02/2005/
雨雪判別の文献調査
「雨雪判別」の英語がわからない。。。。classification ?
とりあえず「rain snow detect」で検索。
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GCMを用いた気候のシミュレーションにおいて、雲量の分布は重要である。本研究では、雲量を高度の関数として、取り出すための技術を報告する。レーダとライダーによる観測値を用いて、高度方向の関数として雲量を取り出す。観測は英国チルホルトンで行った。ECMWFの格子点データとの比較によると、7kmより下方では、モデル値は過小評価し、7kmより上方では過大評価する。7kmの上としたで、大きな違いは、モデルは雪と氷雲を別々に扱っている事である。雪は雲量に反映させていない。雪を雲量に反映させると平均雲量、出現頻度、雲量が一致するようになった。ライダーとレーダがともに強反射を得るところ(雪と判断している)は、放射過程で、放射不活性(inert)として扱うべきでない。7kmより上空では、モデルと観測の違いは、モデルの中で雲氷量が小さい上層雲によるものである。このような雲はレーダで探知できない。しかし、このような雲をのぞいても、モデルと観測には因子2もの違いがある。モデルの下層雲は、雲が出現する3時間前までの雲の特性を再現するという傾向をもつことも見つかった。全体として、この研究では、能動的な測器が、モデル中の雲の代表制(representation)を検証するのに高い能力を持つ事が示された。
平成13年度数値予報研修テキスト(数値予報課)気象庁予報部「新しい数値解析予報システムの検証」平成13年10月
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(口絵)MSMに四次元同化を組み込んだー降水の立ち上がりが早くなった。
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(2.2)降雪に関しては関東の雪(2001年1月27日)の事例についてMSMとRSMを検証
融解熱を考慮していない(上空は全て雨したがって、融解の潜熱は寄与しない)⇒降水粒子として雪を組み込み、地上での融解の潜熱を考慮⇒地上が1℃くらい低く、改善
地表面状態は、初期値のまま⇒降雪を考慮し地表面状態を変化させる⇒あまり地上気温に寄与しない。
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(4.1)降水短時間予測の作り方
レーアメの外挿(EX6)とMSMの結合(MRG)に対して、平滑化を行って作成する(PMF)。詳細は荒木(2000:降水6時間予報。平成12年度数値予報研修テキスト 数値予報課報告別冊47号36-41)
MSMとRAPの違いはバイアスコアで6月より3月のほうが大きい。6月は閾値が大きくなるとBS値が低くなる。バイアススコアは1以上(未満)で空振り(見逃し)が多いことを示す。
BS=(FO+FX)/(FO+XO) à実況/予報
実況あり 実況なし
予報あり 的中 (FO) 空振り(FX)
予報なし 見逃し(XO) 的中 (XX)
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冬にMSM過大評価、夏に過小評価という仮説(2005/2/3)と矛盾しない。
配信資料に関する技術情報(気象編)
11 1997年01月 定価200円(本体191円+税) 天気予報ガイダンス、分布予報、時系列予報における天気の「雪」について
3時間で0.5mmの降水量が観測されるときに、雪の予報を出す。1996年11月12月の解析では、3時間で1mm以上の降水があるのは雨の時62.1%、「霙/雪」の時31.6%。すなわち、雪の時は降水量は極端に小さい。⇒落下速度が小さいため。落下速度を考慮すれば、矛盾しない。
25 1997年09月 定価210円(本体200円+税) 降雪量分布予報の開始について
6時間降雪量を24時間先まで予報。なし、2cm、3-5cm、6cm以上の4階級。約20km格子の分布予報。
31 1998年01月 定価200円(本体191円+税) 天気ガイダンスにおける「雨」「雪」判別の改善について
雨雪の判別は地上気温、湿度、850hPaの気温で予想している。沿岸部の地上は暖かい海上の影響を受けるので、「雨」予報で「雪」の場合が多かったが、海上の重みを小さくする事で改善が見られた。これまでは、地上気温をそのまま用いていたが、気温ガイダンスを用いることで改善が見られた。