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"Polarimetric in All Fields and clutter in All Fields, in all subjects, in product type Journals"
2000-2009
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Identification
of a target in presence of ground clutter using polarization クラッタを2層モデルで再現。散乱行列をボーンの近似式{?}で計算する。 ターゲットと地形エコーを直交相関係数で評価することで分離する。 {気象レーダを対象にしたものではない?}11/4’9 |
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A target detection algorithm using polarimetric notch filter 地形とターゲットを区別するためのフィルタの開発。ノッチ(V字刻み)フィルタを開発した。 従来の低シグナル・クラッタ比フィルタと比べ1.5dB改善している。 パラメータ確認のため、95G-FMCWも活用。11/4’9 |
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Three-dimensional reconstruction of a shallowly buried mine using time-domain
data 2次元の時間空間変換を3次元に対応させて調査。鉱物を探査する。11/4’9 |
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Real-time monitoring of weather radar antenna pointing using digital terrain
elevation and a Bayes clutter classifier 南東イングランド、ターナムレーダ。 観測と同時にクラッタを分離するフィルタの説明。ベイズの分類{事後分類くらいの意味か?}を用いている。 DEMで計算されたクラッタエコーと相関係数が高い観測域はクラッタと判断する。現業のみならず、解析でも用いることができる。11/5’9 |
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Bias adjustment and long-term verification of radar-based precipitation estimates {オランダのキャリブレーションの話。低水管理にはバイアスの管理が重要。}レーダによる降水量の定量把握。straightforward methodによる調整{?オンラインキャリブレーション?}。 提案する補正法を用いて、オンラインで積算したところ、長期のバイアスは発生しなかった。VPRを求める際にも重要。 |
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A reverse-SAR (R-SAR) algorithm for the detection of targets buried in ground
clutter 合成開口レーダのレンジ方向の目標検出技術。クラッタと標的を分離する。R-SAR{逆合成開口アルゴリズム??}11/5’9 |
There are 36 results for: "polarimetric in All
Fields and 1477-870X in ISSN, in all subjects, in
product type Journals"
The Journal The Quarterly Journal of the Royal Meteorological Society
is identified by the ISSN '1477-870X'
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26-36
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Simultaneous state estimation and attenuation correction
for thunderstorms with radar data using an ensemble Kalman filter: tests with
simulated data 「雷雨の状態評価と減衰補正。カルマンフィルタを使ったレーダデータと再現データの活用」 オクラハマ大学ストーム解析予測センター 新しい減衰補正法を提案する。 従来のようにいきなり減衰補正を行うのでなく、計算によって減衰場を計算する。降水粒子のタイプも判断する。このため、偏波レーダによる観測情報も 取り込むことができる。対象はX帯。ドップラ速度算出にも減衰補正は重要である。11/7’9 |
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Simultaneous state estimation and attenuation correction
for thunderstorms with radar data using an ensemble Kalman filter: tests with
simulated data ひとつ上の論文と同じ(速報版) |
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REAL - Ensemble radar precipitation estimation for
hydrology in a mountainous region アルプス山脈域におけるクラッタ除去方法。 レンジ方向に乗っている誤差を取り除くためLU分割{?}を用いる。レーダの信号を分解してアンサンブル(複合物)を作成する。 {REAL: a
Radar Ensemble generator designed for usage in the Alps using LU decomposition のことと思う} 流出モデルも用いて、レーダの降水場を算出していく。 降水場を計算する仕組みは、共分散マトリクス、LU分割による診断再現、自己回帰フィルタを用いている。11/9’9 {abstにはpolariなし} |
