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Time-Variations of Optical and Microphysical Properties of Yamase Clouds Estimated from Shipboard Experiments and Satellite Remote Sensing in June 2003

  SOLA Vol. 2 (2006) p.45-48

Masaya Kojima1), Shoji Asano1) and Hironobu Iwabuchi2)

 

2003年に発生した「やませ」の微物理的な特徴を調査した。船に搭載した観測機とNOAA17を使っている。海上の混合層について、詳細な検討を行ったのは始めてである。編集者コメントでは、従来のモデルでは空間分解能が荒く、「やませ」を再現できない、とある。数値的にやませを再現するためにも、このような研究は重要である。

 船で観測した「やませ」時の平均で、雲底高度は270m、積分雲水量は60g/m2(6mg/cm2)であった。衛星の観測からこのときの「やませ」の雲は薄く、層状性の雲であることがわかった。

気温のTH(補足図)から、雲の中は冷たく(285K)雲の上が暖かく(288K)なっている安定な層構造が見える。(11/10’6)