されていなければどうしようもないよね」と同情される始末.実はちゃんと期限どおりにもらったデータもまだきちんと公開していないのに…申し訳なく思いました,ハイ.帰ってから緊急で作業を執り行うmotivationが増大.

  今日初めて「そんなところでそんな観測をやっていたの」と知ったGAME-T観測があった.GAME-Tの全貌をきちんと知っている人,それが書いてある資料などはどこかにないだろうか?と痛感したのであるが,しかし,よく考えたらまさにそう言う資料はデータセンタ担当である私自身が作らなくてはならないのだとも強く思った.これはまあ,メタデータに関するデータ同化だね.またまたmotivation増大.

 [ひと][生活][食べる・飲む] 酒好きの○○さんと△△さんと◇◇さんとetc.etc.etc…とひたすら夜の札幌を飲み歩く.それにしても飲んだね.実は明日も発表があるんだけど.

12月05日
(火曜日)

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 [生活][身体と健康] 今さら書くのもナンだけど,11月23日からずっと風邪をひいている.一瞬治ったかに見えたが昨日から第二ステージだ.第一ステージは猛烈な咳,そしてこんどは頭痛が主な症状だ.現在,頭の中では8ビートが鳴り響いている.

  別に多くの人にPRしたくはなかったのでここには書かなかったのだけど,結局皆の知るところとなっていた.会う人ごとに「具合どう?」だの「大丈夫ですか?」だのといわれる始末.昨今のディスクロージャー路線からいうとこの日記で(誰もが知ってる)風邪のことを書かないのは何かヤマシイことがあるんじゃないか?と勘ぐられかねない. というわけでもう遠慮せず書いてしまう.

  第一ステージの咳路線はすごかった.咳のために眠れないくらいだった.おかげで腹筋はずいぶん鍛えられました(笑). あまりに咳き込みが続くので,こうなったらこの状況を楽しむしかないと,各咳き込み「クラスター」における咳の回数の頻度分布表を作っていた.200クラスターくらいのデータは集まったと思う.「4回」をピークにやや非対称(回数が多い方にテールが長い)な分布を形成していた.何かのPDFに当てはまるかな?

  もともと風邪を引きやすい家系ではあるが,それにしてもこれだけ長引くのはたぶん初めてだ(かつては40度の熱を出したのに3日で全快したという変な風邪もあった.三日坊主の性格を反映してか(笑),風邪さえも長続きしないのが特徴なのである).きっと今までに何十人か人を殺してきたウィルスに違いない(笑).「たかが風邪」で全人類が絶滅の危機に瀕したという小説「復活の日」(小松左京)もあることだし,皆様もお気をつけ下さるよう…

 [森と樹] 今日は泊りである.ちょっと困ったのが,夕食をどこで食べるか,である.周囲のレストラン情報をほとんど知らないのである.そういえば以前同僚に連れて行ってもらったところがあったなと思い出して行ってみるととっくに閉店(9時ちょっと前).でも近くの洋食屋が開いていた.チキンカツ+生姜焼きセットを食べていると,おや,TVからどこかで聞いたような旋律が流れてくる.なんと,「もののけ姫」のサントラではないか.何事かと思って見たら屋久島をテーマにした番組だった.あまりにベタな選曲(映画の方を見た人は分かるね)ではあるが,しかしちょっと嬉しかった.

12月04日
(月曜日)

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 [ひと][生活][身体と健康] 先日受けた健康診断の結果が返ってきた.結果は「異常を認めません」

  何だつまらない,なんて言ってはいけませんね.良かった良かった.ただ,BMIが18.6,体脂肪率が9.1%というのは少し痩せすぎかも.それから,総コレステロール(144mg/dl)と中性脂肪(38mg/dl)が正常範囲より低すぎ.まあ高すぎるよりはマシなのかもしれないけど,何だか欠食児童の気分.

 [研究] 毎週恒例の研究室セミナー.珍しく一言も発言しなかった.多分始めてでは?なお,別に発表がつまらなかったわけではないです.念のため.

12月03日
(日曜日)

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 [ひと] 6日から北海道(北大低温研で学会)に行くので,札幌在住の旧友に連絡を取ろうと一瞬思ったのだが,しかしその彼女,北海道に惚れ込んで札幌に「移住」したはいいがその後音沙汰なし.元来風来坊(そもそも,知り合ったのがお互い一人旅の旅先だった)だから今はどこにいるのやら.とりあえず今年1月の住所にはがきを出した.住所不明で返ってくるかもしれない.旅をしてると男女問わずいろいろ面白い人に出会えて嬉しい.

  でも,ユーミンの曲ではないがしょせんWanderersはWanderers.帰るべき場所を持たない者達はどこまでも漂いつづけるしかない.

 [文献][ひと] 未読の本をFIFOスタックに積んである.もう大変な高さである.今日やっとこさ読み終わったのがAudrey Hepburnの伝記.他の文献から,彼女が自分の役者としての能力に最後まで自信をもてなかったという話は知っていたが,この伝記は彼女を傷つけ苦しめていたものにもう少し深く触れている.スクリーンではそういう弱さをちらりとも見せなかったAudreyは,強さと弱さが絶妙に絡み合った,つまり実に魅力的な人だったことを改めて実感.

  弱さを自覚しながらもそれで落ち込むことなく強く生きることが出来た,あるいはその弱さを癒してくれる場なり人なりをなんとかみつけて生きることが出来た人生. でも辛かっただろうね(現実世界にも,自分の弱さを隠して強く生きるフリを強いられている人のなんと多いことか!). 最後にUNICEFの仕事という「まさに自分が求めていた職」を得ることができたのはせめてもの幸せだったか. いかなる人のいかなる苦労も,やがてこのように何らかの形で報われてほしいと改めて思うものである.

