チュートリアルをはじめるに当たって,次のことを確認/実行してください:
- GMTがきちんと完全にインストールされ,あなたのホームディレクトリの.login(ドットログイン)ファイルに
setenv GMTHOME <path to GMT directory>
という行が入っていること.後者の設定についてはGMTのREADMEファイルも参照してください.
(注記:上記はシェルがCシェル系列の場合の話です.shやbashなどのBシェル系列の場合は,setenv命令ではなく,
export GMTHOME=<path to GMT directory>
を入れることになります)
- GMTのmanページ(オンラインマニュアル),ドキュメント,スクリプトの例はGMTのオンラインドキュメントから得ることができます.これらのファイルが常時アクセス可能であるか,またはそちらのマシンあるいはローカルのサイトに直接入っていること.
- tutorialというサブディレクトリを作り,そこにcdしてください(つまり,
% mkdir tutorial
% cd tutorial
と打ち込む).そしてチュートリアルの全ファイルを次のようにしてそのディレクトリにコピーしてください:
% cp -r $GMTHOME/tutorial/* .
- さらに詳しい説明はGMTテクニカルリファレンスおよびGMTクックブックで得ることができます.これらを参照するのはよい方法です.
- このチュートリアルでは本来,補助プログラムgrdrasterを使ってグローバルグリッドデータのサブセットを作ります.しかしこのプログラムをインストールしたくないという場合があるかもしれません.その場合のために,サブセットデータを用意しています.もし.grdrasterをインストールしている場合は,チュートリアルの最中そのプログラムを実行してください.そうでない場合はサブセットを入手してください.
- よほど簡単な(オプションが少ない)GMT命令の場合は別として,これから使用するGMT命令(およびUNIX命令)はすべてシェルスクリプトの中に書いて実行することを強くお勧めします(もちろん,そのスクリプトファイルには実行権限を与えることを忘れないように←下記参照).また,すべてのスクリプトには,それがどんな言語やシェルスクリプトのファイルなのかということを,UNIXに示すために1行目に明示的に書くことができます.これを常に書くように習慣づけるのがいいでしょう.たとえばCシェル(csh)のスクリプトの場合は,一行目にこんな内容の行を入れます:
#!/bin/csh
(Cシェルのパスが/bin/cshである場合です.この点はwhich cshとコマンドラインから打って確認してください)このチュートリアルでは,皆さんがCシェルスクリプトを利用していると仮定しています.もちろんshやkshなど他のシェルが好みという方もいらっしゃるでしょうが,その場合はご自分で調整してください.基本的には,コマンドをずらずら並べるだけの場合はほとんど違いはありませんが,stderrのリダイレクションにはすこし注意が必要です(→リダイレクションの項参照)
- スクリプトファイルはただ書いてセーブしただけでは実行できません.実行できるようにするには,たとえばスクリプトファイル名がfigure_1.shの場合,
% chmod +x figure_1.sh
とします(自分だけが実行できるようにしたいときには
% chmod o+x figure_1.sh
です).
- PostScriptファイル(例:map.ps)画像をUNIXワークステーション上で表示するにはghostviewを使っています(ghostview map.ps).他のシステムでも,たとえばSUNのimagetoolやpageviewのように同様の機能を持つプログラムがあるでしょう.このチュートリアルでは,ghostviewを用いることとして例を書いていきますが,他のビューアを使っている場合には適宜置き換えて読んでください.
- それでは,先ほど作ったtutorialというディレクトリにcdしてください.これで準備完了です.よろしいですか?では楽しいGMTの世界にようこそ!