投影法の紹介の最後はエケルト(Eckert)IVおよびVI投影(-JKオプション)です.これらは全球的なセマティックマップ(テーマをもった図)によく使われる投影法で,いずれも正積図法です.
さて,文法は次のようになります:
-JK[f|s]
lon0/width
ここで,fはエケルト IV型,s(デフォルト値)はEckert VI型をそれぞれ指定します.また,lon0は中央子午線の経度です(この指定は,-Rオプションで指定される地図範囲から想定される地図中央の指定よりも優先します).
簡単なエケルト VI世界地図は,次のようにして描く事ができます:
pscoast -R0/360/-90/90 -JK180/9i -B60g30/30g15\ -Dc -A5000 -G180/120/60 -S100/180/255 -W0.25p -P >! map.ps
こんな感じで出来上がります.現在は-Rとlonの指定は矛盾していませんが,もし両者に食い違いがある場合,後者の指定が優先されます.