日本気象学会2012年度春季大会 参加報告
5/31’12 越田
●5/27'12気象学会発表 XMP精度
発表:XMPについて距離方向の精度が落ちてくるのは
(キャリブレーションしていないので)ある程度仕方がない(と気づいた)。
一方、Cがフラットなのはキャリブレーションしているから。
XMPの精度が落ちるのはなぜか?
・減衰補正は実施している
・ビームがあがること、ビームが広がることが原因と考える。
全国合成マップがあればよかった(反省点)。
(今回、Cの精度を高めるためにXを活用すると言う整理をしているので)
質問者:
○木さん
○谷さん
○野先生
○崎先生
○屋さん
○橋さん
○口先生
○上さん、融解層を抜けてきたぬれた雹はかなり降水量を過大評価しているのではないか?○上さんの予想では誤差がFACTOR2くらいあるはず。
隣は名大、N村先生
Level1のデータしか取れていないので、XMPとTRMMPRの比較はほとんどできなかった。
【反省点】Cの補正をXで行う(お互いの良いところを組み合わせる)という趣旨なのでCバンドの全国合成マップを用意すればよかった。Xの精度を公表した例はないので、貴重な発表と自画自賛している。
●5/28'12気象学会発表 融解層
○○(おそらく学生の方)融解層に興味がある。ブライトバンドとはどのくらい時間的に持続するものか。
○俣さん 落下速度がわかると面白い。ブライトバンドの上にダークバンドが見えないか?
○野先生 気温・湿度の鉛直分布を確認しているか?
○木さん 岩波さんとともにファジーで粒子判別を行っている。RMLの上端が、Zの鉛直分布と合っていない(要確認)
○本先生 両者のピークのずれはどのようにしてできるか。ライダーと大気レーダで融解層を観測したことがある。
Z大粒子が表面がぬれている状態で(粒子が大きな状態で)ピークができる。一方で、ρhvはしみこんで粒子が小さくなった段階でできるので少し時間遅れがある。
DMと対応ができないのは、ブライトバンドは少数の大粒子が決めるで当然。
○本さん 粒子のタイプわけはできますか?航空機を操縦するときにレーダを良く見ている。粒子判別は重要な要素。
○野さん、NICAMで雲のタイプわけを行っているが難しい。下層でも鉛直グリッドが500mくらいなので、ブライトバンドを同定できない。
ρhvのモデルで再現できると面白い。
○川さん
○東さん 融解層とDmとの関連は良くないと予想していた。
○坂さんに質問 雨雪を決めるための0度情報はどうしているか?
MSMによる0度高度情報だけ、配信を受けている。
現在の雨量算出に用いているブライトバンド1000mは安全を見すぎ。500mでは短いと思うので今回の解析はいいところ。雪のKdp解析はようやく実施され始めたところ。
【反省点】要旨をまとめた一枚を用意しておくと良かった。多くの人から融解層でρhvが小さくなることについて質問を受けたのでまとめのスライドを用意しておくと良かった。