点の位置がバラバラのデータからグリッドデータを作るには

 コンターマップやカラーコードイメージを作る場合,すでにGMT用に適したグリッドデータファイルがある場合はいいのですが,そうでない場合は自前でそのようなグリッドデータファイルを作成する必要があります.これには二つの場合が考えられます:

  1. すでに正規方眼に沿った(x,y,z)データが揃っているとき
  2. (x,y,z)データはあるが,それらの各点が方眼とは関係なく分布しているとき

 まず第一の場合は比較的簡単で,これはxzy2grdを用いて単にファイルをフォーマットしなおすだけで済みます.一方第二の場合は,自前で方眼データを作成しなければなりません.これは「グリッディング」と呼ばれる作業です.GMTでは,3種のグリッディング手法を用意していますが,ここではそれらのうちよく使われる2種を簡単に紹介します.

 各手法の説明の前に,GMTのグリッディングプログラムで共通して必要なオプションを説明します.これらは「グリッドドメイン」(グリッドデータの範囲とグリッド間隔)と「出力ファイル名」で,以下のように指定します:

-Rxmin/xmax/ymin/ymax グリッドデータファイルのデータ範囲
-Ixinc[m|c][/yinc[m|c]] グリッド間隔(m,cをつけた場合は,それぞれ緯度経度の分ならびに秒を指定したことになります)
-G gridfile 出力グリッドファイル名
Original Text by Dr. Paul Wessel
Translated by AGATASHI.