目標としたい話し方について(10/22’05)
例えばメジャーリーグにおいては、共存と競争という、私は2つの車があると常に言っています。やっぱり競争するときには競争します。ところが、いい選手を全部とって、毎試合20対0にしたら客が来なくなります。おもしろい試合をしなければいけない。そうした場合には、相手も立ててやらなければいけない。たとえば、所得なんかを分配することによって弱者も助けてやるということで、マーケットを広げようとします。
FMラジオJ-wave 「Make it 21」2004年10月23日放送より
二宮清純氏
2004年オリックスブルウエーブと近鉄バッファローズの合併に伴って、マスコミへの露出が増えたようにおもいます。発表までに何度も推敲を重ねることのできる文章表現に比べて、ラジオ・TVでは数十秒、数秒で「いいたいこと」を伝えることが求められます。二宮氏は対比する二つの言葉を使って、効率よく伝えているようです。大リーグの運営方針を語るとき「共存と競争」という言葉を使っていました。また、「勝者の実学・敗者の美学」「無理と無茶」という言葉もありました。
二つの言葉は並列ではなく、「共存と競争」であれば「日本のプロ野球はどうあるべきか?」というテーマに対して、リーグ全体の発展を考える思想、つまり「共存」の重要性を強調しています。二つの言葉をうまく対比させることによって、「いいたいこと」(この場合は、「共存」)が聞き手にうまく伝わります。
次のプレゼンでは意識してみたいと思います。
「予測と予報は違う。予報は前もって推測して知らせること。予測は将来の出来事や状態を前もっておしはかることであり、科学的根拠が重んじられる。」(ヤフー辞書から)でしょうか。「推測」と「おしはかる」では、同じですね。「予報」は「知らせること」、「予測」は「科学的根拠」が重要、ということですが、ちょっと、カッコウつけるには弱いですね。
二宮氏のコラムが読めるサイト:週刊シミズオクト