日記:2003年06月

最終更新:2003年7月9日 18:19



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安形氏にめいる
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06月30日
(月曜日)

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金の山

  (6/2〜4の諏訪霧ヶ峰乗鞍岳梓川巡検の様子,まだ6/2の分しか書いてないな…宿題)

 [文献][電子・コンピュータ][経済・社会] 本といえば,安井至著「リサイクル:回るカラクリ,止まる理由(わけ)」(日本評論社,2003.6.20,シリーズ地球と人間の環境を考えるNo.6)も買いました.

  携帯電話に含まれている金は相当多いとは知っていたけど,まさか200g/tもあるとは(p.122〜の「携帯電話」の節).

  ウラ取りをしてみると,確かにDocomo資料ではそう書いてある.あの「世界一の金品位」の菱刈鉱山ですら,60g/t(普通の鉱山だと10g/t以下が普通)だからそのざっと3倍ということになります.

 [電子・コンピュータ][経済・社会] 実はつい最近携帯を買い換えたばかりです.GPSは相変わらず圏外では使えない,というかネット接続を前提とした使い方となっているそうで,もちろんそれはそれが必要な人には便利な機能なのだけど,安形的用途にはちょいとだめっぽい.というわけでかなりベーシックなものにしました.

  お約束どおりカメラもついている.儀礼?として一度試して,メイルで自分あてに送ってみました.160×120ピクセルの画像が届きました.

 [経済・社会] 6月も終わり.あぁ都民税などの締め切り(第一期)が今日だ.ン万円也. しかしよく考えたらそのン倍の給料を,税金からもらっている身分なのであります.

06月29日
(日曜日)

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お教えします湧水探訪

 [水] 雑誌の取材

  東京の湧水をちょっと変わった方法でめぐるというものです.

  「先生役」の私と「生徒役」の女性,カメラマンと編集者の4人組で巡ったさきは,目黒区・世田谷区の湧水.生徒役の人は,等々力渓谷に吃驚.「ここ本当に東京?」 確かにそう思うだろうな…

  詳しい内容は,出版までナイショ.

 [食べる・飲む] 渋谷で予想以上に早い解散.東急の地下に寄っていたら,いつのまにかケーキを買っていました(笑)

06月28日
(土曜日)

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懐疑主義

 [文献] 6/30発行のはずの本をなぜか昨日ゲット.

  B.ロンボルグ,山形浩生訳「環境危機をあおってはいけない:地球環境のホントの実態」(The Skeptical Environmentalist.文芸春秋,2003.6.30発行,¥4500)です.

  671ページの大著.2930個の注.あまりにページが多すぎるのと,WWWからの引用が多いので,索引と引用文献表は文芸春秋のサイトでオンライン公開のみという扱いになりました.WWWへの参照ならばたしかにオンラインの方がはるかに便利ですよね. 訳者によるサポートページもあります.

  それにしても,世界中に論争を呼んだ本の待望の邦訳という感じです.さて,どの程度楽観的な未来を描いているのでしょう? 悲観派の代表格レスター・ブラウンとどの程度先鋭的に対立するのでしょう?

  ・・・注はすべて巻末にまとめられていますが,それにしても多い.注のページの肩に,電話帳のごとくそのページに含まれる注番号を書き込む作業から始めなければなりませんでした.

  何はともあれ分量多い.じっくり読みます.

  (後日記:おなじみ増田耕一さんが書評を書いているのを発見)

 [研究] 東京大学柏キャンパス探訪

  御徒町から柏へ¥450,40分くらい.そこからバスで¥280,30分弱.柏の葉公園の近くと聞いていたけど,近くどころか思いっきり真向かい.

  そして,レイソルの本拠地のグラウンドのすぐそばではないか.試合の時には観衆のどよめきがキャンパスに伝わってきそうな近さです.

  これはレイソルファンになれということか? まぁ確かに我がチーム北嶋はレイソル出身だから親近感を覚えないこともないですが(笑)

  柏キャンパスにいま移転しているのは,むかし六本木で生研と一緒だった物性研宇宙線研,そして我々新領域創成科学研究科の一部です.新領域は平成18年度に全体がここに移る予定.そのころまで安形がここにいるかどうかはまったくもって不明です.

06月27日
(金曜日)

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値段にびっくり

 [文献][森と樹] 朝倉書店の「植物生態学講座」シリーズが復刻されました.なんでも復刊ドットコムの働きにより全国から多くの「復刊されたら買う」リクエストが集まったそうです.

  いままでに復刊されたのは,第一巻「群落の分布と環境」,第2巻「群落の組成と構造」,そして第4巻「群落の遷移とその機構」です.

  ニュースを知って,早速購入申込をしました.オンラインでパッパッパ.

  が,最後のスクリーンで価格をみてびっくり.3冊セットで¥6600と思いこんでいたのですが,実は1冊ごとに¥6600だったのです.

  いやはやもう,財布は大変であります.しかし1970年代に発行され今なお光彩を放ちつづける(ということになっている)本を手にしてみるのも楽しいものです.

