-B オプション

 GMTコマンドの中で飛び切り複雑なのがこのコマンドです.といっても実際の使用例はそれほど難しいものではありません.

 -Bオプションはマップやグラフの枠を,指定された目盛り間隔で描画するものです.これは次のように指定します:
-Bxinfo[/yinfo][:."title string":][W|w][E|e][S|s][N|n]

 これらの中で,xinfoyinfoはこれまたフォーマットがあります:
[a]tick[m|c][ftick[m|c]][gtick[m|c]][l|p][:"axis label":][:,"unit label":]

ここでa, f, and gはそれぞれ目盛り数値・フレーム・最小間隔グリッドを表します.m|cは,分あるいは秒の描画を表します(それぞれm,c).またデフォルトでは上下左右どの枠も描画しますが,W, E, S, Nをつけると描く枠とその描き方を指定することができます(それぞれ左・右・下・上の枠).これはたとえばWSnのようにして行います.ここで小文字は,該当する枠とティックマークだけを描き,大文字は枠と目盛り数値を描くことを指定しています.

 
Figure 1.5:マップの枠を,目盛り数値間隔・フレーム間隔・グリッド間隔をすべて変えて描いた例.目盛り数値のフォーマットは,.gmtdefaults内のパラメータDEGREE_FORMATに依存します.
\begin{figure}
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\epsfig{figure=eps/GMT_-B_geo.eps}
\end{figure}

Figure 1.6:線形デカルト座標系の座標軸を描いた例.長いティックマークは目盛り数値,短いティックマークはフレームにそれぞれ一致した間隔で描かれます.また軸ラベルもつけられます.これを描くオプションは, -R0/12/0/1 -JX3/0.4 -Ba4 f2 g1:Frequency::,%:.です.
\begin{figure}
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\epsfig{figure=eps/GMT_-B_linear.eps}
\end{figure}

Original Text by Dr. Paul Wessel
Translated by AGATASHI.