発展の歴史

 GMTは1987年末に産声をあげました.所はコロンビア大学のLamont-Doherty Earth Observatory,産みの親は2人の大学院生(当時) Paul Wessel と Walter H. F. Smithです.そしてまずバージョン1がLamont内の研究者に,1988年7月に公開されました.GMT1は口コミ(テープも)で,米国内のみならず英国・日本・フランスを含む他の研究室にも広がっていきました.そして少数の信奉者を生み出しました.

 製作者の一人,Paulはハワイ大学のSOESTで1989年12月からポストドクトラル(PD)の地位につきました.そしてGMTの開発努力を続け,1991年10月にはEOS(米国地球物理学会の会報)の記事とともにバージョン2を公開しました.これはあっと言う間に世界中に広がりました.

 さらに1993年,バージョン3の開発に当たっはNSFの助成を受けることができました.バージョン3もEOSの記事と共に,1995年8月15日に公開されました.その後も次々と改良版が公開されています.その足跡をたどると,3.1−1998年11月,3.2−1999年3月,3.3−6月,3.3.1−7月,3.3.2−9月,3.3.3−12月,3.3.4−2000年3月となっています.

 そして今やGMTは6000名以上の世界中の様々の分野の方に使われているのです.

Original Text by Dr. Paul Wessel
Translated by AGATASHI.