  このシリーズに欠けているものがあるとすれば,それは(復刊の辞で大澤先生も書いていますが)計算機や観測技術の進歩に伴う植物生理・境界層水文モデリングの発展をフォローしていないことでしょう.それは1970年代発行だから当然といえば当然です.で,その点は最近訳本が出た「生物環境物理学の基礎 第2版」(キャンベル,ノーマン著/久米・大槻・熊谷・小川訳,森北出版,2003年4月,¥3900)が充分カバーしていると言えるでしょう.

06月26日
(木曜日)

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なつかしのレオン

 [サッカー] 2003年のクラブ南米選手権リベルタドーレス杯も佳境にはいってまいりました.

  決勝の顔合わせはおなじみボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)と,一方で40年ぶりに出てきたサントスFC(ブラジル).

  マラドーナがいたクラブとペレがいたクラブの対決,とでもいえばいいのでしょうか.

  いやそれよりも,おおこの人こんなところにいたのか!と思ったのは,Santos FCの監督です.そう,われらがチームで10年以上前に監督を勤めていたエメルソン・レオン氏なのです.

06月25日
(水曜日)

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小さな島の華麗な冒険

 [サッカー] UEFAの欧州選手権.予選リーグたけなわ. 第五組ではドイツとフェロー諸島が対戦し,最弱小とみられたフェロー諸島がドイツを最後の最後まで苦しめました(0-2でドイツ勝利→結果観戦記).

  TV再放送でみてみたのですが,フェロー諸島のサッカー場は,なんだか宗谷丘陵を思い出すような風景の中にあるちっぽけなスタジアム.それでもこの試合により世界にフェロー諸島の名が知られたわけです.

  さて,終了間際にドイツがもぎとった2点で勝敗が決しました.その後の両チーム選手のユニフォーム交換のとき,青いユニフォームを脱いだフェロー諸島の選手の右肩に刺青が.

  それも漢字で「賢」と

  欧米の人にとって漢字とはなにやら価値のあるもののように見えるのかもしれませんね.それにしても,確かに賢い試合運びでした.強豪ドイツを最後の最後まで慌てさせました.

 [研究] 土木学会発行の土木学会論文集(シリーズII:水理・水文・海岸工学)到着.

  気候変動・水資源変動に対して海洋の動きの把握は大切です.というわけで論文:

Trusenkova, O, Ponomarev, V and Ishida, H., 2003. Impact of climate change on circulation patterns in the Japan Sea. J. Hydralic, Coastal and Environmental Engineering, JSCE (土木学会論文集シリーズII), 733/II-63, 131-150

06月24日
(火曜日)

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縁は異なもの

 [研究] 毎週火曜日はコースゼミ.今日の発表は内陸活断層/住民参加型緑地維持活動/植生遷移と土壌炭素蓄積量/ゴミ処理と窒素循環/台地の土地利用改変と地下水水質変動,とD1シリーズです.

 [研究] 新領域創成科学研究科環境系の助手会合に初参加.

  今回幹事をしてくれた方は,実は環境系系長の先生(教授)の研究室で勤務されている方です.

  まったくの偶然ですが,この研究室には私の親戚がいたりする(べつに縁故採用ではないので念のため)のです.

  とおもったら会合にはその親戚も来た.20年来の知己というわけです.

06月23日
(月曜日)

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ロボット型PC

 [電子・コンピュータ] 先日書いたPCケース会社が,前々から細々と情報をリークしていたPCケースを発表しました.

  ロボット型PCケース,「桜花」です.

  体高(というのか?)2m,稼動部分も含めてすべてダンボール.スタンドなしでは自立できないというところが残念.

  悪ノリ?のZDNN,本当に「一個小隊」を作るには何体必要かなんて考察を本気で始めているし,なんとも話題性豊かなケースです.

 [研究] GIS実習では,各班が自分達の課題を発表.なかなかユニークなものもありますね.

 [研究] 形成ゼミはなかなか厳しいことになりました.だんだんと,発表に求められるレベルが「初心者」のものではなくなってきているのです.

06月22日
(日曜日)

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登攀

 [アウトドア] 某所にある3年越しの課題,やっとRPしました.

  昨日打ち替えたボルトを利用すれば安全にテラスマントルを返せます.右手アンダーと左手下ガストンで交互に腕をシェイクし,核心へ突入.いきなり向きの悪いスローパーを左で取り,耐えて右手を遠いカチへ.足を無理やり上げて左手を上の縦ピンチ.これが親指の効く超ラブリーバケット(これが下からは全く分からないのでオンサイトは難しいのです).ここで目の前のボルトにクリップ(ここも昨日暗い中打ち替えたもの).キョン気味に右手をボルト左上のポケットに出すと,これまた親指が効く.右足を上げ,左足を最初のスローパー.またキョンのように左ひざを右に向けて折りながら左手で頭上の斜めアンダー.これは悪いが体を引き上げると効きます.右上の縦ホールドにデットポイントしてガストン状に保持,耐えて右足をトゥジャム,左足トントンムーブで体を強引に引き上げ,右上のポケットにランジ状にデッドポイントします(一番難しい部分なのだが,高校生女子のMちゃんは何の苦労もなくやってしまう…).左足を左手の横に上げ,左手をさっき右手で持ったガストンへ.これも体が引き剥がされそうになる傾斜で辛いのですが,これさえ取れば次は右手をデッドでさらに右のポケットへ飛ばせます.ここは左下に引けるカチですので,左足を決めなおして頭上遠くのホリゾンタルガバへ左手を一気に伸ばせます.ここのムーブは思い切って行わないと傾斜に負けて落ちます.左手ガバをとったら右足をアウトサイドフラッギングして身体全体を振り子のようにして右手を右上に伸ばすとそこにちょうとぶら下がれるくらいの出っ張り.右足を右奥のカンテヒールフックをかまして,さぁやっと終了点へのクリップです.レッドポイント

