0510
最近の文献で要旨にsleetが含まれるもの。1件のみ。
Czysと共著者によって作られた等計算図表(isonomogram)を25年、1051事例について調べた。計算図表は凍結雨と氷雪(ice pallet & sleet)を分類する。1051事例のうち、581事例が凍結小雨(ドリズル)、391が凍結雨、79が雪氷であった。1051事例のうち周囲の気温、湿度分布による判定と、現象が一致するのは306例に過ぎない。この分布は3つの層からなる。
1) 氷晶のソースが上空にある冷たい雲層
2) 0℃以上で粒子が融解している層
3) 0℃より低い地表層
残りの調査では次の理由から分布が明確でない。
1) 降水の凍結が暖かい雨の過程と関連している。
2) 雪氷が融解凍結よりも雲粒付着によって形成される。
分布を明確にする調査をおこなったところ、計算図表の診断技術が低いことがわかった。凍結雨は、雪氷が期待されるときの50%程度で発生する。雪氷はほぼ凍結雨が期待されるときの1/3程度発生する。本研究では、診断技術が低い理由を述べる。
10/6’5
遅ればせながら…。
藤吉先生の気象研究ノート(第207号)から、興味深いものを選択する。
ブライトバンド研究について、次の2点の違いを注意すること。
・ 電磁気学の観点
融解粒子の大きさや、形状を融解段階に依存しない形に仮定している。
雪片の融解を、氷球と同じに扱う。
・ 降水物理学の観点
同じ空間に異なった融解段階の降水粒子が存在する。
融解過程で形が変化する。
Gunn and Marshall (1958)
融解層内でおきる雪片の分裂が、雨滴粒径分布に重要である。
Ohtake(1969)
雪片の分裂はあまり重要でない。
Fabry et al. (1994)
Fabry and Zawadski (1995)
Xバンドの鉛直レーダ800時間の観測データ(約5年間)
ブライトバンドの生成理由
AMSでlast name Fabryを検索10件ヒット
Dr.Fabry:http://www.mcgill.ca/meteo/staff/fabry/
航空機に対する着氷現象の研究
マイクロ波伝播特性の研究
レーダ、GPSを用いた水蒸気量の推定についての研究
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気象モデルについて融解層の働きを補完するため、雪、融解中の雪、雨についての散乱を組み込んだモデルを実行した(implement)。散乱のモデルは気象モデルと直列につなげて実行し、観測値と比較が楽なように降水粒子に対する反射強度を出力する。融解中の雪粒子に対する散乱はいくつかの新しい手法を試みている。モデルは雪片の大きさの関数で表現される、粒子密度の関係を用いている。
ブライトバンド予報における変動は散乱モデルの関数として理解されるが、実際の雪片に最も類似した融解形状を取り込んだ散乱モデルが高い精度で、観測結果を再現する。雪の密度に対する関数は重要でない。融解層の厚さ、極値の位置、ドップラー速度といった特徴が計算できる。10/16’5
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レーダと目標物の間を電磁波が伝達する速度は、大気の屈折率に依存する。現代のレーダでは、大気状態による伝播速度の変化を捉えるだけの正確な時間測定が可能である。伝播速度の変化をもたらす屈折率を大気の湿度、気温、気圧の変化に関連付ける。伝播時間の変化の代わり(proxy)として、位相情報と位相の時間変化を用いて地上付近の屈折率を測定する手法を提案する。用いるレーダはMcGillのSバンドである。本論文では、観測を支える理論、屈折率を抽出する技術について述べる。屈折率観測の初期の観測についても述べ、レーダによる新しい観測要素を明らかにする。10/19’5
本研究では600時間におよぶ鉛直Xバンドレーダ観測と50時間のUHFウインドプロファイラ観測によって、融解する降水粒からのレーダ信号の構造、特徴について解析する。雨の反射強度について5つの分類が可能であり、そのうち3つは固体相から液体相への変化が含まれる。多くの共通点があるにもかかわらす(albeit)、レーダのブライトバンド構造を示すのはただ一つであった。
ブライトバンドの徹底的な(in-depth)研究と降水強度に対する依存性を調査したところ降水強度と、降水からの反射強度とブライトバンドからの反射強度の比に次の関係が見られた。
降水強度が0.5mm/hでは比は8dB
2.5mm/hでは13dB
5mm/hでは16dB
融解層より上の雪の反射強度は、融解層直下の反射強度より平均で1-2dB低く、これは降水強度に依存しなかった。古典的なブライトバンドの説明が当てはまる事例は観測のうち半数にも満たなかった。この違いは融解中の雪の形状・密度に関連する効果のためであり、一部、融解層中での降水成長、および、融解初期での凝集・末端での分裂によって説明される。ブライトバンドの統計値は2.5dBを超える雨の場合異なっている。ウインドプロファイラとの同時観測に寄れば、融解層による減衰の効果と、大粒子によりレーリーの仮定が成立しなくなることによる。ブライトバンドはしばしば、薄いダークレイヤを持ち、降水強化が弱いときには明確に出現する。(昇華により粒子が少なくなっている、との仮説あり)10/18’5
準統計的なquasi-stochastic併合過程を基にした、粒子の落下を考慮するモデルを用いて、弱い上昇流下における粒径分布の形成を研究した。「ボックスモデル」と比較することで落下は粒径分布の形状を決めるのに決定的であることがわかった。現実的な粒径の範囲ではモデルの結果はハワイでの観測値と一致することが示された。また、ドップラーレーダでブライトバンドよりしたの粒径分布を観測したところ、MP分布は、雨滴間の相互作用よりは氷相に対する影響の結果(aggregationか?) 、成り立つものであると確認された。10/19’5
層状性の雲に、対流性の薄いセルが存在するときの降水のでき方について(10/19’5)
現業のレーダを用いて風の場を推定する技術について。1991年の1月から9月のデータを用いて、レーウィンの風と比較。10/19’5
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0508.htmにあり。