GMTの設計にあたっての基本的な考え方は,UNIX(のコマンド)と同じです:つまり,複雑な仕事を簡単なパーツに分け,それぞれのパーツを簡単に執り行う小さなプログラム(モジュール)をたくさん用意するということです.
それぞれのGMTモジュールは,どれもサイズが小さく,管理しやすく,また他のUNIXと同様に用いることができます.GMTはANSI準拠C言語でかかれているため移植性に優れています.またPOSIX準拠であり,しかもY2K問題はありません.また,ハードウェア(メモリなど)の制限にも影響を受けません.
GMTはグラフィカルなものではなく,わざとコマンドライン命令の集合となっています.これは使用に当たって大きな柔軟性を持たせるためのものです.また,出力はメタファイルではなくてPostsciprtを用いる設定にしました.
GMTでは海岸線データも含めて,さまざまなデータをプログラムとは分離してあります.ファイル形式はアーキテクチャに依存しないようになっています.