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Assimilation of Doppler radial winds into a 3D-Var system:
Errors and impact of radial velocities on the variational analysis and model
forecasts キーワード:super-obbing{?} Chilbolton S-band radar
located {観測値に同化をかけて、エラーを除去し、最も真値に近い値,状況を得ることをsuber-observtionという?} 数値予報の入力値として、風の場を得るために、3次元同化をかける。レーダの動径方向の速度について、観測値と、3DVarの誤差について述べる。 ドップラ速度を同化することによる、3Dvarシステムと予測モデルへの影響を論ずる。事例解析を2例。11/9’9 |
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Lessons learnt from the operational 1D + 4D-Var
assimilation of rain- and cloud-affected SSM/I observations at ECMWF SSMIデータを用いた水蒸気量の4次元同化{4D-Var:4次元同化と訳すが、正しくは4次元変数解析か?}。ECMWFにて。SSMIのデータが、雲や雨の影響を受けている場合について考える。 4次元同化で得たデータで積分水蒸気量(TCWV)を同化{assimilate}する。1次元コラム水蒸気量は、1次元の回帰式から求めている。‘1D+4D-Var’の欠点は、積分水蒸気量のみが4次元解析に入っている点である。降水量なども測定可能なはずだが、バイアスが2倍かかっている。また、最初、雲がないと判断されると、その後同化を実施しないが、そのような欠点を改善する。11/11’9 |
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Field identification of a unique globally dominant
mechanism of thunderstorm electrification TRMMを使って「雷の発生頻度と輝度温度」「雷の発生頻度と雷雲内部の氷水量」の関係を調べる。これらから霰粒子が雲内の電荷に重要な役割を果たすことが分かる。 雲内の電荷生成は「非誘導充電メカニズム」と一致しているが、他のプロセスには一致しない。われわれの結論は、海上も陸上も、非誘電{電荷を持ったものが近づくことで電荷が発生する機構でない仕組み}で、地球規模の、全季節の雷雲の発生が説明できる、というものである。11/12’9 |
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Ice hydrometeor microphysical assumptions in radiative
transfer models at AMSU-B frequencies 放射伝達モデルで、ARTSとRTTOVを比較すると、散乱の部分についてのずれが、氷粒子に対する雲物理についての仮定のせいである。 RTTOVについて、複数回実行し、粒径と密度の依存性、低温化における粒径分布の扱いについて最善策を示す。 この手法が他に応用できるようであれば、別の気候帯にも適用する。11/17’9 |
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Flash flood forecasting: What are the limits of
predictability? フラッシュ洪水、それによって発生する土砂災害などの予測可能性を議論。降雨の同時刻予測、高次の気象予測モデル、現業のモデルに、警報システムは依存している。データ配信についても重要であるが、今回は議論しない。温暖化した際にどの程度洪水が変化するかを統計的に議論する。今後、どの程度予測可能性が向上するかを議論する。11/19’9 |
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Laboratory studies of the effect of cloud conditions on
graupel/crystal charge transfer in thunderstorm electrification 昇華成長した氷晶と、霰のような雲粒付着による降水粒子の衝突によって電荷が発生することが、レイノルズによって示されている。高橋他による実験では、電荷の符号は雲水量と気温によって決まると示されているが、レイノルズによる説明と符号が逆になっている。この矛盾を解決するため、実験室で電荷の発生について調べた。電荷の符号を決めるのは、衝突の瞬間の二つの粒子表面での拡散成長の違い、降水粒子が受ける過飽和度である。{元の文章はもう少ししっかり記述している!}また、衝突する粒子それぞれが存在した元の気団の履歴も重要である。11/20’9 |
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Numerical simulations of three different MAP IOPs and the
associated microphysical processes メソスケールアルプス山脈計画(MAP;the
Mesoscale Alpine Programme)中の集中観測で取得したデータのNHモデルによる再現。強い対流性降雨、中程度の対流性降雨、層状性の降雨を計算。それぞれIOP2A,3,8に対応する{数字は何か?解析番号?}。雲・降水粒子の収支を鉛直分布で求め、異なる粒子タイプ毎に定量的に評価した。IOP8は昇華成長による雪の割合が多い。IOP2Aは深い対流があり、霰が成長に重要な役割を示す。これらの結果はMAPのレーダ観測と概念的に良い一致を示す。11/26’9 |
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Diagnosis of hydrometeor profiles from area-mean
vertical-velocity data [領域平均鉛直速度からの降水粒子判定] 鉛直1次元の回帰モデルを作って、ドップラーレーダの観測により、雨水、氷水の混合比を評価した。対象には層状性の雲、対流性の雲を含んでいる。1次元の結果は既往研究の2次元の場の結果と一致する。感度テストを行った。11/26’9 |
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Drop-size distributions of raindrops by polarization radar