  とまぁ完全に専門用語オンパレードだったわけですが,雰囲気だけはつかんでいただけたでしょうか,っていただけたわけないか(笑)

 [研究] 皆で早く下山した(というより,ついてきてくれた方は安形のビレイのためだけに来てくれたのです…ただただ多謝)ので,そこからなぜかいきなり野栗の材化石というジュラ紀の巨大ソテツ化石産出地を見に行きました.そうしたら完全に草で覆われていてトホホ.といっても実物は上野村の森林科学館(道の駅上野の向いにある)に樹脂で固められた状態で保存されています. 樹高15m以上,直径1.5〜2mと推定されている個体です. 世界中どこを探しても,化石でも現生でも,こんな巨大なソテツはないそうです.

06月21日
(土曜日)

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往復

 [アウトドア] 昼間は群馬の山中で仕事.ここで言う仕事とは岩場の整備作業のことです.

  ところが午後には下界で用事.早く下山.

  早く終わった.というわけでもういちど現場へ.

  ホコリまみれの作業が終わったのは19:20.現場を出たのが19:30.しかし,まだほんのり明るい.さすが夏至近い日.元洞窟屋としてはヘッドランプもつけないで下りたかったのだけど,自重してきちんとライトをつけて下りました.

  夜はクライマー仲間と河原で宴会.気がつくと私以外は全員所帯持ちです.

 [ひと] いきなりそのうちの一人から見合い話を打診されました.吃驚.なぜかというとこの30年以上一度もその手の話がなかったのに今週いきなりn(n≧3)件も舞い込んできたのです.

  旨く波風を立てないように穏便に断るというのは大の苦手です.が,同時に,他人の敷いたレールの上を走るのは性格的にもっと苦手,というか好きではありません.

  私が渋っていたらその人はあっさり話を引っ込めたのでほっとしました. 3時までいろいろな話で盛り上がって,皆千鳥足でテントへ.

06月20日
(金曜日)

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湧水の旅

 [水] 昼休みに某出版社との打ち合わせ.

  私が先生役になり,生徒役をつれて東京の湧水を探訪するという内容です.その探訪の内容は,それはムックが出るまで口チャックかな.

  当日は一日拘束されての取材となりますので,せっかくですからいい内容にしたいものです.

06月19日
(木曜日)

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市ヶ谷にて

 [研究] CREST水プロジェクトに含まれるプロジェクトのメンバがあつまって行う,「横断研究会」が市ヶ谷のJST(科学技術振興事業団)でありました.

  このあたりを歩くのは初めてなので,その微妙な谷地形を興味深く見たかったのですが,実は昼間本郷で会議があったため予告遅刻,急いで歩くハメになりました.

  このあたりは女子学院,千代田女学園などの女子校をはじめとして,九段小,上智大,さらには東京ビジュアルアーツなどの学校組織が多いところのようです.

  それはそうと,横断研究会にはCCSRの木本先生も見えていたので,昨日フルパワーを出し始めたPCクラスタの話題をふると地球シミュレータのネタで盛り上がり始めました.

06月18日
(水曜日)

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40アンペア

 [電子・コンピュータ] 居室に電気工事が入り,これまで20A×2だった電源ラインが20A×4になりました.

  で,PCクラスタの電源をその4つに振り分け,他の家電製品と合わせておおよそ均等荷重.

  さて,HPL(High Performance Linpack)をフルパワーで動かす.これまではこの超高負荷試験を行うとブレーカが落ちていたのです.

  結果として出てきたパフォーマンス数値は,工場試験時と同じ約40GFLOPS.

  この数字はとても覚えやすいのです.なぜならば,これは地球シミュレータの1/1000だからです.

06月17日
(火曜日)

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日本から世界へ,世界から日本へ/Let's Groove

  たまには大学WWWのトップページを見ていると面白いことがあります.

  情報倫理ガイドラインの制定とか

  東京大学憲章だとか.

  おや,と思ったのは名誉博士号を授与されたフィリップ・ウォレン・アンダーソン博士(物理学)についての記事.なんとこの大先生は日本に来たとき碁を覚え,今でも打つのだそうです.

