このチュートリアルもいよいよ最後が近くなりました.最後の課題としてとりあげるのは,3次元透視図の作成です.といっても,GMTの透視図作成はいまのところ無限遠点からのものに限られています.つまり峡谷の中を低空飛行したときのイメージといったものはまだ作成できません.グリッドデータから透視図を作成するものは,grdviewコマンドです.このコマンドは2種類の画像を作成することができます:
- ワイヤフレーム画像(等値線をつけることもできます)
- 3-D色分け画像(シェーディング,ワイヤフレームや等高線の付加,高さデータ以外のデータによる色指定(draping)が可能)
このいずれの画像を描くときも,以下の指定は必ず必要です:
- relief_file: グリッドデータのファイル名
- -J: 地図投影方法
- -JZheight: 垂直スケール
- -Eazimuth/elevation: 視点の位置
さらに,以下のオプションが指定可能です:
表 4.5:
grdviewの主なオプション類
オプション |
機能と意味 |
-Ccptfile |
3-D色分け画像および等高線付きワイヤフレーム画像を描くとき,cptファイルを指定します. |
-Gdrape_file |
色分けをするとき,色分けのもととなるデータをdrape_fileから読み込みます. |
-Iintens_file |
陰影の強度を表すファイルを指定します. |
-Qm |
メッシュプロット(ワイヤフレーム)を指定します |
-Qs[m] |
3-D塗り分け画像を指定します.mをつけるとさらにメッシュプロットも描きます.-Wが有効になります. |
-Qidpi[g] |
Scan-line conversionによる画像を描きます. 解像度をdpiで指定します.gをつけるとグレースケール画像になります.また,-Bオプションは無効になります. |
-Wpen |
等値線を描きます(-Qiをつけた場合は除きます) |
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