4-3 数値モデルを用いた研究



4-3-1 観測データと数値モデル
4-1と4-2で紹介したものをはじめ,当研究室では観測データを入手しています. この観測データを数値モデルの計算結果と比較し,モデルの再現性を評価します. 数値モデルは,さまざまな現象を数式などで表現しするものです. 高い再現性が確認できれば,将来の予測や,データのない地域での現象を推定するなどが可能になります.


4-3-2 森林伐採の影響
下の図は,数値モデリングの研究の例です. 観測によると,図4-3-1に示すように9月に雨が減っている(赤い)ところが多いなどの特徴が見られます. 一方,これを数値モデルで計算すると,森林伐採の影響を考慮することにより,雨の分布の推定結果が観測値に近づきます. 図4-3-2の,タイの中央部で白くなっている部分はタイにおける森林伐採が行われた場所です. この部分の植生をなくして計算をすることで,森林伐採の条件を与えています. この研究から,森林伐採が雨の減少の一因であることが分かります.


図4-3-1 観測による降水量の増減 (左=8月,右=9月)


図4-3-2 数値モデルによる降水量の増減 (左=8月,右=9月)


図4-3-3 タイとその周辺の植生の様子