 [研究] 通称コースゼミはなんと7人発表.テーマを順不同で挙げると「密集住宅地の緑化運動」「都市緑地の有機物分解能」「沿岸部の海水中有機物の動態と起源」「山地土壌内菌類におよぼすシカの影響」「リモートセンシングで抽出する仙台の土地利用変化とヒートアイランド」「産業廃棄物処理場の立地条件」「黄土高原の植林好適樹種を選定するための植物生理学的検討」

  実は今日の発表は秋M1と呼ばれる,9月入学のM1学生のものが多かったのでした.つまりあと1年で修論締り間近.

  分野横断型の面白い研究テーマが,やがて彼らの中から出てくることを期待しましょう.

 [文化芸術] 珍しく先日ラジオを聞いていたら,以前から知ってはいたが題名もアーティスト名も知らなかった曲の正体が,ようやっとわかりました.

  Earth Wind & FireSeptemberです. おおこのGroove感.EW&Fは名前しか知らなかったのですが,けっこういい曲つくりますね.

  さっそくAmazonで購入し,BGMにしてみたら,ダンス系のビートに乗って仕事が進む進む.もっともハムノイズの乗っているスピーカだからその点マイナスか.というわけでまたしても物欲刺激

06月16日
(月曜日)

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環境学とは/上野村ふたたび/職人の世界

 [研究] 安井先生立ち上がる,といったところか.環境学とは何か?環境学を教えるとは何を伝えることなのか?という究極の命題をめざして,皆で考えようという趣旨の集まりを開くそうです.

  予定では9/10に東大駒場で…ってこれは環境科学会の前の日ですね.

  詳しくはWeb公告にて.

 [研究][文献] 土木学会発行「土木学会誌」2003年6月号到着.偶然ながら,昨日いった上野村で行われている巨大プロジェクト「神流川揚水式水力発電所」の紹介記事がありました.最大出力282万kWというのはちょっとした火力発電所なみですね.

 [電子・コンピュータ] 一昨日書いたダンボールPCケースを作っている会社は,じつはそれ専業というわけではなく,日本の職人の「匠の技」を活かした電子パーツを扱っている会社です.

  その一つが,いわゆる「へら絞り」技術がないと作れない球形PCケース「Artemis」です.

  ニッポンの技,がんばる.

 [研究] 今日のGIS実習は,先週プロのGIS屋の実演というなんとも贅沢な講義・実習があったのに続いて,TAの学生(D3)による,特定のテーマを対象としたより現実の研究に近い状況でのGIS実演.

  33台のノートパソコンが並ぶ様子は壮観です.

  3時間以上かけていろいろな実演・講義・実習を行っても,実はソフトウェアのほんの一部にしか触れていません.なんとGISとは奥が深い.

06月15日
(日曜日)

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上野村

 [アウトドア] 霧雨の上野村にてクライミング.

  こんな日にクライミングできるの?トレーニングの一環?とか言われるかもしれないですが,実は問題なく登れるのです.なぜなら登る壁は40mくらいずっとオーバーハングしているので雨に当たらないのです.

  と思ったら甘かった.雨は当たらないけど霧が当たるのです.核心部の大事なホールドが見事にぬれていました.結局フリーでは登ることができず人工を交えて上まで抜けました.

  それにしても3便(びん)だすと背中の筋肉がバキバキになるルートです.いつになったら登れるのだろう…

  もっとも,ぬれていてもヘイチャラなムーブ(登り方・手順・動き)はないかと鵜の目鷹の目で探したら,これまでベストだと信じていたムーブよりさらにいいムーブを見つけてしまったのは怪我の功名といったところでしょうか.

  何はともあれ来週週末にリベンジです.

06月14日
(土曜日)

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秋葉原

 [電子・コンピュータ] またしても秋葉原

  決してUSB扇風機にひかれたわけではないし,ましてや誰かとちがってUSB流しそうめん機に興味を示したわけでもない(本当かな). あ,ダンボールPCケースにはちょっと惹かれるけど(笑)

  よく行くようになった理由.それは職場が駒場から本郷に変わってやや秋葉原に近くなったことが第一.定期券経路上にある新御茶ノ水駅から徒歩10分たらずで万世橋ですから,交通費タダというわけです.中古品を売りに行くことが多いのですが,やはり交通費がかかる場合はまとめて持ってゆかないと損だ…とえらく貧乏性なことを考えてしまって結局いけない場合が多かったのです.

  今は行きたいときに(もちろん勤務時間外にね…(笑))ホイっといける.

  さて,今日は家でホコリをかぶっていたパーツや外付け部品をいろいろ持ってゆきました.買ったこと自体忘れていたようなモノがどんどん出てきました.ISDNダイアルアップルータなんて何年使ってないんだ?PC98のCバス用グラフィックボードもでてきた,しかも一つは未開封.

  結局まともな中古屋では買取対象外だったのですが,無理やり押し付けてきました(買取ではなくて引きとり). まともな買い物としては,調子がおかしくなったATX電源を買い換えました.これまではがんばってカネをはずんで高級品を使っていたのですが,保証期間がすぎた次の週に調子が悪くなりました.懲りてこんどは安いのにしました.結局背負うリスクにはそれほど違いがないだろう…という判断です.0.01%か0.015%かの違い,といった感じ(数値自体には意味はありません念のため).