and simultaneous measurements with disdrometer, windprofiler and PMS probes マルチパラメータレーダを使って、粒径分布の推定。定性的には良いが、定量的には差がある。機械の差だけでなく、指数分布からの計算に原因がある。ドイツのC帯、イギリスのS帯。11/26’9 |
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Melting and freezing in a mesoscale convective system 二重偏波レーダを用いた融解層の観測。粒子の融解・凍結に伴う潜熱加熱(率)を調査した。層状性の降水の場合、融解層付近での加熱率は-2〜-3K/hで既往検討と一致する。これに対して対流性の領域では-14K/hにも達する。凍結による加熱率は対流雲の上昇域に集中しており0℃付近で8k/hの極値を示す。ストームの成熟時についは、対流域で、融解が冷却全体の56%、凍結が過熱全体の87%になる。鉛直1次元モデルを用いて、加熱率・冷却率の計算をした。11/27’9 |
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Observations of oblate hail using dual polarization radar
and implications for hail-detection schemes イギリス。S帯のマルチパラメータレーダ。 ZHの位相ずれとZDRを比較して、雹を算出するアルゴリズムを開発。{きちんと読むこと}12/1’9 |
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Correction for attenuation of radar reflectivity using polarization
data 減衰補正の手法について。 偏波パラメータなのでHとVの情報を利用する。通常のZH、ZDRによる補正だと、値が安定しない。水平と垂直の減衰差(AH-v)を活用する方法を提案する。KdpとAH-vを活用した手法では雹が存在するような領域でも安定に計算できた。C帯のレーダでアルゴリズムを評価する。HとVではHの方が減衰が大きいので、運用ではVを利用すると、減衰の影響を軽減できる。12/2’9 |
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A computational study of the relationships linking
lightning frequency and other thundercloud parameters [雷の頻度と他の雷雲パラメータの関係] リモートセンシグ用に、雷の頻度(衛星からのLIS:lightning Imaging Systemによる観測値)と雲物理量、反射因子Z,降水量P,上昇流w、雲粒の半径R,バランス温度{?}Tbai氷晶の密度i、霰の密度Ngを計算で関連付けた。 近似的には、雷の頻度はR1,Ni,Ng,Zの1次式、wの6次式に比例している。fとPの関連は、wとTbaiに関連あるかで決まってくる。Hallet-Mossopの氷晶化では雷雨雲からの極性の転移が見られるが、Flethcerの氷晶化では見ることができない。12/3’9 |
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Satellite measurements of global lightning 「人工衛星による全球規模の雷観測」 雷の発光を衛星で観測する。最初の一年の結果では発雷は熱帯で多く、海上より地上ではるかに多かった。また、大きな季節変動があった。発雷光線強度は海上で大きく、雷の活動が活発なときは小さかった。北半球では夏よりも冬に大きかった。1/5’10 |
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Cold pools in shear [シアを持つ寒気について] 長寿命の積乱雲に果たす、寒気の役割について3次元モデルを用いて検証した(寒気と周辺の大気の相互作用を調べた)。対流の発達の強さは、シアよりも、乗っている寒気の大きさに関連がある。1/12’10 |
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The role of snow sublimation in frontogenesis 総観規模での前線の形成に、凝結加熱はかなり強いこと、凝結過熱が前線の発達に主要な要素であることが、近年の研究で分かってきている。 |
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Variational retrieval of humidity profile, wind speed and cloud
liquid-water path with the SSM/I: Potential for numerical weather prediction [湿度分布・風速分布・積分雲水量に用いる変動回帰法;数値予報の可能性について] SSMI/Iデータから、湿度分布、風速分布、積分雲水量を推定する際、変動法(?)を用いた。これは、非線形の最適化手法にもとづいている。最初の判断材料としてはECMWFの予報値を用いている。 SSMIデータから得られたデータを予報に入れることの是非について論じる。湿度場は、局所的な乾燥域・湿潤域を見逃しているがおおむね総降水量と一致する。風の場は不確実性が取り除かれている。[spee-clode
ambiguity?]1/18’10 |
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The Development of Organized Convection In A Simplified
Squall-Line Model 対流雲について線状に並ぶものは、寿命・降水量が長く・大きくなる。対流の中での、冷却に伴う下降流とシアの関連は良く分かっていない。簡単な湿潤モデルを作って、線状降雨の解析を行った。深いメソスケールの循環が、線状の形成・維持に重要である。1/19’10 |
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Aircraft observations of the influence of electric fields
