MieとRayleighの違い
9/7’04
MRR波長(12.4mm)でのスペクトル強度の比較
2004年4月~6月の平均観測(2ケース除く)の粒径分布によるMRRとRD80の比較において
MRRがRD80よりも全ての粒径範囲で大きくなっていた。
特に大粒径のところで差が大きいのでRayleighの近似がよくないと考え
MieとRayleighによるスペクトル反射強度を計算した。
スペクトル反射強度とは
ミーおよびレイリーで計算される後方散乱係数にマーシャル/パルマ-で与えられる粒径分布を乗じて求めた。
粒径分布は以下の式で2mm/hのマーシャル・パルマ-分布を与えた
ミー散乱の計算計算結果
MRRおよびRD80で観測される粒径の範囲(おおむね5mm以下)ではミーとレイリーの差がそれほど大きくない事がわかる。
左:計算で求めたスペクトル反射強度
右:2004年気象学会秋季大会の図