  でもこれが「大量に同じものをそろえる」となったら,やはり高価なものを選ぶでしょう.確率論を学んだ人なら,ある意味当然です.

 [経済・社会] わが新領域創成科学研究科は,H18年度に全体が柏キャンパスに移ることになっています(すでに一部行っていますが).そのとき常磐新線(つくばエクスプレス)ができていれば,できていれば,…本当にできるのかいな,いやまぁできていたとして,発駅は秋葉原となるらしいですからこれはこれで便利かもしれません.

  もちろん,できるのかどうか固唾を飲んで見守っている…というのは柏キャンパス自体も同じことです.

  計画がうまくいったときもそうでないときも,どちらにも対応できるよういろいろな準備が必要になっている今日この頃です.

06月13日
(金曜日)

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夜は暗いものだ

 [研究] 「ミスターモンスーン」松本さんが主宰する気候学コロキウム気候コロキウムとは別物).本日は3名,いずれも論文紹介.

  なんとおなじみKanae et al. (2001)が登場.安成先生の西太平洋海上対流活動説とあわせて紹介.

  モンスーンはまだまだ分からないところがてんこもりです.

 [電子・コンピュータ] 東京電力の有する原子力発電所,原子炉17基のうちなんと16基が停止中.6月以降電力危機が起こるかも,とささやかれています(→東電の資料

  クーラーで無理やり涼しさをつくり出すことに積極的でない安形は(←これは父親譲りかもしれない),夏の夜は窓全開ということをやっております.というか自宅にはクーラー自体ないのですが.

  一方研究室にはPCクラスタという凶悪な熱源があるのですが,まだ放置しても室温は35度を超えないのでエアコンには頼らずに済んでいます.

  でも電源自体がポシャったら?

  PCクラスタはさすがに強力なUPSを積んでいます.そして,現在研究室で動いているコンピュータには実は全部UPSがついています.自分用PCにも,共有サーバにも…

  UPSについてはなんだか空気のような存在でどうも昔勉強したこと忘れてしまいそうですので,アットマーク・ITの記事で復習しているところです.この夏もしかしたらお世話になるかもしれません…

 [電子・コンピュータ] ところでNECのサポートセンターでは,なんとあのPC-8001やパピコンに関する問合せも受け付けられるらしいぞ!(→参考記事by ZDNN Japan) 記事には明言されていないが,読みようによってはTK-80の問合せもOKのようにも読めます.

06月12日
(木曜日)

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何を買うか

  環境動態学ゼミ.各週木曜日のメインイベントです.地形・水質・植生・気候に関するディープな議論を行うゼミとなっています.

  大御所の先生おふたりが不在だったので,若手教官と大学院生がおもに発言.

 [電子・コンピュータ] PC Watchにも元麻布春男氏が書いているように,昨今はマザーボード(というかチップセット)とメインメモリの間の関係が複雑になっています.

  安形が主に使う2台のデスクトップはいずれも自作で,チップセットは両方ともIntel845.片方はPC133,もう片方は先日書いたようにPC2700 DIMM(DDR333)です.

  これはまだ簡単なのですが,難しいのは最近一気に勢力を伸ばし始めたPC3200 DIMM(DDR400)のほうでして,どうやら標準化と製品化の歩調の合わせ方がイマイチで,さらに特定の条件下でのみ有効になるデュアルチャネルモードなるものが存在するため,高価なメモリが宝の持ち腐れになってしまう可能性が増大しているのです.

  このあたりはやはり元麻布氏のような力量あるライターの腕の見せ所なのでしょう.

  そしてもちろん,環境問題にもそういうライターは必要ですね.

  ベン図で書くと,ライターと研究者はかなり重なる部分がある輪と考えているつもりです.

06月11日
(水曜日)

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ホートンの法則/Pentium4 2.53GHz

 [研究][数学パズル] 形の科学会発行「形の科学会誌」到着(Vol.18,No.1).

  紙芝居「形の科学入門」第5回「形の定量化(4)」は実は地形学に属するネタ.

  河川の分岐(ホートンの法則)とフラクタルに関する話題だからです.

 [電子・コンピュータ] PCのマザーボードが見事に飛び,急遽新しいものを購入.せっかくだからPC133 SDRAMだったのをPC2700 DIMMにしました.CPUはPen4-1.7からPen4-2.53へ.

  マザーを変えたのにOS(Win2000 Pro)のインストールしなおしをせずに済んだのは初めて.よく考えたらチップセット変わっていないんですよね.

  別の用事で手に入れていたUSB-SCSIブリッジをUSB2.0ポートに取り付け,ついにSCSIボード追放.LANとグラフィックはオンボードのものを使用.というわけで,なんとPCIにもAGPにも拡張ボードが一切ささっていないという状態になってしまいました.わが自作史上初?これはこれでつまらないといえばつまらないけど,最も安定した構成だといえないこともない.仕事用PCはあまり冒険はできないですからね.

06月10日
(火曜日)

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レンマ×2

 [研究] 自然環境学演習,通称コースゼミ.毎週火曜日に自然環境学メンバー全員があつまる巨大ゼミです.