on the aggregation of ice crystals 深い対流の流出先に見られる絹雲を飛行機で観測した。クエゼリン島(インドネシア)での観測。 http://en.wikipedia.org/wiki/Kwajalein_Atoll クエゼリン島はダーウィンの近く。 小さい氷晶が鎖状につながっていることがあって、電場との関係を調べた。均質凍結と電場の関係について議論する1/25’10 |
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Numerical modelling of mixed-phase frontal clouds observed
during the CWVC project CWVC:cloud, Water Vapor and Climate program 降水粒子の形成にかかかるシミュレーションモデルの検証(説明)。イギリス気象室で使っているモデルで降水形成にかかる以下の点が明らかになった。 モデルは、1次氷晶形成数の変化、および、Hallett-Mossop過程の切り替えに敏感である。 Hallet-Mossop過程とは、?H-M process; Hallett, J. and Mossop, S. C.:
The production of secondary ice particles during the riming process, Nature, 249, 26–28, 1974. 23350, 23354-2次氷晶発生にかかるプロセス。 氷晶核過程(1次、2次とも)雲の中での降水形成に鍵となっている。 氷晶の発生は微物理的な変化(暖気寒気の混合?)と、雲の拡散による潜熱の冷却に伴っても発生する。 この過程は雲物理の詳細に敏感で、雲の力学をかなり変化させる。 実験は、大規模の外力を除いて検討した。2/3’10 |
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Convective-scale assimilation of radar data: progress and
challenges 数値予測における降水の頻度を実測に合せるために、レーダデータを同化する。これまでの同化手法をレビューするとともに、同化手法を提案する。 |
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Dynamics and microphysics of orographic precipitation during
MAP IOP3 MAP IOP3 (25-26 September
1999) スイスで、スイス、US,フランスの偏波レーダを使って観測。山地部で発生する深い対流の雲。融解層より上に、霰や雹を含む構造。氷相での降水粒子発達の効率が良い。2/11’10 |
View: 1-25 | 26-36
Vortex shedding 振動渦? 離脱渦?Andsager et, al.(1999)から。後流渦?2/9’10
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Simultaneous radar and aircraft observations of
mixed-phase cloud at the 100 m scale レーダと航空機の同時観測 航空機にはsmall Ice
DetectroとNevzorov検知器というのを入れている。SIDは数に重み付けがあって、Nevzorvは質量に重み付けがある。水のある付近でZdrが大きい値が観測された。大きな氷晶が対流雲で観測されたときはZDRの値を抑えることがある。だから、大きなZDRが無いからといって、必ずしも水が無いとはいえない。(大氷と雨滴が同時に存在すると、ZDRは小さくなっている場合がある?)2/12’10 |
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Parametrization of ice-particle size distributions for
mid-latitude stratiform cloud 層状雲の粒径分布のパラメータ化 C130観測による雲粒子観測。平均粒径以外に、0次、2次、4次のモーメントが一山分布を示した。0次、2次、4次はそれぞれ密度、雲氷量、レーダ反射強度に対応する)。従来の粒径と数濃度の2次の関数では、氷の粒径分布をうまく表現できなくて、温度を加えると良い。2/12’10 |
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Characteristics of mixed-phase clouds. I: Lidar, radar and
aircraft observations from CLARE'98 1998Cloud Lidar, And Radar Experimentの結果。 2例を報告する。ともに過冷却の水滴は存在するが、ひとつは混合雲であり、氷で成長する。最初の事例は、水の層が上空に4つあるタイプであった。 別の事例は、雲水が少なくても、上空に巻雲がある場合に上向き放射が多いことが観測された。2/17’10 |
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Air motions and precipitation growth in Alpine storms MAP(Mesoscale Alpine Programme) アルプスでの強雨2事例。傾圧不安定と地形の効果が2事例で異なる。IOP(強化観測期間)2bの事例は不安定(停滞無し)で、フルード数が1より大、IOP8の事例はフルード数が1より小で安定(風上側に停滞有)な事例である。 安定な事例は強い下層風が、低高度のみに限定される。これに対し、不安定な事例は下層の風が上空に持ち上げられる。このとき下層の水蒸気も持ち上がるので条件付不安定により不安定はさらに強化される。 偏波レーダの解析によれば、不安定の場合は、上昇流によって形成された雲水が降水形成過程に寄与して、0℃より少し上で霰が形成され降水量が増加する。安定な場合は、地形による洪水量の増加はそれほど大きくない。2/23’10MR |
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Relations between radar reflectivity, liquid-water
