0808 面積雨量の計算

An Areal Rainfall Estimator Using Differential Propagation Phase: Evaluation Using a C-Band Radar and a Dense Gauge Network in the Tropics

V. N. BringiGwo-Jong Huang,  V. Chandrasekar, and T. D. Keenan

Journal of Atmospheric and Oceanic Technology  
Volume 18, Issue 11 (November 2001) pp. 1810–1818
DOI: 10.1175/1520-0426(2001)018<1810:AAREUD>2.0.CO;2

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要旨

オーストラリア、ダーウィンでの観測に基づく、面積雨量の評価。評価法は伝播位相差による。C−POLレーダ。199812月から19993月までの出水期に12洪水を集めた。レーダと地上雨量の比較で、規格化した誤差と傾向を調べた。ここで提案する手法では、規格化誤差は14%、規格化する誤差は5.6%であった。流域は100km2である。レーダの観測誤差、および、地上の測定誤差は、ともに、面積積分値を比較することで、本質的には最小化できる。レーダを使った精度の高い手法は、降水量推定に用いた仮定を実証していると思われる。8/19’8

降水量推定に用いた仮定とは、粒径分布のモデルをγ分布としたこと、縦横比のモデルをD≦4mmでは横の振動(断面振動?) 、D>4mmでは等価形状 (?)としたこと、ガウス分布の傾き各を平均0度、標準偏差10度としたことである。これらの仮定は熱帯の雨に有効と考えられる。

横の振動?p1816:R=cKdpとか、R=adpとかでcaは粒径と軸比の仮定に依存している。Andsager et al. (1999)1<D≦4mmの範囲に横振動モデルであわせこんだ。おそらく、粒径の小さなところでは楕円のばらつきがあって、粒径の大きなところでは相似形の楕円となっている。8/20’8

 

Rainfall Estimation from Polarimetric Radar Measurements: Composite Algorithms Immune to Variability in Raindrop Shape–Size Relation

Eugenio Gorgucci,  Gianfranco Scarchilli,  V. Chandrasekar, and V. N. Bringi

Journal of Atmospheric and Oceanic Technology  
Volume 18, Issue 11 (November 2001) pp. 1773–1786
DOI: 10.1175/1520-0426(2001)018<1773:REFPRM>2.0.CO;2

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