  M2の修論方針発表シリーズ.

  自然科学としての論理の弱さを指摘するような質問はかなり気を使いますね.いちおう知的冒険の場を標榜する新領域創成科学研究科としては,既存のエスタブリッシュされた学問分野のクロスオーバーによりまったくあたらしい知のフィールドを切り拓かねばならないのですが,その際使われる論理というものは,それでは既存分野から持ってきてはたしてよいのか,という難問がありますから.

  かといって,既存分野的に考えて明らかに問題設定が甘い・論理のツメが足りないという場合にはやはり指摘せざるを得ません.が,その指摘の方法は,若者らしい,思い切った未知の知への挑戦を妨げないものでないといけません.

 [電子・コンピュータ] コンピュータ部屋のGIS用PCを一つ修理.電源ユニットがお亡くなりになったので,他の,HDDがポシャったため机の下でホコリをかぶっていたPCから電源を抜いてそのGIS用PCに付け替えました.

  ところが引きぬいた電源はなんとATXでない.ねじ穴位置がまるで合わないのを無理やり取り付けることになってしまいました.

06月09日
(月曜日)

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二冊の本/設定90度

 [文献] かなりややこしいのですが,「わたしたちはなぜ科学にだまされるのか」という本と「なぜ人はニセ科学を信じるのか」というよく似た題名の本を,続けざまに読んでいます.

  前者はロバート・L. パーク (Robert L. Park)著,栗木 さつき訳,主婦の友社2001年,そして後者はマイクル シャーマー (Michael Shermer)著,岡田 靖史訳,早川書房1999年.

  前者のハイライトはなんといっても常温核融合騒ぎをめぐる顛末.

  後者はいくつかの山場があり,たとえばホロコースト否定論をめぐる論争.第三者的紹介というよりはむしろ自分が関わった論争の紹介という性格が強い章でもあります.

 [食べる・飲む] 昨日の浄水器につづいて今度は電気ポット購入.これで心置きなくお茶を飲めます.

  この場合のお茶とは,もちろんハーブティー.大学生協ではLIPTONのブレンドしか置いてなかったので,カモミールブレンドを購入.ローズヒップやオレンジビールなどがばしばし入っていて,カモミールをベースにした割にはずいぶんと派手な味わいです.

  こんどはお気に入りの,メスマー社のNettleブレンドなどを持ってきましょう.

  といってもそれがおいてあった新宿京王百貨店6Fの「Herb&Herbs」がなくなってしまったので(ここでしか手に入らない化粧品を家族に頼まれることもよくあったのだけれども…),また別の場所で探さないとね.家にある大量のストックがなくなる前に.

06月08日
(日曜日)

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USBがんばる

  4月は研究室になんと15泊したんですが,5月は1泊のみ.しめしめと思ったら甘かった.さっそく昨晩で今月2泊めとなってしまいました.

  よく風がとおるとはいっても夜になるとバンバン虫が入ってくるのが悩ましいところです.なぜかというと,これらの虫がPCクラスタの強烈な空冷ファンに巻き込まれるんじゃないかという心配があるのです.

 [電子・コンピュータ] 馬鹿ばかしいほどおかしい製品.USB接続流しそうめん器

  一体誰がこんなの思いつくんでしょう(笑) なんと楽しい世の中.

 [水] 研究室の流しの水,カビ臭絶好調.浄水器を(私費で)買ってきました.それにしても家電製品売り場のマイナスイオン汚染はずいぶんと悪化しているようですね. 扇風機にシートが貼り付けてあってマイナスイオン発生,ということはそいつは放射線か. 微量放射線が身体にいいか悪いかは議論のあるところだけど,「放射線発生扇風機」と書いてあったら皆買うのかな…

06月07日
(土曜日)

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入試説明会

 [研究] ぞろぞろと人が来る.呆然となるほどの数.

  東大安田講堂で,2004年度入試説明会.参加してくれた学生さんは500名くらい.中には前から知っている顔がありましたっけ.

  といっても人の数の多さを思ったのはその時ではありません.安田講堂の説明会は環境学専攻全体のもの.それに引き続いて,各講座(コース)の説明会がそれぞれ別々の場所であったのです.

  われらが自然環境学コースは旧理学部1号館250号室で,つまり安形居室の2階分真下ということになります.

  ここは60名ちょっと入る部屋.で,実際来たのは,なんと椅子が足りなくなるくらいの数.慌てて同ビル4Fの学生部屋と安形部屋から椅子をかき集め,人手を動員して並べました.せっかく来ていただいた学生さんをたたせておくという失礼はかろうじて回避できました(でもあと3人多かったら破滅だった).

  ここまで注目が集まっている講座だとは・・・

  もちろん説明会のあとは志望者をまじえて飲み会.けっこう水循環に興味を持っている学生さんがいるらしい.

06月06日
(金曜日)

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学会誌三つ

 [研究][電子・コンピュータ] 電子情報通信学会の会誌(Vol.86, No.6)と論文誌(Vol. J86-D-I, No.6)が到着.