 [研究][電子・コンピュータ] D/Bサーバを立てるに当たって,別のサーバの設定も必要になった.別のサーバの方は管理者権限をもっていないのでいろいろとお願いをした.文章で書いたらとんでもない量になった.実感としてはものすごい量の仕事ではないが,頼むとなると結構心理的に負担が大きい.私が管理者だったら別に全部自分でやってしまっても良かったのだけれども,安形なんかに管理を任せたら何をやられるか分かったもんじゃないと思われているのかもしれない. 多分正解(笑).

12月02日
(土曜日)

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 [車] まるで誕生日プレゼントのように車検から帰ってきた愛車ジムニーを見ていたら,ムラムラと遠くに行きたい気が…. しかしそれを振り切って研究室へ行く.

 [森と樹][天気と季節] といっても直行するのはしゃくなので(笑),ちょっと寄り道.井の頭公園を,いつもとは逆に吉祥寺駅→井の頭公園駅方面に歩いてみた. カエデの何本かは今が紅葉の盛りである.また,まだ緑のカエデもあるのであと数日は紅葉を楽しめるだろう. 東京の12月らしく,風は冷たいもののよく晴れた気持ちのいい散歩であった.

 [水] さらについでに,仙川ぞいの「丸池」に行ってみた.前から気になっていたところで,この際だから寄ってみようと急に思い立ったのである.この行き当たりばったりさが,一人旅(というのか?)の醍醐味だ.

  丸池は仙川の谷の斜面下にあった(東京都三鷹市新川三丁目1).現在は人工的に水を循環させているようだが,おそらくかつては湧水だったのであろう.谷の斜面の一部は一面芝生となっていて,下から見上げるとスカイラインが木と芝生である.ちょっと面白い光景だった.

 [電子・コンピュータ] 研究室では,NFSサーバにどうしてもはじかれてしまう問題に取り組むが光明が見えず(後日記:その後解決.NFSサーバにrestartをかけてもらうのを忘れていた).しかたないからnetCDF3.4とGMT3.3.6をインストールするなど細かいところをいろいろ行なった. 今度ヒマがあったらnetCDFをVBから読むドライバでも書こう.

 [研究] 誕生日プレゼントその2という感じのものが来た.千葉大CeRESの求人広告である.業務の詳細と求められる能力について実に具体的に詳しく書いてあるのが面白かった.このレベルの人なら,探すのにそう苦労はしないだろう.

  ある先生のコメント「でもこういうひとを助手(年収500万くらい)で雇えるかね」 それに対する私のリプライ:「でも民間ではこれくらいでこき使われている若い人たくさんいますよ」 …ああ現実は厳しい.

12月01日
(金曜日)

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 [研究] 金曜プライベートゼミは佳境に入ってきた.ただし狙って佳境にしたわけではない.毎週恒例博士課程学生シリーズが,博士課程どうしの議論でちょっと熱くなりはじめたのだ.彼らは多くの論文をよみ世界の研究動向を踏まえたうえで自分で自分の「道」を切り開かねばならないことを重々承知なわけで,自然と同僚に対する意見要求が「具体的な返答を求める」,厳しいものになるのであろう.で,これは,このようなやり取りを聞いているM1の学生に対して絶大な教育効果を発揮する…んじゃないかと期待しているのである. 

  なお,発表の本番は今週からM2シリーズ.これも場合によっては白熱しそうだ.「道」を探すのに手間取るという点では博士課程学生の方がはるかに苦しむのであるが,しかし逆に,その苦しみに「生まれて初めて」出会い戸惑うという点ではM2生の方が苦しみ(の自覚症状)が大きいのかもしれないから,自然とその心の揺れなり必死の努力なりがゼミ参加者全員に伝わる,だろうからだ.

 [数学パズル] もしかしたらもう覚えている人は少ないかもしれないが,昭和の年号に25を加えると西暦年の下二桁になった.小学校でこれを教えてもらったとき,最初に計算したのは自分の生まれた「昭和43年」が「1968年」である,ということだった.

  次の機会に,21世紀が2001年から始まるということを教えてもらった.そこで計算したのは,自分がいったい何歳で21世紀を迎えるか,ということだった.まだ21世紀というのがはるかに遠い未来であったころ,だ. 当時出した答えは,32歳.

 [ひと] 今日で,その32歳になった.

  子供の頃考えていた,21世紀を迎える32歳になったとき,自分はどんな大人になっているだろう?という問いに,答えが出たわけだ.

  決して予想通りというわけではなかった(たとえば高校の頃考えていた自分の大人像は,なんといっても白衣が似合う化学者だ.しかもマッドサイエンティストを志向していた(笑))が,しかしこれはこれで面白い人生ではある.

 [食べる・飲む] 誰が祝うということもない誕生日だったが,まあ自分へのお土産ということでケーキを買って帰ろうとした.と思ったら他大学のゼミ(ここでは普段あまり出来ないフィールド話を存分に聞ける/しゃべれる)に出ているうちにケーキ屋は閉店.まあ明日池の上で買ってこうと誓ったのでありました.

  【後日記】翌日ケーキを持って研究室に行ったら,結局賞味する時間なし.もって帰ろうとしたら,見事に研究室の冷蔵の中に忘れてしまった.というわけでさらにその次の日に研究室でチョコレートケーキとCCを食べたのでありました.誕生日おめでとう!>自分

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安形氏にめいる
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