人間活動を考慮した世界水循環水資源モデルの構築に向けて:
農業生産モデルEPICを用いた世界の灌漑水量必要量の推定

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はじめに

 2002年8月2,3日に,国土交通省水資源部など様々な官庁・学会などが運営主体となって「第六回水資源に関するシンポジウム」が東京・乃木坂で行われました(8/2:日本学術会議,8/3:健保会館はあといん乃木坂  →国土交通省水資源部による案内).五年に一度しか開かれない,結構大規模なシンポジウムです. ちなみに基調講演の一人は虫明先生.

 筆者はこの場において,2本の論文を発表しました.そのうち一つがこの「人間活動を考慮した世界水循環水資源モデルの構築に向けて:農業生産モデルEPICを用いた世界の灌漑水量必要量の推定」です.

EPICは農業プロセスモデルとしてよく使われてきたものですが,これに自動土地利用推定・農事暦推定などを組み合わせるなどより使いやすいモデルに改良すること,およびそれらをグローバルに適用し気候変動への食糧生産の応答を算定することなどの努力を続けてきたのが東京大学生産技術研究所柴崎研究室(柴崎亮介教授)です.第二著者の談さんはこの研究室の方で,EPICの応用事例としての灌漑水量推定データを計算していただいたのは直接にはこの方ですが,これ以外の多くの柴崎研究室の方の助力を受け,またこれまで数年間の同研究室の成果を利用させていただいております.ここに記し厚く御礼申し上げます.

ちなみにもう一つの発表は「熱帯アジア気象水文データベースの構築とその応用例:タイ・チャオプラヤ川を対象とした土地利用変化が河川流量に与える影響のシミュレーション」というものでした.これについても公開しています.

発表資料

発表時使用資料はMS Powerpointで作成しました.以下にPowerpointファイル,PDF,HTMLの形で公開します.

発表論文

論文集に掲載した資料はMS Wordで作成しました.以下にWord,PDFで公開します.

引用については次のように行ってください:

安形康・談国新・鼎信次郎・沖大幹・虫明功臣,2002. 人間活動を考慮した世界水循環水資源モデルの構築に向けて:農業生産モデルEPICを用いた世界の灌漑水量必要量の推定.第六回水資源に関するシンポジウム論文集,東京,2002年8月,581-584.

Agata, Y., Tan, G.-X., Kanae, S., Oki, T. and Musiake, K, 2002. Estimation of global irrigation water demand by EPIC model: Towards global water resource model with socioeconomic factors. Proc. 6th symposium on water resource, Tokyo, August 2002, 513-518 (in Japanese)


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