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モザンビーク洪水(2000年2月)の痕跡も見える!

図は左から2000年2月(洪水時)、 1999年2月、そして1998年2月のモザンビーク周辺。

水分が多い場所では青色が強く表示される様に合成されている。 海や湖などの大規模静止水面はマスクをかけて黒くしているが、 それ以外の季節的な水面はほぼ完全に青く表示されている。 実際、雨季に拡がったアマゾンの河道なども青く表示されることが分かっている。 (その他の色着けやデータ処理に関しては、 『熱帯の雨を測る衛星で植生や土壌水分が観測された!』の記事の方を 参照のこと。)

2000年2月のモザンビークからジンバブエの辺りは、1999年、1998年と比較して、 青い領域が非常に強く広がっており、 全体的に強く湿っていて、湛水面積も広いことが読み取れる。 なお、現時点で利用可能なデータが2週間分に限られて平均化数が少ないため、 1ヶ月平均に比べると斜めの軌道の跡が目立っている。

TVニュース等で報道されたリンポポ川河口付近における冠水域の拡がりは、 中央よりも左下の海岸線(マダガスカル島の最南端と同緯度)にある 小さな逆V字型の青色として2000年2月の画像に現れている。 この逆V字は、1998年には見られないが、 2000年よりも小さいとはいえ1999年の画像にも見て取れる。 しかし、よりリンポポ川を遡った中流のジンバブエ付近の青い領域は 2000年画像で特に広がっており、大規模な洪水氾濫と被害が懸念される。

1998年2月と1999年2月のTRMM/PR後方散乱係数合成画像と 降水観測データとの比較

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図作成: 平林 由希子


TRMM/PRで観測された1999年と2000年の月降水量

TRMM/PR観測に基づいて推定された月降水量である。 3A25という成果物に基づいて作成された。 上記TRMM/PR地表面後方散乱係数合成画像とは図の左右が逆で範囲も 豪雨の付近に限られている点に注意。 リンポポ川に沿った2000年2月の図に見られる、 ところによっては月500mm以上の豪雨域と、 上記TRMM/PR地表面後方散乱係数合成画像で青く見えている領域とが良く対応している。

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データ提供・図作成: 宇宙開発事業団地球観測データ解析研究センター


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(Last updated at Tuesday, 18-Apr-2000 18:07:33 JST )