図1:浸透施設の設置箇所(100mに1つ設置) (青が設置箇所) |
図2:浸透施設設置前の表面流出量累積地図 (青が表面流出量の多い箇所。黄色は河川) |
図3:浸透施設設置後の表面流出量累積地図 (青が表面流出量の多い箇所。黄色は河川) |
谷本信也 1995 :流域管理のためのGISを用いた水循環モデリング 東京大学修士論文 |
本研究の目的は 1)空間非均一性 2)物理的水文過程 3)広域な流域への適用性(大幅な計算時間の短縮) の3点を備えた新たな種類の水文モデルの開発である。またそのために、流域の地形学的な性質の 解析、モデルとしての表現方法、モデルの検証、モデル感度の解析、適用性を考えたモデルの コンセプトの開発を行った。 |
中規模の流域への本モデルの適用の検証の為に湿潤地帯に位置する日本の3河川、関東地表の渡良瀬川
、北陸地方の関川、四国の那賀川において数値シミュレーションを行った。 これらの河川の流域規模は約700から1200km2で、流域内において密な気象観測が行われて いる。 |
次に大流域への適用として、熱帯モンスーン地帯に属するタイのチャオプラヤ川流域における
シミュレーションを行った。対象流域の広さはおよそ110000km2である。
(流量観測地点はNakhon Sawanより上流) これらの結果をグリッド・分布型水文モデル(IISDHM)と比較したところ、本研究による斜面単位・ 分布型水文モデル(GBモデル)は流量に関して同様の良い結果を示した。 |
(結果の一つである中川でのシミュレーション結果) 以上の結果から、本モデルは長期間シミュレーション、洪水シミュレーションどちらの目的に おいても、様々な規模、気候特性を持っている異なる流域に適用可能であると言える。 |
Yang, D. 1998 :流域面積関数を導入した斜面単位・分布型水文モデルの開発と適用 東京大学博士論文 |
この侵食過程モデルの開発は現在まだ初期段階である為、侵食部分の計算はまだ不十分であり結果を示すことは
できない。しかし現在までの流出過程モデルの開発において得られた計算結果を左に示す。 normal size with click |
HABIB Mughal, 2000 :斜面単位の侵食過程モデル 東京大学博士論文 |