content, and rainfall rate during the MAP SOP MAP期間中のJWディスドロメータを用いてZとWの関連式を求めた研究。W=q*Z^(4/7)とZ=a*R^1.5でお勧めはq=3.4,a=216.2つJWDの結果を10分観測ごとにマージして再分割したデータを用いてもおおむねこの値は一致している。10分観測とはサンプリング面積が〜1m3程度であることから来る誤差を抑えるために実施している。これらの関係式の誤差は1σで評価するとZW関係式では4.4dB,ZR関係式では2.4dBであった。2/25’10 |
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The convective storm system during IOP 2a of MAP:
Cloud-to-ground lightning flash production in relation to dynamics and
microphysics 接地雷(用語は未確認)の研究。5つの孤立セルで発生した接地雷で力学・雲物理学の要素を調べた。接地雷は、非誘電の過程に関連する、霰・雹との関連が見られた。接地雷は反射強度因子が強い層の直下に位置しているように思われる。特に2つのセルについて、詳細に調べたところ、この2つは異なる性質を持っていた。一つは負の接地雷を生み出し、もうひとつは寿命の後半で61%が正の接地雷を生み出した。正の接地雷は、雹が存在するような、激しい降雨と関連がある。2/25’10 |
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Microphysical modes of precipitation growth determined by
S-band vertically pointing radar in orographic precipitation during MAP SのVレーダ。地形性の降水を調査するためのレーダ:OPRA(orograpic
precipitation Radar)。雨粒の雲粒補足と雪粒子の雲粒補足(ライミング)の寄与を1Dケスラーモデルに入力するため詳細に調べた。Vレーダでみていると5分より短い時間スケールの落下流線(fallstreak)が見える。10分より大きなスケールの強雨域は対流活動に関連したものである。小スケールの落下流線は融解層をまたぐように雪の領域から発生している{霰の成長を示唆}。不安定事例のIOP2bでは、対流域が逆転したような領域に関連しており、安定事例のIOP8では、航空機搭載、車載Xの解析によりシアによる擾乱に関連していた。 雲粒補足とライミングの関係を理解するためには鉛直速度wのプロファイルが大事であり、Vレーダのパラメータから求めた。IOP2bの期間中最大の上昇流は2〜5m/sの範囲であった。 モデルの結果から、ライミングが活発におきるのは融解層の2km範囲内{上下?}であり、霰の成長には好ましい。 併合が活発なのは最大の上昇流が5m/sのときであり、気柱の40%の水を集める。このモデルの結果は、これまで液相の併合や固体相の過程で降水効率が40%以上必要という結果と一致する{??}。 2/26’10MR |
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Simulations of the glaciation of a frontal mixed-phase
cloud with the Explicit Microphysics Model 雲物理を陽に解くモデルで、UK気象室のC130とチルボルトンレーダの観測を再現した。 HALLETT-MOSSOPプロセスがみられ、-3〜-8℃の領域で活発で、1000個/Lの柱状氷晶が多かった(モデルのコントロール)。対応する航空機観測では、上昇する熱塊の付近でも氷晶核(IN)の数が多かった。さらに、一次氷晶による六花成長で、雲頂-15℃の直下でZDRが4dBの極大値を示した。1次氷晶はH-Mプロセスより一般に大きく、モデルの雲の反射強度因子を決める。 前線の雲における氷晶核と凝結核に対する、氷晶数と、雲水量、氷水量、地上降水量の感度テストを行った。氷晶核が増えると、コントロールでは雲頂の直下にあった過冷却の雲水が、蒸発によってなくなってしまった。3/2’10 |
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Microphysical characterization of mixed-phase clouds カナダのConvair580による航空機観測結果。データは大量に整理しており、雲水量が0.01g/m3以上ある飛行行程は44×10^3kmもある。氷水比(μ3=氷水量/全水量)は0.1から0.9の範囲では小さく、水雲(μ3<0.1)、氷雲(μ3>0.9)で極大を示す。氷晶がある雲ではー35℃から0℃の範囲で粒子の数濃度が2〜5#/cm3で一定だった。氷粒子の大きさ(mean volume
diameter)は20〜35μm、水雲の場合は10〜12μmであった。これらのデータは衛星観測の検証に用いる。3/3’10 |
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Principal-component analysis for raindrops and its
application to the remote sensing of rain リモートセンシングで降水量を推定しようという場合に、粒径分布を指数分布やガンマ分布で近似するが、うまくいかない場合がある。そのような場合のエラーを軽減するため「前方形式」の近似法を提案する。3/3’10 |
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Properties of embedded convection in warm-frontal
mixed-phase cloud from aircraft and polarimetric radar 航空機観測と偏波レーダの観測。温暖前線上の混合雲が対象。 対流域をー5℃〜-11℃上昇しながら航空機観測した。狭い対流塔(turrets)で1次氷晶(pristine column)が多く観測された。ZDRは3dBと大きな値が観測されている。1次氷晶の軸比は5:1でZDRから期待される値と一致する。 この高い1次氷晶は、雲粒付着時の2次氷晶機構(Hallet-Mossop)と考えられる。地上のレーダ観測ではZDRが大きく、少なくとも30分は持続した。7dBになることもあった。この付近は-15℃で六花や板状結晶が成長する。だから、4dBより大きなところでは柱状結晶だけが大きなZDRを形成しているわけではないというわれわれの発見と一致している。上に乗る対流域は、前線内での氷、水の分配に重要で、雲の氷晶化、放射収支に影響している。3/4’10 |