0809 

 

1. イントロのための再読

Matrosov et al.2007 0804

Identification of Vertical Profiles of Radar Reflectivity for Hydrological Applications Using an Inverse Method. Part I: Formulation

Hervé Andrieu and Jean Dominique Creutin

Journal of Applied Meteorology  
Volume 34, Issue 1 (January 1995) pp. 225–239
DOI: 10.1175/1520-0450(1995)034<0225:IOVPOR>2.0.CO;2

[ Abstract ] [ PDF (1.13M) ]

インバース法:横方向均一を仮定して、流れの鉛直分布を求める手法。<海の事典>

反射強度について、鉛直方向の誤差は、降水量の定量誤差となる。そこで、鉛直分布をレーダ方程式に取り込む方法を述べる。

少なくとも2仰角の観測を用いて、反射強度の比と距離の関係を求める。この比は、反射強度の鉛直分布、レーダの運用状況に大きく関連する。観測された比から、反射強度の鉛直分布を求めるには、インバース法を用いる。この手法の利点・限界について述べる。9/28’8

 

モデルとレーダ観測

二波長レーダーで観測される融解中の雪片の微物理過程

I部モデル計算に基づく測定の原理

横山 辰夫,田中

公開日: 2007/10/19

  650-667

[ 抄録 ][ 全文PDF (1892K) ]

二波長レーダーで観測される融解中の雪片の微物理過程

II部二波長レーダー法の応用

横山 辰夫,田中

公開日: 2007/10/19

668-678

[ 抄録 ][ 全文PDF (2984K) ]

 

層状性降水における微物理過程の二波長(0.86cm,3.2cm)レーダー観測

I部降水粒子によるレーダー電波の減衰とその補正法

横山 辰夫

公開日: 2007/10/19

1097-1108

[ 抄録 ][ 全文PDF (1432K) ]

層状性降水における微物理過程の二波長(0.86cm,3.2cm)レーダー観測

II部降水粒子の粒径分布の変化に関する研究

横山 辰夫,石坂

公開日: 2007/10/19

1109-1126

[ 抄録 ][ 全文PDF (2347K) ]

 

有極性分子

 

2. レーダ反射強度因子の求め方

 

S63 土研・新日気報告書P12

降雪粒子を氷・水・空気の複合体として考えた場合の複素誘電率はWienerの理論により次式で与えることができる。

:降雪粒子の複素誘電率

:水の複素誘電率

:氷の複素誘電率

:空気の複素誘電率

u:形状因子(電場の方向と氷の形状・向きとの関係で決まり、

     氷が柱状で電場と平行の場合に∞、垂直の場合に0

     氷が球状で一様に分布した場合は2

となっている。

 

, , :水、氷、空気の体積比

9/8’8

 

この仮定を元に、簡単に降雪粒子(融解粒子)の誘電率を求める。

球形を仮定:u=2

見かけの粒径は融解モデルの計算値を使用。

含水率(質量比)が融解モデルからわかるので、水の質量と氷の質量をそれぞれ計算し、水の密度:1g/cm3、氷の密度:0.92g/cm3から水と氷の体積を求める。9/10’8

 

気象集誌vol.63,1109-1126

層状性降水における微物理過程の二波長(0.86cm,3.2cm)レーダー観測

II部降水粒子の粒径分布の変化に関する研究

横山 辰夫,石坂 pdf

 

融解層下部の分裂をミリ波レーダで観測

MP分布からのずれ(傾きを1/88で変化させる:定数)と併合・分裂モデルの組み合わせで、XKの違いを記述。

9/18’8

Pの計算は、個々の粒子がP倍すると考える。落下速度が増える(P<1では減る)ので、数密度は減る(P<1では増える)。初期粒径は

DminDDmaxが、Dmin*P^(1/3)DDmax*P^(1/3)となる。P>1では、Pは併合過程の活動度と考えることができ、P<1では、分裂過程の活動度と考えることができる。

[だから、図2では降水強度が同じでもPが大きいとZが大きい(大粒子が多いから)。]9/19’8