  会誌のほうでは,

平田真一・和田義毅・田路龍太郎(2003):ICカードプラットフォーム技術.電子情報通信学会誌.86(6),423-428
が目を引きました.ICカードの社会への実装はどのような形になるか本当のところでまだよく見えていない気がしますが,その当たりのうやむやを少し晴らしてくれるかもしれません.

  論文誌のほうでは,

上宮崇・木村春彦・参沢匡将・南保英孝・中野康英(2003):癒し型ペットロボットの飼い主判別手法.電子情報通信学論文誌,J86-D-I,413-420
などという,AIBOのユーザがみたらなんだか夢がなくなるような内幕暴露論文が面白いです.

  他はもちろんベタな技術論文として

高橋直也・黒須康雄(2003):キャッシュメモリと共有メモリをもつディスクアレーの高速化手法.電子情報通信学会論文誌,J86-D-I,375-388
も興味があります.

 [研究][森と樹] 日本林学会からも届いた.和文誌「日本林学会誌」(Vol.85,No.2)と英文誌"Journal of Forest Research"(Vol.8, No.2)です.

  和文誌のほうで興味があるのは

岩松文代(2003):「都名所図会」にみる京都近郊山村の名所性−近世京都から伝えられた山村観−.日本林学会誌,85,114-120
がなかなか異色でいとをかし.自然環境コースでもけっこう近いことやっている人がいますね.それから,
安川直樹・吉村哲彦・酒井徹朗(2003):インターネットにおける森林・林業に関する情報提供と情報ニーズ.日本林学会誌,85,135-141
もまた関連深し. WWWで行なったアンケート調査なのだそうです.

  英文誌では,GPS関係が二件でていました.

Hasegawa, H. and Yoshimura, T.(2003): Application of dual-frequency GPS receivers for static surveying under tree canopies. J. Forest Res., 8, 103-110
そして,
Sawaguchi, I Nishida, K. Shishiuchi, M. and Tatsukawa, S.(2003): Positioning precision and sampling number of DGPS under forest canopies. J. Forest Res., 8, 133-137
です.

  森林調査とGPSの取り合わせは林学関係者からかなり興味を持たれているようです.

 [研究][地形・地質] さらについでに,先日届いていた日本地理学会の地理学評論(Vo.76, No.7)では

伊藤晶文(2003):北上川下流低地における浜堤列の形成時期と完新世後期の海水準変動.地理学評論,76,537-550
という,まさに9月の大巡検のためにあるような文献が載っていました.

06月05日
(木曜日)

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環境科学会

  (帰ってきたら,XVD Playerの無料配布が始まっていました)

 [天気と季節][身体と健康] 開口一番「日焼けした?」と聞く人多し.そりゃあれだけ高い山でまるで雲のないいい天気だったら直達の短波放射(要するに紫外線ね)も強かったでしょう… さらに空気が渇き気味だったから肌が敏感な学生(特に女子)には辛かったかもしれません.

 [研究] 社団法人環境科学会の学会誌「環境学会誌」Vol.16,No.3到着.

  ちなみに今年の同学会は東大駒場にて9/11〜12,発表申込締切は6/27.

  同号目次:環境政策の楽屋裏(I)(浅野直人.pp.153-154)/GISを用いた茶栽培流域における水質評価法の検討(小川祐美・中杉修身・西川雅高・井伊博行・平田健正:pp.155-166)/諏訪湖・天竜川上流における漂着ゴミ(井上芳樹・戸田任重:pp.167-178)/黄河および長江の下記の水質に関する調査(張経華/山田智/岡崎正規/但野利秋/大久保明/山崎素直:pp.179-184).黄河のデータにはNO3-1が入っていないのが惜しい!昨日まで行っていた諏訪湖ネタが載っているのは面白い偶然.  あと,総説として 地球規模の硫黄循環へ寄与する微生物の有機硫黄代謝(遠藤隆主・羽部浩・大森俊雄:pp.249-257)

  さらに,特集「環境科学シンポジウム2002」:地域環境計画策定・運用時の市民参加のための環境情報(原沢英夫・中口毅博:pp.185-187)/森林と渓流の生物地球科学(新藤純子:pp.189-190).ここまでがまとめ.で,シンポジウム論文は:
環境基本計画における目標管理の現状とその評価−環境指標の活用状況の評価を中心に−(中口毅博:pp.191-198)/NGO活動と環境情報の活用に関する考察−温暖化防止活動の事例から−(田浦健朗:pp.199-204)/市民参加の環境情報ネットワークに関する考察(丸尾哲也:pp.205-209)/環境情報サイトと利用者間の問題解決研究(黛陽子・秦ヒョジョン・長幾朗:pp.211-218)/森林生態系での降水の挙動(片山幸士・久枝弘幸・岸田多代・高橋洋・青木達:pp.219-227)/森林生態系内における窒素循環の空間的異質性(廣部宗:pp.227-232)/森林流域の窒素流出における水文プロセスの影響(大手信人:pp.233-238)/琵琶湖をめぐる環境パートナーシップの展望(木村俊司・山本佳世子・笹谷康之・嘉田由紀子:pp.239-248)

  森林と窒素と水質と,で著者が大手さんとくれば,これは読まなくちゃね.他にも水屋として興味あるものがたくさん.

06月02日
(月曜日)

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中巡検 1日目

  中央線茅野駅,朝10時.

  学生16名(理学系6+新領域10),TA1名,教官3名が10人のりレンタカー2台に乗り込み,出発です.

  スーパーによって買い物.おっと,標高800mを超えているためかやや膨らんでいる菓子やカップラーメンがあります.

  ビーナスラインをつっぱしります.坂と平坦面(別荘地)の組み合わせ.熔岩流や地すべりからなる地形の特徴です.助手席に座った安形は後ろの学生のほうばかり見て説明の連続.

  標高1600mで停車.遠くに見える植生と近くに見える植生の説明(大森先生の一人舞台).一番遠く,蓼科山にはくっきりと縞枯れが見えます.安形持参の8倍40mm双眼鏡が活躍(こういうときは明るい双眼鏡が役に立ちます.単眼鏡だと遠近感が出ない場合があるので).もっと近くでは山地帯から亜高山帯針葉樹林への移行帯.広葉樹が芽生えているか芽生えていないかくらいの生物季節です.そしてすぐ近くでは,詳しい樹種の説明.Pinus, Picea , Abies といった文字が学生のフィールドノートに書かれたはずです.

  先生に(安形が)せがんで女ノ神氷水(→参考:名水大全より)にも停車.新領域大学院生水質マニア班が出動.pH,EC,水温測定,そしてデジタルタイトレータ実演.立ち寄る観光客が何事かとみています(笑).10年以上前安形がこの水を飲んだときには本当に何も設備がなかったのですが,今は標識・水質分析結果板・水汲みしやすいようにパイプ…などが設置されています.

  奇妙な湧水群「べていじん」を擁する森のそばをすぎ,白樺湖をみてから霧ヶ峰へ.おお,まるで宗谷丘陵のような眺め(懐かしい).林道法面にはバキバキの角礫. 所謂「車山の肩」(有名なコロボックルヒュッテがあるところ)で停車.昼食.それにしても天気がよいです.風もそんなに冷たくありません.(と思ったら翌日はさらに天気がよくまさに奇跡的に天候に恵まれた巡検でした).松本さん実習開始.気温と風速の測定です.

  霧ヶ峰最高点,車山山頂(1925m)までは緩い道をノンビリハイキング.山頂には気象観測レーダーのドームがあります.

  風速測定.期待?したほど強くありません.本当に穏やかです.眺望は蓼科山と八ヶ岳がきれいに見えますが,さすがに冬(たとえばかつて誕生日に登ったとき)のように富士山・南アルプス・御岳・北アルプス全部…が見えるという状態ではなかったですが,それでも爽やかな青空が頭上にひろがっています.

  車に戻り,八島ヶ原湿原へ.一周はできませんでしたが遊歩道入口でその伸びやかな草原の風景を楽しみます.双眼鏡でみるとよく分かる微妙な凸凹が,この湿原の見かけ以上に複雑な環境分布を表しています.

  一気に坂を降りて国道20号へ.なぜか地理・防災関係の知り合いの出身者が多い諏訪清稜高校のそばをすぎ,諏訪湖湖畔にある宿,「信州大学山地水環境教育研究センター」へ.

  男女別の風呂までついた立派な建物.諏訪湖湖畔ですから,もちろん温泉源泉.建物内には実験室があって夜遅くまで学生さんが作業をしていました.湖畔にある5階建ての建物なので,諏訪湖の花火大会が本当によく見えるのだそうです.

06月01日
(日曜日)

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椿山荘

 [ひと] 先日実家に帰ったのは,今日のための礼服を取りに帰ったから.今日は椿山荘で結婚式なのです.

  私のじゃなくて同僚の. 彼の博士論文の謝辞に私の名前が出ているという間柄です.

  柄にもなくタクシーなんて使ったら早くついてしまったので,もちろん庭園を歩きます.そう,古くから知られる名水「古香井」を見に行くためです.

  さて,新郎友人として出席した披露宴.テーブルは4名.安形のほかはGCMのE守さん,RAMSのS村先生,そしてミスターモンスーンM本先生という実に実に濃いメンバー.誰だこの組み合わせにしたのは(笑)

  新婦は音楽家だそうで,来賓は音楽大学の先生なんかも来ている.と思ったら声量豊かなテノール(かな?)で長淵の「乾杯」を熱唱する先生が登場.これは聞きがいがあります(これじゃ下手なカラオケは後に続けませんね).いつまでも拍手が鳴り止みませんでした.

  2次会は椿山荘内.生研時代の仲間が大集合していました.今度の出し物では,E守さんユニット(デュオ)のチャゲアス「Say Yes」が出色.さっきのテノールにも負けていません.

  おめでとう,お幸せに.

 [研究] あまり酔わないようにしてそして早くに帰宅するも,結局3時ころまで明朝出発の巡検のための準備.

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安形氏にめいる
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